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Moto Connect(モトコネクト) > 記事 > コラム > お役立ち > 【元バイク屋が解説】買ってから費用がかかる中古車の見分け方
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【元バイク屋が解説】買ってから費用がかかる中古車の見分け方

バイク大好きフォアグラさん
最終更新日 2026/06/10 15:25
バイク大好きフォアグラさん
Published: 2026年6月29日
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はい、元バイク屋のフォアグラさんです。こんにちは。
さて、今回は購入後の維持にお金がかかるバイク、長く乗れないバイクの特徴について解説をしていきます。

中古のバイクを選ぶ際に、買ってからお金がかからない、トラブルなく安心して長く乗れるものが良いと考えるのは当然のことでしょう。いくら安く購入できたとしても、購入後にトラブル続きで頻繁に修理に出しては、費用がかかるばかりでまともに乗ることができず、何のためにバイクを買ったのか分かりません。とはいえ状態が良いもの、トラブルが起きづらいものを追求してしまうと、最終的に行きつくのは高額な新車になってしまいます。
そこで今回はトラブルが起こりやすい中古車の特徴と見抜き方について解説をしますので、是非今後のバイク選びの際の参考にしてください。

念のお断りしておきますけれども、この内容は自分の経験によるものです。 条件に当てはまるからと言って必ずしも長く乗れない、お金がかかるとは限りません。あくまで傾向の話ですのでその点あらかじめご了承ください。

目次
  • 「走行距離1万km」の中古車は狙い目なのか?
    • 安心して買える走行距離とは?
    • 「走行1万km」の中古車を賢く買うには
  • トラブルが起こると高くつく箇所
    • 注意その1 キャブレター
    • 注意その2 サスペンション
  • 購入時にチェックが必須のポイント
    • 要チェック!タンク内のサビの有無
    • サビの原因と予防法
  • まとめ

それでは早速行ってみましょう。

「走行距離1万km」の中古車は狙い目なのか?

安心して買える走行距離とは?

皆さんに質問です。
状態の良い、安心して購入できる走行距離と聞いて、何kmを想像しますか? 2万km以内?3万km以内?人によってその感覚は異なると思うのですが、1万kmという走行距離であれば多くの方が安心して購入できるという感覚ではないでしょうか。

確かに1万kmであれば、よほどひどい扱いを受けていない限りは安心して購入できるはずです。しかしこの1万kmという走行距離は、実は判断が非常に難しいところなのです。
新車と比べていくらか安くはなっているものの、大幅に安い価格ではありません。例えば新車で80万円だったバイクが65万円といったくらいですね。つまり、中古車としての旨みというのは少ないのです。そしてこの1万kmという中古の場合、意外と買ってからお金がかかるというケースが少なくないのです。

確かに機関的な問題というのはまず起こりません。しかし多くの消耗品の交換サイクルに当たる時期でもあるのです。新車の時に装着されていたタイヤやブレーキパッド、そしてもう少し走ればチェーンやスプロケットも交換になってきます。車種によりますが、タイヤが前後で4・5万円、 ブレーキパッドが前後で1・2万円くらいかかります。新車で80万円だったバイクが65万円になっていたとしても、これだけで実質ほぼ70万円になってしまうのです。当然ですが、それに加えて他の消耗品も摩耗しています。チェーンやスプロケットも1万km使用した状態というわけですから。

そう考えてみると全てが新品で全くの無傷の新車が80万円。 タイヤとブレーキパッドのみ新品に交換された状態で、他のパーツは1万km摩耗した中古車が70万円。そう考えると、むしろ割高に感じませんか? 磨き傷や立ちゴケ傷なども多少あるかもしれません。

さらに言うと年式落ちの在庫の新車というのは、よく1割くらい値引き販売されているのです。80万円の新車が72万円なんていう価格になっていることはよくあります。年式落ちの新車が72万円、1万km走った同じ年式の中古車が65万円とか70万円。ここまで来ると、実質ほぼ同額です。

「走行1万km」の中古車を賢く買うには

そうなのです。1万kmの中古車というのは一見状態が良くて狙い目のようにも思えますが、購入後間もなくお金がかかってしまう可能性があり、その点も踏まえて考えると決してお買い得とは言えないものなのです。

もし1万km程度の中古車でどうしても欲しいというものがあれば、タイヤやブレーキパッドといった消耗品の状態を確認し、交換時期が近そうであれば契約前に交渉し、割安な価格での交換などを希望してみましょう。購入して2,000kmで数万円の出費となってしまうと痛すぎます。購入前であればお店と交渉次第で、新品交換での納車や割安な価格での交換に応じてくれる可能性があります。

逆に3万kmとか4万kmと走っている中古車であれば消品はもう何周もしていますし、価格もこなれて中古車としての旨みを十分強授できることが多いです。ですので走行距離1万kmという中古車は、機関や外装の状態が良いことが多いのですが、意外と買ってからすぐにお金がかかる可能性があり、中古車としては決して買い得ではないということを覚えておいてください。

正直に言うと、売る側からすると状態が良くて声もかかりやすく、割高感があると分かっていっても結構売りやすいのです。買う側も安心して買っていきますしね。

トラブルが起こると高くつく箇所

ではトラブルが起きると高額な修理費用が必要なパーツについて解説をします。まず最も高額な修理費用がかかるパーツといえばエンジンです。ただエンジンについては、載せ替えになるような致命的なトラブルが起きるということは多くはありません。昔は2ストロークのエンジンが焼きつくようなこともありましたけれども、90年代以降の4ストロークエンジンできちんとオイルを交換さえしていれば、10万kmや20万kmくらいは結構平気だったりします。もちろん新車時よりもパフォーマンスは落ちていますけれども、 致命傷というのは稀なのです。時々バルブクリアランスを調整したりする程度で大概大丈夫です。

注意その1 キャブレター

では、大きな金額がかかり、かつトラブルも発生しやすいパーツとはどこか? 真っ先に頭に浮かぶのはキャブレターです。

長期間乗らなければジェットが詰まってしまったり、定期的に乗っていたとしてもパッキンなどが劣化してしまいます。出力が出なくなりまともに走行ができなくなってしまうのです。もちろんエンジンがかからなくなってしまうということも。単気筒のキャブであれば大してお金もかかりませんし、ある程度DIYの経験がある方なら自分でオーバーホールすることも可能です。しかし4気筒、特にV型などは非常に難しいのです。

自分もバイク屋を引退して何年も経ってからですが、個人店で現状販売19万円という価格で購入した激安のVMAXのキャブを開けましたが、なかなかうまくいかずに、結局YSPに持ち込んだということがありました。ただこれにはYSPも苦戦したようで、納期の延期に継ぐ延期で1ヶ月以上かかり、ようやく調子良く乗れるようになりました。5万円くらいかかりましたが、今ならもう少しかかるかもしれません。

車種によっては、年式によってキャブ仕様とインジェクション仕様のモデルがあったりします。多くの場合、キャブの方が安い価格相場にはなっていますが、トラブルを避けたいというのであれば、断然インジェクション仕様がおすめです。特に気筒数が多いモデルほど同調を取るのは難しくなってきますので、4気筒モデルはもうインジェクション仕様にしておきましょう。

注意その2 サスペンション

そしてもう1つ、サスペンションです。

フロントフォークで注意したいのはインナーチューブのサビ。正立フォークであれば上側のチューブ、倒立フォークであれば下側のチューブ、要するにメッキ処理されている細い方です。このインナーチューブにサビの痕跡があったり、この黒いシールと呼ばれるゴムのパーツが硬くなってひび割れているようであれば要注意。近い将来にオーバーホールが必要になる可能性が高いです。展示車両であれば拭き取ってあるとは思いますが、オイルが滲んでいるようであれば避けるか、納車前の整備でオーバーホールをする予定があるかどうか確認しておきましょう。ただこのフロントフォークについては、最悪購入後にオーバーホールができるのでなんとかなります。
問題はリヤサスの方です。

純正のリヤサスというものは基本的に分解できない構造になっています。やってくれる業者もあるにはあるのですが、基本的に分解することを前提には設計されていないのです。ですので、原則として交換になってしまいます。

そこで簡単にできるリヤサスのチェック方法をお伝えしましょう。
まずフロントブレーキを握って車体を立てます。その状態でシートの後方、2人乗りをした時に後ろの人が乗る辺りを下に強めに押し込んでパッと離してみてください。

リヤシートをグっと押して、パっと手を離してみます

状態が良ければスッと短時間で収束するのですが、ヘタっている場合はピョコピョコと跳ねるような挙動を何回かします。倒してしまいそうだと思うのであれば、店員さんにも手伝ってもらってみてください。店員さんも商品車を倒されたくはないので手伝ってくれるはずです。なんなら店員さんにお願いして、リヤサスのヘタり具合を確認してもらっても良いでしょう。

足回りは安全にも直結する部分ですので、ここはちょっとシビアに見ておきたいです。何十年もバイクに乗っているようなベテランの方でも、これは結構見落としがちなポイントです。

購入時にチェックが必須のポイント

要チェック!タンク内のサビの有無

では最後に、絶対にここは買う前にチェックして欲しいポイントがあります。しかも簡単にチェックできるのですが、実際確認する人は少ないのです。それはタンクの中のサビです。

タンクの蓋を開けてもらって、スマホのカメラ横にあるLEDライトで照らして中を覗いてみてください。中に錆がないかよく確認してください。 年式次第ではある程度仕方のないものではあるのですが、このサビというものは非常に厄介なのです。

1度発生するとタンクの中ということもあり、除去することはほぼ不可能です。コーティングをして進行をある程度抑えることはできますけれども、完全に抑えることは難しいのです。

これは雨水がタンクの底に溜まってさびた例ですが、こうなるとサビの処理に手間も費用もかかります

ではなぜこのサビがそんなに問題なのかと言うと、この錆が少し剥がれ落ちただけで燃料の細い流れを塞いでしまうからなのです。
本来のパワーが出ない、ガス欠のような症状が出る、最終的にはエンジンが止まってしまう。ガソリンが通れなくなってしまっているわけですから当然です。あまりにもひどいと、最悪タンクに穴が 開いてしまうこともあります。

タンクの中の確認は簡単にすぐできるので、お目当ての中古車に出会ったら必ずタンクの中も確認するようにしましょう。

サビの原因と予防法

ちょっと今回のテーマの本題からは外れますけれども、タンクのサビが発生する原因についても解説をしていきましょう。タンクのサビの原因、それは主にタンクの中の空気なのです。

「空気でサビる?なんじゃそりゃ?」と思われるかもしれません。タンクの中の隙間には当然空気があります。毎日気温は変動します。特に長期間乗らない際などは季節をまたぐこともあります。その際の気温差によってタンク内に結露が生じ、タンクの底に水として溜まりサビの原因になってしまうのです。また空気中に含まれる酸素もサビの発生進行に一役買ってしまうのです。ですのでできるだけタンクは満タン状態を維持して空気を入れない、空気の量を少なくすることが重要です。とはいえ、実はガソリンの中にも微量の硫黄が含まれていて、この硫黄もサビの原因になってしまうのです。

空気もダメ、ガソリンも良くないということになるとどうすればいいのか?はい、完全に防ぎ切ることは難しいのです。
ただ、ガソリンに入れる添加剤(「フューエルワン」などが有名)には防錆剤というサビを止める成分が含まれているので、自分は添加剤を入れるようにしています。サビを抑制するだけはなくて、溜まってしまった水を抜く効果もあり、エンジン内部の汚れを落とし、汚れの付着も抑えるという作用があるのです。

ちなみに私はフューエルワンと同様の効果がある「FCR-062」という添加剤を使っています。バイクに使う場合はガソリン5Lにつきわずか15ml(0.3%)でOKで、1L(ガソリン約333L分)で2,900円、使いやすい100ml×5本で2,100円(Amazon価格)と、フューエルワンよりはるかに安いのです。最近は「FCR-062プレミアム」というものも発売されて、それでも1Lで3,600円です。
こういった添加剤を継続的に使用することでタンクのサビを抑制し、エンジン内部のカーボンデポジットを落として、エンジン本来の性能を取り戻すことが期待できます。
ちなみに自分は4L缶で購入し、バイクはもちろん車にも使っています。

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まとめ

というわけで今回は購入後にお金がかかる中古車。長く乗ることが難しい中古車の特徴について自分の考えをお伝えしましたが参考になりましたか?
中古車の場合は新車と違って、買ってからもすぐに消耗品の交換や車体のトラブルなどでお金がかかるリスクが有ります。この記事を参考に、買った後もノートラブルで長く乗れる1台を見つけてください。

なお、この記事は下の動画でも詳しく解説しているので、こちらもぜひご視聴ください。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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バイク大好きフォアグラさん
元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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