バイク用おすすめ「ブーツ」オン＆オフ ジャンル別まとめ！

バイク乗りの足元に欠かせないバイク用「ブーツ」。
オフロード用・オンロード用という大きな種類から、ツーリング向き・街乗り向きなど、バイク専用ブーツといっても色々なタイプがあります。どんなブーツを履くのかは、バイクの楽しみ方やファッションによって異なります。
街乗り用のショートブーツを長年愛用している筆者が、バイク乗りにおすすめの「ブーツ」を、ジャンル別でご紹介します！

■オフロードブーツ

オフロードブーツは、オフロードバイクで山道や岩場、砂利・林道など未舗装路を走る際に履くブーツです。ふくらはぎや膝下までの長さがあるロングタイプで、脛や足首・甲部分にゴツいプロテクターがつき、大きなストラップが２〜4箇所ついているのが特徴。

またオフロードブーツの中でも、レース用のモトクロスブーツやエンデューロブーツ、トライアルブーツなどの種類があり、ツーリング用のモデルもあります。
ソールの形状は大きく2種類で、スピードを出す走行に適したステップに引っかかりにくいフラットソール（ウェーブソール）と、凸凹があって岩場などに足をついても滑りにくいブロックソール（タンクソール）があります。

●モトクロスブーツ

オフロードブーツといえばモトクロスブーツが基本と言って良いでしょう。
モトクロスレースは、モトクロッサー（ヘッドライトやウインカーなど保安部品が取り付けられていない競技専用車両）で未舗装のレース専用周回コースを走行して速さを競うスプリントレースです。

モトクロスブーツは膝下から保護するロングタイプで、ソールはフラットで体重荷重がしやすく、足首を守るプロテクターに、可動軸がついたタイプが多くなっています。軽量で動きやすさを重視しており、オフロードブーツのエントリーモデルとしてもおすすめです。

【alpinestars：アルパインスターズ】TECH10

アルパインスターズのオフロードブーツは、世界中のトップライダーが認める究極のブーツ。TECHシリーズには、TECH3・TECH5・TECH7・TECH10の4種があります。

TECH10は、足首に採用されたダブルピポッドモーションシステムで柔軟で正確なコントロール性が向上。またかかとに備えたTECH10独自のダイナミック・ヒール・コンプレッションプロテクターは、クラッシュ時の高い衝撃エネルギーを吸収して、強力に足を保護してくれます。ブーツ本体を極限まで軽量化しつつ、レベルアップした安全性と強度を併せ持ったモトクロスブーツです。
カラー：ブラック、ホワイト、ブラック×ホワイト、ブルー×ブラック、レッド

【FOX RACING：フォックスレーシング】インスティンクトブーツ

FOXが誇るフラッグシップのモトクロスブーツ、インスティンクト。
アッパー部分には優れた快適性と柔軟性・耐久性を備えた、フィット感抜群のマイクロファイバーレザーを使用しています。シンプレート・トゥーキャップ・ヒールガード・アンクルカフ部分はTPU製プロテクターで安全性を高めています。ソール全体はスリム化されていて、ダイレクトで正確な操作性を実現させています。
カラー：ホワイト、ブラック

●エンデューロブーツ

エンデューロレースは、エンデューロマシン（タンク大きめで耐久性の高いオフロードバイク）で、自然の地形を生かした林道や山道など、未舗装の長距離の周回コースを走行して速さを競う耐久レースです。
モトクロスブーツのソールをブロックにしたのがエンデューロブーツで、基本性能はモトクロスブーツと同じ。ソールが滑りにくいので、林道を走行するのに適しています。オフ車でのツーリングにも使用できます。

【FOX RACING：フォックスレーシング】COMP-X

FOXのCOMP-Xは、専用設計のブロックパターンエンデューロソールを採用したオフロードブーツ。
TPU製のシンプレート・トゥーキャップとヒールガードが高いプロテクション性能を発揮してくれます。アッパー部分には優れた快適性と耐久性を備えたマイクロファイバーレザーを使用しています。レディースサイズのウーマンズ コンプブーツもあります。
カラー：ブラック、グレー

【alpinestars：アルパインスターズ】TECH7 エンデューロブーツ

TECH7の機能性と快適性、操作性をそのまま継承した、エンデューロモデルのブーツ。
アルパインスター唯一の二重コンパウンドソール仕様で、アッパーや脛・踵周りなどはTPUプロテクターでしっかり保護。足首のヒンジは横方向のねじれを制限し前後の動きをスムーズにしてくれます。つま先プロテクターと土踏まずガードを組み込んだ一体型フットシェルで、高い耐摩耗性と耐衝撃性を備えつつスリム化を実現しています。
カラー：レッドフロー×ブラック、ブラック、ライトグレー×ダークグレー×ブライトレッド

●トライアルブーツ

トライアルレースは、岩場や沢、時にはコンクリートブロックなどセクションと呼ばれる障害物をトライアルバイク（オートバイの基本構造だけを残して簡略化された競技専用車両）で走破し、車両操縦技術の正確さを競う競技です。
ライダーの技量が求められ、繊細な操作が必要で複雑なダートを走行するので、トライアルブーツは柔らかめで足が動かしやすい作りとなっています。ソールも滑りにくいブロックソールとなっていて、林道を走るのにも適しています。オフ車での街乗りにも履けます。

【BERIK：ベリック】BERIK OFFROADBOOTS TRIAL　ベリック オフロードブーツ トライアル

ベリックのトライアルブーツは、比較的甲が高く靴幅は広めというアジアンフィットの足型で、日本人向けの設計になっているので履きやすさ抜群です。トライアル専用ソール、ふくらはぎスエードガード、ヒールプロテクターと細部も充実しています。
カラー：ブラック×カモ、ブラック×レッド、ブラック×ホワイト
素材：合成皮革&プラスチックプロテクター

【GAERNE：ガエルネ】バランス エクストリーム

ガエルネのバランスエクストリームは、トライアルブーツのバランスクラシックの後継モデル。
エクストリームは、極限、過激の意味。足首の自由度が非常に高いので、バイクの細かい操作が可能です。足に馴染みやすく、マシンからの動きを最大限に感じ取れ、マシンとの一体感を極限まで高めてくれるブーツです。
カラー：ブラック、ホワイト
外装：合成皮革(マイクロファイバー)、プラスチック
内装：透湿性素材(防水ではありません)
ソール：ガエルネブロックソール

●アドベンチャーブーツ

アドベンチャーブーツは、アドベンチャーバイクに乗る際に適したオフロードブーツ。メインはオンロードで、時にはオフロードなども走行するというスタイル向けのブーツです。
そのためレースに使うブーツよりもプロテクション性能は抑えてあり、必要最低限な性能となっています。かわりにツーリングで快適に走れるよう軽量化され、蒸れを軽減し、防水や耐水性能のある内装を使っています。

【DFG：ディーエフジー】アドベンチャーWPブーツ

DFGのアドベンチャーWPブーツは、防水・軽量・柔らかいというアドベンチャーツーリングに最適なライディングブーツ。
つま先部分や足首周りは保護されていて安全性が高く、かつ操作性に優れた柔らかさがあるので、オンロードからオフロードまで幅広く着用できます。防水仕様で突然の雨にも対応でき、歩くのにも適しているので散策が楽しめます。ソールはブロックソールで、日本人専用の足型を採用しているので快適なフィット感です。
甲部分：合成皮革
裏地：ポリエステル
ソール：合成樹脂（ラバー）

【GAERNE：ガエルネ】Gアドベンチャー

ガエルネのGアドベンチャーは、アドベンチャーライディングを想定して設計されたブーツ。
軽量なトライアルブーツをベースとしていて、一般的なオフロードブーツよりも40%軽量に作られています。ふくらはぎ真ん中程度の長さなので、締め付け感が少なくて快適な履き心地です。最低限必要なプロテクションとオフロードをこなす性能に、長時間履ける快適性が備わったブーツです。
外装：本革（フルグレインレザー・スエード）
内装：Drytech耐水透湿フィルム

■オンロードブーツ

オンロードブーツは、舗装された道路をオンロードバイクで走る際に着用するブーツ。

明確な決まりがあるわけではありませんが、タイプが大きく2種類に分けられます。
サーキットでのレース時に着用するレーシングブーツと、ツーリングなどに着用するライディングブーツです。

レーシングブーツはふくらはぎ辺りまでを覆うミドルタイプが主流で、つま先やかかと・足首部分にプロテクターがあり、硬くて重い素材で作られています。
ライディングブーツもミドルタイプが主流ですが、レーシングブーツよりプロテクターは控えめです。

どちらも舗装された道を走るのがメインですが、レーシングブーツはサーキット走行時のバイク操作に適したつくりとなっていて、ライディングブーツは普段使いできるよう、雨風などの天候にも対応しバイクを降りた時にも歩きやすいつくりとなっています。

さらにライディングブーツの中には、普段使いでファッション性も高い街乗り向きのブーツがあります。
街乗り向きブーツは一般的なファッションで履くブーツと見た目はほぼ変わりませんが、シフトパッドがついていたり頑丈な素材で出来ていたりと、バイク向けのつくりになっています。

●レーシングブーツ

サーキット走行をメインに考えられた、ライディングに特化したブーツ。レース用として設計されていて、硬く重さもある素材を使用しているので、歩くのには向いていません。頑丈に設計されており、転倒時の怪我を想定したプロテクターが、足首やすねなどをしっかり保護してくれます。もちろん、普段のツーリングやストリートでも愛用するライダーは多くいます。

【alpinestars：アルパインスターズ】SMX-6 v3 BOOT エスエムエックス-シックスブイスリーブーツ

アルパインスターズのSMX-6 v3 BOOTは、レース由来のテクノロジーと高品質な素材を組み合わせて、サーキットはもちろんストリートでも最高のパフォーマンスを目指せるレーシングブーツ。
ソフトTPUを使用していて、耐衝撃摩耗性を強化しつつライダーの自然な前後の動きを助けます。進化したアルパインスターズ独自のアンクルブレースプロテクションシステムによって、高いプロテクション性能で保護してくれつつ、足首周りの快適な動きをサポートしてくれます。
カラー：ブラック、ブラック×ホワイト、ブラック×シルバー×レッド、ブラック×ホワイト×レッドグラフィック

【Forma：フォーマ】PHANTOM ファントム

ファントムは、Formaの最先端技術が注ぎ込まれた、MotoGPでトップライダーにも使用されるハイエンドレーシングブーツ。
独自開発したすね部分のパーツシステムV.F.S（バーテブラフレックスシステム）や、新機能の独自設計ファスナーシステムI.F.S（インターナルファスニングシステム）により、操作性が大幅に向上しています。チタン性スライダーがつま先とかかと部分に搭載されていて、CE規格認証済みで安全性もばっちり。
カラー：ブラック×グレー×レッド

【DAINESE：ダイネーゼ】TORQUE 4 AIR BOOTS

マイクロファイバーとD-Stone™ファブリックを使い、TPU製のD-Axial（アキシャルディストーションコントロールシステム）とマグネシウム製スライダーを搭載したTORQUE（トルク）ブーツの最新モデル。特徴的なパンチングで通気性がよく、スポーティで魅力的なデザインで、最高の快適性と高水準のプロテクションが実現しています。欧州安全基準CEに適合しています。
カラー：ブラック×レッドラバ、ブラック×ホワイト×レッドフロー
素材：D-Stone™ファブリック・マイクロファイバー

●ツーリングブーツ

ツーリングブーツは、スポーティなライディングのツーリングに向いているオンロードブーツ。
ライディングがしやすいのはもちろん、ロングツーリングで長時間運転したり、休憩時に歩いて過ごしたりするのに適したつくりになっています。プロテクター装備や耐久性のある素材を使用するなど、安全性にも配慮されています。また天候の変化にも対応できるよう、防水や透湿仕様のタイプも多く出ています。

【GAERNE：ガエルネ】G-RT ジーアールティ ブラック

ガエルネのG-RTブラックは、プラスチックパーツを少なくし、マイクロファイバーメインの設計とすることで、軽量化と操作性の良さを実現したオンロードブーツ。
丸一日ブーツを履いている長距離ツーリングから、ワインディング走行などスポーツライディングまで快適にこなします。スーパースポーツ、スポーツネイキッドなどに乗っているライダーにもおすすめ。
外装：合成皮革（マイクロファイバー）
内装：透湿メッシュ

【KOMINE：コミネ】ウォータープルーフプロテクトツーリングブーツ BK-092

コミネのウォータープルーフプロテクトツーリングブーツは、透湿防水仕様のツーリングブーツ。
牛革・マイクロファイバー・テキスタイルの組み合わせにより、通気性にも配慮されています。足首部分には運動性能を高めるシャーリング入り。夜間視認性を高めるリフレクターも装備。
素材：牛革・マイクロファイバー

【Xpd：エックスピーディー】X-VENTURE H2OUT

XpdのXベンチャーは、防水機能に特化しロングツーリング用に特別に設計された、軽量で非常にタフなブーツ。SPIDI社が日本の東レと共同開発した、耐久性の高いバイク専用の防水透湿生地「H2OUT」の技術が使われています。38 (23.5cm) ～ 48 (31.0cm)と小さいサイズからあるのもおすすめポイント。CE規格認証済み。
素材：マイクロファイバー、ポリウレタン、ナイロン

●街乗り向きブーツ

街乗り向きブーツは、ジャンルとしてはオンロードブーツとなります。
レース用ではなく、スポーツツーリング向けというわけでもありません。普段の生活で街乗りをする際に適したブーツで、いつもの服装にも合わせやすいデザインが多く、歩くのも楽です。
バイクに乗ってしっかり足を保護できる性能があり、バイク操作にも適しています。紐タイプやジップタイプなど様々で、ウェアやバイクのスタイルに合わせて着用し、ファッション的な意味も大きいブーツです。

【KADOYA：カドヤ】lanius

カドヤのラニウスは、レザーブーツでありながら、スニーカーのような軽快さのデザインでおしゃれなハイカットブーツ。
シフトペダルが当たる部分はスエード素材となっています。YKK EXCELLAファスナーを採用していて履きやすく、靴底はクレープソールで滑りにくい。グッドイヤーウェルト製法採用で通気性が良く頑丈な作りで、歩行性や衝撃耐性に優れています。レディースサイズもあります。
カラー：ブラック/ホワイト、ブラック/ブラック
表：牛革
裏：ナイロンメッシュ
ソール：Vibram

【WILDWING：ワイルドウィング】ファルコン フラッグシップモデル

ワイルドウィングのファルコンは、編み上げとリングのデザインがワイルドウィングらしく、ステッチのカラーラインが目を惹くブーツ。
紐靴タイプですが、サイドのファスナーで着脱できて便利。ファスナーカバーで紐の巻き込みを防ぎます。ヒールは斜めカットで衝撃吸収パッド入り、内装はサイズによって変えていて、ライダーのためのこだわりが詰まっています。レディースサイズもあり、ステッチの色が目立たないベーシックなタイプや厚底タイプもあります。
カラー：ブラック×グリーン、ブラック×ブルー、ブラック×レッド
アッパー：牛革
ソール：合成ラバー底

【DEGNER：デグナー】シフトガード付き レザープルオンブーツ HS-B16

金具などがいっさい無い、超シンプルなデザインのデグナーのプルオン（pull-on）ブーツ。
両サイドを引っ張って履く感じで、紐や留め具などは使わずブーツの形だけで足を支える着用感です。完全な天然皮革を使用しているので、使い込むことで自分の足に馴染みます。革の変化が楽しめるようブーツの裏地を最低限に留めてあります。レディースサイズのプルオンブーツもあります。
カラー：ブラック、ブラウン
素材：牛革

【ICON：アイコン】SUPERDUTY6 safety toe スーパーデューティー６ セーフティトー

ICONのスーパーデューティー６ セーフティトーは、街乗りに最適なショートブーツ。
アッパーは本革で、耐油性で滑りにくいアウトソールが組み合わされています。くるぶし部分にD3O（ディー・スリー・オー）プロテクトを内蔵、つま先プロテクター（ASTM認証合成素材）入りで安全性も高くなっています。
カラー：ブラウン、ブラック
素材：本革、ナイロンインサート

■バイク用ブーツでライディングを安全に楽しもう！

ライディングブーツは、ヘルメットと同じくとても重要なライディングギア。
足を保護するのはもちろん、シフトやブレーキなど、バイクを動かすという欠かせない役割があります。自分のスタイルに合ったブーツを履くことで、よりバイクの操作がしやすくなります。
ウェアに気を配ること以上にブーツにもこだわって、運転しやすく、安全、かつ快適なライディングを楽しみましょう！

【予算別】足つきの改善策６選！低身長でも心配ご無用！

 

2023年11月23日

足つき改善！おすすめ厚底ライディングシューズ・ブーツ

 

2024年05月08日

【元車両開発関係者が解説】足つき性って元々良くなるように設計できないの？

 

2023年10月19日

投稿者プロフィール

ねこにんじゃ

GPZ750R改に乗っているねこにんじゃと申します。
ライターでイラストレーターです。
「おすすめグッズを知りたいけど面倒だから誰かまとめて」
「整備について知りたいけど難しいから簡単に知りたい」
などなどのバイクライダーの希望をかなえます。
バイクライフがより楽しくなるような情報を、できるかぎりわかりやすくお届けしていきます。

最新の投稿

投稿者アーカイブ

• まとめ2024年12月27日バイク用おすすめ「ブーツ」オン＆オフ ジャンル別まとめ！
• まとめ2024年12月22日【原付＆原付二種】足元が平らなスクーターまとめ！
• 知識2024年12月20日冬にバイクに乗る時の注意点！初心者でも安心の方法を解説
• ウェア2024年11月28日【2024年版】バイク用電熱ウエア最前線！最強の組み合わせ