はい。元バイク屋のフォアグララさんです。こんにちは。
さて今回は、バイクをすぐにダメにしてしまう原因やオーナーの性格、共通点について解説をしていきます。
皆さん当たり前ですが、大事なバイク長く乗りたいですよね。
しかしながら10年や10万kmを超えていても良いコンディションを保っている車両もあれば、まだ新しいのに調子が良くない車両もあります。そして悲しいことに、大事にしていたつもりなのに短命に終わってしまうというケースもあります。
この記事ではバイクに長く乗ってもらうため、バイクにダメージを与えてしまう原因とその対策を解説するので、是非最後までご覧いただいて皆さんのバイクライフにお役立ください。
それでは早速行ってみましょう。
バイクの寿命を縮める原因とその対策
ではまずバイクの寿命を縮める原因と、その対策について解説をしていきます。
結論から言ってしまいますと、バイクの寿命を縮める原因というのはサビと紫外線、そして乗らないこと。この3つが主な原因です。

原因1 サビ
ご存知の通りバイクは金属でできています。そして金属の最大の敵はサビや腐食です。見た目に良くないというだけでなく、走行性能をも低下させ、バイクの寿命にも直結します。
特に気をつけていただきたいのが、見た目には分からないガソリンタンクの中のサビです。
タンクの中にサビが発生してしまうと、そのサビがフューエルラインを塞いでしまい、本来供給されるべきガソリンが流れなくなり、パワーが出ないばかりか、エンジンの始動すらできなくなってしまうこともあります。
さらに厄介なのがこのタンクのサビというものは、1度発生すると除去することが困難なので、そもそも発生させないということが大事です。
最も気をつけたいのは長期保管の時です。気温の変動によってタンク内の空気の水分が結露を生じさせ、タンクの底に溜まっていきます。ですのでなるべくガソリンタンクは満タン状態にして、タンク内の空気の体積を小さくすることが重要です。
ただしガソリン自体にもサビの原因となる微量の硫黄が含まれますので、完全にサビを防ぎ切ることは難しいのです。
燃料添加剤である「フューエルワン」や「FCR-062」にはサビを抑える防剤が含まれている上、水抜き効果もあるので、定期的に使用することをお勧めします。
一般的に水抜き剤として売られているイソプロピルアルコールは、水抜き効果はあるものの、ゴムパーツに対して攻撃性があるため、頻繁に使用することはお勧めしません。自分はサビの抑制とエンジン内部の汚れの付着を防ぐことを目的に、「FCR-062」を定期的に使用しています。低価格かつ洗浄成分の濃度が高いので、自分は「FCR-062」をお勧めしています。
タンク以外のサビについては、メッキ部分であればボンスターに水をつけて擦ったり、「サビトリキング」や「サビアウト」のようなケミカルを使って取り除きましょう。

特にフロントフォークのインナーチューブの場合はシールを痛めてしまう恐れがありますので、気づいたらすぐに落とすようにしましょう。
メッキのサビを落とした後は、「メッキング」で処理をするとサビの発生を長期間抑えることができます。
またサビを防ぐために油脂類も欠かせません。チェーンやワイヤー類には定期的なグリスアップが必要です。
また言うまでもありませんが、エンジンオイルは最重要!詳しく話せば長くなるので今回は割愛しますが、長寿バイクは間違いなくエンジンオイルを定期的に交換しています。
原因2 紫外線
そしてサビの次は紫外線です。塗装や樹脂、ゴムのパーツなどに深刻なダメージを与えます。特にゴムパーツは安全にも関わる重要なパーツですから、しっかりと防ぐ必要があります。

ここで重要なのはバイクカバーです。物理的にバイク全体を覆うことで紫外線はもちろん、先ほどお伝えしたサビの原因となる雨などの水分を防ぐこともできます。このバイクカバーで紫外線の大半をカットできますから、絶対に使ってください。
塗装面や未塗装樹脂のパーツにはコーティング剤を使うことで、さらに退色を防いだり、未塗装樹脂については白化を防ぐこともできます。
カバーで紫外線を防ぎ、パーツに対しては保護することで、ダメージを大きく減らすことができるのです。
またタイヤ用としてもコーティング剤が販売されていますが、2輪車に対しては使用しないでくださいとメーカーが表記しているので要注意。新品タイヤやバイク屋さんが扱う中古車のタイヤには、こういった劣化防止にコーティングやタイヤワックスを使っているのですけれども、用品メーカーが使用しないでくださいと言っている以上お勧めはできません。使用される場合は自己責任にてお願いします。
もし使用したという場合は、走り始める時にコーティングを剥がすため100kmほどは、急加速や急減速、深いバンクを避ける「皮剥き走行」を意識してください。
原因3 放置
そして最後、ちゃんと乗ることです。バイクは動かさないと、どんどん調子が悪くなります。

油も落ちるしサビも発生しやすくなります。もちろん過走行は過走行でパーツが劣化していきますけれども、乗らないこと、放置することはそれ以上に深刻なダメージを与えます。
月に1回、ちょっと走るだけでも全然違うのです。忙しくて、なかなか乗る時間を割くことができないという時もあるとは思いますが、せめて月に1回か、できれば2 回くらいは乗ってあげてください。
ただし乗ると言っても、乗り方次第ではダメージを与えてしまうこともあります。
次はそんな乗り方について解説をしていきます。
バイクにダメージを与える走り方
ここからは無意識にバイクにダメージを与えている走り方について解説をしていきます。バイクに良いと思ってしていたことが、実はバイクに良くなかったりもするので、心当たりがある方はすぐにでも改めるようにしてください。
急加速&急制動はバイクにもダメ
まずは安全運転とも関係してくることですが、「急」のつく運転は良くないということ。「急加速」や「急制動」です。

急加速はエンジンやチェーンといった駆動系に負担がかかり寿命が縮まります。特にチェーンの伸びというのは顕著です。
そして急ブレーキをかけると強烈な過重の移動が生じるため、ブレーキパッドやタイヤの摩耗が進むだけでなく、ブレーキキャリパーを固定しているキャリパーボルトの緩み、フルードの漏れ、ブレーキディスクの歪みといったことにつがる恐れがあります。もちろん1回2回やったぐらいではなんら問題はありませんが、日常的に荒い運転をしていると少しずつダメージは蓄積していきます。
もちろんバイクのダメージのみならず、スリップや転倒といった重大なリスクも孕んでいますので気をつけたいところです。
優し過ぎてもダメなクラッチ操作
また、多くの方がよかれと思ってやっているのが、実はバイクに良くないということがあります。それは優しいクラッチ操作です。

なんとなくゆっくりクラッチを繋ぐ方がバイクに優しそうな気がして、そうしていませんか? 実はクラッチが最もダメージを受けるのは半クラの最中。つまりゆっくり繋ぐということは、ダメージを与える時間が長くなるということです。
また回転数が高い時ほど時間あたりのダメージは大きくなり、摩耗につながります。
ですので特に気をつけたいのは、エンジンブレーキなどで高いギアから低いギアに繋ぐ時。クラッチの他にチェーンにも強い負荷がかかります。
エンジンブレーキに頼りすぎず、前後のブレーキと合わせて使うようにしましょう。
回転数が高ければ高いほど、半クラの時間が長ければ長いほど、与えるダメージは大きく摩耗が促進するということは覚えておいてください。
意外に思われるかもしれませんけれども、なるべくクラッチはスパッと繋いであげた方が、実はバイクへのダメージが少なかったのです。
安易なレバー調整も要注意
それとクラッチ絡みでもう1つ重要なこと。クラッチが遠いからと言って、近づけすぎに調整してしまうと、なかなか握り込んでも切れなくなってしまったり、逆に走っている間に指をかけてしまっていると、気づいたら半クラ状態になってしまってクラッチが焼けていたりするのです。

そうなるとクラッチプレート交換が必要になってしまいますので、かなり大きな出費になります。気をつけてください。特に手の小さい方、近づけたい方はバイク屋さんでプロに調整してもらうのが良いでしょう。
調整してもらった後も、バイクに乗るたびに少しずつ、この遊びというのは変わってきますので、時々気にするようにしてください。
バイクをすぐダメにするオーナーのパターン
最後にバイクのメンテや乗り方云々ではなく、バイクをすぐにダメにしてしまいがちなオーナーの性格について解説をしていきます
バイクをすぐにダメにしてしまう人というのは、実は性格も結構共通していたりするのです。これはたくさんのお客さん、自分の友人、様々な事例を見てきた中でかなり確度が高い話だと思います。もし自分が当てはまると思ったら、ぜひ今まで以上に愛車の健康管理に気をつけるようにしてください。
バイクをすぐにダメにしてしまいがちなオーナーのパターンは大きく2つあって、1つはズボラな人、もう1つのパターンは意外かもしれませんがマメな人です。
これは当然 ズボラな人
まずはズボラな人。これは、なんとなく想像できると思います。

こんなことが続けば当然バイクの状態はどんどん悪化していきます。確かに1日2日バイクカバーをかけなくたって問題ありません。雨に濡れたって大丈夫です。オイル交換も同様で多少距離が伸びたところで大したことはありません。
でも1つ1つは大した問題ではなくても、じわじわと小さなダメージが蓄積していきます。それが半年、1年2年と経過していくと、それは明確な差となって現れてくるのです。
機械というものは正直です。ちょっとした作業をきちんとこなすことができないと、どんどん劣化していきます。もし自分がズボラな側だと思っても大丈夫。バイクへの愛情があればきっとできるはず。
これは意外? マメ過ぎる人も要注意
そしてその逆。マメ過ぎてもまた、バイクを痛めてしまう可能性があるのです。
「どういうこと?」と思われたかもしれませんが、実はマメ過ぎて自分で作業し過ぎちゃう方というのがいるのです。

「自分の手できっちりと定期的にメンテナンスをしてあげたい」そういったマメな性格が裏目に出てしまうことも少なくないのです。
なんとなく「緩いよりはきつく締めた方が安心」という気持ちも分かるのですけれども、やはり適正というものがあるのです。チェーンを張るには適正な遊びを意識したり、オイル交換の際は必ずトルクレンチを使ってトルク管理を行ったりしてください。
自分で作業をする、挑戦するということ自体は素晴らしいことですし、それもまたバイクに対する愛情の現れだと思います。ですが、正しく作業しないとかえって逆効果で、バイクやパーツの寿命を縮める、本末転倒の結果となってしまうこともあります。そして残念ながら、こういった方も少なくないとことを覚えておいてください。
まとめ
というわけで今回はバイクをダメにしてしまう行為について解説をしましたが、いかがでしたか。普段のバイクの扱い方から、オーナー自身の性格まで、もし思いたることがありましたら、ぜひ改めて、愛車をより大切にしてやってください。
この記事は、下の動画でも詳しく解説しているので、こちらも是非ご視聴いただける嬉しいです。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
投稿者プロフィール
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元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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