元祖ライダーの聖地こと北海道と並ぶ、西のライダーの聖地「阿蘇」を有する九州は、ライダーにとって魅力満載のツーリングパラダイスです。
しかし、一度は行ってみたいと思うものの、九州までは結構な距離があるので、自走するのはなかなか辛い、、、だったら「長距離フェリー」を使ってみませんか?
長距離フェリーは愛車と一緒に移動できて、しかも旅情を最高に盛り上げてくれる「ライダーと相性抜群の乗り物」です!
ということで、今まで日本中の長距離フェリーに乗りまくってきた自称「フェリーマスター」の僕が、九州行きの長距離フェリー乗船のポイントを解説します。
長距離フェリーを利用するメリットとデメリット
九州へ行くのに長距離フェリーを利用するメリットは「船内で寝て起きたら現地に着くこと」です!
長距離フェリーは船内で1泊することになるので、愛車とフェリーに乗り込んだら後はゆっくり過ごして寝るだけでOKです。
つまり、自走と比べてライダーの体力とバイクの物理的な消耗がほぼないので、現地に着いたら元気100%で走り出すことができます。
しかもフェリーに乗る!そして海の上で過ごす!という非日常がワクワク感を最高に盛り上げてくれます。
続けて長距離フェリーを利用するデメリットは「とにかく時間が必要なこと」で、最低「現地のツーリング日数+2日」の日程確保が必要です。
何故なら乗船日で1日、翌日現地に着いてから帰るまでの日数、そして帰りの便に乗って翌日帰着するまでに1日必要だからです(帰着後エクストリーム出社する強者もいますが、、、)
これが自走であれば、あくまで体力的な面を除いた場合ですが、フェリーより必要な日数を短縮することができます。
それと現代のフェリーはほとんど揺れないので、あまり気にする必要はないですが、やはり一定数は船酔いをする人がいるので、その場合は辛いかもしれません。
ちなみにコスト的にはフェリーの方が高そうに思えますが、確かに運賃はそれなりの金額ですが、自走の場合はガソリン代や高速代、etc、、、がかかるので、差額は意外と大した金額にならないケースが多いです(時間があるなら長距離フェリーがおすすめ)
フェリーの参考運賃
2等船室(相部屋の一番安い部屋)+750cc以上のバイクの運賃の合計(片道分)
さんふらわあ:大阪→大分県別府市 19,370円
オーシャン東九フェリー:東京→福岡県北九州市 32,890円
運賃の詳細:さんふらわあ運賃案内、オーシャン東九フェリー運賃案内
九州行きの長距離フェリーの紹介
九州行きの長距離フェリーは主に2つ、一つは大阪と大分県の別府市、または鹿児島の志布志市を結ぶ「さんふらわあ」もう一つは東京と福岡県の北九州市を結ぶ「オーシャン東九フェリー」です。
つまり、首都圏と関西圏の2大拠点から九州行きの長距離フェリーが出ているので、実は多くのライダーにとって九州ツーリングは現実的です!
特に「さんふらわあ」はライダー向けの割引や特典が多く、バイク雑誌やメディアで頻繁に取り上げられるライダーに人気の長距離フェリーです。
長距離フェリー乗船の流れ
そうだ!長距離フェリーで九州へ行こう!と覚悟を決めたら、まずは乗船予約をします。
予約はフェリー会社の公式サイト、もしくは電話で「往復の乗船日、部屋の種類、バイクの排気量」を入力するなりオペレーターに伝えればOKです(空きがない場合は別日にするかキャンセル待ち)
部屋はライダーハウス的な雑魚寝形式の2等船室から、高級ホテル並みのスイートルームまで様々なタイプが用意されており、バイクは排気量によって運賃が異なります。
基本的には「ライダーの運賃(部屋により異なる)+バイクの運賃」の合計が支払う金額で、入金はオンラインクレジット決済か現地決済を選べます。
無事に乗船予約を済ませたら、後は出発日まで粛々と準備を進めて、当日乗船時間の2時間前までには現地に到着するようにしましょう。
そして、バイクを所定の位置に止めた後は(係員が誘導してくれます)受付にて乗船手続きが必要です。
その際に250ccを超えるバイクは「車検証」が必要になるので、あらかじめ準備した上で受付に向かいましょう!
乗船手続きが完了すると「本日の〇時頃バイクの積み込みを開始します」と案内されるので、後はその時間まで待ちましょう。
時間が来ると係員が船内まで誘導してくれるので、慌てず落ち着いて愛車とフェリーに乗り込みましょう。
そして船内の所定の位置にバイクを止めたら、必要な荷物を外して船内に持ち込み、これにて乗船完了です!
乗船完了後は明日からはじまる「九州ツーリング」への思いを馳せながら、後はゆっくりと船旅を満喫するだけで、この時の開放感と高揚感は最高の一言です!
そして、翌日下船開始のアナウンスが流れたら、荷物をまとめて愛車の元へ戻り、下船したらいよいよ九州ツーリングの始まりです!
長距離フェリー乗船のポイント
長距離フェリー乗船のポイントは主に3つ、ひとつは船内に持ち込む荷物の選定、フェリー乗船時の運転、それから船内の過ごし方です。
ということで、まずは船内に持ち込む荷物の選定ですが、全ての荷物を持ち込むのは面倒なので、不要なものはバイクに置いていきます。
コツとしては船内に持ち込む荷物を予めバックパックなどにまとめておき、乗船完了後はそのバッグだけを船内へ持ち込むとスマートです。
ちなみに船内にはレストランや売店、それから自動販売機があるので、手持ちの食料は最低限に抑えるのがポイントです(通常よりちょっと高いくらいです)
そしてヘルメットはトップケースやサイドケースがあれば収納して持ち込まない、無い場合(ハンドルやフレームに引っ掛ける場合)は航行中に揺れて落ちる可能性があるので、船内に持ち込むことをおすすめします。
フェリー乗船時の運転については、基本は低速走行となるので、重量のあるバイクは特に注意が必要です。
まずは港からフェリーへと続くスロープを登り、その後船内の狭い道を係員の誘導に従って走り、場合によってはUターンをする必要もあるので、予め構えておきましょう。
特に船内は下が鉄板で滑りやすく、おまけにロープを固定する突起でハンドルを取られる場合があります。
前後に他のライダーがいるとついつい焦ってしまいますが、あくまで慌てず落ち着いて、自信がないなら足を付きながら、場合によっては係員にヘルプを求めて乗船しましょう(丁寧にサポートしてくれます)
最後に船内の過ごし方ですが「長距離フェリーってぶっちゃけ暇そう」と思うかもしれませんが、意外にも時間は早く過ぎ去ります!
というのもフェリー内にはレストラン、売店、お風呂、ゲームセンター(さんふらわあのみ)などのエンタメ施設もあるので、少なくても飽きるということはありません。
広い船内をただ散歩するだけでも十分楽しいですし、逆に海を眺めながら「何もしない時間」を満喫するのもありです。
ちなみに携帯電話は基本圏外だと思っていた方がよく、例えば誰かに連絡を取りたい場合は乗船前に済ませておきましょう。
長距離フェリーで九州に行こう!
愛車と長距離フェリーに乗り込み、船旅ならではのゆったりとした時間を過ごし、翌日九州へ上陸!
長距離フェリーを使ったツーリングを覚えたら最後、ふとした瞬間に「次はどのフェリーに乗ろうかな?」と考えている自分に気付くはずです。
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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