バイクに慣れてくると、ツーリングの距離を伸ばしたくなりますよね。
そこで活躍するのが高速道路。
目的地の近くまでパッと移動できるので高速道路はとっても便利です。
でも、はじめての高速道路は、ハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、高速道路の魅力と、高速道路を利用するときの注意点をご紹介します。
高速道路を使いこなせば、移動範囲がぐんと広がって、ツーリングをもっと楽しめるはず!
ぜひ、最後までお付き合いください。
怖いことはない!ワープ感覚の高速道路!
高速道路のメリットといえば、信号のない道を速いスピードで走行するので、移動時間を短縮できることです。
混雑する市街地や、迂回が必要な山道もショートカットできるので、目的地の近くまでワープしているような気分になります。
高速道路に慣れていない時期は「スピードを出すのが怖い」「合流や分岐が怖い」と感じてしまいがち。
でも、高速道路は自動車やバイクだけが通行できる専用道路なので、歩行者の飛び出しなどを気にせず安全に走行ができるともいえます。
高速道路は、慣れてしまえばとっても便利なので、うまく活用することでツーリングの幅を広げることが可能です。
服装はバイクウェアがオススメ
高速道路を走るなら、安全面からもバイクウェアがオススメです。
高速道路には速度指定があって、50~100km/hで走行することになります。
万が一のときも、転倒対策のされたバイクウェアならダメージを軽減できるので、ラフな服装よりもバイクウェアを着用してほしいです。
また、走行中に受ける風は思っているより体力を奪っていきます。
バイクウェアは、袖や裾がバタつかない走行風対策や、ラインディングフォームを取りやすい工夫がされているので、疲労を軽減する役割もかねそなえているんです。
ETCや割引を利用すればお得
高速道路で気になるのが高速料金ですよね。
長距離の移動や別の高速道路の乗り継ぎ、大きな橋の利用すると高速料金は高額になってしまいますが、料金を抑えるお得な方法があります。
もっとも効果的なのはETC。
導入コストはかかりますが、料金所のスムーズな通過のほかにも30~50%の割引が受けられます。
ETC搭載が前提になりますが、「二輪車定率割引」や「2024ツーリングプラン」などもお得です。
ETCのお得な割引
- 休日割引・・・土曜・日曜・祝日の終日が約30%割引
- 深夜割引・・・深夜の時間帯(0~4時)約30%割引
- 平日朝夕割引・・・同区間の利用10回以上で約50%割引(通勤向け)
- 二輪車定率割引・・・ウェブサイトで事前申し込みすれば37.5%割引
- 2024ツーリングプラン・・・対象エリア内が定額で3日間乗り放題
※利用区間によって割引率は異なります。
※詳細は下記サイトよりご確認ください。
高速道路に乗る前の注意点5選
高速道路に乗る前にチェックしてほしい5つの注意点をお伝えします。
事故の原因になることもあるので、準備はとっても大事。
事前に準備しておくと心に余裕も生まれるので、高速道路に乗る前の習慣にしてみませんか?
タイヤの空気圧をチェック
タイヤの空気圧チェックを怠ると、重大な事故を招くかもしれません。
空気圧が低いと燃費の低下をはじめ、タイヤが偏摩耗してしまい運転しづらくなります。
さらに、高速で回るタイヤが波打ってバースト(破裂)する「スタンディングウェーブ現象」が起こる可能性も。
逆に空気圧が高いと、道路の凸凹が不快に感じたり、タイヤのグリップが低下するので転倒の原因にもなります。
空気圧の変化は、ライディングにも影響が出てしまうので、日ごろから空気圧のチェックをしておきましょう。
ガソリンは事前に入れておく
高速道路上でのガス欠はたいへん危険です。
ガソリンスタンドが併設されているサービスエリア(SA)もありますが、一般道よりも高いので出発前に給油しておいた方が経済的。
高速道路を走行する距離を確認し、必要なら事前に給油しておきましょう。
入口と出口、乗り換えを確認
高速道路の出入口の名称と乗り換えの場所は確認しておくと安心です。
「インターチェンジ(IC)」と呼ばれる高速道路の出入口を覚えておけば、もしナビゲーションが機能しなくなっても焦らずにすみます。
「ジャンクション(JCT)」と呼ばれる高速道路の乗り換え場所は、迷いやすい場所もあるので、どっちに曲がるのか、どちら方面に向かうのかは知っておくと、車線変更に余裕が生まれます。
特に、東京、大阪、名古屋などの都市高速道路は、乗り換えが複雑で交通量も多いので、しっかり確認をしておきましょう。
財布やチケットを入れる場所を考える
料金所で慌てないために、財布やチケット(高速道路通行券)を入れる場所を考えておくのも大事です。
ポケットに入るコンパクトな財布の検討や、ショルダーバッグやタンクバッグを準備しておく必要があるかもしれません。
料金所は後続車もいるので焦ってしまい、チケットの紛失や立ちゴケしてしまうこともあるので、財布やチケットはスムーズに出し入れできるようにしておきたいですね。
料金所対策として、あらかじめ高速料金を準備したり、ETCの取り付けを考えてもいいでしょう。
ETCカードを忘れずに
ETCを搭載していても、ETCカードが挿入されているか、有効期限が切れていないか、ETCカードが認識されているかは確認してくださいね。
もし、ETCレーンでゲートが開かなかったときは、追突リスクを避けるために、レーン内で停止せず通り過ぎましょう。
NEXCOにゲートが開かなかったときの対処を問い合わせたところ、以下のような回答をいただきました。
ETCレーンでゲートが開かなかったときの対処法
入り口で開かなかったとき
開閉バーを避けてETCレーンを通過し、出口の「一般レーン」か「ETC/一般レーン」の係員に入り口の名称を伝えて指示に従う。
※チケット(高速道路通行券)は不要です。
出口料金所で開かなかったとき
開閉バーを避けてETCレーンを通過し、駐停車ができる安全な場所で道路会社等に連絡する。
開閉バーが避けられない場合は、無理せずにインターホンで係員に相談する。
出口料金所がスマートICの場合
インターホンで係員を呼び、状況を伝える。
ETC割引は無線通行が適用条件なので、ゲートが開かなかったときは割引適用外になってしまいます。
高速道路に乗る前にしっかり確認しておきましょう。
高速道路を走る時の注意点9選
ここからは、高速道路を走行するときに、気をつけるべきことをご紹介します。
ベテランのバイク乗りさんも初心にかえって再確認してみましょう。
強風に要注意
高速道路や橋の上は強風が吹きふきやすいので注意が必要です。
あまりにも風が強い場合は、バイクの運転を控えた方が良いですが、高速道路は原則駐停車できないので、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)まで安全運転で走行する必要があります。
強風時の運転で気をつけること
- 速度を落とす(最低は50km/hまで)
- ニーグリップを意識して風に向かって荷重する
- 走行車線のセンターなど、風で流されても大丈夫な場所を走る
あまりにも風が強くて走行が危険なときは、安全な場所で停車してください。
事前に風が強いことが判っているときは、風がやむまで走行を控えるのがよいでしょう。
バスやトラックに近づかない
バスやトラックなどの大型自動車は死角が多いので、近くを走るバイクに気づいていないかもしれません。
また、追い抜かれるときの風にも注意が必要です。
ほかにも、大型自動車の後ろを走っていると、前方が見えづらくなり渋滞や車線規制に気づくのが遅くなってしまうことも。
高速道路に関わらず、大型自動車との車間距離はしっかり取るようにしましょう。
合流はリズムを合わせる
本線へ合流するときも、本線を走っているときも、合流場所ではリズムが大事です。
本線への合流は、指定速度までしっかりと加速し、目視で確認しタイミングを計って合流しましょう。
本線を走っているときは、合流してくるクルマの動きをよく目て、速度を一定にするか、減速するか判断しましょう。
状況によっては、となりの車線に避けることで、お互いがスムーズに走行できます。
合流地点では、走行中のクルマとリズムを合わせ、スムーズな走行を心がけましょう。
追い越し車線は追い越す時だけ
高速道路の右側「追い越し車線」は、前のクルマを追い越す時だけ走行ができます。
追い越し車線を走り続けると車両通行帯違反になり、バイクの場合は1点の減点と6,000円の反則金が科せられてしまいます。
前のクルマを追い越したあとは、すぐに走行車線に戻るようにしましょう。
あおり運転に注意する
あおり運転を受けたときは、焦らず対処するのが大事です。
あおり運転から無理に逃げようとはせず、追い越し車線を走っている場合は走行車線に戻りましょう。
執拗にあおり運転をされる場合は、パーキングエリアやサービスエリアの人目の多い場所まで避難してください。
逆に、遅い車がいるからといって、車間距離を詰めるのは立派なあおり運転なので、罰則の対象になってしまいます。
スピードの出しすぎはキケン
高速道路に信号はなく走りやすい道が多いので、気づかずにスピードが出すぎてしまうことも。
スピードの出しすぎは、車線変更や合流するクルマとの事故を起こしてしまう危険があります。
指定速度をしっかり守り、車間距離は十分に取って、安全運転で高速道路を利用しましょう。
路側帯(路肩)を走ってはならない
いくら渋滞しているからといって、路側帯の走行は禁止です。
高速道路の路側帯は、故障車の停車や緊急車両のためのエリアなので、クルマもバイクも走行することができません。
また、路側帯には落下物やクギが落ちていることがあるので、思わぬトラブルを招くこともあります。
バイクにとって渋滞の走行は左手がツライですが、路側帯は緊急事態のために使用しないようにしましょう。
適度な休憩は大事
走行風は思っているより体力を奪っていくので、適度な休憩が大事です。
バイクで走っていると、止まるのがおっくうになりますが、パーキングエリアやサービスエリアには思いもよらない出会いがあるかもしれません。
地元の名物グルメが食べらるイートインスペースや売店、展望台などが設置されているところもあるので、立ち寄らずに通過するのはもったいないですよ。
高速道路で長時間の走行は、体力の消耗や集中力の低下、カラダがこり固まってしまうので、休憩はマメに取るようにしましょう。
出口を通り過ぎても大丈夫!
もし、目的の出口を通り過ぎてしまっても、高速道路には安心な制度があります。
目的の出口を通り過ぎてしまったら、次の出口にある料金所の一般レーンに向かってください。
係員に通り過ぎたことを伝えると、目的の出口まで案内してもらえます。
もちろん、高速料金の追加はありません。
間違っても、バックやUターンはしないでくださいね。
※インターチェンジの構造等によっては対応できない場合があります。
まとめ
今回は、高速道路の魅力と、高速道路を利用するときの注意点をご紹介しました。
高速道路をうまく活用できれば、ツーリングでの移動距離が増えるので、限られた時間でもさまざまな場所を訪れることができます。
ご紹介した14つの注意点を覚えておけば、高速道路はきっと怖くないはず。
はじめはハードルが高いと感じるかもしれませんが、ツーリングの幅がグッと広がるので、ぜひチャレンジしてみてください。
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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