
「休憩中、いちいちヘルメット外すの面倒…」
そんなあなたにこそ試してほしいのが“システムヘルメット”。フルフェイスのような安全性と、ジェットヘルメットのような開放感。その両方を兼ね備えたヘルメットです。
最近では快適性や安全性能が大きく進化した最新モデルも続々と登場し、ツーリングから通勤まで幅広く対応する万能アイテムとして注目を集めています。
この記事では、2025年最新版のシステムヘルメットの魅力から、失敗しない選び方、おすすめモデルまで徹底解説します。
システムヘルメットとは?
システムヘルメットとは、あごの部分(チンガード)が跳ね上がる構造を持ったヘルメットのこと。
走行中はフルフェイスとしてしっかり顔全体を保護し、停車中や休憩中にはチンガードを上げてジェットヘルメットのように開放的に使えるのが特徴です。
信号待ちでちょっと飲み物を飲みたい時、サービスエリアで会話したい時、ヘルメットをいちいち脱がずに済むこの便利さ。一度使えば手放せなくなるというライダーも多いです。
失敗しない!システムヘルメットの選び方
システムヘルメットは構造が複雑なぶん、選ぶ際に注意したいポイントがいくつかあります。以下の4つは特に重要です。
1. 安全基準の確認
「SG」「JIS」「ECE」など、安全基準をクリアしているかをまず確認しましょう。
特にシステムヘルメットは構造上、フルフェイスに比べて衝撃耐性に不安を感じる人もいるため、どの規格に合格しているかが明記されているものを選ぶと安心です。
2. 重さとバランス
チンガードの機構により、システムヘルメットはどうしても重くなりがち。長時間のライディングを想定するなら、カーボンやグラスファイバーなど軽量素材を使用したモデルを選ぶと首や肩への負担が少なく快適です。
3. 開閉のしやすさ
片手でスムーズに開閉できるかどうかは、実際の使い勝手に直結します。ロック機構の信頼性も含めて、店舗で試着・操作して確認しておくのがベストです。
4. インカム・眼鏡・サングラスへの対応
インカムのスピーカーホールがあるか、サングラスが使える設計になっているか、インナーバイザーが付いているかなどもチェックポイント。
とくにツーリング派なら、快適に長時間使用するためにも妥協しない方が良いでしょう。
2025年おすすめモデル
SHOEI | NEOTEC3
SHOEIのシステムヘルメット最上位モデル「NEOTEC 3」は、フルフェイス並みの安全性と、システムヘルメットならではの利便性を高次元で両立。
2025年には新柄「ANTHEM」や「FRAGMENTS」も登場し、デザインの選択肢も豊富です。
価格・規格
- 価格:91,300円(税込/ANTHEM 及び FRAGMENTS)
- サイズ展開:S(55cm)〜XXXL(65cm)
- 規格:JIS規格対応
主な特徴
- 安全性と軽さを両立:「AIM+」構造で高い剛性と軽量性を確保
- 静粛性トップクラス:密閉構造+ノイズ対策パーツで風切り音を大幅に低減
- サンバイザー進化:「QSV-2」採用で広範囲をカバー、視界が明るく歪みが少ない
- 高機能ベンチレーション:効率的な空気循環で長時間のライドでも快適
- チンバー2段階固定:開けた状態を安定キープできる便利な機構付き
- インカム対応:サインハウス及びSENA製専用インカムをシームレスに内蔵可能
高速ツーリングでの実力
- 空力性能に優れ、100km/h巡航でも風切り音が抑えられて非常に静か
- シールドの密閉性が高く、風雨の侵入を防ぎ疲労軽減に貢献
- ロングツーリング中の集中力維持に効果的
こんな人におすすめ
- 高速道路の使用が多く、静粛性や疲労軽減を重視したいライダー
- プレミアムな使用感と、快適なインカム環境を求めるツアラー
- フラッグシップモデルにふさわしい安心感と技術力を体感したい人
SHOEI NEOTEC 3は、まさに「快適性・安全性・静粛性」のすべてを追求した、システムヘルメットの完成形とも言える一着です。価格に見合う、それ以上の満足感を提供してくれることでしょう。
OGK Kabuto | RYUKI
「RYUKI(リュウキ)」は、軽量かつ高機能でコストパフォーマンスに優れたOGK Kabutoの人気システムヘルメットです。
2025年には新色「フラットオリーブ(4月発売)」「フラットブロンズ(6月発売予定)」が追加され、選べるデザインがさらに広がります。
- 価格:44,000円(税込)
- サイズ展開:S(55-56cm)〜XL(61-62cm)
- 規格:SG規格
主な特徴:
- 軽量設計で長時間使用でも首への負担を軽減
- 空力デバイス「ウェイクスタビライザー」で走行安定性&静粛性向上
- 赤外線カット対応「CM-2-P UICシールド」標準装備
- インナーサンシェード搭載、日差しに即対応
- インカム設置用スペースあり、取り付けもスマート
おすすめの使い方:
- 街乗りからロングツーリングまで幅広く対応
- コストを抑えて高性能なシステムヘルメットを導入したいライダーに最適
こんな人におすすめ:
- 軽量・静音性を重視しつつ、価格も抑えたい
- 初めてシステムヘルメットを導入する人
- 国産ブランドの信頼性を重視するライダー
HJC | i91
HJCは、ハイスペックなモデルを幅広く取り扱う韓国の人気ヘルメットメーカーです 。
2025年には、ツーリング向けのシステムヘルメット「i91」と、フリップアップ可能なアドベンチャーヘルメット「i80」が新たに発表されました。
HJCの「i91」は、快適性とコストパフォーマンスを重視したミドルクラスのシステムヘルメット。SMART HJC(SENA製)インカム対応や、快適なJAPAN FIT構造など、日本のライダーにフィットする仕様が満載です。
- 価格:39,930円(税込)
- サイズ展開:S~XL
- 規格:SG/JIS対応
主な特徴:
- ポリカーボネート製軽量シェルを採用し、衝撃耐性と取り回しやすさを両立
- 新設計のダイナミックマルチステップサンシールド(DMS)で視界調整も快適
- 効率的に熱を排出するアドバンスドチャネリングベンチレーションシステム(ACS)を搭載
- 専用設計のSMART HJC 21B/50Bインカムに対応。すっきりとした装着感を実現
- 日本人の頭型に合わせた「JAPAN FIT」仕様と、メガネ対応の3D形状内装
こんな人におすすめ:
- インカムとのシームレスな連携を求めるライダー
- 軽量性と快適な被り心地を両立したい人
- 予算を抑えつつ、信頼できる性能のヘルメットを探しているユーザー
HJC | i80
HJCの「i80」は、アドベンチャースタイルにマッチするフリップアップ式の多機能モデル。オン・オフ兼用で使いたいライダーに嬉しい設計と、SMART HJCインカム対応で、機能性とコスパを両立したシステムヘルメットです。
- 価格:41,800円(税込)
- サイズ展開:S~XL
- 規格:SG/JIS/PSC対応
主な特徴:
- フリップアップ式チンバー搭載、シールド+インナーバイザー+ショートピークバイザーで機能充実
- ピークバイザーは工具不要で簡単着脱可能
- ポリカーボネート製軽量シェル+アドバンスドチャネリングベンチレーション(ACS)で高い通気性
- SMART HJC 21B/50B インカム対応で快適な通信環境を実現
- JAPAN FIT+3Dコンターデザインで日本人の頭にも快適フィット
こんな人におすすめ:
- アドベンチャーヘルメットとシステムヘルメットのいいとこ取りをしたい人
- 日常使いとツーリング、両方で汎用性の高いヘルメットを探している人
- オフロード風デザインが好みで、かつ機能性も妥協したくないライダー
LS2 | ADVANT-XF
LS2の「ADVANT-XF」は、スペイン発の先進機構を搭載したフリップアップ式システムヘルメット。
最大の特徴は、チンガードを180度完全に後方まで回転できるフリップバック機構。
従来の90度フリップアップするシステムヘルメットよりも一層スタイリッシュでダイナミックな
ギミックとなりました。
- 価格:68,200円(税込)
- サイズ展開:S~XXL(日本国内ではJAPAN FITモデルあり)
- 規格:SG/PSC/ECE/DOT(※日本国内では正規品のみ公道使用可能)
主な特徴:
- 独自素材「KPA(Kinetic Polymer Alloy)」採用で軽量かつ高強度なシェル
- 180度フリップバックチンバーでフルフェイス⇔オープンフェイスの切り替えが自在
- Pinlock MaxVision 120対応のクリアシールドとインナーバイザーを標準装備
- カーボンファイバー仕様モデルもあり、さらなる軽量化を実現
- チンベンチレーションとトップベンチレーションで高い通気性
- JAPAN FIT設計により、日本人の頭にも快適フィット
こんな人におすすめ:
- ツーリング中、休憩や市街地では開放的に走りたいライダー
- ヨーロッパスタイルと機能性を両立したヘルメットを求める方
- 軽量かつオリジナリティのあるギミックを楽しみたい方
まとめ
システムヘルメットは、安全性と快適性を両立したヘルメットです。フルフェイスの保護性能と、ジェットヘルメットの利便性を1つにまとめたこのタイプは、ツーリングから通勤、街乗りまで幅広いシーンで活躍します。
選ぶ際には「安全基準」「重量」「開閉のしやすさ」「インカムや眼鏡との相性」といったポイントをしっかりチェックすることが大切。
特に2025年モデルは、各メーカーが機能性・静粛性・インカム連携などあらゆる面でアップデートを加えており、選びがいのある年と言えます。
価格や性能、使用シーンをよく比較し、自分のスタイルに合ったヘルメットを選ぶことで、ライディングの快適さと安全性は格段に向上します。
あなたのスタイルに合う“理想のヘルメット”は見つかりましたか?気になるモデルがあれば、ぜひ実際に店舗で試着して、フィット感や操作性を確認してみてください。
関連記事:
投稿者プロフィール
-
【✨ライダーを子どもたちの憧れに✨】
Mister Clean こと えもです!🏍️💨
ロイヤルエンフィールドのカフェレーサー「コンチネンタルGT650」とともに、九州を中心としたツーリングスポット、バイクの魅力、ライダーのライフスタイルを発信しています!