バイクの盗難は、道路上だけでなく家の駐輪場などでも被害に遭うことがあります。できる限りの盗難防止対策を施しておきましょう。
盗難されたバイクが見つかる確率は10%にも満たない、とも言われていますし、見つかってもきれいな状態で見つかることは非常に少ないでしょう。
ですが見つかる可能性を少しでも上げるために、バイクが盗難されたら最寄りの警察署または交番に盗難被害の届出をしておいてください。
盗難されやすいバイク
盗難されやすいバイクの特徴は以下のとおりです。
盗難されやすいバイクの特徴
- 高価なバイク
- 人気のバイク
- 希少なバイク
高価なバイク
高価なバイクは、安価なバイクと比較して中古相場も高いため、より高い利益のために窃盗犯に狙われます。
更に、人気のある限定モデルや希少モデルは価格が跳ね上がるのでより一層の注意が必要です。
自宅ガレージでは厳重に盗難対策をしていても、ツーリング先でまで完璧な盗難対策が施せているとは言えないのではないでしょうか?
人気のバイク
人気があり需要に対して供給が追いついていないような車種は盗難に遭いやすいです。
人気車種は車体自体にいい値段がつくのはもちろん、バラバラにしてパーツごとに出品しても簡単に売れてしまいます。
ワンオフで作成した一点もののパーツでない限り、バラして販売されたら自分のバイクであることを証明するのは非常に難しいでしょう。
希少なバイク
すでに廃盤になっていてかつ市場に流通している数が少ない希少車種は、プレミアが付いて高価格で取引されていることがあります。
需要はそれほどありませんが、一部の熱狂的なファンはいくら出してでも手に入れたいと考えるでしょう。
また、希少車種はパーツの供給も限られていて入手が難しいため、パーツ単体でも高値で販売することが可能。
古いバイクは構造も単純で最新のバイクのようなセキュリティシステムもないため盗難も容易です。
盗難されやすい場所
バイクの盗難が起こりやすい場所は以下のとおりです。
盗難されやすい場所の特徴
- 外出先の駐車場・駐輪場
- 路上駐車中
- 自宅ガレージ・駐輪場
外出先の駐車場・駐輪場
外出先の駐輪場や駐車場はバイクの盗難が起こりやすい場所の一つです。
自宅ではしっかり盗難対策をしていても、出先にまでチェーンロックを持っていく人は少ないのではないでしょうか?
ハンドルロックをかけることはもちろんですが、それだけでは不十分です。
盗難犯はセキュリティの弱いバイクを狙います。手軽に盗めるバイクを探しているので、食事や観光で長時間バイクの傍を離れる時には複数の防犯対策を施しておきましょう。
盗難するまでにかかる工数が多いと窃盗犯に狙われるリスクを軽減できます。
路上駐車中
路上駐車中も盗難に遭いやすいシチュエーションのひとつです。
路上駐車するときというのは、『ちょっとトイレに』とか『ちょっと買い物』と言う場合が多く、盗難対策をせずにバイクから離れてしまうことがあります。
まれにキーを抜き忘れてしまうことも。
そういうバイクは窃盗犯の格好の的です。計画的なプロの窃盗犯というよりは盗んだバイクで走り出したい衝動的な窃盗が多いかもしれません。
ちょっとした駐輪でも盗難対策のセキュリティは施してからバイクのそばを離れましょう。
最近は、『インカムの本体を盗られた』とか『ヘルメットを盗られた』なんて声も聞きますので気をつけてください。
自宅ガレージ・駐輪場
自宅のガレージや駐輪場も盗難被害に遭いやすい場所のひとつです。
自宅に帰ってきたら気が抜けてそのまま屋内に入ってしまっていませんか?
帰宅直後はマフラーが熱いのでカバーを掛けずにそのままの状態で朝まで放置してしまうこともあるかと思います。
特に、シャッター付きのガレージをお持ちの方や、レンタルガレージを契約している方は油断して盗難対策を施していないのではないでしょうか?
自宅の駐輪場でバイクが盗難されるのは夜間が多いでしょう。その時間は人通りもなくゆっくり作業できるからです。
外出先と違って、そこにバイクが有るということも把握されやすいです。
ガレージ内でもチェーンロックなどを施し、カバーを掛けて車種の特定がされにくいようにしたり、センサーライトや防犯カメラなどがあると牽制になります。
取るべき盗難対策
バイクの盗難防止のために取るべき対策を以下の5つに分けて解説します。
バイクの盗難対策【5選】
- 複数のロックを掛ける
- カバーを掛ける
- イモビライザーを使用する
- GPSトラッカーを装備する
- 盗難保険に加入する
複数のロックを掛ける
バイクの盗難防止では、チェーンロック、ブレーキレバーロック、ハンドルロックなど複数のロックを組み合わせて使用することが有効です。
複数のロックを見た盗難犯は、盗むのが難しく時間がかかると感じ、諦める可能性が高くなるからです。
チェーンロックはバイクを固定物に繋ぐことで、持ち去りを防止します。特に、重くて堅牢なチェーンは、切断が困難で、盗難犯にとって大きな障壁となり有効。
ただし、大きくてかさばるのでツーリング先にも持っていくのは現実的ではないかもしれません。
そのため、ブレーキレバーロックやブレーキディスクロックなど小さくて持ち運びに便利なセキュリティグッズを組み合わせておくといいでしょう。
カバーを掛ける
バイクの保管時にカバーをかけることは、ボディを雨風や紫外線から守る以外にも窃盗犯の目からバイクの存在を隠す上でも有効です。
特に高価であったり希少であったりするバイクの場合、それが見えないだけで盗難のリスクを低減できます。
また、カバーがかけられたバイクは、窃盗犯にとって余分な時間と労力を要するので、カバーを外す手間が盗難を思いとどまらせたりする効果もあるでしょう。
バイクカバーをかけることは、バイクの盗難対策としてシンプルかつ効果的な方法の一つです。他の盗難防止対策と併用することで、より高い安全性を確保できます。
使用する際は、風で飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。
イモビライザーを使用する
イモビライザーは、正しくロックを解除しないとアラームが鳴るなどする防犯装置です。
車種によっては同様の防犯システムが純正で装備されているものもあります。
いたずらや盗難のために無理やりロックを解除しようとするとアラームが鳴り響くので窃盗犯は作業を続けることなくその場を離れることでしょう。
GPSトラッカーを装備する
盗難防止グッズは、防犯にはなっても突破されて盗まれてしまってはどうしようもありません。気がついたときにはバイクない、ということもありえます。
そこで登場するのがGPS。専用の端末をバイクに積載しておくことで、異常を検知したら(バイクが移動した時など)メッセージや着信で通知してくれます。
バイクは盗難されると手元に戻ってこないことも多いですが、GPSで居場所を特定してすぐに追跡できれば取り戻せる確率も上がるのではないでしょうか?
また、月額のランニングコストがかかってきますが、セコムが提供する【ココセコム】というサービスもあります。
専用の端末を車やバイクに積載しておくことでGPSにより位置の確認ができるほか、異常を検知した時にセコムへ通報すれば隊員が車両(GPSのポイント)まで駆けつけてくれます。(駆けつけ料金 11,000円/1時間)
盗難保険に加入する
バイクの盗難保険に加入しておくと、盗難に遭った場合に保険金が支払われるため、経済的な損失を軽減できます。
盗難保険に加入していることで、万が一の盗難に対して心理的な安心感を得られますが、定期的な保険料の支払いが必要となり、継続的な経済的負担が発生するのがデメリット。
【Zutto Ride Club盗難保険】や、【SBI みんなのバイク保険】などがあります。
まとめ
今回は、『盗難されやすいバイクの特徴と盗難対策』について解説してきました。
盗難されてしまうと、手元にきれいな状態で返ってくることは殆どありません。大切な愛車がある日消えてしまうことを想像すると絶望に打ちひしがれてしまいます。
高価な車種や人気車種、希少車に乗っている方は特に注意しましょう。
盗難被害に遭うのは、外出先の駐輪場や路上駐車中、自宅ガレージなどが多いです。こう考えると、バイクのそばを離れている間はいつでも盗難のリスクがあると言えます。
複数の盗難対策を施して、必要であれば盗難保険や盗難防止サービスに加入しましょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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