
ついにヤマハからも発売される『新基準原付』。50ccから買い替えてなにか問題はないかな?
2025年4月1日に、総排気量125cc以下で最高出力4kW以下のバイクが、原付免許で運転可能となる新しい区分【新基準原付制度】が施行されました。
2025年4月の法改正による解禁から間もなく1年。ホンダの『Lite シリーズ』に続き、ヤマハからも待望の新モデル『JOG ONE』が2026年3月19日に発売されます。
新基準原付は、普通自動車免許で乗れる手軽さや交通ルールは従来の50ccと全く同じですが、「ベースが125cc」になったことで、リアルな問題も。
今回は、知らずに買うと後悔するかもしれない「重さ」や「駐輪場」の落とし穴から、国や自治体の最新の対応状況、そして新基準原付ならではの意外なメリットまで徹底解説します!
【おさらい】そもそも「新基準原付」とは?

新基準原付とは、簡単に言うと「車体は125ccサイズだけれど、法律上は従来の50cc(原付一種)として扱われるバイク」のことです。
新基準原付の定義
「総排気量が50ccを超え125cc以下(電動機の場合は定格出力0.60kW以下)の二輪車であって、最高出力を4.0kW(5.4ps)以下に制御したもの」
このような新しい基準が生まれたのは、年々厳しくなる排ガス規制をクリアするため。従来の50ccエンジンのままでは最新の環境基準を満たすことが技術的・コスト的に難しくなりました。
なお、ベースが125ccになっても、乗るための交通ルールはこれまでの50cc原付と全く同じです。
- 普通自動車免許を持っていれば乗ることができる
- 法定速度は時速30kmのまま
- 交差点での二段階右折が必要
つまり「新基準原付」とは、見た目や車体は125ccクラスの余裕のある作りでありながら、パワーや乗るためのルールは従来の50cc原付のままである、新しいスタイルの原付です。
新基準原付を運転するために、新たな免許を取得する必要はありませんし、50ccの原付に乗れなくなる訳でもありません。従来の「原付免許」、あるいは「普通自動車免許」等で、これまでと全く同じ条件で運転が可能です。
【注意点①】重くてデカい?「取り回し」のリアルな悩み

新基準原付には購入前に絶対に知っておくべき落とし穴があります。最大のネックは「車体の重さと大きさ」です。
125ccの車体をそのまま使っているため、従来の50ccが約70kg程度だったのに対し、新基準原付は90〜100kg近くと大幅に重くなっています。
この約20kgの差は想像以上に大きく、「駐輪場での押し引きが辛い」「センタースタンドが重くて掛けられない」といった声も。
体力に自信のない女性やご高齢の方にとっては死活問題であり、実はこの重さを嫌って「あえて生産終了した旧型の軽い50cc(中古車)」を探すユーザーもいるほど。
【注意点②】国も動く事態に!最大の落とし穴「駐輪場」問題
一番気をつけたいのが、「法律上は原付(50cc)なのに、これまで停めていた駅や施設の原付用駐輪場から締め出される」というトラブルです。
新基準原付は、ナンバープレートこそ従来と同じ「白色(原付一種)」ですが、車体のベースは125ccクラス。
そのため、「物理的に従来のタイヤラックに入らない」、あるいは管理人に「原付二種と勘違いされて駐輪NGを出される」さらに、駐輪場の規約が「排気量50cc以下限定」のままで受け入れてもらえないといった「制度のねじれ」も。
この事態を受け、行政も対策に乗り出しています。
■ 国・自治体の対応状況
- 国土交通省の動き
全国の自治体へ「新基準原付も停められるよう運用や規約を見直すこと」を求める通知を出しました。物理的に駐車可能であれば、排気量のみを理由に排除しない柔軟な運用や、今後の施設整備における規格の再検討を求めています。 - 自治体・条例の変化: 各自治体が定める「附置義務条例(商業施設等への駐輪場設置ルール)」でも変化が起きています。例えば福岡市などでは、車体の大型化を見越して「駐車枠を従来より広く設定すること(※新基準原付対応)」を推奨する手引きの改訂が行われています。

東京都江東区では東京オートバイ協同組合(AJ東京)が足掛け3年もの交渉を行い、2021年に「区立の自転車駐車場で125ccサイズまでの受け入れを認める」という画期的な条例改正を実現させました。
この長年の交渉のきっかけも、「原付一種と車格がほぼ同じなのに、原付二種は停められないのはなぜか」という疑問からだったそうです。
現在、国土交通省も全国の自治体へ「新基準原付や125ccも停められるよう運用を見直すこと」を求める通知を出しています。
しかし、国交省の直近の連絡会議の資料を見ると、「駐車場が不足している」と訴える業界側に対し、「不足していない」と認識している自治体もあり、地域によって対応の温度差(認識の相違)が生じているのが実情。
行政も対応を急いでいますが、民間駐輪場やマンション管理組合への浸透にはまだ時間がかかります。購入前には「自分の使う駐輪場に物理的に入るか・規約上OKか」の確認が絶対条件です。
新基準ならではの「3つのメリット」

「重さ・大きさ」はデメリットである反面、走りにおいては「最高のメリット」もあります。
【圧倒的な安定感】
車格が大きくタイヤが太いため、横風やトラックのすれ違い時でもフラつきにくく、旧50ccのようなヒヤヒヤ感が激減します。
【トルクフルな加速】
最高出力を抑えているとはいえ、ベースは125ccエンジン。登り坂や発進時の「トルク(押し出す力)」は段違いでスムーズです。
【装備のグレードアップ】
125ccクラスの車体を流用しているため、ブレーキ性能の向上や、サスペンションの質、LED灯火類など、全体的な質感が大幅に向上しています。
ホンダに続きヤマハも参入!注目の「JOG ONE」

2026年3月19日、ついにヤマハからも新基準原付『JOG ONE』が発売されます。
JOG ONEの最大の特長は、ベース車両である「JOG125」から受け継いだ124ccの空冷4ストロークSOHCエンジンを搭載しつつ、法規に合わせて最高出力を3.5kW(約4.8PS)にデチューンしている点。
数値上の最高出力は従来の50ccと同等ですが、走行フィーリングは全く異なります。
JOG ONEの走行フィーリング
- 圧倒的なトルク特性
旧50cc JOGの最大トルク:4.1Nm/6,000rpm → JOG ONEの最大トルク:7.7Nm/3,000rpm - ストレスフリーな走行性能
「低回転・大トルク」のおかげで、力強くスムーズに加速。 - 静粛な始動性(SMG)
「Smart Motor Generator(SMG)」搭載で、早朝や深夜でも気兼ねしない静粛性を実現。
主要スペック・価格 比較表
| 項目 | JOG (50cc) | JOG ONE (新基準) | JOG125 (原付二種) |
| 区分 | 原付一種 | 原付一種 (新基準) | 原付二種 |
| 必要免許 | 原付・普通免許 | 原付・普通免許 | 小型二輪以上 |
| 最高出力 | 3.3kW (4.5PS) | 3.5kW (4.8PS) | 6.1kW (8.3PS) |
| 最大トルク | 4.1N・m | 7.7N・m | 9.8N・m |
| 法定最高速度 | 30km/h | 30km/h | 60km/h |
| 二段階右折 | 必要 | 必要 | 不要 |
| 乗車定員 | 1名 | 1名 | 2名 |
| 車両重量 | 78kg | 95kg | 95kg |
| シート高 | 705mm | 735mm | 735mm |
| 価格 (税込) | 181,500円 | 259,600円 | 270,600円 |
👇️ホンダのLiteシリーズについてはこちらの記事を御覧ください♪👇️
まとめ

2025年4月の制度施行から間もなく1年が経ち、街でも徐々に見かけるようになった「新基準原付」。
厳しい排ガス規制に対応し、原付一種という手軽な移動手段を残すための重要な制度改正でしたが、社会インフラとの間に様々な摩擦が生じています。
購入・運用にあたっては以下のポイントを必ず押さえておきましょう。
- 最大の壁は「駐輪場」問題
車体の大型化により、従来の50cc用ラックに入らない物理的トラブルや、「50cc以下限定」という古い規約による締め出しが多発しています。国や自治体も対応に乗り出していますが、現場への浸透には時間がかかります。購入前に「自分の使う駐輪場に物理的に入るか」「規約上問題ないか」を確認することが絶対条件です。 - 交通ルールは厳格な「原付」のまま
法定速度30km/h、二段階右折の義務、二人乗り禁止といった交通ルールは従来の原付から一切変わりません。車体が大きくなったことで周囲から「速いバイク」と誤認されやすく、T字路や左折専用レーンでの二段階右折もこれまで以上に気を遣います。
これからの新基準原付は、かつての「手軽でコンパクトな50cc」といった感覚で買い替えると、思わぬ落とし穴にハマるかもしれません。
しかし、その特徴や現行インフラの課題を正しく理解し、事前にしっかりとした確認と準備を行えば、これからも私たちの便利な足として活躍してくれるモビリティです。
これから購入を検討される方は、ぜひこの記事のチェックポイントを参考に、ご自身のライフスタイルに合う選択肢かどうかを見極めてみてください!
投稿者プロフィール
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【✨ライダーを子どもたちの憧れに✨】
Mister Clean こと えもです!🏍️💨
ロイヤルエンフィールドのカフェレーサー「コンチネンタルGT650」とともに、九州を中心としたツーリングスポット、バイクの魅力、ライダーのライフスタイルを発信しています!
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