ペダルの付いた原付”モペット”というものをご存知ですか?最近はフル電動自転車が増えてきて、よく見るようになりました。
最近、特定小型原付に関するニュースで注目を集めている「ペダル付き原付”モペット”」。自転車のように軽快に乗れるこの乗り物は、街乗りに最適な新しい選択肢として注目されています。
バッテリー切れやガス欠でもペダルで走行可能なため、通勤や通学、ちょっとした買い物にも便利です。
この記事では原付一種クラスの”モペット”について魅力を徹底的に深堀り、あなたに最適なモデルを見つけるお手伝いをします。
モペットとは
モペットは、ペダル付きオートバイの総称で、エンジンや電動機とペダルの両方で走行できる乗り物で、「モーター(Motor)」と「ペダル(Pedal)」を組み合わせた造語です。
自転車のようにペダルを漕いで移動できる一方、エンジンを使ってスムーズに走行することも可能。近年では、エンジンの代わりに電動モーターを搭載したEVモペットが主流となり、環境に優しい移動手段として注目されています。
日本では125cc以下のバイク全般が原動機付自転車に分類されていますが、通常人力のみで走らせることはできません。そのため警視庁では、本来の意味でのモペットのことを「ペダル付きの原動機付自転車」と呼称しています。
モペットのメリット・デメリット
「ペダル付きの原動機付自転車」を日常生活の足として導入する場合、どのようなメリットやデメリットがあるでしょうか?
モペットのメリット
- 環境に優しい
- 経済的
- メンテナンスが簡単
現在発売されているモペットの多くは電動で、排出ガスが出ないため環境に優しい乗り物であると言えます。
また、任意保険や税金は自動二輪車と比較すると安く抑えられるため経済的。メンテナンスに関しても自転車に近い構造で比較的簡単なところがメリットです。
モペットのデメリット
- 交通ルールの制限がある
- 航続距離が短い
- パワー不足
原付一種クラスのモペットを利用する場合、最高速度30㎞の制限や、二段階右折など交通ルールに制限があります。自転車の見た目に引っ張られて交通ルールに違反しないよう注意が必要です。
また、エンジンを搭載したスクーターと比較すると航続距離が圧倒的に短く、長距離移動には向きません。パワーも抑えられているため、急な登り坂ではアクセル全開でも登りきれないこともあります。
モペット利用時の注意点
モペットの多くは原付扱いとなり、ナンバープレートの取得や保険への加入が必須です。自転車などの軽車両とは交通ルールが全く異なるのでしっかりと法規制を頭に入れておきましょう。
また、航続可能距離を意識して適切なタイミングで充電や給油を行いましょう。ペダルを漕いで進むこともできるとはいえ、自転車と比較すると重量があるため人力のみで長時間走るのはきついはずです。
たとえ人力のみで動かしていても、自転車扱いにはなりません。ヘルメットの着用は努力義務ではなく義務。自転車より楽で便利ですが、それ以上に法的な規制も多いので注意して下さい。
今買える原付モペット【5選】
最新の原付一種クラスのモペットは、環境に優しい電動モデルが主流です。これから紹介する5つのモペットは、街乗りに最適であり、それぞれ異なる特徴とメリットを持っています。
ここでは、現行のおすすめモデルを厳選し、各モデルのスペック、デザイン、航続距離、価格などを詳しく解説します。
あなたに最適なモペット選びの一助になれば幸いです。
【glafit】GFR-02
glafitのGFR-02は、『都合のいい電動バイク』がコンセプト。
そんな都合のいい乗りものあるの?いや、あるんです。通勤や通学で、駐輪場に
停めるのにも都合がいい。ツーリングで、持ち運ぶのにも都合がいい。これは、あなたの都合に合わせられる電動バイクです。
glafit公式
本来、ペダル付き原動機付自転車は、電源を切ってペダルを漕いで走っている自転車の状態でも、道路交通法上は原付の扱いです。
しかしGFR-02は、モビチェンという機構によって完全な自転車扱いにすることもでき、状況によって都合良く使い分けることができます。
モビチェンは、glafit 株式会社が行政と協議し、日本国内で初めて法的に認められた、電動バイクと自転車の車両区分を切り替える独自システムです。
ナンバーを覆うだけではなく、自転車の時には電源が入らない制御などを加え、現在GFR-02にのみ取付けが可能となっています。
バッテリー含めて19.4kgと軽量な上、折りたたみ式でクルマのトランクに積んだり、専用バッグに入れて公共交通機関に持ち込むことも可能。
車体の鍵はなんと指紋認証でキーレスというハイテクさ!指紋は20個まで登録することができます。
航続距離は約34㎞で、価格は税込み308,000円です。(モビチェンなしなら275,000円)
【カワサキ】noslisu e (フル電動仕様)
国産オートバイメーカーのカワサキからもフル電動のモペットが発売されています。前2輪、後1輪というレイアウトの3輪電動ビークルです。
独自のステアリング機構によって軽快なハンドリングをもたらし、低い位置にセットされたバスケットには20kgまでの荷物を入れることもできます。積載力があるのはありがたいですね♪
航続可能距離は、モード2の時速30㎞定地走行で47.4㎞。それほど遠くにはいけません。バッテリー切れから満充電までには約5時間かかります。
メーカー希望小売価格は430,100円です。電動アシスト自転車仕様の方は363,000円で販売されています。
【ev mart】Cyrusher XF590
Cyrusher XF590も、原付一種の折りたたみ式電動モペット。
自転車モード、ハイブリットモード、電動バイクモードの3つの走行モードを選択でき、約5〜7時間の充電で、フル電動モードで40〜50km、ハイブリッドモードで60~80kmの走行が可能です。
車体重量はバッテリー込みで28kgで、シマノの7段変速機が付いています。価格は税込み170,000円。
【De vida bike】
De vida bikeは、折りたたみのできるフル電動モペットで、原付一種だけではなく原付二種仕様もあります。
ファットタイヤを履いたゴツい見た目ながら折りたたみも可能。航続距離は標準モデルで50〜55㎞、ダブルバッテリーなら80〜85㎞です。
価格は税込み296,800円〜
【フキ・プランニング】FK310 LAⅢclassic
フキ・プランニングは、ガソリンエンジン付きのモペットを販売している珍しい会社です。
FK310 LAⅢclassicは、レトロなデザインが特徴で、クラシックなバイクのスタイルを現代に再現。見た目はほぼ自転車ですが、エンジン音を響かせて走る姿は周囲の注目を浴びるでしょう。
31.7ccの空冷2サイクルエンジン搭載で、ギアは3速。最高出力は0.8馬力で、最高速度は時速20㎞です。燃費は43㎞/Lで、タンク容量は約1.8Lのため航続距離は約77㎞。(燃料は2サイクルオイル混合ガソリン)
価格はカラーによりますが概ね15万円前後です。(画像のウクライナ支援モデルは税込み154,000円)
その他のモデルは公式ホームページへ
まとめ
ペダル付き原付”モペット”は、都市部での移動手段として非常に便利で、環境にも優しい乗り物です。
バッテリー切れやガソリン切れでもペダルを使って走行できるため、通勤や通学、ちょっとした買い物にも適しています。
今回紹介した5つのモペットは、それぞれ特徴的なデザインと機能を持ち、異なるニーズに対応したもペットです。
- 【glafit】GFR-02
自転車と電動バイクを切り替えられる独自のシステムを持ち、非常に使い勝手が良いモペット。 - 【カワサキ】noslisu e
3輪の安定性と最大20kgの積載力が魅力で、日常の買い物などに便利です。 - 【ev mart】Cyrusher XF590
シマノ製7段変速機付きで、価格も17万円とリーズナブル。 - 【De vida bike】
ファットタイヤを装備し、様々な地形での走行が可能な趣味性を全面に出したモペット。 - 【フキ・プランニング】FK310 LAⅢclassic
レトロなデザインとガソリンエンジンの組み合わせが特徴で、クラシックなバイクの雰囲気を楽しめる本当の原動機付自転車。
これらのモペットを選ぶ際は、自分の利用目的やライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが重要です。各モデルのスペックや価格、航続距離などを比較検討し、最適な一台を見つけてください。
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投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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