『近道だと思ったら一方通行だった💦
どうにか向こう側まで行けないかな?』
なんて経験はありませんか?
ライダーの皆さん、一方通行の道を誤って逆走してしまった経験はありませんか?あるいは目的地までの近道として、一方通行路の逆走を考えた経験が一瞬はあるかもしれません。
一方通行の道をバイクで逆走することは、通常は法律で禁止されています。しかし、特定の条件下では合法的に逆走することが可能です。
本記事では、バイクで一方通行を逆走する際の法的な問題点や、例外的に認められる条件、そして万が一誤って逆走してしまった場合の適切な対処法を詳しく解説します。
交通ルールを守りつつ、緊急時には適切な判断ができるよう、一方通行に関する正しい知識を身につけましょう。あなたのバイクライフがより安全で快適なものになるよう、ぜひ最後までお読みください。
一方通行の基本ルール
一方通行の標識は青い長方形の中に白い矢印が描かれており、その矢印の指示する方向にのみ進行可能です。この標識を見逃すことなく、指定された方向に従って進まなくてはなりません。
一方通行路の出口側には、進入禁止の標識が設置されています。時間帯指定や時間帯によって一方通行の方向が変わる「逆転式一方通行」になっているところもあるので補助標識にも注意してください。
一方通行の道を逆走することは、道路交通法違反です。罰金や点数のペナルティが課せられる可能性があります。
一方通行逆走の罰則
- 大型車: 9,000円、2点
- 普通車: 7,000円、2点
- 二輪車: 6,000円、2点
- 小型特殊車・原付: 5,000円、2点
日本の交通ルールでは左側通行が基本ですが、一方通行の道では、道路の中央から右側も走行することができます。ただし、右側への駐停車は一般的に禁止されており、駐車する際は左側に停める必要があるので注意してください。
逆走が認められる条件
特別な許可がない限り、オートバイを含むすべての車両は一方通行路を逆走することはできません。
ただし例外的に、特定の車両に対して逆走を許可する補助標識が設置されていることがあります。その場合は指定された車両のみ逆走可能です。(指定のない限り自転車も逆走不可)
バイクが歩行者扱いになる条件
では、補助標識で例外指定されていないときに一方通行を逆走したい場合はどうすればいいのか。バイクが歩行者扱いになる条件は、道路交通法第二条第3項の二には次のように規定されています。
大型自動二輪車又は普通自動二輪車、二輪の原動機付自転車、二輪又は三輪の自転車その他車体の大きさ及び構造が他の歩行者の通行を妨げるおそれのないものとして内閣府令で定める基準に該当する車両(これらの車両で側車付きのもの及び他の車両を牽けん引しているものを除く。)を押して歩いている者 が歩行者であると。
一般的には、エンジンを切った状態で押して歩くことが歩行者であることの条件だと考えられていますが、法令上はエンジンに関しての詳しい言及はありません。
しかし、操作を誤ってバイクが加速するのを防ぐためにもエンジンを切って取り回すほうが安全です。また、『バイクを押して歩くときにはエンジンを切るように』と指導されます。
そして、エンジンを切った状態であっても跨って動かしていると運転とみなされる場合があるので、必ずバイクのエンジンを切ったうえで押して歩くようにしましょう。
違反時の罰則と逆走時の対処法
一方通行の逆走は「通行禁止違反」となり、二輪車は反則金6,000円と違反点数2点、小型特殊車や原付は反則金5,000円と違反点数2点が科されます。
万が一、バイクで一方通行を逆走してしまった場合は、即座に安全な対応をとることが重要です。気がついたらすぐに左側に寄せて停車しましょう。
一方通行逆走時の対処法
- 気がついたらすぐに左側に寄せて停車する。
- 装備されていればハザードランプを点滅させ周囲に注意を促す。
- エンジンを切り、バイクから降りる。
- 安全な場所までバイクを押して歩く。
エンジンを切って押して歩けば歩行者としてそのまま進めますし、進入したばかりならUターンして引き返したほうが楽かもしれません。そこは状況に応じて柔軟に判断してください。
エンジンは切っておく必要がありますが、ヘッドライトやハザードランプは点灯させておいたほうが周囲へ自分の存在を知らせることができるので、より安全です。
まとめ
一方通行の規制は、すべての道路利用者の安全と、スムーズな交通の流れを守るために重要なルールです。
一方通行の道をバイクで逆走することは原則として違法ですが、特定の条件下では合法的に通行することが可能。重要なポイントは以下の通りです。
- 補助標識をよく確認し、逆走が許可されているか確認する。
- エンジンを切ってバイクを押して歩けば、歩行者として扱われる。
- 誤って逆走した場合は、即座に安全な場所に停車し、適切な対処を行う。
- 常に周囲の状況に注意を払い、他の道路利用者の安全を考慮する。
- 違反した場合の罰則を理解し、法令遵守の重要性を認識する。
交通ルールを守り、安全運転を心がけることが最も重要です。一方通行の規制を遵守しつつ、緊急時には適切な判断と行動ができるよう、この記事の内容をしっかりと理解しておきましょう。
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投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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