今度の大型連休、ツーリング計画を立てていますか？ どこへ行こうか、迷っているのなら「九州」はいかがでしょう。大型連休は、九州をバイクで一周するチャンスです。
そこで今回は、九州熊本在住でバイク歴40年の筆者が、大型連休で九州ツーリングする際のポイントや宿泊先を紹介します。大型連休を利用した九州ツーリングの計画に役立つ情報が満載ですよ。
大自然に囲まれ、ステキな景観をたのしみながらツーリングできる九州へ、ぜひバイクでお越しください。
フェリーで九州へ行くための準備
この章では、関東方面からフェリーに乗ってバイクと一緒に九州へ行く準備や段取りを解説します。運賃と運行ダイヤは季節や天候により変動します。各フェリー会社のサイトをご確認ください。情報は2024年4月3日現在のものです。
関東から九州へのフェリーを運行している会社
2024年4月現在、関東から九州への定期便を運行しているフェリー会社は東京九州フェリーとオーシャン東九フェリーの2社です。
東京九州フェリー
【出発地（港）】横須賀港（神奈川県横須賀市）
【出航時間】23:45
【到着地（港）】新門司港（福岡県北九州市）
【到着時間】翌日21:00
【Web公式サイト】東京九州フェリー
関東から九州へ24時間以内（翌日）に到着しますが、乗船時間と到着時間が夜間です。東京九州フェリーを使う場合は、九州上陸直後の宿泊計画を立てておきましょう。
オーシャン東九フェリー
【出発地（港）】東京港（東京都江東区有明）
【出航時間】19:00（月〜土）、18:00（日祝）
【到着地（港）】新門司港（福岡県北九州市）
【到着時間】翌々日5:35（月〜土）、翌々日6:30（日祝）
【Web公式サイト】オーシャン東九フェリー
関東から九州へ向かう途中で徳島港を経由するため、乗船時間が長くなります（夜に乗船、到着は翌々日の早朝）。しかし、到着が早朝のため、九州上陸後すぐに行動開始（ツーリング）可能です。
フェリーの予約
フェリーの予約は下記を参照してください。
大型連休のときは混雑が予想されます。事前予約をおすすめします。
フェリーの運賃
フェリーの運賃は下記を参照してください。バイクの運賃（手荷物運賃）とライダーの旅客運賃が必要です。
バイクの排気量や季節により運賃は変動します。
フェリー運賃（片道）の目安
フェリーの場合、バイクとライダーの合計運賃の目安は、片道30,000円以上です。バイクの排気量と旅客運賃の内容（個室または相部屋など）により変動します。上記で紹介したフェリー会社の公式サイトを事前によく調べておきましょう。
持ち物チェックリスト
フェリーを使うツーリングに必要な持ち物をまとめました。このチェックリストを使って準備しましょう。
オートバイ関連
【車両書類】
車両書類を必ず持って出発しましょう。
- 車検証（または軽自動車届出済証など）…乗船時に必要！
- 自賠責保険証明書
- 免許証
- 納税証明書 など
【装備】
安全を最優先して準備しましょう。
- ヘルメット
- ライディングジャケット
- ライディングパンツ
- グローブ
- ブーツ など
【工具】
車載工具など、急なアクシデントに備える装備です。
- ドライバーセット
- レンチセット
- 六角レンチ
- チェーンオイル
- エアゲージ
- 補修用パッチ など
乗船手続き
- 予約確認書
予約内容をスマホなどに記録しておくか、プリントアウトしておきましょう - 身分証明書
免許証でOK - 現金
クレジットカードを使えない場合があります
船内生活
- 着替え
- 洗面用具
- タオル
- 飲み物
- 軽食
- 暇つぶしグッズ（本、ゲームなど）
- 常備薬
その他
- 携帯電話
- 充電器
- カメラ
- 雨具
- 日焼け止め
- 帽子
- マスク
モデルプラン【10日間九州ツーリング】
「10日間の連休をとれた関東在住ライダーがフェリーを使い九州に上陸し、九州をツーリングする」という設定で、九州ツーリングのモデルプランを作ってみました。ぜひ参考にしてください。
関東からフェリー乗船（オーシャン東九フェリー）という設定のため、フェリーの中で行きも帰りも２泊を過ごすプランです。
「10日間プラン」ですが九州をバイクで走れる日数は実質6日間のため、かなりタイトなスケジュールになります。じっくり九州観光をしたいライダーは、目的地を北部九州（福岡、大分、熊本、長崎、佐賀）に限定するのもいい方法ですね。
九州一周モデルプラン（10日間）
【出発日：1日目】
朝：関東の自宅を出発
東京港（江東区有明）へ
夕方：オーシャン東九フェリーに乗船（フェリー泊）
【2日目】
終日：フェリー内（フェリー泊）
【3日目】
早朝：新門司港を出発、目指すは大分方面
大分県内観光、別府市内へ
おすすめスポット：金鱗湖（大分県由布市）、鶴見岳（大分県別府市）
夕方：大分県別府市の温泉宿に宿泊
走行距離（約150km）
【4日目】
朝：大分県別府市を出発、目指すは阿蘇方面
阿蘇周辺観光、やまなみハイウェイ・阿蘇・高千穂・経由 宮崎市内へ
おすすめスポット：草千里（熊本県阿蘇市）、高千穂峡谷（宮崎県高千穂町）、日南海岸（宮崎県日南市）
夜：宮崎県宮崎市内宿泊
走行距離（約300km）
【5日目】
朝：宮崎市内を出発、目指すは鹿児島方面
鹿児島県内観光、鹿児島市内へ
おすすめスポット：桜島（鹿児島県鹿児島市）、霧島神宮（鹿児島県霧島市）
夜：鹿児島市内宿泊
走行距離（約150km）
【6日目】
朝：鹿児島市内を出発、目指すは熊本方面
熊本県熊本市内観光、熊本市内へ
おすすめスポット：熊本城（熊本県熊本市）、倉岳神社（熊本県天草市）
夜：熊本市内宿泊
走行距離（約200km）
【7日目】
朝：熊本市内を出発、目指すは長崎方面
長崎県内観光
おすすめスポット：グラバー園（長崎県長崎市）、稲佐山（長崎県長崎市）
午後：長崎市内宿泊
走行距離（約200km）
【8日目】
朝：長崎市内を出発、目指すは佐賀方面、そして新門司港（福岡県北九州市）へ
おすすめスポット：虹の松原（佐賀県唐津市）、門司港レトロ（福岡県北九州市）
15時まで：新門司港到着、フェリーに乗船（フェリー泊）
走行距離（約250km）
【9日目】
終日：フェリー内（フェリー泊）
【最終日：10日目】
早朝：東京港に到着、フェリー下船
関東の自宅へ帰宅
九州のおすすめ宿泊スポット：ライダー目線で厳選
この章では、ライダー目線でライダーのための宿泊スポットを紹介します。キャンプ場、ライダーハウス、温泉宿などの中からお好みの宿泊スタイルをお選びください。
キャンプ場
大自然に囲まれた九州には、キャンプ場が豊富にあります。多くのキャンプ場の中から、ライダーにおすすめのキャンプ場をチョイスしました。
オートポリスキャンプ場
国際レースも開催されるサーキット「オートポリス」の中にキャンプ場があります。サーキットだから常に整備されており、夜は星空がとてもキレイですよ。
【施設情報】
- 住所：〒877-0312 大分県日田市上津江町上野田1112-8
- 電話：0973-55-1111
- 緯度経度：33.03904214066586, 130.97350834081496
- 公式サイト：こちら
- マップ：こちら
津志田河川自然公園（乙女河原キャンプ場）
熊本県の甲佐町、河川敷にあるキャンプ場で、なんと無料です。県民いこいの場として人気があり、休日は家族連れやキャンパーでにぎわいます。
【施設情報】
- 住所：〒861-4617 熊本県上益城郡甲佐町津志田
- 電話：096-234-1154（甲佐町役場 地域振興課）
- 緯度経度：32.69352189094444, 130.78764319614643
- 公式サイト：こちら
- マップ：こちら
ライダーハウス
ライダーハウスの魅力は、バイクを愛するライダーと出会えるところです。全国各地から訪れるライダーが多く、ツーリング情報をゲットできるかも。
阿蘇ライダーハウス
阿蘇観光をする際の拠点としても便利なライダーハウスです。オーナーさんも交えて、バイク談義に花が咲くことでしょう。
【施設情報】
- 住所：〒869-2301 熊本県阿蘇市内牧240-5
- 電話：090-9063-5766
- 緯度経度：32.97531103852125, 131.04000089237005
- 公式サイト：こちら
- マップ：こちら
温泉宿
九州には各地に温泉宿があります。温泉の湧出量が世界でトップクラスの別府温泉を紹介します。
亀の井ホテル 別府
バイク駐輪可能なホテルです。ホテルの中に温泉があります。温泉巡りをするのなら、ホテルから歩いて行けるところにある別府市営温泉「不老泉」もオススメですよ。
【施設情報】
- 住所：〒874-0936 大分県別府市中央町5-17
- 電話：0977-22-3301
- 緯度経度：33.276783785778186, 131.50049854361396
- 公式サイト：こちら
- マップ：こちら
ホテル
ホテルを選ぶ際は、バイク駐輪の可否を必ず確認しましょう。観光名所やグルメスポットが近いホテルにすれば、晩ご飯が楽しみになりますよ。
ホテルウイング·ポート長崎
長崎市内中心部にあり、バイク駐輪可能です。長崎グルメを楽しめる繁華街が近くにあります。
【施設情報】
- 住所：〒850-0057 長崎県長崎市大黒町9-2
- 電話：095-833-2800
- 緯度経度：32.752519836832136, 129.87295116519704
- 公式サイト：こちら
- マップ：こちら
九州ツーリングを楽しむためのポイント
九州ツーリングを楽しむためのポイントをまとめました。特に天候にご注意ください。九州は山深いところが多く、天気が変わりやすいのです。
マナーを守る安全運転
阿蘇周辺などは景色がよくて道路もよいから、ついついスピード超過になりがちです。安全第一を心がけてツーリングしましょう。目標は「無事帰る」です。
天候対策
九州は山に囲まれているので天候が変わりやすい場所です。雨対策のレインウェアや、山間部を走る際の防寒対策、暑くなったときのメッシュウェアなど、変わりやすい天候に対応できるよう、準備しておきましょう。
服装選び
朝晩は寒く、日中は暑いことが多いのも九州の特徴です。暑いからといって、半袖で走るのは危険。プロテクター入りのメッシュジャケットやパンツを用意しましょう。
トラブル対策
ツーリング先での「もしも」に対応できる準備をしておきましょう。車載工具やパンク修理キットの用意、レッカー手配（保険会社やJAFなど）の事前確認が大切です。
大型連休のツーリング計画は、お早めに！
大型連休に九州を訪れるのはライダーだけではありません。一般の観光客が国内外から押し寄せます。
九州にツーリングすることを決めたのであれば、フェリーや宿泊先の予約をなるべく早めに済ませましょう。人気の宿は予約できない場合があります。この記事に記載している情報を参考にして、九州ツーリングの計画を立ててください。
この記事が「大型連休で九州ツーリングに行こう」と考えているライダーのお役に立てば嬉しいです。読者の皆さまのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km（下道）を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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