バイク乗りってマナーが悪い人多いよね。怖いしうるさい。いいところがないよ!
皆さんはどんな行為を『迷惑だ』『マナーが悪い』と感じますか?バイクに限らずですが、公道を走っていて、または駐車中なんかにも『マナーが悪いなぁ』と思う運転者っていますよね。
その中でも今回はみなさんに気をつけてもらいたいライダー特有の迷惑行為をご紹介します。今回の記事内容を心の片隅にいつも意識してツーリングを楽しんでください。
運転中の喫煙
スクーターやハーレーに乗っている方(半ヘルやジェットヘルメットの方)でたまにいて迷惑だなと感じるのは運転中の喫煙です。タバコの灰や臭いが後ろに流れてくるし、彼らはもちろん吸い殻をポイ捨てしていきます。
バイクに限らずクルマでもよくいるので喫煙者の方はせめて窓を閉めて吸うか、パーキングエリアなどの喫煙スペースで吸うようにしてください。また、ポイ捨てすると後ろを走行しているバイクにまだ火のついたタバコが当たる可能性もあり危険です。携帯灰皿を持ち歩いてゴミは持ち帰るようにしてほしいものです。
私はタバコを吸わないのでどうしても嫌煙思考が強いですが、わかっていただけると嬉しいです。バイクではあまりいないかもしれませんが、運転中に飲んだペットボトルや空き缶をポイ捨てする方もいます。そういったゴミはバイクの転倒につながりますので同じくやめてください。
走行中の追い抜き・蛇行での追い越し
信号待ちで車列が停止しているときに路肩をすり抜けるのは違法ではありません。ただし、幅が狭いとミラーに接触したり右折車両などと接触する危険もあるので安全を確認した上で徐行してすり抜けましょう。(すり抜けを推奨しているわけではありません。よほどの事情がなければクルマの後ろに並んでおきましょう。)
危ないのは、高速道路やバイパスなどでかなりの速度でクルマが流れているところを蛇行して車線を変更しながらすり抜けていくバイクです。SSやネイキッドなどのスポーツバイク乗りの方に多く見られます。
ウィンカーを出さないクルマや右左折待ちで停車中のクルマなど、公道ではイレギュラーな危険がいっぱいです。周囲の車両がどういう動きをするのか完璧には把握できません。また、速度が上がれば上がるほど周囲への注意力は散漫になります。危ないのでそういったすり抜け行為はやめましょう。
周囲を走行中のドライバーさんたちに恐怖心を与えないような運転を心がけてください。
すり抜けについての詳細はこちらの過去記事もご覧ください。
ワインディングでの追い越し
たまに、かなり攻めた走りをしているスポーツバイクが、ワインディングの途中に猛スピードで追い越しをかけてくることがあります。当然反対車線にはみ出していますし、その速度では対向車がきてしまった場合もう反応できないはずです。
もし、前をゆっくり走っている車両が右折するために速度を落としているのだとしたら、接触して大事故に繋がりかねません。また、その先で渋滞が発生していたり、その他危険な状況が発生している可能性だってあります。
ワインディングの途中や上り坂の頂点付近では先の状況がわからないので非常に危険です。見通しのいい直線路で、安全を確認できてから追い越しましょう。
早朝や夜間の騒音
排気量が大きくなるほどエンジン音や排気音は大きくなりがちです。とくにエンジンの暖まっていないうちのアイドリングは回転数も高くバイクに乗っている自分でもうるさいと感じます。
バイクに乗らない人からしたらなおさらうるさく感じるでしょう。バイクのエンジンをかける時間帯には気を遣ってください。また、近隣への騒音対策はできるだけ建物から離れた場所でエンジンを掛け、すぐさま走り出すのが効果的。
早朝や夜間にわざとコールを切りながらゆっくり走るバイクもいます。
(※編集部注 「コールを切る」:リズミカルに不必要なエンジンの空ぶかしをする)
そういった行動は一つの文化として一定の理解はあるつもりですが、早朝や深夜に爆音で走行されると睡眠の妨げになりますし、バイク全体のイメージダウンです。
そのような行為はコールの美しさを競うイベントなどでのみ行いましょう。バイクの性能を最大限発揮した走りを楽しみたいならサーキットに行く、というのと同じ理屈ですね。
勝手に跨る・触る
他の人から自分のバイクをかっこいいと思ってもらえるのは、所有者として嬉しいことです。しかし、勝手に触られたり跨がられたりすると気持ちのいいものではありませんよね?
私が勤めていた会社では入社後しばらくバイク乗りがいませんでした。通勤にはバイクを使っていたため、物珍しさや懐かしさから勝手にバイクに跨る先輩方が大勢いました(苦笑)
見知った仲の人たちでしたし傷つけられるということもなかったので何も言いませんでしたが、何かあったときに修理代を出す覚悟はあったのでしょうか。
『写真を撮る』『跨る』『触る』といった行為は所有者の許可をとってからやるべきです。
車道に出る際に車線をふさぐマスツーリング集団
ガソリンスタンドなどからマスツーリング集団が出てくるとき、1台が車線をふさいで(車道上に停車して)仲間のバイクが車道に出やすいようにしているのを見たことがありませんか?
これは安全にツーリングをする上では一定の効果があります。マスツーリング集団の中にはツーリングのルートを把握していない人や初心者、レンタルバイクの人なども混ざっている可能性があるからです。
マスツーリングの車列が途切れたり、間に別の自動車が入ったりすると仲間の安全確認ができなくなり、後方に置いて行かれた車両は前に追いつこうとして危険な運転をしてしまうかもしれません。
マスツーリングの先頭と最後尾の車両は、仲間の安全と周囲の車両や歩行者の安全を最優先に行動し、ツーリングを楽しむのは二の次。安全にツーリングを実施することと周囲へ迷惑をかけることはまた別の問題ですが、もしこのような車線をふさぐバイクに出会ったら、ご自分の安全のためでもあると思って譲っていただけるとありがたいです。
ただし、マスツーリングをする際は、ルートを事前に全員に周知し、はぐれた場合の合流場所や先導ができる班長的な人を複数名用意しておきましょう。台数が増える場合には5台1組程度の小さな班を作っておくことをおすすめします。どこで合流するのかがわかっていれば安心して走ることができます。
周囲の交通を妨げることは道路交通法に違反する可能性もある危険行為です。ご迷惑をおかけしたらせめてお礼をいって出発しましょう。また、車線を塞いで仲間を行かせるのなら途切れること無く速やかに出られるように全員の準備が終わってから車道に出てください。
迷惑がられるけど実は間違っていないこと
最後に補足として迷惑がられるけど実は間違っていない行為についても触れておきます。よく言われるのは以下のようなことですね。
迷惑だと言われがちなこと
- クルマ用の駐車スペースに停める
- 同一車線内での追抜き
クルマ用の駐車スペースにバイクを停める
パーキングエリアなどでクルマの場所にバイクの集団が停めていることってありますよね。『ここはクルマの場所なのになんでバイクが停めてるんだ!』なんて考えたことはありませんか?
ですが実は【クルマ】の場所なんてものはありません。【自動車】の駐車スペースです。もちろん、二輪車専用の駐輪スペースがあり、そこが空いているのなら専用の駐輪スペースに停めるのがマナー。しかし実際には駐輪スペースは十分な広さがなく、10台程度しか止められないことがほとんどです。
バイクシーズンや連休中の大型SAでは、駐輪スペースにはどうしても入りきりません。点呼や安全確認のためにもツーリングを共にしているグループは1か所に固まって駐車しようとします。マスツーリング集団のバイクが1台で1車室を占有するのはさすがにマナー違反なのでできる限り詰めて1か所に複数台停めるようにしましょう。
同一車線内での追抜き
『追越し』と『追抜き』の違いをご存じですか?
追越し
車両が他の車両等に追い付いた場合において、その進路を変えてその追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、当該車両等の前方に出ることをいう
進路変更をして前方車両の側方を通過し、その車両の前に出ることを『追越し』、そして同一車線内において進路変更せずに前方車両の側方を通過するだけなら『追抜き』です。『追抜き』は道路交通法で明確に規定されているわけではありませんが、『追越し』と区別するためにそう呼ばれています。
そしてこれがいわゆる『すり抜け』と呼ばれる行為です。『追抜き』に関する定義や方法が定められていない以上、違反ではありません。ただし、幅の狭い道路などでは危険なのでやはりおとなしく車列に並んでおくことをお勧めします。
まとめ
今回はバイク乗りのイメージダウンにつながるマナー違反について取り上げました。公道は税金で造られ管理されている公共の設備です。身勝手な行動で他の自動車や歩行者の迷惑にならないように利用しましょう。
特にすり抜けや追越しは他の車両に接触したり、自身が転倒して大怪我をしてしまう可能性もあり危険です。もしやるのなら、ルールの範囲内でできる限り速度を落としてからすり抜けてください。
その他にも、喫煙・騒音・車線塞ぎについてのわたしの見解を書かせていただきました。難しいテーマで人によって様々な意見があるかと思います。議論をするのはよりより環境づくりにおいて大切なことです。たくさん議論を交わしましょう。
ただし、他人を叩きたいだけの人も世の中にはたくさんいます。誰かの意見に乗っかって他人をこき下ろす行為は巡り巡って自分に返ってきます。結局自分が損をするので気をつけましょう。
車線塞ぎについては先日SNSでも炎上していましたね。私も動画を見ましたがあれはマナー違反だと私も思いました。しかし、外野が拡散したり、所有者を特定したりするものではありません。
運転中もSNSでも、どこで誰に見られているかわかりません。いつなんどきでも紳士なライダーだと思われるような運転を心がけましょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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