
ちょっとしたお出かけや通勤でも楽しめるMTの125ccが欲しいな…
そう思って各社のサイトを開くと、思っていたより選択肢が少ないことに気づきます。
それもそのはずで、2026年7月、ヤマハが『YZF-R125』と『MT-125』の国内向け生産終了を発表しました。2025年9月には、スズキも『GSX-R125』『GSX-S125』の生産終了を公表しています。
そしてカワサキに至っては『Z125 PRO』が2021年モデルですでに生産終了…
本記事では、国内メーカーのギヤ付き125ccスポーツ全8台を、『現行モデル4台』と『生産終了モデル4台』に分け、大型1台持ちのライダーとして、サブバイクに選ぶならどれかという目線で紹介します!
【異変】国産ギヤ付き125ccが、静かに姿を消している

本記事でいう『ギヤ付き125ccスポーツ』は、クラッチ操作を伴うMT車であり、かつスポーツ走行を想定したモデルを指します。
したがってスクーターは当然として、モンキー125・ダックス125・CT125ハンターカブといったレジャーモデルも対象外としました。
そのうえで、この数年で何が起きたのかを時系列で並べてみます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2021年モデルを最後に | カワサキZ125 PROが国内向けの展開を終了。公式サイトに掲載されているのも2021年モデルが最後 |
| 2025年9月 | スズキがGSX-R125/GSX-S125の生産終了を公表 |
| 2026年7月 | ヤマハがYZF-R125/MT-125の国内向け生産終了を発表 |
スズキとカワサキは、国内モデルの125ccMT車の選択肢がゼロに。
つまり国内4メーカーのうち2社が、このクラスから退いたことになります。残るのはホンダとヤマハの2社だけです。「いつか125ccのMT車を」と思っている方は、選べるうちに動いたほうがいいかもしれません。
【現行車種】いま買えるギヤ付き125ccスポーツ4台
| メーカー | 車種 | 価格 | 最高出力 | 車両重量 | シート高 | 変速 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヤマハ | XSR125 | 506,000円 | 11kW(15PS)/10,000rpm | 137kg | 810mm | 6速 |
| ヤマハ | WR125R | 539,000円 | 11kW(15PS)/10,000rpm | 138kg | 875mm | 6速 |
| ホンダ | CB125R | 528,000円 | 11kW/10,000rpm | 130kg | 815mm | 6速 |
| ホンダ | GROM | 423,500円〜 | 7.4kW/7,250rpm | 103kg | 761mm | 5速 |
ヤマハ|XSR125

丸目のヘッドライトとティアドロップ型タンクをまとった、ネオクラシック系の1台です。
通勤にも週末のツーリングにも使え、10Lのタンクと49.4km/Lの燃費で航続はおよそ490km。前後17インチなのでタイヤの選択肢に困ることもありません。
ただしシート高は810mmとそれなりにあり、外観から想像するほどのんびりした乗り味でもない点は、試乗で確かめたいところ。
距離も走れるサブバイクを探している方に向いています。
ヤマハ|WR125R

125ccでは希少になった、本格的なトレールモデルです。最低地上高265mm、前21インチのチューブタイヤという構成で、林道やフラットダートにそのまま入っていけます。
トルクの出方も低回転寄りで扱いやすい仕上がり。
ネックはシート高875mmという数字で、8台のなかで最も高くなります。ただし車両重量は138kg。大型のように「支えきれずに倒す」心配は小さく、つま先が届けば扱えてしまうのが、このクラスの強みでもあります。
オンロードバイクとまったく用途が被らないサブが欲しい方に、いちばん刺さる1台でしょう。
ホンダ|CB125R

IMU付きABSと5インチのフルカラーTFTメーターを備えた、装備で選べるネイキッドです。
車両重量130kgは現行フルサイズ3台(XSR125・WR125R・CB125R)で最軽量にあたり、街中の取り回しはかなり軽い部類。一方で価格は528,000円と高めで、シート高も815mmあります。
サブバイクにも装備の質を求めたい方に向いています。
ホンダ|GROM

12インチホイールのミニスポーツで、103kg・シート高761mmという数字が示すとおり、8台でいちばん気軽に扱えます。
燃費も67.8km/Lと群を抜いており、近所の足としては理想的。半面、最高出力7.4kWはフルサイズ勢の3分の2ほどで、流れの速い幹線道路ではあまり余裕はありません。タイヤも12インチゆえ段差にも弱めです。
とにかく気軽さを最優先したい方に向いています。
【生産終了】在庫限りのギヤ付き125ccスポーツ4台
| メーカー | 車種 | 価格 | 最高出力 | 車両重量 | シート高 | 変速 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヤマハ | YZF-R125 | 517,000円 | 11kW(15PS)/10,000rpm | 141kg | 815mm | 6速 |
| ヤマハ | MT-125 | 495,000円 | 11kW(15PS)/10,000rpm | 138kg | 810mm | 6速 |
| スズキ | GSX-R125 | 453,200円 | 11kW(15PS)/10,500rpm | 137kg | 785mm | 6速 |
| スズキ | GSX-S125 | 420,200円 | 11kW(15PS)/10,500rpm | 135kg | 785mm | 6速 |
ヤマハ|YZF-R125

125ccとしては希少なフルカウルスポーツです。ワインディングを流すのがよく似合います。ただし車両重量141kgは8台で最も重く、前傾姿勢も相応にきついため、街乗り主体だと疲れが出るかもしれません。
メインバイクがネイキッドやクルーザーの方ほど、対比が効いて面白い1台です。
ヤマハ|MT-125

ヤマハのストリートファイター『MTシリーズ』の125cc版です。幅のあるハンドルとアップライトなポジションによって視界が開け、狭い道でも取り回しに気を使いません。
そして最大トルクは12N・m。同じエンジンを積むXSR125・YZF-R125と並んで、8台のなかで最も太い数値。燃費49.4km/Lと10Lタンクで航続距離はおよそ490kmに達します。
街乗りの気軽さと、走り出してからの余裕を両立した1台です。
スズキ|GSX-R125

フルカウルでありながらシート高785mmに抑えられており、足つきに不安がある方でも狙えるスポーツです。
最高出力の発生回転は10,500rpmとヤマハ勢より高く、回して伸びるタイプ。すでに生産は終了しており、新車在庫も残り僅かといった印象。(執筆時点でグーバイクを調べたときは、GSX-R125の新車が33件掲載されていました)
足つきの良いスポーツバイクを探しているなら、在庫のあるうちに。
スズキ|GSX-S125

GSX-R125と中身を共有するネイキッドで、8台のなかで最も安い420,200円。
車両重量135kg、シート高785mmという数字のバランスが良く、通勤や街乗りでは扱いやすさが際立ちます。装備は簡素で、こちらも在庫限りです。
価格と扱いやすさの釣り合いで選ぶなら、8台で最有力になります。
【魅力】なぜ「125cc(原付二種)」なのか
① 維持費が安い
125ccなら軽自動車税(種別割)は年2,400円。車検と重量税を思えば、負担の差は歴然です。
さらに、自動車保険にファミリーバイク特約を付けられるケースがあります。バイク単体で任意保険に入るより安く済む可能性も。
② 高速道路・自動車専用道路以外どこでも走れる
125ccは原付二種です。二段階右折は不要で、原付一種のような速度の制約もありません。
日常の移動範囲を考えれば、出番はむしろこちらのほうが多くなるかも。
③ 大排気量車では味わえない「軽さ」
今回の8台は103kgから141kg。押して動かす、切り返す、細い路地に入る——重たいバイクでは気を張る動作が、125ccでは何も考えずにできてしまいます。
そして信号待ちで足を出すたび、この差を実感することになります。買い物や通勤といった日常の場面ほど、軽さは効いてくるものです。
④ 小さいからこそ、全開にできる
大排気量車で全開にできる場面は、日本の公道にほとんどありません。125ccなら、その気持ちよさを日常の速度で味わえます。
バイクの楽しさは排気量とは別のところにあります。 峠のワインディングで、11kWを使い切りながら走る。これは大排気量では、そもそも味わえない体験です。
【選び方】3つの軸で選ぶ
軸①:フルサイズかミニバイクか

まずここで大きく2つに分かれます。
| フルサイズ | ミニバイク | |
|---|---|---|
| 該当車 | XSR125/WR125R/CB125R/YZF-R125/MT-125/GSX-R125/GSX-S125 | GROM のみ |
| ホイール | 17〜21インチ | 12インチ |
| 車両重量 | 130〜141kg | 103kg |
| 出力 | 11kW(15PS) | 7.4kW |
| 向いている用途 | ツーリング・幹線道路 | 街乗り・カスタム |
ツーリングに出るならフルサイズ、街乗り中心ならミニバイク。 表を見てお気づきかもしれませんが、ミニバイクはGROM 1台だけ。
かつてはZ125 PROという対抗馬がいましたが、こちらはすでに新車では買えません。クラッチを握って乗るスポーツミニバイクを新車で選ぼうとすると、GROM以外に選択肢がないのが現状です。
そこで視野に入ってくるのが、ホンダのレジャーモデル。

| 車種 | 価格 | 変速機 | クラッチ |
|---|---|---|---|
| GROM | 423,500円〜 | 5速 | 手動 |
| モンキー125 | 495,000円 | 5速 | 手動 |
| ダックス125 | 495,000円 | 4速 | 自動遠心 |
| CT125・ハンターカブ | 495,000円 | 4速 | 自動遠心 |
この4台のうち、クラッチ操作があるのはGROMとモンキー125だけ。ダックス125とCT125・ハンターカブは自動遠心クラッチ。
シフト操作はできますが、クラッチレバーそのものがありません。MT車のつもりで買うと、操作感がまるで違うことに戸惑うかも。
そしてモンキー125は2021年に5速化されており、クラッチ操作のあるMT車ではあります。ただしスポーツ走行を想定した車体ではないため、本記事の8台には含めていません。
軸② :メインと用途を揃えるか、あえて変えるか

フルサイズを選んだ方は、次にスタイルで絞ります。サブバイクの選び方は、大きく2つ。
- メインと同じ系統で揃える……メインバイクがスーパースポーツなら、サブもフルカウル。乗り換えたときの違和感が少なく、ポジションも近いのが利点です
- あえて違う系統を選ぶ……メインバイクがツアラーやネイキッドなら、サブはオフロードやネオクラシック。普段は行けない場所、できない乗り方が増えます
出番が多くなるのは、たいてい後者です。役割が重ならないぶん、そのバイクに乗る理由がはっきりするからでしょう。
軸③ :メインバイクと、何を分担させるか

サブバイクは、メインのバイクでやりにくいことを引き受けてこそ出番が増えます。
- 通勤や買い物をまかせたい → GSX-S125(420,200円・135kg/在庫限り)。8台で最も安く、日常使いの費用対効果が最大です
- 駐輪スペースに余裕がない → GROM(103kg・全長1,760mm)。大排気量車の隣に置いても圧迫しません
- 普段は行けない道に入りたい → WR125R(最低地上高265mm)。林道という、オンロードバイクが持っていない遊び場が手に入ります
- サブでも距離を走りたい → XSR125/MT-125(航続およそ490km)。そのままツーリングに出られます
- 装備の落差が気になる → CB125R(IMU付ABS・5インチTFT)。大型と比較しても物足りなさが少ない1台です
まとめ
ギヤ付き125ccスポーツは、この数年で生産終了が相次ぎました。スズキとカワサキは国内の選択肢がゼロになり、残るのはホンダとヤマハの2社だけです。
本記事のチェックポイントを整理します。
- いま新車で買えるのは8台
現行の4台と、在庫が残る4台。2026年9月時点では、生産終了組もまだ新車で手に入ります - フルカウルを狙うなら、在庫を探すことになる
YZF-R125とGSX-R125は、どちらも生産終了です - ミニバイクのMTは、実質GROM 1択
Z125 PROはすでに新車では買えません - 選ぶ軸は「メインと何を分担させるか」
役割が被らない1台を選ばないと、結局ガレージで眠ります
減っているのは事実です。しかし、悲観する話ばかりでもありません。
ヤマハは2026年1月に、このクラスへWR125Rという新しい1台を投入しました。125ccで本格的なオフロードを出すという判断は、まだこのクラスに未来を見ている証拠でしょう。
筆者ならどれを選ぶかと言えば、WR125Rにいちばん惹かれています。
筆者はこれまでオンロードバイクにしか乗ったことがなく、林道やオフロードは未経験です。舗装路の先で道が途切れていたら、どうにかUターンして逃げ帰るしかありませんでした(笑)
メインのオンロードバイクを持っているからこそ、125ccは「もう1台」ではなく「別の遊び」になります。あなたのガレージにも、その1台が見つかりますように!
関連記事:
投稿者プロフィール
-
【✨ライダーを子どもたちの憧れに✨】
Mister Clean こと えもです!🏍️💨
ロイヤルエンフィールドのカフェレーサー「コンチネンタルGT650」とともに、九州を中心としたツーリングスポット、バイクの魅力、ライダーのライフスタイルを発信しています!
最新の投稿
コラム2026年10月13日【2026年9月版】国産ギヤ付きバイク125ccスポーツモデル【8種まとめ】
コラム2026年9月10日【要注意】給油でガソリンをこぼした時の対処法とNG行動
コラム2026年9月8日【法改正】生活道路が30km/h制限に!|バイクならではの注意点と「ゆっくり安全に走る」ライディング術
まとめ2026年8月7日【2026年最新】国産・海外リッタースーパースポーツバイクを一気に比較!





























