「今までで一番印象に残っているツーリングは?」もしそう問われたら、私は迷わず35年の時を超えて2回訪れた四国ツーリングを挙げます。
1985年、準備不足で恐怖体験をしたものの、土佐の方々の人情に触れ、バイク旅の素晴らしさを知ったのです。
そして2020年、ベテランのライダーとなった私は、再び同じルートを走ります。
かつて恐怖を体験した道が絶景ロードに変わり、桂浜の龍馬像を前にして嬉し泣きしました。
この記事は、単なるツーリングの体験談ではありません。
困難と感動が交錯するリアルなストーリーを通じ、長距離ツーリングで失敗しないための備えと、バイクが教えてくれる「感動」をお届けします。
この記事をきっかけにして「人生観が変わる最高のツーリング」を、あなたも見つけてください。
- 始まりは「恐怖体験」:1985年、雨と砂利道の酷道で悟ったツーリングの真実
- 初めての中型バイクとフェリー:すべてが「未知の世界」への第一歩
- 雨具なしの「ずぶ濡れ走行」が教えてくれた、バイク旅における備えの重要性
- 国道なのに「砂利道と酷道」:日が暮れた山中で味わった遭難寸前のパニック
- 青春の困難を越えた先:土佐の「人情」と「皿鉢料理」が教えてくれた旅の価値
- 漁師の友人宅で体験した「皿鉢料理」と本場のカツオたたきの衝撃
- 「おきゃく文化」に触れて気づいた、バイクがつなぐ人と人との絆の深さ
- 当時、なぜ高知を目指したのか?沈下橋巡りで見つけた「ソロツーリング 行き先」のヒント
- 坂本龍馬像を前にして流した涙の意味:バイク歴40年超ライダー「再訪ツーリング編」
- 35年の時を超えた再会:「酷道」から「絶景ロード」へ変わった道に感動
- 「人情は変わらない」:迷子の私を助けた土佐の若者とトラックドライバーの優しさ
- 【感動の瞬間】再訪した桂浜の坂本龍馬先生像を前にして流した涙…バイクがもたらす「感動」
- よくある質問(FAQ)
- Q. 恐怖体験を避け印象に残る旅をするための具体的な備えは?
- Q. 初心者が長距離ツーリングを成功させる計画のコツは?
- Q. バイクに乗ると人生観が変わるというのは本当ですか?
- Q. 「土佐のおきゃく文化」のようにライダーが交流しやすい地域や場所は?
- Q. 沈下橋や酷道などにバイクで行く場合の注意点は?
- まとめ:バイクがもたらす「自由と発見」は、人生を豊かにする最高の体験!
【この記事でわかること】
✅バイク歴40年超のベテランが語る「一番印象に残るツーリング」の全貌
✅若き日の恐怖体験から学ぶ長距離ツーリングで失敗しない備え
✅旅先の人情や郷土料理が旅にもたらす感動の深さ
✅35年後の再ツーリングで得た人生観が変わる達成感
✅桂浜の龍馬像から学んだ、バイクに乗ることで得られる自由と人生の真実
始まりは「恐怖体験」:1985年、雨と砂利道の酷道で悟ったツーリングの真実

1985年、若き日の四国ツーリングは、理想と現実のギャップに打ちのめされる「恐怖体験」の連続でした。
初心者ならではの準備不足が招いた困難と、未知の道がもたらしたパニックから、長距離ツーリングの真実とバイクの醍醐味を、このとき悟るのです。
初めての中型バイクとフェリー:すべてが「未知の世界」への第一歩
1985年8月、私は自動二輪免許を取得し、ヤマハXJ400Dを手に入れたばかりの20歳でした。
当時の私にとって、バイクは「どこへでも行ける自由」の象徴であり、人生を懸けた冒険の始まりでした。
人生初の泊りがけツーリング先に選んだのが四国。
大学の先輩と二人(2台)で行きました。
大分からフェリーにバイクごと乗り込むのも、もちろん初めての体験です。
船倉に愛車を預け、甲板から広がる海原を見た時の高揚感は今でも忘れられません。
すべてが新鮮で、地図を広げるたびに心が躍る、そんな「未知の世界」への第一歩でした。
この時の「何でもできる!」という熱量こそが、後の困難を乗り越える原動力になったのです。

雨具なしの「ずぶ濡れ走行」が教えてくれた、バイク旅における備えの重要性
ツーリング計画は立てたものの、当時の私は「何とかなる」という、初心者特有の甘い考えでした。
もっとも大きな失敗は「雨具なし」で出発したことです。
四国に上陸後、突然の雨に見舞われましたが、私はレインウェアを持っていませんでした。
容赦なく降り続く雨の中、私たちは瞬く間にずぶ濡れになり、体温を奪われ、視界も悪くなるという最悪の状況に陥りました。
「ずぶ濡れ走行」は、単なる不快な経験ではなく、自然の脅威と安全への備えを痛感した最初の「恐怖体験」です。
長距離ツーリングを成功させるには、テクニック以上に「準備」が重要だと、身をもって学びました。
国道なのに「砂利道と酷道」:日が暮れた山中で味わった遭難寸前のパニック
雨に打たれ疲弊し、計画の遅れを取り戻そうと高知方面へ急いでいると、衝撃的な状況に直面しました。
地図では国道と記されているのに、そこはガードレールのない崖沿いの砂利道、いわゆる「酷道」だったのです。
初心者にはあまりにも過酷な道に、不安が頂点に達しました。
さらに追い打ちをかけるように日が暮れ、ヘッドライトだけが頼りの山道に変わると、まさに遭難寸前のパニックです。
カーブではタイヤが滑り、体は震える。
この時、「準備不足は命取りになりかねない」というバイクツーリングの真実を悟りました。
この時の「恐怖体験」が、35年後の再訪の動機につながったのです。
青春の困難を越えた先:土佐の「人情」と「皿鉢料理」が教えてくれた旅の価値

心身ともに疲弊した私たちを救ったのは、土佐の温かい「人情」でした。
旅先で出会った土佐の「おきゃく文化」と漁師さんの皿鉢料理は、バイク旅の魅力を教えてくれました。
この経験こそが、35年後「再訪ツーリング」の原点になったのです。
漁師の友人宅で体験した「皿鉢料理」と本場のカツオたたきの衝撃
雨と酷道で心身ともに疲弊し、夜遅く高知にたどり着いた私たちを救ったのは、先輩の友人である漁師さんのご実家でした。
そこで目の当たりにしたのが、高知の郷土料理「皿鉢料理」です。
まるで芸術品のような豪快な大皿に、海の幸・山の幸が惜しみなく盛り付けられていました。
漁師であるご主人がさばき、調理してくれた本場の「カツオのたたき」の味は、人生観が変わるほどの衝撃でした。
その皿鉢に添えられた「漁師が作るタレ」の美味さにも心底感動しました。
あの時、私たちは単なる旅人ではなく、家族のように温かく迎え入れられたのです。
「九州から、よう来たのお。一回来たから、また来れるだろ。遠慮せんで、是非またおいで」と、漁師のご主人は言ってくれました。
ツーリング体験は、絶景だけでなく、人情と食が相まって「印象に残る」最高の青春の思い出になったのです。
「おきゃく文化」に触れて気づいた、バイクがつなぐ人と人との絆の深さ
皿鉢料理を囲み、土佐の「おきゃく文化」を肌で感じました。
そこには堅苦しいルールはなく、誰でも分け隔てなく杯を交わし、喜びを分かち合う「自由」な土佐の精神がありました。
見知らぬ私たちを温かくもてなしてくれた人々の心意気は「恐怖体験」を忘れさせてくれたのです。
バイク旅で出会う一期一会の交流は、その後の私に価値観の変化をもたらします。
バイクが移動手段でなく、「心を通わせるツール」であることを、この時、心から理解しました。
この経験は、35年後の再訪ツーリングを志す、最も大きな理由となったのです。
当時、なぜ高知を目指したのか?沈下橋巡りで見つけた「ソロツーリング 行き先」のヒント

当時、目的地を四国・高知にしたのは「坂本龍馬」への憧れがあったからです。
35年後の「再訪ツーリング」では、この青春時代の憧れを再び叶え、さらに四万十川や仁淀川の沈下橋を巡ることができました。
高知は、ライダーにとって「ツーリングの目的地」として最高です。
なぜなら、困難な道(酷道)と、その対極にある水と緑の美しい絶景(沈下橋)が同居し、さらに温かい人情が待っているからです。
「困難と感動」そして「人情」がそろうツーリングは、その後の人生観さえも変える、印象に残る旅になります。
坂本龍馬像を前にして流した涙の意味:バイク歴40年超ライダー「再訪ツーリング編」

そして2020年、私は再び四国へ向かいました。
かつて酷道だった道は、走りやすい絶景ロードに変わり、時間の経過と自己成長を感じる旅になったのです。
「桂浜の龍馬像」を再訪して、私は思わず感涙を流しました。
35年の時を超えた再会:「酷道」から「絶景ロード」へ変わった道に感動
2020年、55歳になった私は、カワサキ250TRで35年ぶりに同じ四国ルートへ「再ツーリング」に出ました。
目的は、あの若き日の恐怖体験…酷道の「今」を確かめることでした。
驚いたことに、かつて砂利道だった国道は、立派なアスファルトの「絶景ロード」に変わっていたのです。
その舗装された道を走っているとき、私の胸は熱くなりました。
それは道の変化への感動だけでなく、「青春時代に苦難を乗り越えた達成感」が蘇り、「自分が生きてきた時間の重み」を感じたからです。
自然と涙があふれ、嬉し泣きしながら走った瞬間こそ、「これまでの人生で一番印象に残るツーリング」になった理由のひとつです。
「人情は変わらない」:迷子の私を助けた土佐の若者とトラックドライバーの優しさ

ベテランライダーになり、周到に計画したはずのソロツーリングでしたが、あえて選んだ細い林道で道に迷ってしまうというハプニングが発生しました。
しかし、そこで出会ったのは、道を丁寧に教えてくれる親切な青年。
私が路肩に停車してスマホでルート確認していると、彼はわざわざ車から降りてきて道を教えてくれたのです。
聞けば彼もバイク乗り。
「こんなところで停まっているから、何かあったのかな」と思って声をかけたそうです。
そして次の日、狭い山道で大きなトラックと出くわした際、私がバックして道を譲ろうとすると、トラックドライバーさんは手を振って「待て」の仕草をし、トラックは慣れた様子でバックして道を譲ってくれたのです。
35年前の漁師さんのご実家で感じた「土佐の人情」は、全く変わっていませんでした。
「バイクは単なる移動手段でなく、人との絆を結ぶツールである」という「私の人生哲学」を再確認させてくれました。
【感動の瞬間】再訪した桂浜の坂本龍馬先生像を前にして流した涙…バイクがもたらす「感動」
2020年の再訪ツーリング初日、私は35年ぶりに桂浜の坂本龍馬先生像の前に立ちました。
1985年に初めて訪れたときと変わらぬ龍馬先生の銅像。
私は心の中で「先生、ご無沙汰しておりました。いつの間にか、先生より年上になってしまいました」と呼びかけました。
その瞬間、自然と涙があふれてきたのです。
なぜ涙があふれたのか、わかりません。
龍馬先生が目指した「自由で挑戦的な生き方」と、ベテランライダーになり「自分の意志で走り続けてきた自分」を重ねた感動の涙だったのでしょう。
バイクは「自分らしく、悔いなく生きる」ことを教えてくれる、素晴らしい乗り物です。
よくある質問(FAQ)
私の「一番印象に残るツーリング体験」には、準備の教訓や人との絆といった、旅を最高のものに変えるヒントが詰まっています。
ここでは、長距離ツーリングを成功させたい読者の方々が抱く、具体的な疑問にバイク歴40年超の視点からお答えします。
Q. 恐怖体験を避け印象に残る旅をするための具体的な備えは?
A. 恐怖体験は準備不足から生まれます。
雨具やスマホ関連グッズなど必要なツールの準備と「情報の入手」を徹底しましょう。
旅先の「道路情報(ガソリンスタンドの位置など)も事前にネットでチェックしてください。
装備の準備と旅先の情報が、旅を心から楽しむための秘訣です。
Q. 初心者が長距離ツーリングを成功させる計画のコツは?
A. 初心者の長距離ツーリングのコツは「無理をしない計画」と「情報の活用」です。
1日の走行距離を250~300km以内に抑え、休憩時間を多めに確保しましょう。
特に重要なのは、宿や休憩場所を確実に押さえておくこと。
日が暮れる前に宿に到着するようにしましょう。
スマホの情報を過信せず、予備の地図や、道の駅、ライダーズインといったライダー向けの施設を事前に調べておくことも成功の鍵です。
Q. バイクに乗ると人生観が変わるというのは本当ですか?
A. はい、私の「バイク歴40年超」の経験から、それは「真実」といえます。
自分の意思と行動力で困難を乗り越え、走り抜けてきた自信は、何にも代えがたい貴重な経験です。
バイクは「自己との会話」の時間も、もたらしてくれます。
ぜひあなたも、挑戦してみてください。
Q. 「土佐のおきゃく文化」のようにライダーが交流しやすい地域や場所は?
A. 「土佐のおきゃく文化」は最高です。
そして、全国にはライダーの交流を歓迎する場所が数多くあります。
具体的な例としては、ライダーズインやライダーズハウスなどの宿泊施設です。
ライダーズイン(ライダーズハウス)では、宿泊者同士が情報交換できて盛り上がります。
ライダーズカフェもおすすめです。
お店のスタッフがバイク乗りであることが多く、旅先のバイク関連情報を入手できますよ。
Q. 沈下橋や酷道などにバイクで行く場合の注意点は?
A. 沈下橋や酷道は魅力的ですが、危険を伴います。
沈下橋を渡る際は、路面が濡れていないか確認し、極低速で慎重に走行してください。
酷道は、砂利、落石、急な勾配があるため、オンロードバイクには不向きかもしれません。
どちらの道も、無理をせず、天候が少しでも怪しければ引き返す勇気を持つことが、安全なツーリング体験の絶対条件です。
まとめ:バイクがもたらす「自由と発見」は、人生を豊かにする最高の体験!
バイク歴40年超の私の中で、一番印象に残っているツーリングは1985年と2020年に訪れた「土佐ツーリング」です。
私の土佐ツーリングは、雨と酷道という恐怖体験、土佐の人情と皿鉢料理、そして桂浜の龍馬像を前に流した涙で完結しました。
この四国への「再訪ツーリング」で悟ったのは、バイクは単なる移動ではなく、人生の真実を教えてくれる「最高の相棒」だということです。
若き日と35年後の自分を見比べ「成長した自分」を気付かせてくれるという感動を生みました。
困難を乗り越えるたびに、ツーリングは心に残るものになります。
この先、あなたのバイクライフにも、きっとまだ見ぬドラマが待っています。
あなただけの「自由と発見」を見つけるバイク旅へ、ぜひ一歩踏み出してください。
この記事が読者の皆様のお役に立てば嬉しいです。
読者の皆様のバイクライフを応援しています。
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投稿者プロフィール

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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。








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