あなたのバイクのシート、快適ですか? バイクのシートは、車体とライダーをつなぐ重要なパーツです。バイクのシートは乗り心地や操作性、さらには見た目にも大きく影響します。
バイクのシートがライダーに合っていないと、乗り心地やバイクの操作性が悪くなります。
そこで、この記事ではシートカスタムの重要性や簡単なシートカスタム、シートの手入れや補修についてバイク歴40年のベテランライダーである筆者が、自らの経験を踏まえながら解説します。
バイクのシートカスタムは、バイクの楽しみを広げるだけでなく、安全運転にも役立ちます。ぜひ、ご自身のバイクの特性や好みに合わせて、カスタムを検討してみてください。
バイクのシートカスタムの重要性
シートは、バイクの乗り心地や操作性に大きく影響するパーツです。
体格や好みに合わせてカスタムすることで、快適なライディングを実現できます。
低身長ライダーのためのシートカスタム
バイクのシートは、ライディングに大きく影響する重要なパーツです。特に、身長が低いライダーは、シート高が高いと足つきが悪くなり、停車時や発進時に不安を感じたり、転倒のリスクが高まったりする可能性があります。
シートカスタムの方法としては、以下のようなものがあります。
シート高を下げる
シート高を下げることで、足つきが改善されます。シート高を下げる方法としては、シートのウレタンを削る「あんこ抜き」などがあります。
シートの形状を変更する
シートの形状を変更することで、足つきが改善される場合があります。例えば、シートの角を落としたり、幅を狭くしたりすることで、足が地面に接地しやすくなります。
操作性を高めるシートカスタム
バイクのシートは、ライディングポジションやバイクのコントロールを左右する重要なパーツです。シートをカスタムすることで、バイクの操作性が高まる場合があります。
シート高を調整する
シート高の調整は、低身長ライダーの足つき対策だけではありません。シート高を低くすることで、車体の操作がしやすくなる場合があります。
また、オフロード車など、逆にシート高を高くすることでバイクの操作性が向上する場合もあります。
シート形状を変更する
シート形状を変更することで、お尻のホールド感や足の置きやすさなどが向上します。また、タンデムシートを大型化することで、後ろに乗る人の快適性がよくなる場合もあります。
シート素材を変更する
シート素材を変更することで、滑りにくさやクッション性などが向上します。また、防水性や耐久性の高い素材にすることで、シートの劣化を防ぐことが可能です。
シート形状を変更する際の注意点
シート形状を変更するカスタムは、素人には難しい場合があります。安易にシートをイジって乗りにくくなってしまっては本末転倒です。
自信がない場合は、バイク屋さんなどのプロに相談しましょう。バイク屋さんがシート形状変更のノウハウを持っていたり、外注先を紹介してくれる場合があります。
簡単なシートカスタム
バイクのシートは、車体とライダーをつなぐ重要なパーツです。簡単にできるシートのカスタムで、乗り心地や操作性、見た目も大きく変えることができます。
バイク用クッション メッシュシートカバー付き(デイトナ)
デイトナのバイク用クッションは、ゲル素材入りのシートカバーです。シートの張り替えやシート形状の変更に比べて、比較的簡単に行うことができます。
長距離ツーリングや、お尻が痛くなりやすいライダーにもおすすめです。夏はメッシュシートカバーをつけることで通気性がよくなり、快適にライディングできます。
シートカバー(スペシャルパーツ武川)
シートカバーは、シートの汚れや劣化を防ぐだけでなく、見た目を変えることもできるカスタムです。
シートカバーには合成皮革やレザー、メッシュなどさまざまな素材があり、カラーやデザインも豊富に揃っています。シートカバーも手軽に装着できるので便利です。
ホンダスーパーカブなど、販売台数が多く歴史があるバイクは、さまざまなメーカーから多くのシートカバーが販売されています。
シートの手入れ方法
バイクのシートは、汚れや傷がつきやすいパーツです。
定期的に手入れをすることで、長持ちさせることができます。
シートの洗浄方法
バイクのシートは、汚れやホコリが溜まりやすいため、定期的に洗浄することが大切です。洗浄を怠ると、汚れが固着して落ちにくくなったり、シートの劣化を早めたりしてしまう恐れがあります。
シートの洗浄に使用する洗剤は、バイクや車専用の洗剤がおすすめです。強い酸性やアルカリ性の洗剤は、シートの色落ちや劣化の原因となることがあるため注意が必要です。
汚れを落としたあとは、バイクのシート専用保護剤を使いましょう。シリコンが含まれていないモチュールの保護剤は、使ってもお尻が滑らないのでおすすめです。
洗浄道具
- バイク・車専用洗剤
- スポンジまたはブラシ
- 水
- タオル
洗浄方法
- シートに水をかけ、汚れをブラシやスポンジで落とす。
- 洗剤をシート全体に塗り広げる。
- スポンジやブラシでシートをやさしく洗う。
- 水で洗剤を洗い流す。
- タオルでシートを拭き上げる。
シートの洗浄は、月に1回程度を目安に行いましょう。
シートを洗浄することで、見た目がきれいになるだけでなく、シートの劣化を防ぎ、長く使用することができます。シートの洗浄を習慣にして、バイクをきれいに保ちましょう。
シートの傷の補修方法
バイクのシートは、使用していると傷がついたり、劣化して破れたりすることがあります。小さな傷や破れであれば、市販のシート補修シールが手軽で便利です。
補修に必要な道具
- シート補修シール
- はさみ・カッター
補修方法
- 傷の周囲の汚れやホコリを落とす
- 傷に合わせてシート補修シートをカットする
- シート補修シールを傷のある部分に貼り付ける
傷の深さによっては、シート補修シートでは補修できない場合があります。その場合は、バイク屋さんやシート専門の業者に依頼することをおすすめします。
シートの傷を補修することで、見た目をきれいに保つことができるだけでなく、シートの劣化を防ぎ、長く使用することができます。シートの傷が見つかったら、早めに補修するようにしましょう。
筆者が実際に補修した方法
筆者の愛機(カワサキ250TR)のシート破れ(2cm程度)を、自分で補修したことがあります。その際の方法をご紹介します。
筆者の愛機は、元々はレトロスタイルのオフロードバイクです。最近のオフロードバイクのシートには、滑り止めを施してあることがあります。それをイメージして補修してみました。
【筆者が実際に購入して使用したアイテム】
【手順】
①破れた場所の型紙を取る
②型紙に合わせて合皮レザー生地を切る
③合皮レザー生地の裏に接着剤を塗る
④バイクのシートに貼る
⑤12時間以上放置する
⑥完成
シートの破れは2cmほどでしたが、破れが広がらないよう、補修範囲を広げました。
筆者はこの1年後にシート表皮をバイク屋さんに頼んで新品の純正品に張り替えましたが、それまでの間、この補修がはがれることはありませんでした。
【まとめ】バイクはシートカスタムで大きく変わる!
バイクのシートは、車体とライダーをつなぐ重要なパーツです。シートのカスタムで、乗り心地や操作性、さらには見た目も大きく変えることができます。
シートカスタムの方法は「シートの張り替え」「シート形状の変更」「シート素材の変更」などがあります。
また、シートの洗浄や傷の補修なども、シートの劣化を防ぎ、長く使用するために重要なことです。
シートのカスタムは、バイクの楽しみを広げるだけでなく、安全運転にも役立ちます。ぜひ、ご自身のバイクの特性や好みに合わせて、カスタムを検討してみてください。
この記事が読者の皆さまのお役に立てば、嬉しいです。
ライダーの皆さまのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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