はい、元バイク屋のフォアグラさんです。こんにちは。
さて、今回は「もしかして老害?」な、昔の価値観を引きずるダサいライダーについて解説をしていきます。強烈なテーマとなっていますが、正直なところ昔の価値観を引きずったままのライダーって多いと思っています。
自分はカッコイイと思っていても他人からはダサいと思われている。きっと皆さんの会社の中でも1人や2人いますよね。今回はそのバイク乗り版です。「もしかして自分も?」なんて心当たりがある方も、「自分は絶対大丈夫!」と思っているあなたも、是非最後までご覧いただき、ご自身が当てはまっていないかセルフチェックをしてみてください。
今回はランキング形式できますので、ドキドキしつつ楽しみつつご覧ください。
それでは早速行ってみましょう。
第3位 「速い=上手い」と思っている人(老害度60%)
これは老害度60%、「速い=上手い」という思い込みです。
まあ、自分でそう思っている分には良いのです。ただそれを押し付けてくる人ですね。

「上手い」の意味の変化
ライディングの上手さというものは速さだけではありません。もちろんサーキットのようなクローズドコースなどで速いというのは上手いと言ってよいでしょう。
しかし公道を走る際には低速バランスだったり、ライディングポジションや力の入り方/抜き方など、速さとはまた異なった技術というものが求められますし、見ればすぐに分かります。
今の時代における上手さとは、「公道で速い」というのはまた違った技術なのです。

派手さはなくとも、安全運転ができるということもまた技術。刻一刻と変化する周囲の交通に目を配り、妨げず、危険を未然に回避する。これが現代における「公道での上手さ」ではないでしょうか?
車と車の狭い隙間をすり抜けて前に出て、青に変わった瞬間に後ろの車を米つぶにしてしまう。そんなのは今のご時世は「上手い」とは言えません。そういうことができるのは上手いのではなく、ただ「度胸がある」というだけですね。ある程度速度を出した方が車体は安定しますから、技術的なことを言えば、すり抜けというのはむしろ遅い方が難しいはずですし、すり抜け自体が褒められたものではありません。
峠での楽しみ方の変化

また、峠での楽しみ方というのも変わりました。
ブレーキはギリギリまで我慢して、アウト イン アウトのラインをトレース。コーナーを抜けるやいなや大きくスロットルを開け、できるだけ高い速度で駆け抜ける、そんな時代もありましたけれども今は違います。
センターラインや路肩には危険がいっぱい。できるだけ車線内の中央を無理のない速度で、リズミカルにコーナーをクリアしていく。それだけで気持ち良いものです。気持ちの良い景色を楽しむ余裕がないという速度は危険なのです。
正直に言うと、自分も20代前半(2000年代の前半)頃までは、速いのがカッコイイと思って、峠で朝練なんかもしていました。確かに当時の価値観では、まだそういう風潮がありました。峠では速いヤツが1番偉い、カッコイイ、モテる。仲間内で1番速いアイツとか、朝に行くといつも居るZXRのお兄ちゃんとか、当時はすごく意識していましたけど、今の時代となってはどうでもよい話。誰も興味ないのです。そんなどうでもよいことを、一般の若いバイク乗りに自慢気に語っているとしたら、もう老害確定です。
もう今はそんな人はほとんど見なくはなりましたけど、1位 2位というのはまだまだたくさん現存します。次のパターンは身に覚えがあるという方も多いかもしれません。胸肉に手羽先を当てながら読んでください。
第2位 「資格ないよ」オジさん(老害度90%)
では第2位行きましょう。 それは「バイクに乗る資格なんてないよ」 オジさんです。これは老度90%。

あなたも言われたことありませんか? 「自分で修理もできないやつがバイクに乗る資格はねえ」「倒しても起こせないバイクには乗る資格ねえ」
いやいや、「何を言ってるんですか?」と。
お金と免許があればバイクに乗る資格はあるのです。自分が修理できないのなら、バイク屋さんで修理をしてもらえばよいだけの話です。倒しても起こせないバイクだろうが、免許を持っているのであれば乗れます。バイクに乗る資格を与えるのは、あなたではなく公安委員会です。
出先でのトラブル対応の変化
確かに昔は、ロングツーリングの旅先でマシントラブルなどがあると、自分で応急処置ができないと立ち往生なんていうパターンも少なくはありませんでした。 ロードサービスもなければ、それを呼ぶための携帯電話もありませんでしたから。

ですが、今は誰もが携帯電話を持っています。任意保険にもロードサービスが付帯します。もちろん自分で応急処置ができるのであれば、それに越したことはありません。ですが、自分で 修理できなくても、専門家が現場に駆けつけてくれる時代になったのです。応急処置どころか、安全にレッカーをしてくれます。
それにどんなに技量があったところで、応急処置ではどうにもならない場合だって少なくありません。フロントフォークが曲がってしまった、ガードレールに車両が刺さってしまった、そんな場合は車載工具があったところでどうにもなりません。車載工具で対応できるトラブルというのは、ある程度限度があります。
「修理もできないやつにバイクに乗る資格なんかねえ」とドヤって言ったところで、できないことはありますし、「へえ、すごいんですね」と冷ややかな目で見られるのがオチです。
日常の整備であっても同様です。元バイク屋の自分だって、バイク屋さんで整備の仕事をしていましたから、人並以上にはできる方だという自負はあります。簡単なパーツの取り付けとか、空気圧の点検、チェーンメンテナンスといった程度であれば自分で作業しますけれども、それでも基本的にほぼお店に丸投げなのです。理由は2つあります。

フォアグラさんが整備をバイク屋に丸投げな理由 その1
まず1つ、時間がかかるから。
バイクを出して工具を出して、駐車場が汚れないようにして、終わったら片付けて、手をしっかり洗ってと、作業以外にもかなりの時間がかかります。ただでさえ幼い双子の育児に加え、YouTubeの動画制作、Foie Gearの新商品の開発、製造工場との打ち合わせなどと時間がありません。バイク屋に持ち込んで作業をしている間に、ノートパソコンを広げて仕事をした方が時間効率が良いです。多少工賃がかかったとしても回収できます。
趣味として整備も楽しむというのであればもちろん否定はしませんけれども、さんざん仕事として整備をしてきたので、今更自分で作業をしたいとまで思わないというのが正直なところです。特にオイル交換なんて、自分でオイルを買って作業するよりもオイルリザーブの方が安いですし、自分で作業をする理由がないのです。
そんな時間があるのなら整備はお店に任せて、バイクに乗る時間に充てたいです。
フォアグラさんが整備をバイク屋に丸投げな理由 その2
そしてもう1つの理由、整備環境が整っていないからです。
技術的にできる/できないではないのです。
リフトもなければSSTもない。チューブレスタイヤの交換なんて、お店のタイヤチェンジャーで作業してもらった方が確実にリスクも少なく作業品質も高いです。バランスの精度も高いでしょう。数千円でやってもらえるのなら、やってもらった方が良いと自分は判断しています。
「バイク乗りなら自分でやらないと」とか「本当はバイク好きじゃないんでしょ」なんて言ってくるのは余計なお世話です。「本当にバイクが好きなんだったら、整備の時間も乗る時間に充てたらどうですか?」と思ってしまいます。価値観を押し付けてくる人というのは、本当に不愉快なのです。
第1位 他人のバイクをバカにする人(老害度100%)
では最後、老害度100の%究極の老害。それは他人のバイクをバカにする人、好みを否定する人です。

その代表例は皆さんよくご存知の排気量マウント。バイクの前で休憩していると「CB400に乗ってるの? 俺はCB1300だよ。君も大型乗りなよ。大型はいいぞ。あ、大型免許持ってないの? なら仕方ないね。」というアレです。
ここまで分かりやすい排気量マウントというのはなかなか無いのですが、意外と無意識にやってしまっている人が多いのが、ジャンル違いの否定です。
スポーツバイク乗りがアメリカン乗りに向かって「一度スポーツ車に乗ってみなよ。性能が全然違って楽しいから」なんて言ってしまうアレ。「スクーターに乗るくらいだったら車に乗るわ」とか「スーパースポーツなんて必要ないでしょ」なんていうのもソレ。さらに行きすぎると「ハーレー乗りは嫌い」などステレオタイプの極みです。
自らが属するジャンルこそが1番楽しいとでも言いたいのでしょうか?

スーパースポーツもアメリカンもスクーターもそれぞれに楽しいし、それぞれに良いところも苦手なところもあるわけで、自分が好きで乗っているものを否定されたら、誰だって不愉快な思いをすることでしょう。
「ハーレーにあらずはバイクにあらず」「高性能であるほど楽しい」「カスタムこそがバイクの楽しみ」など、それぞれ楽しみ方は違いますし、実際そう思っていても良いと思います。でもそれをわざわざ言う必要のないシーンで、言う必要のない相手に向かって言ってしまう人の多いこと。
実はこういった話はバイク以外にもあるのです。自分は写真も趣味なのですが、カメラ界隈においては「機材マウント」というものが存在します。高額なカメラやレンズでマウントを取る人がいるのです。趣味の世界ではどこでも起きている事案なのかもしれません。
ただ最近ちょっと気になるのは「逆マウント」というもの。排気量マウントに反撃をしているかのように見せかけて、「排気量は小さい方が楽しい」「250ccが1番楽しい」と、まるで「大排気量車はつまらないもの、無駄なもの」と攻撃する人もいるのです。
カメラ界隈でも「機材より腕」と、高額な機材を所有している人を見ると、アレルギーのように叩く人もいます。
バイクもカメラも趣味のものです。1番大事なことって何でしょうか?本人が気に入っているバイクとか機材を使って楽しむことではないでしょうか? スポーツバイクだろうが、アメリカンだろうが、250ccだろうが大型だろうが、自分が好きなものを使って好きなように楽しむことに口を挟むべきではないのです。
250ccだからこそ気軽に走りに行けたり、高回転まで回して楽しむことができたり、大型ならではの大トルクを楽しんだり、長距離ツーリングを快適に走ったり。それを自分の価値観と違うからと言って否定する。しかも相手が不快になると分かっていて伝えるというのは、もう人としてアウトです!
まとめ
今回お伝えしたこの3つのタイプの老害「速い=上手い・偉い」「バイクは自分で直せなきゃダメ」「他人のバイクの趣味を否定」の全てに共通するのは、自分の価値観を嫌がる相手に押し付けているということです。この記事も、実はフォアグラさんの価値観を読者に伝えるということをしているので、かなりブーメラン要素があったりもするのですが・・・
ただ最近バイクに乗り始めた方々の多くは「そんな価値観は時代錯誤だよね」と共感していただけたのではないかとは思います。バイクを取り巻く環境も変わり、新しいバイクや新しいジャンルもできてきて、昔とは考え方や価値観が変わってきています。自分の考えは変わらないというなら、もうそれはそれで全然構いません。ただ今回お伝えしたように、「バイクは速い人が上手い」とか「自分で直せないんだったらバイクに乗る資格はない」とかも、口には出さないように気をつけて欲しいと思います。
価値観が変わり、多様性が求められる時代ですから、相手を否定することなく、同じバイクという趣味を持つもの同士楽しんでいきたいです。そもそもこんなバイクなんていうニッチな趣味の中で、スポーツバイクだのアメリカンだの、そんな細かいことはいいのです。
同じバイクを楽しむ仲間としてやっていきましょう。
ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事の内容は下の動画でも詳しく解説していますので、こちらも視聴していただけると嬉しいです。
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投稿者プロフィール
-
元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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