バイクに乗るのが怖い、ということがありませんか?
特に初心者の中には「憧れのバイクを手に入れたけど運転が怖い」というライダーもいることでしょう。せっかくバイクに乗るのだから、怖さをなんとか克服して、楽しく走りたいものです。
バイクに20年は乗っているけど、気持ちはほぼ初心者と同じかも知れない筆者が「バイクに乗るのが怖い時の解決方法」をご提案します!
■バイクに乗るのが怖い理由を突き止めよう
バイクに乗るのが怖いのは「危ない」からです。
「転倒」や「事故」により、怪我や命にかかわることなど「自分の身に危険が及ぶ」ことがあって、それが「怖い」のです。もうそれしかないといっても過言ではありません。この恐怖心は、初心者ライダーでもバイクに慣れたベテランライダーでも少なからずあるのではないでしょうか。
そして、その「危ないから怖い」という中で、具体的にバイクが怖い理由がたくさんあります。
自分の「バイクが怖いと感じる理由」がはっきりしてくると、解決方法がより具体的になりますので、自分の感じている恐怖心が何なのか確認してみましょう。
●走行するのが怖い
・「スピードが出る」のが怖い
・「うまく運転できない」のが怖い
・「止まれない」のが怖い
・カーブで「曲がれない」のが怖い
・カーブで「バイクを寝かせる」のが怖い
●走行以外が怖い
・「立ちゴケ」が怖い
・「バイクのトラブル」が怖い
●精神的に怖い
・バイクに「慣れていなくて」怖い
・バイクが「上手く扱えない」のが怖い
・「以前バイクで事故を起こしたことがあって」また起こすのではないかと思ってしまって怖い
・バイクには慣れてきたけどいつか何かあるかと思って「漠然と怖い」
■バイクに乗るのが怖い時の解決法
●装備を揃える
しっかりした装備・バイクウェアを身につけ、身体の安心感を得て怖さを軽減しましょう。
バイク用のフルフェイスヘルメット、グローブ、ブーツを身につけるのはもちろん当然です。
そして、必ずプロテクター付きのウェアを着ましょう。胸・脊髄・肩・肘・膝と全てにプロテクターがあるバイクウェア(上下)を身につけることをおすすめします。
●バイクのメンテナンスをしっかりする
バイク本体は定期的にメンテナンスを行い、いつも問題のない状態にしておいて、怖さを減らしましょう。
バイクは乗れば乗っただけ部品などが劣化していくので、日々の点検と定期的な法定点検をしなければなりません。
ブレーキレバー・ペダルの遊び調整、ブレーキパッドの残量、タイヤの空気圧、エンジンオイルの量、ヘッドライトとランプ類の点灯、チェーンの状態などはいつも確認するべきところです。初心者の頃は、定期的にバイクショップで見てもらい、アドバイスを貰うのもおすすめです。
●走行技術を上げる
「バイクの運転が未熟なので怖さがある」という時には、それを上げるように練習しましょう。
走行中の怖さは、体が不安定なことが原因のひとつです。正しいライディングの姿勢をとり、上半身の無駄な力を抜くだけでも、走行中やカーブ中の体勢が安定します。
ただ、本当に上達したいのであれば、ライディングスクールに参加するのがおすすめ。自分の走行姿勢を見直すには、自分以外のライダー(もちろんプロ)に見て指摘してもらうのが現実的です。
●近場を走って慣れる
まだ自分のバイクに慣れていないのであれば、乗る回数を増やすという解決方法があります。
近所のよく知っている道を走行し、よく行く公園やコンビニ、広い駐車場がある場所を目的地として走って来ましょう。何かあった時に困るので、距離は近場で日中のうちに、という条件でバイクに慣れると良いでしょう。
●速度を落とす
スピードが怖い、というライダーは、無理せずに自分が怖さを感じない程度まで速度を落として走行しましょう。人数の多いツーリングに参加しても、他のライダーについていく必要はありません。
ただし、道路では交通の流れに沿って走る事も必要で、その方がリスクも低くて安全な状況もあります。高速道路や車の多い街中などは特に周りの状況を把握することも大切です。速度が低ければ安全という訳でもないので、そこは慣れや経験が必要と言えるでしょう。
●ソロで走って自分のペースを見つける
自分が怖くないペースを見つけるという点で、ソロでツーリングをするのもおすすめです。
ソロで走るメリットは、自分の都合で行き先を変えたり、休憩したり出来て、速度を他人に合わせたりしなくても良いところです。
●怖くないようにカスタムする
バイクの足つきの悪さは、バイクの怖さにつながる大きな原因と言えるでしょう。
足つきの良いコンパクトなサイズのバイクや、アメリカン(クルーザー)タイプに乗る、または現在のバイクをローダウンカスタムするという方法もあります。
また、ハンドルをセパハンからアップハンにしたことで、バイクが扱いやすくなる場合もあります。自分に合ったカスタムをすることが大切です。
●バイクを変える
バイクをうまく扱えなくて怖いという場合は、大型バイクから、排気量を落としてもっと扱いやすいバイクに変えるという方法もあります。
たとえ憧れて手に入れた大型の大排気量バイクでも、自分には扱いにくくて乗る回数も減ってしまうということなら、乗りやすいバイクに乗った方が楽しく安全に過ごせます。
スーパースポーツの前傾姿勢が怖い、という時には、思い切ってネイキッドやツアラー、クルーザー、オフロードなど上体を起こして乗れるバイクに乗り換える選択肢もあります。
●バイクの取り回しを練習する
バイクを押して歩いたり、バックで押したり、向きを変えたり、といった取り回しを自由にできるようになると、バイクそのものへの恐怖心を和らげられます。
自分のバイクに慣れるということと、いざとなってもバイクが起こせればとにかくバイクを移動できるという、精神的な安心につながる意味もあります。
●バイク仲間と意見交換する
バイクの怖さについて、他のライダーと話して意見交換してみるのは、精神的な怖さを解決できるひとつの方法です。自分と同じ状況を怖く感じているかも知れませんし、あなたが怖くないような事を他のライダーが怖く感じていることもあります。
バイクに怖さがあるのが自分だけではないと知る事ができたり、解決方法が見つかったりするかも知れません。
また、ベテランと一緒にツーリングに行くのも良いでしょう。カーブの曲がり方やライン取り、ブレーキのタイミング、休憩の取り方など、長く乗り続けているライダーからは、何か参考にできることが見つかるはずです。
●楽しいツーリングを計画して実行する
近場を走ったり、練習したりして慣れてきたら、ツーリングの回数を増やし、バイクに慣れて怖さをなくしましょう。見たい景色、行きたい目的地を決め、食べたいものと立ち寄るお店をピックアップして、楽しいツーリングを計画して出かけましょう。
時間に追われるのは良くないので、所要時間を把握すること、目的のお店の営業日や営業時間を確認しておくこと、最寄りのガソリンスタンドの場所と営業時間も確認しておくこと。また、予定を変更しても問題ないツーリングができるように計画し、楽しめるようにすることが大切です。
■筆者の怖さ解決方法
とにかくツーリングに出れば立ちゴケし、何かしら問題があり怖いことだらけの初心者時代の筆者の「怖さ解決法」は、次のような感じです。
・中免を取った教習所で、教官付きで練習しました。良くないかも知れませんが自分のバイクではないので、倒すことを必要以上に怖がらず練習できたのが良かったです。
・バイクは足が着くようローダウンしてもらって一年ほど乗り、慣れた頃にノーマルの高さに戻しました。
・バイクの取り回しをすることが怖さの大きな解決につながりました。これは大型ツアラーに乗っている男性ライダーの体験談をネットで見つけたもので、バイクそのものへの怖さが大きく解消されました。
バイク仲間に恐怖心の事を話したこともありますが、「怖さはいつもある」というベテランライダーがいました。皆何かしら怖いとは感じることがあるはずですが、その原因が違うので、本人で解決するしかないと感じています。
■バイクの怖さとうまくつきあってバイクを楽しもう
バイクが怖い原因は人それぞれ異なるので、自分の怖さは何かがわかると、その解決方法も見えてきます。「バイクに乗るのが怖い」というのは「バイクの危険さ」を認識しているということでもあるので、怖さを感じるのは自然なことかも知れません。
バイクが怖いという気持ちがあって、乗りたくないという時には、バイクに乗る必要はないし、乗らない方が良いでしょう。
そして、怖いけど「乗りたい!」という気持ちがあれば、自分ならではの解決方法を見つけてどんどん乗りましょう!
投稿者プロフィール
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GPZ750R改に乗っているねこにんじゃと申します。
ライターでイラストレーターです。
「おすすめグッズを知りたいけど面倒だから誰かまとめて」
「整備について知りたいけど難しいから簡単に知りたい」
などなどのバイクライダーの希望をかなえます。
バイクライフがより楽しくなるような情報を、できるかぎりわかりやすくお届けしていきます。
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