バイクに乗る上で欠かせないギアの1つがヘルメット。
義務付けられているとはいえ、値段が高いものばかりで性能のよいものには中々手が出しづらい・・・。
そういった悩みは「OGK KABUTO」のヘルメットが解決してくれるかもしれません。
SHOEI、Araiといった老舗のヘルメットメーカーに比べて安価ながら、機能性、安全性に優れたヘルメットを輩出しています。
初心者ライダー最初の1台や、サーキットやチョイ乗り等のサブヘルメットとして購入するのもおすすめです。
この記事では最新モデルが登場したばかりであるOGKカブトの特徴とモデルラインナップ、ヘルメットの選び方について解説します。
OGKカブトとは
OGK カブトは1982年創業、SHOEIとAraiに次ぐ第三の国内ヘルメットメーカーです。1950年代創業の他国産メーカーと比べると比較的若いメーカーですが、下記の理念を掲げてシェアを拡大しています。
安全性能×スタイルの、独創的プロダクトへ。
命を守るための設計から、ヘルメットそのもののデザインまでこだわり続ける姿勢を感じられます。特にデザインは洗練されたモデルが多く、後述の軽さにも影響しています。
OGK カブトのヘルメットで特筆すべき点は以下の2つ。
・軽量モデルの多さ
・ウェイクスタビライザーシステム搭載
いずれも走行時の快適性を向上し、ツーリング中のライダーの疲れを和らげる特徴となっており、OGK カブトが支持される理由となっています。
まず、OGK カブトのヘルメットは軽量化に力を入れています。軽量であることは走行中に肩や首にかかる負担を軽減するため、安全確認のための首振り等での疲労を押さえられます。
また、OGK カブトの特許技術として「ウェイクスタビライザー」を搭載しています。公式サイトによると、以下のような説明がなされています。
走行中発生する帽体付近の気流をコントロールし、負荷を軽減するKabuto独自の特許システム
参考:OGK KABUTO公式
簡単に言えば、走行時にヘルメットの周囲を流れる風の動きを操作し、風から受ける負担を軽くするもの。特に高速走行時に顔を進行方向に向けた際に効果を発揮します。軽さと合わせて長時間の走行時の快適性を向上させる仕組みを生み出しているのです。
その他、多くのモデルでヘルメット内部のパッドに吸水速乾性を備えた「COOLMAX」生地を採用。走行時にヘルメット内に入り込む風を利用して、肌から出る汗などで起因する不快なべたつきを抑えてくれます。着脱も比較的容易なので、洗濯もしやすい点も大きなポイントです。
余談となりますが、OGK カブトはバイク用ヘルメットメーカーの印象が強い一方で、自転車のヘルメットも販売しています。国内シェア数はなんと1位。信頼性の高さがうかがえます。
◆ヘルメットの種類と選び方
OGK カブトのモデルラインナップには3種類のヘルメットが存在します。
・フルフェイスヘルメット
・ジェットヘルメット
・システムヘルメット
ヘルメットの種類を選ぶ際はどのような用途で利用するのかを基準として考えるとよいでしょう。モデルの見た目と乗車する車種が合っているか、高速道路を走るか街中を走るかで選ぶべきヘルメットも変わってきます。
OGK カブトのヘルメットは、SHOEI、Araiといった国産メーカーと比べて安価で、金銭面において手が出しやすい点が最大の魅力。
ラインナップそのものは上記2社ほど多くないものの、種類ごとにグラフィックモデルを販売しているため、ファッション性も充実しています。
また、どのヘルメットも購入前にフィッティングを必ず行いましょう。自分の頭に合わないヘルメットだと、走行時の快適性が失われてしまいます。その上いざ事故を起こした際は、頭部に衝撃を受けることで本体が外れ、ヘルメットとしての役割を失う危険性も。
尚、オフロードヘルメットはOGK カブトでは販売していないため、本記事での解説は割愛します。
フルフェイスヘルメット
フルフェイスヘルメットは顔全体を覆うため、他の種類に比べると防風性能と安全性の高さが特徴。サーキット走行時はこの種類のヘルメットの着用が義務付けられています。自動車専用道路をはじめとした、高速走行が必要な道路を頻繁に走行する際は必須といってもよいでしょう。
OGK カブトのなかではラインナップがもっとも多い種類でもあります。
ジェットヘルメット
ジェットヘルメットは、フルフェイスヘルメットと比べると着脱が容易で、頻繁に乗り降りを繰り返すような機会で活躍します。そのため、街中での走行や買い物といった、いわゆる”チョイ乗り”目的に利用すると良いでしょう。
また、フルフェイスが顔全体を覆うものに対し、ジェットはヘルメット下部が開放的な作りで内部の温度が上がりにくいという特徴があるため、暑がりの方に重宝されます。
OGK カブトからは、現在2種類のモデルが販売されており、同メーカーでは「オープンフェイス」と呼ばれる種類となります。
システムヘルメット
システムヘルメットは、見た目はフルフェイスヘルメットながら、ジェットヘルメットのように着脱が可能であることが最大の特徴。
ジェットの使いやすさと、フルフェイスの安全性、両方を良いとこ取りした種類と言えます。
OGK カブトのラインナップは「RYUKI」1種類のみですが、その使いやすさから高い人気を誇ります。
OGKカブトのヘルメットを紹介!(フルフェイスヘルメット)
KAMUI3
「あったらいいな”を全部つめ込んだ快適追求ヘルメット。」
参考:OGK KABUTO
ツーリングにおける快適性を追求したモデル。シールドには太陽からの紫外線や赤外線をカットするUV/IRカット加工を施し、ヘルメット内の温度上昇を抑制します。COOLMAX生地やベンチレーションによる風の通りをよくすること内部の不快感を軽減。
直射日光に対しては、任意のタイミングで展開できるインナーサンシェードを利用することで視界不良をある程度解消できます。
メーカー希望小売価格:36,300円(税込み)
SHUMA
「磨き上げた空冷性能が高い快適性を実現」
参考:OGK KABUTO
このモデルの最大の特徴は「ウルトラクーリングシステム」で、走り出しから風によるヘルメットの空冷機能が発揮できる点。ヘルメット内のパッドには制菌加工が施されており、内部に付着した菌の増殖を防ぐことが可能です。
さらに、ジェットヘルメットに近いと言われるほどの軽さを実現しており、主に夏場での走行で快適性を感じることができるでしょう。値段も同メーカーのモデルと比べて安価な点も魅力的。
メーカー希望小売価格:29,700円(税込み)
AEROBLADE-6
「快適性をアップデートした 軽量コンパクトモデル」
参考:OGK KABUTO
「AEROBLADE」の新シリーズが2022年に発売されました。
他のツーリング向けフルフェイスと異なり、サーキット向けのモデルで利用されている素材と同じ種類のものを採用。軽量さとコンパクトなボディを同時に実現しています。また、チークパッド(頬回り)が前作AEROBLADE-5から変化し、遮音性、着脱性が向上。
まさにアップデートといっても良い仕上がりとなっています。
メーカー希望小売価格:39,600円(税込み)
RT-33X
「ハイスペック帽体、サーキット対応ビッグサイズ」
参考:OGK KABUTO
OGK カブトでサーキット利用可能なモデルは後述のF-17とこのRT-33Xのみです。ヘルメットサイズがXXL以上しか販売されていないため人を選びますが、内部の風の巡りを良くするベンチレーションや、サーキット走行可能な安全基準を満たした強度を誇ります。サーキット走行入門モデルとしておすすめ。
メーカー希望小売価格:47,300円(税込み)
F-17
2022年現在、OGK カブトのフラッグシップモデル。
サーキットでも利用できるモデルながら、軽量、かつ高強度を実現したヘルメットです。各部の構造とウェイクスタビライザーにより、様々な状況下において風の抵抗を抑えます。
また、インカムの装着スペースからインナーパッドに制菌加工まで施されており、サーキット走行だけでなく、ツーリングでも非常に快適な走りが可能なモデルです。
メーカー希望小売価格:53,900円(税込み)
◆OGKカブトのヘルメットを紹介!(ジェットヘルメット)
EXCEED
「この軽さ、Comfortabilityの為に」
参考:OGK KABUTO
OGK カブトらしい軽量さコンパクトなデザインに加え、走行時の直射日光から守るインナーサンシェードを搭載。
シールド下にはリブという帽子のつばのような出っ張りを設けることで、開閉がしやすく、かつヘルメット回りの風を調節する役割を担います。
キャッチコピーであるComfortability(快適性)をいかんなく発揮したジェットヘルメットです。
メーカー希望小売価格:33,000円(税込み)
AVAND-2
「街乗りからスポーツライディングまでカバーするスポーティオープンフェイスモデル」
参考:OGK KABUTO
今回紹介するヘルメットの中で最も安価なモデルながら、ウェイクスタビライザーやCOOLMAX生地のパッドが搭載されており、OGK カブトの魅力の一端を感じることができます。
あご部分を固定するバックルはワンタッチで開閉可能なため、チョイ乗りに適したヘルメットです。
メーカー希望小売価格:28,600円(税込み)
OGKカブトのヘルメットを紹介!(システムヘルメット)
RYUKI
「快適な軽さの形」
参考:OGK KABUTO
従来のシステムヘルメットの欠点である重さを克服した画期的なモデルです。ヘルメットの下半分を開閉するチンオープンシステムで着脱は容易。また、KAMUI3と同じくUV/IVカットシールド、インナーサンシェード機能を搭載しており、乗降車時だけでなくツーリング中も快適な利用が期待できます。
メーカー希望小売価格:40,150円(税込み)
おわりに
OGK カブトのヘルメットは比較的安価でありながら、安全性に加えて走行時の快適性やデザインのコンパクト性に力を入れたモデルが多数販売されています。
ライディングスタイルの見直しや、買い替えの際はOGK カブトを検討してみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
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主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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