あなたのバイクの燃費はいいですか? 最近、燃費が悪くなって悩んでいませんか?
ガソリン代の高騰が続く中、バイクの燃費向上は多くのライダーにとって重要な課題です。燃費をよくすることでランニングコストを削減し、環境にも貢献できます。
この記事では、バイクの燃費を向上させるための方法を、バイク歴40年の筆者が自らの失敗談も交えながら分かりやすく解説します。
この記事で解説している内容を実践し、バイクの燃費を向上させましょう!
バイクの走り方で燃費を向上させるには?
最も効果があると言っても過言ではないのが、走り方を変えることです。
急発進や急加速を避ける
バイクの燃費を向上させるためには、走り方の工夫が必要です。走り方の中でも、急発進や急加速は燃費を悪化させる大きな原因になります。
急発進や急加速をすると、エンジンに大きな負荷がかかり、燃料が余計に消費されます。また、タイヤの摩擦抵抗も大きくなるため、燃費は悪くなる傾向です。
燃費をよくしたいのであれば、急発進や急加速を避け、なるべくゆっくり加速するようにしましょう。
筆者の失敗談…1速アクセル全開しまくりで燃費が3km/L!
筆者が1989年に新車で買ったカワサキGPz900R Ninjaでの失敗談です。
エンジンの慣らしが済み、嬉しくて1速でアクセル全開して加速を楽しんでいました。
ガソリンの減りが早いなぁ…と思いつつ、給油して燃費計算してビックリ。燃費がなんと3km/Lだったのです。
交通安全上もよくないので、それ以降アクセル全開をやめたら、燃費は10km/L以上になりました。
アイドリングを長時間しない
バイクの燃費を向上させるためには、アイドリングを長時間しないことも重要です。アイドリング中も、エンジンが回転しているので燃料は消費されています。
長い信号待ちや渋滞の際は、エンジンを切るのもひとつの方法です。
荷物を減らす
パニアケースは便利ですが、中に荷物を入れっぱなしにしていませんか?
バイクに荷物を積むと、総重量が増えて燃費に影響します。背中に背負うデイバッグなどの重量も影響することがあります。
キャンプツーリングなど、やむを得ずバイクに荷物を積まなければならない場合などを除き、バイクの荷物を減らすと燃費はよくなります。
筆者は荷物を持っていく必要があるときだけタンクバックを使い、必要ないときは外して軽量化するようにしています。
バイクを整備して燃費を向上させるには?
バイクのメンテナンス(整備)がよくないと、燃費は悪くなります。
タイヤの空気圧を適正に保つ
バイクのタイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。タイヤの空気圧を適正に保つことがとても重要です。
タイヤの空気圧は、バイクごとに指定されている適正空気圧があります。この適正空気圧は、バイクの取扱説明書や主要諸元に記載されているので確認しましょう。
タイヤの空気圧は、走行距離や気温により変化します。週に一度は空気圧を点検し、必要に応じて補充することが大切です。
エンジンオイルを定期的に交換する
エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を減らし、エンジンを冷却する役割をしています。エンジンオイルが汚れたり劣化したりすると、摩擦が大きくなり燃費が悪化する場合があります。
エンジンの寿命のためにも、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。
エアクリーナー(エアーフィルター)を清掃、交換する
エアクリーナーは、エンジンに吸い込む空気をろ過する役割をしています。エアクリーナーが汚れると必要な空気がエンジンに吸い込めず、燃費が悪化します。またエンジン不調の原因にもなりかねません。
エアクリーナーは定期的に清掃・交換することが重要です。エアクリーナーの清掃・交換時期は、バイクや使用状況により違います。バイクの取扱説明書などを参考にして定期的に清掃・交換しましょう。
スパークプラグを交換する
スパークプラグも燃費に影響します。プラグが劣化すると、混合気の燃焼効率が低下するためです。スパークプラグも定期的にメンテナンスしましょう。
スパークプラグの交換時期は、乗り方により変わります。交換時期が分からない場合は、バイク屋さんなどのプロに相談しましょう。
プラグには、イリジウムプラグやルテニウムプラグなどの高性能プラグがあります。高性能プラグは、耐久性や性能に優れており、燃費向上にも効果的です。
タイヤの溝を適正に保つ
タイヤの溝は、タイヤと路面の間の摩擦を減らす役割をしています。溝が浅くなると、摩擦が大きくなり、燃費が悪化します。
タイヤを目視して、タイヤの溝を確認しましょう。燃費のためにも、安全のためにもスリップサインが出る前のタイヤ交換をおすすめします。
キャブレターやインジェクションの調整を行う
ガソリンを混合気にしてエンジンに送る装置であるキャブレターやインジェクションの調整が適切でないと、燃費が悪化します。加速が悪くなることもあります。
特にキャブレターは目詰まりする場合があるので、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
キャブレターやインジェクションの調整は、バイク屋さんに依頼しましょう。
オイルアップやグリスアップを行う
回転部分のオイルアップやグリスアップは摩擦抵抗を減らし、燃費を向上させる効果を期待できます。
オイルアップはエンジンやチェーンなどの各部品にオイルを注油する作業、グリスアップはベアリングやスプロケットなどの各部品にグリスを塗る作業です。
オイルアップやグリスアップは、自分でできる部分もあります。
バイクのカスタムやバイク用品で燃費を向上させるには?
バイク用の各種カスタムパーツやバイク用品の中には、燃費向上を期待できるものがあります。
軽量化パーツを装着する
バイクの軽量化は、燃費向上に効果的です。バイクの重量が軽くなると、エンジンの負荷が減ります。その結果、燃料の消費量が減り、燃費が向上します。
軽量化パーツとしてあげられるのは、マフラーやホイール、カウル、シートなどです。
ただし、軽量化パーツを装着する際には、バイクのバランスや強度に悪影響を与えないよう注意が必要です。市販されているパーツの中には、車検に通らないものもあるので、よく確認しましょう。
エアロパーツを装着する
エアロパーツは、空気抵抗を減らすことで燃費向上を図るものです。空気抵抗が減ると、走行抵抗が減り、燃費の向上を期待できます。スクリーンやカウルが代表的ですね。
ただし、エアロパーツを装着しても、走り方次第では燃費が向上しないこともあります。燃費を改善するためには、燃費のよい走り方を心がけることも重要です。また、取り付ける際は道路交通法に従いましょう。
燃費向上をめざすオイルやガソリン用の添加剤を使用する
燃費向上をめざすオイルやガソリン用の添加剤は、エンジン内の摩擦を減らし、燃焼を効率化することで燃費向上を図るものです。摩擦低減剤・燃焼促進剤・デポジット除去剤・洗浄剤などの成分が含まれています。
ただし、オイルやガソリン添加剤で、必ずしも燃費が向上するわけではありません。燃費はバイクや使用状況により変わります。
オイルやガソリン用の添加剤を使用する際には、バイクメーカーや取扱説明書の注意事項を守ることが重要です。
意識するだけでも燃費は変わる!
バイクの燃費には、走り方やメンテナンス、パーツの選択などさまざまな要素が影響します。しかし、実は意識を変えるだけでも、燃費を向上させることが可能です。
たとえば、信号待ちでアイドリングストップをする、不要な荷物を積まない、早めのシフトアップをするなど、ちょっとした意識で燃費を改善することができます。
また、燃費計を装備しているバイクであれば、燃費計を意識しながら運転するだけでも、燃費向上につながります。燃費計の数値を見ながら、燃費のよい運転を心がけましょう。
バイクの燃費は、ちょっとした意識と工夫でよくなる場合があります。今日からあなたも意識してみてはいかがでしょうか。
この記事が読者の皆さまのお役に立てば嬉しいです。
皆さまのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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