電動バイクという乗り物をご存じでしょうか?
今回は原付免許でも乗れる電動バイクについて、実用面も考えながらまとめてみました。
電動バイクとは
需要が増える可能性が高まる
電動バイクとは、エンジンの代わりにモーターを動力にして走るバイクです。東京都では二輪車を含め2035年までにゼロにする方針を発表するなど、将来的に「脱ガソリンエンジン」に向けた意識が高くなっています。なので、CO2を排出しないEV車やPHEV車の需要がさらに高まる可能性があります。そこで、選択肢の一つとして「電動バイク」があげられます。
バッテリーが共通になる!?
今年の3月には原付一種・二種の交換式バッテリーの共通技術仕様について国内二輪大手4社(ホンダ・カワサキ・スズキ・ヤマハ)が合意したことが発表されました。つまり、今までバラバラであった小型電動バイクのバッテリー企画が統一される可能性があります。共通バッテリーの普及・拡大が狙いとのことです。これが一般化すればどのメーカーの電動バイクでも街中のバッテリーステーション等で充電済みのバッテリーにサクッと交換できる未来が来るかもしれません。
実は昔からあります
このような理由から、最近では海外から新しい車種が日本に入ってきており、メディアでも取り上げられるなど徐々に盛り上がってきています。しかし、実はこの流行の前にも地道に存在はしていました。
例えば、大手ではスズキの「e-lets」、ヤマハ「パッソル」「EC-02」など2000年代初期から登場していました。また、お年寄りが使う電動カーを扱うメーカーも、電動スクーターとして取り扱いがありました。しかし、そこまでメジャーになることはありませんでした。
電動バイクのメリット・デメリット
では、そんな電動スクーターですが、ガソリンエンジンの原付と比べた場合のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
メリット
カッコいい
殆どの機能がデジタル化されており、メーターからライト類に至るまで未来感を感じます。モーターの音も相まってSF作品に出てきそうです。ガソリン車にはない独自の雰囲気があります。
静音性
アイドリング時はほとんど音がしません。また、加速時は「ヒューン」というモーター音があります。近未来的で特徴的な音です。
経済的
車種にもよりますが1回の充電で平均して30~40km走行可能です。充電にかかる費用も20円ほどと燃費に関してはかなり優秀ですね。
エコ
ガソリンを使わないのでCO2を出すことなく環境に優しいです。
デメリット
不便
メットインが使えないのは大きいですね。スクーターの特徴でもあるメットインですが、電動の場合、ここのスペースをバッテリーにしてしまっています。また、1回の充電に3~7時間かかるので、乗り終わったら必ず充電しなければなりません。バッテリーがかなり重量があるので、駐輪場から自宅や職場まで距離があると運ぶのに苦労するでしょう。
修理が難しい
今までのようなエンジンを使わないので、故障原因を判別しずらいです。また、バイク屋さんで修理をお願いできるか難しく、修理をできる場所を探すのに苦労します。
長距離は走れない
航続距離が平均40kmほどが多いです。ツーリングに行くには難しいですね。「なら予備のバッテリーを用意すればいいじゃないか」と思いますが、これが大体10万円ほどしてしまいます。せっかくの経済性を犠牲にしてしまいます。
種類が少ない
大手4社の中で一般に新車販売している電動スクーターは1種類のみで、他は外国製になります。もし、国産の電動バイクに乗りたいと思っても1台しか選べないのが現状です。
原付免許で乗れる電動バイク紹介5選
YAMAHA E-VINO
唯一の国産電動スクーターです。見た目も「VINO」とほとんど変わらず、見ただけでは原付か電動バイクかわからないほどまとまっています。テレビ番組の「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」で使用され話題になりましね。他の電動バイクと比べての一番の特徴はバッテリーのサイズがかなりコンパクトです。これにより、メットインにハーフヘルメットが収まるほどのスペースがあります。さらに充電時間も3時間とかなり短い時間に抑えられており、かなり実用的です。
NIU UQi Pro
NIUとは中国のNiu Technologies社が手がけるバイクブランドです。バッテリーはPanasonic製のものを使用、モーターに関してはBOSH製とかなり豪華です。前モデルはグッドデザイン賞に入賞するなど、今までにないようなバイクの形です。かわいくてオシャレな見た目ですが、前後ディスクブレーキなどギャップがありますね。クルーズコントロールや、スマホと連動させてバッテリー残量の確認、盗難防止のアラーム機能など装備盛りだくさんです。
SUPER SOCO CUX
SUPER SOCOはオーストラリアに拠点置く「Vmoto」社の電動バイクブランドです。こちらのCUXは従来のスクーターに未来感を漂わせるデザインです。特にリア周りの造形が素晴らしくまるでSFアニメ映画「AKIRA」に登場しそうです!そして、カラーも豊富でなんと、ドゥカティとコラボしています。丸いスクーターではなく四角いスクーターをお探しならこちらがおすすめですね。
GOCCIA GEV600
イタリアのバイクメーカーに「ベネリ」があります。その「ベネリ」の電動バイクの製造を受け持っているのがGOCCIAです。このGEV600の特徴は車体の軽さと値段の安さにあります。見た目もかなり斬新で、殆どむき出しのフレームのような外見ですが、キーレス、USBポート、セキュリティアラームなど電動バイクとして欲しい機能が詰まっています。お値段も16万円代とかなりリーズナブルです。
TROMOX MINO
電動版グロムのような見た目の「MINO」、中国の電動バイクブランドTROMOXが製造しています。こちらはスクーターではない原付免許で乗れる電動バイクです。遊び心満載の見た目と、ファッション性の高さからヨーロッパでも評価されているそうです。航続距離も88kmと、現在の電動バイクの中では長いですね。ただ、ネックなのがバッテリー重量が14キロとかなり重いです。
まとめ
いかがだったでしょうか?普通のガソリンエンジンのバイクとはかなり差があります。
割り切って考えたり、限定的な使い方をするならばアリだと思います。しかし、「ガソリンバイク」と同じように使ったり楽しむにはまだ難しいかもしれません。
今後の展開に期待したいですね。
電動バイクについて詳しく知りたい方はこちらから↓
投稿者プロフィール
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神奈川県出身。バイク歴は15年。1日で下道400キロとか走る猛者です。
好き:コーヒー、洋ロック、お喋り、ケツが四角いバイク、水曜どうでしょう。
苦手:集中すること、単調作業。
愛車:ジェイド250、スーパーカブ110プロ
風と寒さと匂いと危険を感じながら、今日もだるまを乗っけて走ってます。
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