大型バイクって憧れますよね。よく分かります。私もかつてはそうでした。
でも、ちょっと待って。大型はもちろんステキだけど、大型にはない…というか大型にはマネ出来ない良いところが中型・小型バイクにはいっぱいありますよ!
かつて大型バイクに乗っていたけど、今は排気量ダウンして、愛機 Kawasaki 250TR で変態長距離下道ツーリングを楽しんでいる、バイク歴40年の「むらなす」が排気量ダウンのススメを解説します。
なぜ、排気量ダウンしたの?
正直、大型バイクはパワーあり過ぎて怖かったのと、ランニングコストが高くて維持できず…結婚を機に命の次に大事だった大型バイクを手放しました。
パワーを持て余していた
私(むらなす)が排気量ダウンした一番の理由は、「持て余していた」からです。
昭和の時代(1980年代)に超難関の限定解除(現在の大型バイク免許)を取得して新車で買った Kawasaki GPz900R Ninja。
憧れて買ったはずなのに、何か違う。新車だったからコケられないというプレッシャーがありました。直前まで乗っていた YAMAHA XJ400D みたいに気楽に乗れない。
GPz900Rの圧倒的なパワーを持て余していました。扱えなかった(つまりヘタクソだった)のです。
大型バイクは重い
そして大型バイクは、当然ながら重い。取り回しが大変。駐輪の際…ちょっとでも勾配があると、もうムリ。押せません。
ランニングコストが高い
トドメは維持費。何もかも高い! 燃費も、オイル交換も、部品も、車検も…
結婚を控えていた私は、維持しきれずに GPz900Rを手放してしまいました。
今にして思えば、最初に乗った YAMAHA XJ400D の方が扱えていたし楽しかった…
「俺は限定解除(大型)免許を持っているんだぞー」っていう自己満足というかアピールで GPz900R に乗っていたところも、正直ありました。
その後、GPz900R のような大型バイクを買うことなく、数台の中型・小型バイクを乗り継いだあと、維持費がラクな Kawasaki 250TR を購入し現在に至ります。
排気量ダウンして良かったところ
昭和の時代に限定解除し大型免許を取得した私には、最初「中型や小型なんて乗れるかー」という気持ちが正直ありました。妙なプライドがあったのです。
しかし、そのプライドは Kawasaki 250TR に乗り始めて吹っ飛びました!
250は、大型にはない魅力的な良いところがたくさんあったのです。
ブレーキがラク
車体が軽いからブレーキが良く効きます。指1本でも効くほど。
コーナー手前の減速も、ラクに狙った速度まで減速できます。
コーナーリングもラク
コーナー手前でしっかり減速していれば、ラクに倒し込めてコーナーリング中もコントローラブル。コーナーリング中の速度調整もラクです。
取り回しがラク
車体が軽いから取り回しがとてもラク! 立ちゴケの心配がなくなりました。
ラフロードも平気
ツーリング中に未舗装路など酷道・険道に出くわしても、ビビらなくなりました。むしろ楽しめます。
250に乗り換えてから下道ツーリング、酷道・険道ツーリングなど変態長距離ツーリングを楽しむようになりました(笑)
ゆっくり、のんびり、景色を楽しみながら走ることができる
250に乗り始めてから、飛ばさなくなりました。飛ばさないから景色に目が行く。
「あっ、イイ景色」と思ったところで立ち止まって写真を撮ります。
通り過ぎて「やっぱ写真を撮ろう」と思い直してUターンすることもしばしば。
250なので狭路Uターンもラクラク。
大型に乗っていた頃にはなかった行動です。
気負わず気楽に出発できる
250は「相棒」って感じで気楽に「さぁ、行こうか」みたいな気持ちで出発できます。街乗りも近距離お散歩ツーリングも長距離ツーリングも気軽に行けます。
大型の頃は、「乗るなら長距離ツーリング」みたいな気持ちがあって、心構えと気合が必要で、走り始めるまでに時間がかかっていました。気楽にちょっと街乗り…みたいな乗り方ができなかったのです。
維持費がラク
250は車検がありません。税金が安く、燃費も良い。そして我が愛機は単気筒だから、交換部品が少なくランニングコストを抑えることができてます。
排気量ダウンの良くないところ
排気量ダウンには良くないところもあります。でも、さほど気になりません。
パワー不足…特に上り坂や高速道
250は(大型バイクに比べ)非力です。当然、大型バイクのような強烈な加速は望めません。上り坂や高速道路で、パワー不足を感じることもあります。
大型乗りのライダーが、たまにマウントをとってくる
道の駅で休憩していたとき、初対面の大型バイク乗りに「250か…」みたいな感じの上から目線で見られたことがあります。
でも、気になりません。私は大型バイクの免許を持っているから。
「大型二輪免許を持っているけど、好きで250に乗っているんだ」っていう誇りが、今はあります。
高速を走れない(小型二輪)
125cc未満のバイク(小型二輪と原付)は、高速道路を走ることができません。
ちなみに我が愛機は250なので、高速道路走行OKだけど…非力で楽しくないので、高速には乗りません。
航続距離、短い
特にオフロードバイクや125cc未満の小型バイクは燃料タンク容量が少いモデルが多く、航続距離が短くなりがちです。
ちなみに…我が愛機 Kawasaki 250TR は タンク容量 6.6リットル、平均燃費35km/h なので、航続距離は約230kmしかありません。
しかし今の時代…航続距離に関しては、 Vストローム250(SUZUKI)のように大型燃料タンク(容量17リットル)を装備し、航続距離500kmを超すアドベンチャーツアラーもあります。
排気量ダウンして新たなバイクライフが始まった!
私が現在の愛機 Kawasaki 250TR を買ったのは2009年、44歳のときです。現在も乗り続けているので今年(2023年)で14年目になります。
年齢的に、排気量ダウンは正解でした。歳をとれば、当然体力が落ちます。
しかし…多くの中年・老年ライダーは、気持ちが若い頃のままで現実を直視してない。
(実は私も気持ちは若い頃のままですが…)
大型バイクがツラいと思い始めたら、排気量ダウンするのもひとつの方法です。
私のように250ccにしなくても、ミドルクラス(401cc以上〜750cc未満)にも魅力的なバイクがたくさんあります。ミドルクラスはリッターバイクに比べると扱いやすいですよ。
加齢とともに趣向が変わって、景色を楽しむ『のんびりツーリング』を好むようになりました。下道ツーリングや酷道・険道ツーリング、名水巡りなど、大型バイクの時にはやってなかったバイクライフを、今は楽しんでいます。
排気量ダウンで、バイクの楽しさを再発見できました。
この記事が、排気量ダウンを検討しているライダーの参考になれば幸いです。
あなたのバイクライフが、より楽しくなることをお祈りしています。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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