「大型バイクでリターンしたいけど、大丈夫かなぁ?」
「リターンライダーが乗る大型バイクは、何がいいのだろう?」
大型バイクでリターンしたいあなたは、こんな悩みをお持ちではありませんか?
今回は、これから大型バイクでリターンして、再びバイクライフを楽しみたいと考えている方のお悩みに応える記事です。
バイク歴40年のベテランライダーである筆者が、リターンを考えているライダーのために厳選した大型バイクを紹介します。
今回は、あえて400cc〜750ccまでのミドルクラスを集めました。
ミドルクラスのバイクは、リッターバイクにはパワーの面で劣るものの、一般的に扱いやすく操る楽しみがあるからです。
そのほか、バイクを選ぶ際の注意点も解説していますので、バイクを買う前の情報として参考にしてみてくださいね。
リターンライダーにおすすめの大型バイク7モデルはコレだ!
この章では、リターンライダーにおすすめの7台を紹介します。
体力面や扱いやすさなど、筆者の経験や考えを加味してチョイスしました。
順にご覧ください。
Z650RS(カワサキ)
Z650RSは、1970年代の名車「Z650ザッパー」を彷彿とさせるレトロなデザインが魅力のバイクです。
往年の名車「ザッパー」と大きく異なるのはエンジン。
現代のZ650RSのエンジンは、中高年のリターンライダーにもコントロールしやすい水冷並列2気筒エンジンを搭載しています。
2気筒エンジンの恩恵は車重にも現れており、188kgという400cc並の車重で、取り回しも扱いやすいバイクです。
アップハンドルを採用し、ラクなライディングポジションなので、長距離ツーリングも快適に走れます。
Z650RSは旧車が好きなリターンライダーにもおすすめのバイクです。
全長 | 2,065 mm |
全幅 | 800 mm |
全高 | 1,115 mm |
シート高 | 800 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,405 mm |
車両重量 | 188 kg |
燃費(WMTCモード値) | 23.6 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
排気量 | 649cc |
燃料タンク容量 | 12 L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 50 kW (68PS) / 8,000 rpm |
最大トルク | 63 Nm (6.4 kgf・m) / 6,700 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 120 / 70 ZR17 M/C ( 58W ) |
タイヤサイズ(後) | 160 / 60 ZR17 M/C ( 69W ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥1,056,000 |
MT-07(ヤマハ)
スポーティでアグレッシブなデザインが特徴的な、ヤマハMT-07。
排気量は約700ccでありながら、車重は184kgと400cc並で、体力の衰えが気になるリターンライダーにも扱いやすいバイクです。
中低速域でのトルクが太いエンジン特性で、街乗りはもちろん、ツーリングにも適しています。
アップライトなバーハンドルを採用しているので、自然なライディングポジションで機敏なハンドリングが可能。
街乗りからワインディングまで楽しく走れるMT-07で、リターンしませんか?
全長 | 2,085 mm |
全幅 | 780 mm |
全高 | 1,115 mm |
シート高 | 805 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,400 mm |
車両重量 | 184 kg |
燃費(WMTCモード値) | 24.6 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
排気量 | 688cc |
燃料タンク容量 | 13L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 54 kW ( 73 PS ) / 8,750 rpm |
最大トルク | 67 Nm ( 6.8 kgf・m) / 6,500 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 120 / 70 ZR17 M/C ( 58W ) |
タイヤサイズ(後) | 180 / 55 ZR17 M/C ( 73W ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥880,000 |
SV650(スズキ)
スズキSV650は、ほかのバイクとは一線を画すバイクです。
中低速域のトルクが太い90°Vツインエンジンを搭載し、スムーズな加速と安定したパワーで「攻める」走りも可能。
アップハンドルを採用しているので、街乗りもラクなバイクです。
旧車然とした丸目のヘッドライトも、筆者個人的には好感が持てます。
見た目のおとなしさとは裏腹な、スパルタンな走りを楽しめますよ。
ほかのライダーとかぶりたくないリターンライダーにも、オススメのバイクです。
全長 | 2,140 mm |
全幅 | 760 mm |
全高 | 1,090 mm |
シート高 | 785 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,450 mm |
車両重量 | 199 kg |
燃費(WMTCモード値) | 24.4 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ90°V型2気筒 |
排気量 | 645 cc |
燃料タンク容量 | 14L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 53 kW ( 72 PS ) / 8,500 rpm |
最大トルク | 63 Nm ( 6.4 kgf・m ) / 6,800 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 120 / 70 ZR17 M/C ( 58W ) |
タイヤサイズ(後) | 160 / 60 ZR17 M/C ( 69W ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥803,000 |
CL500(ホンダ)
スクランブラースタイルが特徴的なホンダCL500。
スクランブラーとは、悪路の走破性を高めたオールマイティなバイクです。
CL500は、クラシックなスタイルに、現代のモダンな要素を取り入れた魅力的なデザインのバイクです。
コンパクトな車体に、扱いやすいパワー特性のエンジンを搭載しているので、ラフロードも楽しく走れます。
ライディングポジションもラクなので、長距離ツーリングもいけちゃいます。
CL500でリターンして、大自然のアドベンチャーランに出発しませんか?
全長 | 2,175 mm |
全幅 | 830 mm |
全高 | 1,135 mm |
シート高 | 790 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,485 mm |
車両重量 | 192 kg |
燃費(WMTCモード値) | 27.9 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
排気量 | 471 cc |
燃料タンク容量 | 12 L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 34 kW ( 46 PS ) / 8,500 rpm |
最大トルク | 43 Nm ( 4.4 kgf・m ) / 6,250 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 110 / 80 R19 M/C ( 59H ) |
タイヤサイズ(後) | 150 / 70 R17 M/C ( 69H ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥863,000 |
Super Meteor(スーパーメテオ) 650(ロイヤルエンフィールド)
ロイヤルエンフィールドのSuper Meteor 650は、伝統的なデザインを受け継いだクラシカルなクルーザースタイルのバイクです。
インドに本社と生産拠点を置くロイヤルエンフィールド社は、イギリス発祥で世界最古のバイクメーカーといわれています。
今や珍しくなった、空冷2気筒SOHCエンジンを搭載し、安定感のある重厚な走りを楽しめます。
低重心で足つきがよいので、リターンライダーにも扱いやすくて安心です。
ただし、車両重量が241kgとやや重いので、慎重に取り回しをしましょう。
全長 | 2,300 mm |
全幅 | 890 mm |
全高 | 1,155 mm |
シート高 | 740 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,500 mm |
車両重量 | 241 kg |
エンジン形式 | 空冷4ストロークSOHC4バルブ2気筒 |
排気量 | 648 cc |
燃料タンク容量 | 15.7 L |
最高出力 | 34.6 kW ( 47 PS ) / 7,250 rpm |
最大トルク | 52.3 Nm / 5,650 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 100 / 90 – 19 ( 57H ) |
タイヤサイズ(後) | 150 / 80 – B16 ( 71H ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥979,000〜 |
NINJA 650(カワサキ)
スポーティでシャープなデザインが魅力のカワサキNINJA 650。
スムーズでパワフルな水冷2気筒エンジンを搭載し、街乗りや峠道はもちろん、サーキットでのスポーツ走行も楽しめるアグレッシブなバイクです。
フルカウルのスポーツタイプの様な見た目だけど極端な前傾姿勢ではなく、コントローラブルなライディングポジションで長距離ツーリングも楽しめます。
若い頃にサーキットデビューできなかったリターンライダーの方は、カワサキNINJA 650でサーキットの体験走行を楽しんでみてはいかがですか?
全長 | 2,055 mm |
全幅 | 740 mm |
全高 | 1,145 mm |
シート高 | 790 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,410 mm |
車両重量 | 194 kg |
燃費(WMTCモード値) | 23.6 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
排気量 | 649 cc |
燃料タンク容量 | 15 L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 50 kW ( 68 PS ) / 8,000 rpm |
最大トルク | 63 Nm ( 6.4 kgf・m) / 6,700 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 120 / 70 ZR 17 M/C ( 58W ) |
タイヤサイズ(後) | 160 / 60 ZR 17 M/C ( 69W ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥1,045,000 |
CB650R(ホンダ)
ネイキッドでスタンダードだけど、モダンなデザインも融合させた新しい形のバイクがホンダCB650Rです。
コンパクトに設計されたエンジンは水冷4気筒で648cc。
高回転域まで伸びる、スムーズでパワフルなエンジンだから、スポーツ走行も十分楽しめます。
アップタイプのバーハンドルを採用し、無理のないライディングポジションで乗れるから、長距離や長時間のツーリングも楽しく走れます。
ネイキッドでパワフルなタイプを狙っているリターンライダーにおすすめの1台です。
全長 | 2,120 mm |
全幅 | 780 mm |
全高 | 1,075 mm |
シート高 | 810 mm |
軸間距離(ホイールベース) | 1,450 mm |
車両重量 | 205 kg |
燃費(WMTCモード値) | 21.5 km/L |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
排気量 | 648 cc |
燃料タンク容量 | 15 L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
最高出力 | 70 kW ( 95 PS ) / 12,000 rpm |
最大トルク | 63 Nm ( 6.4 kgf・m ) / 9,500 rpm |
変速機形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 120 / 70 ZR 17M/C ( 58W ) |
タイヤサイズ(後) | 180 / 55 ZR 17M/C ( 73W ) |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥1,034,000 |
リターンライダーが大型バイクを選ぶ際の注意点
自分の体力とバイクの重さや大きさを考慮する
リターンライダーが大型バイクを選ぶ際は、自分の体力とバイクの重さをよく考えましょう。
バイクの重量を確認する
大型バイクは重量があります。取り回しが難しい場合もあるので、販売店などで実際にバイクの重さを確認しましょう。
立ちゴケ対策も考慮する
バイクが倒れたときに起こす力も考慮しましょう。起こせる自信がない場合は、軽いモデルを選べば安心です。
取り回しを試してみる
できれば試乗車を運転せずに取り回してみましょう。8の字を描くように押してみて、自分に扱えるかどうかの確認が必要です。
足つきを確認する
足つきが悪いと、立ちゴケなどの転倒につながりかねません。実車にまたがらせてもらい、足つきの状況をよく確認しましょう。
パワーとコントロールのバランスを考える
大型バイクのパワーは強大です。パワフルなパワーのバイクに乗るためには、体力とテクニックが必要です。
あなたのライディングスキルや体力、テクニックに見合ったパワーのバイクを選びましょう。
筆者のミドルクラスバイク体験談(GPz900R→SR500)
筆者は過去にリターンする際、ミドルクラスを選んで成功した経験があります。
筆者が30代の頃、リターンで選んだバイクは、ヤマハSR500。
20代前半の頃、カワサキGPz900R-Ninjaに乗っていましたが、900 Ninjaはパワーがありすぎて、正直怖くてエンジン全開などできませんでした。
そこで30代でリターンする際は、扱いやすいエンジンのSR500にしたのです。
車重が軽く、扱いやすいエンジンで、全開も楽しめる…当時の筆者にとって、ミドルクラスのSR500は最適解でした。
最新の安全技術を備えたモデルを選ぶ
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やトラクションコントロールシステム(TCS)、電子制御サスペンションなど、安全のための装備は多いに越したことはありません。
あなたの安全を確保するためにも、バイクの安全装備を確認しましょう。
メンテナンスのしやすさをチェック
メンテナンスのしやすさも確認してください。
日頃の手入れなど、ある程度のメンテナンス(整備)を、持ち主であるライダーができる方がよいでしょう。
バイク屋さんにメンテナンスを依頼するにしても、メンテナンスが面倒なバイクは整備に時間がかかったり、費用がかかったりします。
整備性もよく確認してバイクを選びましょう。
燃費やパーツなどのランニングコストを考えておく
バイクは維持するだけでもお金がかかる乗り物です。
燃費が悪ければ、ガソリン代がかかります。定期的なオイル交換やタイヤ交換なども発生します。
よくわからない場合は、バイク屋さんに相談して、年間ランニングコストの見積もりを計算してもらいましょう。
乗り心地とライディングポジションを確認する
デザインも重要ですが、乗り心地とライディングポジションも重視してください。
実車にまたがってシートの高さや硬さ、足つき、ハンドルやステップの位置、サスペンションなどを確認してください。
乗り心地がよくないバイクは、長時間の走行がつらいものになりかねません。
長く楽しく乗るためにも、買う前に乗り心地とライディングポジションを確認しましょう。
できれば、買う前に試乗車を実際に運転して、確認してください。
免許や保険を確認する
あなたの免許の種類や買いたいバイクの保険の内容を確認しましょう。
バイクの免許
400ccを超える大型バイクを運転するためには「大型自動二輪免許」が必要です。
ギア(変速機)のあるバイクを運転するためには「AT限定」ではない免許を取得しましょう。
バイクの保険
バイクの保険には、自賠責保険と任意保険があります。
自賠責保険は義務です。
任意保険は、義務ではありませんが、万一の際に入っておけば安心です。
自分のためにも、周囲のためにも、任意保険に入っておくことをおすすめします。
複数の保険会社を比較検討して、自分のスタイルに合った任意保険に加入しましょう。
評判やレビューを参考にする
バイク雑誌やWeb記事で、検討しているバイクの評判やレビューを見てみましょう。
プロや専門家のレビュー記事は、知らないことにも言及してある場合が多く、買う前の予備知識として役に立ちます。
また、実際に乗っているユーザーレビューも参考にしてください。
乗っているライダーしか知り得ない情報は、とても参考になります。
YouTubeの動画レビューも探してみましょう。
まとめ:リターンライダーは安全第一!
リターンライダーは安全を最優先しましょう。
「昔、大型バイクに乗っていたから大丈夫」と思っていませんか?
それは一番危ない考え方です。
若い頃に比べて、体力やテクニックは確実にダウンしています。
あなたの体力やテクニックに見合ったバイクを選んでください。
あなたに適した扱いやすいバイクを選べば、安全で楽しいバイクライフになりますよ。
せっかくなら、いつまでも楽しめるバイクを手に入れましょう。
この記事が、リターンを目指しているライダーのお役に立てば幸いです。
読者の皆さまのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
-
熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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