バイクに40年以上乗っていると、教習所では習わなかった小技が少しずつ増えていきます。
駐車するときのひと工夫から、雨や寒さへの備え、ツーリング中のトラブル対策まで、どれも僕が実際に続けている方法です。
一つひとつは小さな工夫ですが、知っているだけでバイクがラクになる場面もあるでしょう。
ベテランライダーにはおなじみの内容もありますが、初心者にとっては知っておきたい基本でもあります。
今回は、僕が40年以上のバイク生活で実際に使ってきた小技・ライフハックを11個紹介します。
【この記事でわかること】
✅ 駐車で役立つ小技
✅ ツーリングをラクにする工夫
✅ 雨や寒さへの対策
✅ 持っていると助かる便利ワザ
駐車で役立つ小技

バイクは、停め方を少し変えるだけでも出発するときの負担が変わります。
僕が駐車するときに意識している3つの小技を紹介します。
傾斜地では1速に入れて停める
傾斜がある場所にバイクを停めるとき、僕はギアを1速に入れます。
ニュートラルのままでは、傾斜によって車体が動く可能性があるからです。
1速に入れたあと、車体を少し動かし、ギアがかかって止まる位置を確認してからサイドスタンドを出します。
ただし、ギアを入れればどんな斜面でも安全という意味ではありません。
できるだけ平らで安定した場所を選び、車体が動きにくい向きで停めることも大切です。
駐車場所そのものに不安を感じたら、別の場所を探す方が安心できます。
柔らかい地面ではスタンドの下に板を敷く
土や砂利などの柔らかい地面では、サイドスタンドが沈む(徐々に地面に入り込んでいく)ことがあります。
サイドスタンドが沈み込むと、車体が傾いて転倒する恐れがあります。
僕がGPz900Rに乗っていた1989年ごろは、空き缶を平らにつぶした物をツーリングに持って行っていました。
サイドスタンドの下に敷き、接地する面積を広げ、沈まないようにするためです。
当時の仲間には、かまぼこ板を持っているライダーもいました。
僕は薄くて荷物になりにくい空き缶を使っていましたが、現在は市販のサイドスタンド用プレートもあります。
厚い物を敷くと車体の傾き方が変わるため、敷いたときに安定しているか必ず確認しましょう。
現在の僕は軽い250TRに乗っているため、昔ほどこの小技を使わなくなっています。
出るときのことを考えて駐車する
僕は道の駅や休憩場所に入ったとき、停める瞬間だけではなく出発するときのことまで考えます。
バイクは四輪車のように簡単にバックできないため、頭から狭い場所へ入れると出るときに苦労する場合があるからです。
スペースに余裕があれば、出発しやすい向きになるように駐車します。
必要なら一度向きを変え、後ろ向きに入れておくこともあります。
疲れているときほど、重いバイクを押したり方向転換したりする作業は避けたいものです。
停める前に「ここからどう出るか」を考えるだけでも、出発時の負担を減らせます。
ツーリングをラクにする工夫

ツーリングでは、走ること以外にも給油や休憩の判断が必要です。
僕は「まだ大丈夫」と引っ張りすぎないようにしています。
燃料計がなければトリップで管理する
僕の250TRには燃料計がありません。
そのため、給油するたびにトリップメーターを0kmへ戻して走行距離を確認します。
僕の250TRはツーリングで1Lあたり30km前後走ることが多く、150km以内を一つの給油目安にしています。
ただし、燃費は道路状況や走り方などによって変わります。
僕の場合は100kmを超えたあとにガソリンスタンドを見つけたら、早めに給油することもあります。
特に山間部では、次のガソリンスタンドがすぐに見つかるとは限りません。
燃料計がないバイクでは、走行距離から余裕を持って給油する習慣がガス欠対策になります。
疲れる前に休憩する
若い頃は、長い時間を続けて走ることもありました。
現在は1時間ほど走ったら、一度休憩するようにしています。
疲れてから休むのではなく、疲れる前にバイクを停める考え方です。
トイレへ行ったり、水分を取ったり、少し歩いたりするだけでも気分転換になります。
休憩時間を惜しんで無理に走っても、目的地へ着いたときに疲れ切っていてはツーリングを楽しめません。
自分の体力に合わせて早めに休むことも、長くバイクを楽しむための小技といえます。
雨と寒さに備える小技

バイクは体が外に出ているため、雨や気温の変化を直接受けます。
僕は専用品だけに頼らず、手元にある物も使って備えています。
レインウェアを防寒着として使う
僕は1980年代から、レインウェアを防寒着として使っています。
レインウェアは雨を防ぐだけでなく、走行風を受けにくくする外側の一枚としても役立ちます。
昔のバイク用レインウェアは今ほど見た目の選択肢が多くありませんでしたが、寒くなれば迷わず着ていました。
現在も、ツーリング中に予想より気温が下がったときは同じ使い方をします。
ただし、真冬はレインウェアだけで十分な防寒になるとは限りません。
僕は中に防寒着を着られるよう、少し余裕のあるサイズのレインウェアを選んでいます。
大きすぎるレインウェアは走行風でばたつく場合もあるため、動きや操作を妨げないサイズを選ぶことが大切です。
濡らしたくない物はビニール袋で守る
突然の雨で困るのが、財布やスマートフォンなどの荷物です。
僕は雨が心配な日は、濡らしたくない物をあらかじめビニール袋へ入れることがあります。
ツーリングでは、何も入れていない新しいビニール袋を必ず数枚持って行きます。
空模様が怪しくなったら、休憩中に荷物を袋へ移しておけば走り出してから慌てません。
ただし、普通のビニール袋は完全防水とは限らないため、水に弱い物には密閉できる袋を使う方が安心です。
専用の防水バッグがなくても、ビニール袋を備えておけば濡らしたくない荷物を守れます。
雨天走行後はチェーンを確認する
雨の中を走ったあとは、僕はドライブチェーンの状態を確認します。
水や汚れの影響を受けるため、普段と比べて油分が落ちているように感じることがあるからです。
必要に応じて汚れを落とし、チェーン用の潤滑剤を使って手入れします。
整備方法や給油の時期は、バイクの取扱説明書や使用するチェーン用品の説明に従うことが基本です。
潤滑剤がタイヤやブレーキへ付着すると危険なので、作業する場所にも注意します。
雨の日に走ったら、そのまま車庫へ入れて終わりにせず、チェーンを見る習慣が大切です。
持っていると助かる便利アイテムと小ワザ

ツーリングでは、普段は使わない物が思わぬ場面で役立つことがあります。
ここでは、僕が荷物や鍵の管理で取り入れている方法を紹介します。
結束バンドを数本積んでおく
僕はツーリングへ行くとき、結束バンドを数本持って行くことがあります。
小さくて軽いため、車載工具や荷物の隙間へ入れても邪魔になりません。
外れかけた小物を仮にまとめたり、荷物を一時的に固定したりするときに使えます。
ただし、結束バンドはブレーキやハンドルなど安全に直結する部分を修理する道具ではありません。
重要な部品に異常がある場合は、無理に走らない判断が必要です。
用途を限定すれば、数本持っているだけでも役立つ場面があるでしょう。
予備キーは別の場所に持つ
バイクの鍵をなくすと、ツーリングを続けられなくなります。
僕は予備キーをメインキーとは別の場所に持つようにしています。
以前、泊まりのツーリングで仲間がメインキーを見つけられなくなったことがあります。
その仲間は免許証入れに予備キーを入れていたため、バイクを動かすことができました。
予備キーをメインキーと同じキーホルダーにつけていては、紛失したときに一緒になくしてしまいます。
自分だけが管理できる別の場所へ分けておくことがポイントです。
タンクバッグはヘルメットワイヤーで固定する
僕はツーリング先でタンクバッグをバイクに残して離れるとき、ヘルメット用のワイヤーと南京錠を使います。
ワイヤーをタンクバッグの持ち手とハンドルまわりに通し、簡単には持って行けない状態にするのです。
僕は南京錠やワイヤーを「これみよがし」に目立たせます。
ファスナーの引き手同士を小さな南京錠でつなぐこともあります。
もちろん、この方法で盗難を完全に防げるわけではありません。
ワイヤーや南京錠は、犯罪者が持ち去るまでの手間を増やす簡易的な対策です。
貴重品はできるだけバッグに残さず、自分で持って離れるようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
ここでは、バイク初心者やツーリングに慣れていない人が気になりやすい質問にお答えします。
Q1. バイク初心者に役立つ小技は?
まず試しやすいのは、出発するときまで考えて駐車することです。
傾斜や地面の状態も確認して停めれば、取り回しで困る場面を減らせます。
Q2. ツーリングで持っていると便利な物は?
僕はビニール袋、結束バンド、予備キーなどを持って行くことがあります。
どれも場所を取りにくく、雨や荷物のトラブルに備えやすい物です。
Q3. バイクをラクに楽しむコツは?
無理をしないことが一番だと僕は考えます。
疲れる前に休み、早めに給油し、駐車するときも次の動きを考えると余裕を持って走れます。
まとめ:小さな工夫でバイクをもっとラクに楽しもう
今回紹介した11個の小技は、特別なライディングテクニックではありません。
僕が40年以上バイクに乗る中で、失敗したり人から教わったりしながら続けてきた方法です。
バイクの種類や使い方によって、合う小技と必要のない小技もあります。
すべてを取り入れる必要はなく、自分のバイクライフに合う方法だけ試せば十分です。
ほんの少し先のことを考えて準備するだけでも、ツーリング中の困りごとを減らせます。
小さな工夫を積み重ねながら、これからも安全にバイクを楽しみましょう。
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投稿者プロフィール

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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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