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【元バイク屋が教えるマフラー交換!】~純正品との違い・注意点~

はい!元バイク屋のフォアグラさんです、こんにちは。

北海道在住のフォアグラさんはマフラーが大好きです。特に冬の寒い日に暖かいマフラーが恋しくなります。美味しいですよねー。え?何の話だって?

北海道民のソウルフードの1つ、北海道限定のさつま揚げ、堀川マフラーですよ。

画像出典:株式会社 堀川

道民にとっては、ヨシムラ・モリワキ・堀川が道民3大マフラーと呼ばれています。

 

いや嘘ですね、すみません。

 

さて今回は堀川ではなく、バイクのカスタムの定番であるマフラーのカスタムについて、詳しく説明をしていきたいと思います。ドレスアップ目的だったり、パワーアップ目的だったり、さまざまな意図があるかと思いますが、この話を最後までご覧いただくことで、マフラー交換による性能の変化や交換する意味、材質による特徴の違いや純正品との構造的な違いについてもご理解いただけます。

 

マフラーの役割 マフラーがないとどうなるか?

マフラーとはどういうパーツなのか一言でいうと、エンジンの内部で燃焼させた混合気を外に排出させるための管ですね。

ガソリンと空気を混ぜた混合気を燃焼させると、有害な排気ガスへと変化します。そのガスを排出しないとエンジン内部に新しい混合気を取り込むことができず、エンジンは止まってしまいます。しかしこの有害なガスをそのまま外に出してしまうと大気汚染につながりますし、実はパワーも出ないんです。

マフラーはエンジンの一部という考え方で、この有害な排気ガスをきれいにする機能や、排気音を静かにする機能、そして効率よく排気ガスを排出してパワーを引き出す機能も持ち合わせています。排気というものはエンジン内部のピストンやバルブだけで行われているイメージがあるかもしれませんが、まともなマフラーが装着されていないと正常に排気が行われない、実は性能にも直結する大事なパーツなんです。

かといって、このマフラーだけを社外品に変えたからといって劇的に性能が向上するわけではありませんので、性能アップに過度に期待しすぎるのは禁物です。近年では騒音規制や排ガス規制なども厳しくなり、いろいろなメーカーが音量規制に対応させつつも迫力のある音質となる設計をしたり、排気ガスの浄化とパワーアップの両立を求めて開発をしています。

 

エキパイの取り回しとエンジン特性の違いについて

では4気筒車のマフラーを例に、パワー特性の変化について説明をします。4気筒エンジンの場合はエキパイも4本ありますが、このエキパイの取り回し方によって実はエンジンの特性が変わるんです。このエキパイの取り回し方、まとめ方を集合方式と言いますが、今回は代表的な3種類を紹介していきます。

 

最初は4本のエキパイを1本いきなりまとめてしまう4-1(4 in 1)という方法です。性能的には最も高回転型で最高出力を出しやすいのですが、低回転のトルクが薄くなる傾向にあります。ですので特に最高出力のアップ売りにしているマフラーは、この集合方式が多いと思います。とにかくマフラー交換で高回転域での出力アップを期待したいという方は、この集合方式がおすすめです。

次に4本のものをいったん2本にまとめ、その2本をサイレンサーの手前で1本に求める方式の4-2-1(4 in 2 in 1)です。この方式は中回転域でのトルクが増し、4-1に比べてトルクの谷がなくて乗りやすくなっています。最高出力ではなく低回転域や中回転域での加速の良さや、街乗りやツーリングでの扱いやすさを求めたいという方にはオススメしたい集合方式です。

最後に4本のエキパイを2本にまとめ、その後バイパスをつくって1本とし、サイレンサーは左右2本出しになっているという方式(4-2-1-2)です。基本的に4-2-1 と考え方は同じですが、その目的は大きな音を消すことです。ですので大排気量のメガスポーツ車などに多く見られます。

このような集合方式の違いにより特性が変わってくるんですね。

ちなみにこの集合管によるパワーアップには、気筒ごとの爆発のタイミングのずれが利用されています。少し難しい話になってしまいますが、前に爆発している気筒の排気ガスが排出される勢いで、次に爆発する気筒の排気ガスが引き込む作用が生まれ、排気効率良くなるんですね。これを排気脈動と言います。

 

また、この交換するマフラーには大きく2種類があり、フルエキゾーストというタイプとスリップオンというタイプがあります。

画像出典:Amazon.com

このフルエキゾーストというタイプは、エキパイも含めて丸ごと交換するので、集合管方式から変えることができ、パワーや乗り味に影響が出るものです。パワーアップや性能の変化を望む人は、このフルエキゾーストタイプを選択することがおすすめです。ただし先ほどから言っているように、過度な期待は禁物です。

 

またマフラーの出口にあたるサイレンサーの部分のみを交換するものをスリップオンと言います。これは手軽に交換でき、見た目や音の変化で早くなったように気はしますが、正直自分には体感できるレベルの変化はありません。低予算だったり、パワーアップではなく軽量化による性能の向上、そしてドレスアップや音の変化が目的であれば、このスリップオンのマフラーで良いと思います。

 

マフラーの材質による特性の違いについて

社外マフラーの材質には、大きく分けてステンレス・カーボン・チタンなどがあります。それぞれのメリット・デメリットを伝えしていこうと思います。

 

ステンレス

ステンレスのマフラーのメリットは価格が安いことです。純正品のスチール製のものよりは重量も軽く、軽量化という意味合いでも有益なカスタムです。ただし見た目がちょっと地味かもしれません。これから紹介するカーボンのものや、焼け色が付いている派手なチタンのものに比べて、ステンレス製の場合もちろんメーカーのロゴの入ったプレートなどが貼ってありますが、純正品と大きく形が違っていない限り、カスタム感を出すのにはあまり向いてないかもしれません。逆にあまり派手なカスタムをしたくない、派手なマフラーが好きじゃないっていう方には良いかもしれませんね。

画像出典:Amazon.comより

 

カーボン

このカーボンはステンレスよりもさらに軽量で最も軽い材質の一つです。社外マフラーの定番で耐熱性も高く、見た目もレーシーでカッコいいですね。ただしデメリットは価格が高いこと、外観が色褪せしやすく、転倒時には割れてしまう可能性もあるということです。屋内の車庫があればいいんですが、カーボンマフラーに色褪せはどうしてもつきものです。買った時はつやつやですが、経年劣化、特に日光による色褪せやくすみにより、早ければ数年で白っぽくなってしまいます。カバーをかけるのが面倒という方や、毎日のように乗って日光にさらされている時間が長いという方は気を付けて下さい。

画像出典:Amazon.com

 

チタン

チタンはステンレスやカーボンに比べると比較的新しい材質で、本格的に普及し始めたのは90年代後半からじゃないかと思いますが、今、最も人気がある材質ではないでしょうか。強度がとても高く、カーボンほどではありませんがステンレスよりも軽いです。そして何より人気の理由は、鮮やかな焼け色です。この派手な焼き色は人気がある半面、好みが分かれるところでもありますが、焼き色のついていないチタンマフラーというのもありますので、あまり派手にしたくない という人はそのような商品を選択するのが良いでしょう。

画像出典:Amazon.com

ちなみに今自分が所有しているマフラーはチタン製で、結構派手な焼け色がついているものです。以前乗っていたバイクはカーボン。その前は焼け色のないチタン。お金のない学生時代は、ステンレスやアルミ製の安いものを装着していました。この材質については、自分の好みの見た目や性能面のメリットのデメリットを総合的に考えて選ぶようにしてください。

 

マフラー交換をする上での注意点

マフラーを交換する際の注意点ですが、当然、公道を走る場合は保安基準適合品のマフラーを装着しなければなりません。では公道走行が可能なものかどうかを見分ける基準ですが、マフラーにJMCAと書いてあるプレートが付いてあるものは、基本的に車検対応品ですので安心してください。

ただし音量規制や排ガス規制というものは年式によって基準が異なります。自分のバイクの年式に適合した商品であるか確認する必要があることと、中古の物や長く使っていて性能が劣化したものもあります。このプレートさえ付いていれば必ず車検が通るとか、違反にならないと保証されているものではありません。

ノーマルであってもJMCA適合品であっても、車検のたびに検査はされますし、基準を満たしていなければ取り締まりの対象となるということは覚えていてください。

 

社外品と純正サイレンサーの構造的な違い

まずわかりやすいのが、社外品はストレート構造といって、ただのまっすぐな筒のような構造です。そのため排気の流れがスムーズで排気効率が良く、パワーを引き出すことに向いています。レースで使われるバイクのサイレンサーは、このストレート構造を採用しているものばかりだと思います。

このサイレンサーの中にはグラスウールのような消音材が入っていて、そこを排気が通過することで排気音を小さくするようになってはいますが、消音効果というよりも排気の抜けの良さ、つまりパワーを重視した設計と言えます。

 

逆に純正品、ノーマルサイレンサーの場合は隔壁構造と言って、サイレンサーの中がいくつかに仕切られていて、排気が移動する距離が長く取られていて、何度も膨張を繰り返すため消音効果が高く静かな排気音となります。その分排気の抜けは悪いため、最高出力の稼ぎやすさとしてはストレート排気に劣ります。性能よりも消音効果を優先した設計と言えます。

かといって、くどいようですがこのサイレンサーだけを交換したとしても、体感できるほどのパワーアップというのは難しいのが実情です。

 

以上、マフラー交換について解説しましたがいかがでしたか?

 

今回の記事は下記の動画でも配信していますので、是非ご視聴ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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バイク大好きフォアグラさん

北海道在住・元バイク屋さんのYoutuberです。 職業としていたからこそ知り、引退しているからこそ本音で喋れる「バイクのお得な買い方やチェックポイント」。 そして知識と経験を生かした「バイクの構造や整備」などを、日本一わかりやすく解説しています。 さらに、3月からは「北海道ツーリング動画」の配信も開始!! 北海道ならではの絶景を中心に、バイクとドローンを組み合わせた新しいスタイルのモトブログです。 「バイクが好きだ!!」「バイクに詳しくなりたい!!」「フォアグラ食べたい!!」という方は、ぜひチャンネルもご覧ください!!

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