はい!元バイク屋のフォアグラさんです、こんにちは。
今回は専門的な要素は皆無ゆるいテーマでお話をしていきます。
このバイク乗り界隈、バイクを略したり愛称で呼ぶ人って多いですよね。最近のバイクだとCBR250RRの「ニダボ」などが有名でしょうか。
少し昔のバイクだと「ペケジェイ」「ジスペケ」なんていう呼び方は聞いたことがある方も多いでしょうし、ハーレーの「パパサン」も有名です。
ちなみにバイク屋で働き始めた頃に、XJRのことを「ペケジェイ」と呼ぶと、先輩に「そんな素人臭い呼び方するな」と注意された記憶があります。それ以来自分はXJRは「エックスジェイアール」、GSXは「ジーエスエックス」と呼ぶようにしています。
ただ「パパサン」に関してはいちいち「スポーツスター883」と呼ぶのも長くて面倒ですし、その先輩も「パパサン」と呼んでいたので、自分も「パパサン」と読み続けています。
今回はそんなバイクの略称や愛称についてお話をしたいと思います。一般的なものから、そんなの聞いたことないぞっていうもの、クスっと笑えるような愛称についても紹介していきます。
楽しみながら読んでいただければと思います。それでは早速行ってみましょう。
まずは初級編
ではまず最も一般的な初級編から。
ヤマハ XJシリーズ
ヤマハのXJRがなぜ「ペケジェイ」なのか?このXJRの「X」が「バツ」、つまり「ペケ」、それで「ペケジェイ」と呼ばれるわけですね。
このXJRというバイク、実は前身となるXJというバイクがあり、当時のXJから「ペケジェイ」と呼ばれていました。そのため区別をして「ペケジェイアール」と呼ばれることもあります。
しかしXJR400が終売し、モデルチェンジでXJR400Rへと進化しました。こうなってくるともはや「ペケジェイアール400アール」。
もう「アール」だらけになってしまい、そもそも大して略せていない気もしますよね?
スズキ GSXシリーズ
そしてスズキのGSX。
これは「ジスペケ」と略されますね。その派生でGSX-Rを「ジスペケアール」と呼ぶ方もいます。
しかし自分が1度だけ聞いたことある略し方が「ガスペケ」。
もしかしたら一部の地方ではそう呼ばれていたりもするのでしょうか?まあんまりお客さんが真顔で「ガスペケ、ガスペケ」って繰り返し呼ぶものですから、自分もその方との相談の時は「ガスペケ」って呼ぶようにしていました。
カワサキ ZRXシリーズ
また、最近知ったのがZRXを「ゼラペケ」と略すらしいです。
昔からバイクに乗っている方の方が、逆に分からないのではないでしょうか?ここ数年でこう呼ばれるようになったような気がします。
ま、ちょっと疑問に思うのが、ZRXじゃないですか。「ゼラペケ」の「ゼ」はZ の「ゼ」、これ分かります。最後のXも「ペケジェイアール」や「ジスペケ」のXのように「ペケ」と呼ぶようになる、これも分かります。でもRはなぜ「ラ」になるのでしょうか? Rの中に「ラ」という音は入っていませんよね?
ラ行であれば何でもいいとは思うのですが、なぜか「ゼラペケ」。「ゼリペケ」でも「ゼレペケ」でもいいとは思うのですけどね。
クスっと笑える愛称の2台
バイクの愛称・略称には、実はクスっと笑えるようなものもあるのです。
「なんて略すの?」と、すぐには分からないものも多いので、クイズ形式で楽しんでいきましょう。
カワサキ ZX-9Rのカワイイ愛称
まずは、以前はカワサキのフラッグシップスーパースポーツだったZX-9R。今のZX-10Rの前身となるモデルです。そんなすごいバイクでしたが、このバイクにつけられた愛称は「ユメタマ」。
なんだかちょっとロマンチックで可愛らしい印象ですよね。
なぜ、こんな尖ったバイクが「ユメタマ」なんていう呼ばれ方をしたのか分かりますか?難しいですよね。
ではヒント。このバイクの性能やキャラクターというものは一切関係ありません。
どうです?これだけじゃまだわかんないですよね。
じゃあ大ヒント行きましょう。実はこの答えはこのバイクの画像に隠されています。これで分かる人いるかな?
では正解をお伝えしましょう。実はここに書いてありました。
はい、この「ZX-9R」というロゴがカナの「ユメタマ」に見えるのですね。ま、言われてみればそう見えてきますが、最初にこれに気づいて「ユメタマ」と呼び始めた人はすごくないですか?しかもちゃんと全国的に流行りました。
それを意識したのか、していないのか、マイナーチェンジしたC型では「X」の文字、つまり「ユメタマ」の「メ」の2角目の棒 が長くなり、より一層「ユメタマ」と読みやすくなったのです。
もはやこれはロゴの改良により「ユメタマ」感を強めるためのマイナーチェンジ、いやビッグマイナーチェンジと言っても過言ではないでしょう。
ヤマハ TZR250がなぜ?
では次。こちらもまたスーパースポーツ、当時はレーサーレプリカと呼ばれたモデルですね。それも一世を風靡した大人気の名車、ヤマハTZR250です。
ハイパワーな2ストロークエンジンを搭載しホンダのNSRやスズキのガンマと人気を分け合った、走りに本気すぎる一台です。
そんなこのTZRにつけられた愛称はなんと「サンマ」。
なんでこのバイクが「サンマ」なのか?別にサンマに似ていませんよね?速いバイクなのだから、もっとカッコ良くて速そうな愛称の方がしっくり来ますよね。
このTZR250がサンマと呼ばれる理由、それは考えてもこの画像を見ても分かりません。それはこのバイクの型の名前のせい。このバイクの形式は「3MA」。
はい、アラフォーの自分でもびっくりするレベルの親父ギャグですね。
いうわけで、変な愛称をつけられてしまったバイクを2台紹介しました。
一部で有名?「ザリ」と「ゴキ」
「ザリガニ」?「ゴキ〇リ」?
旧車に興味がなくても、「ザリ」とか「ゴキ」って聞いたことありませんか?
そしてこの「ザリ」とか「ゴキ」って、変な名前だと思いませんか?
もしかして「ザリ」って「ザリガニ」、「ゴキ」って「ゴキブリ」なんて思ってしまったあなた、大正解です。
「ザリ」というのはスキGSX20050Eと400Eのことです。
赤い色とタンクの形状を中心とした車体のイメージがザリガニっぽいってことで「ザリ」と呼ばれるようになりました。この赤、今見ても結構いい色ですよね。またこの角張るった感じのデザインが、その界隈では受けたのでしょうか。
そして「ゴキ」。
「いやいや、ゴキブリはないだろう」と思いますが、本当にゴキブリがこのバイクの愛称の語原になっているのです。真っ赤な「ザリ」に対して黒い「ゴキ」。
実はこの「ザリ」と「ゴキ」はどちらも同じGSX250EとGSX400Eというバイクなのです。マイナーチェンジ前の前期型が「ザリ」、マイナーチェンジ後の後期型が「ゴキ」です。
直線基調のデザインだった「ザリ」に対して、「ゴキ」は結構曲線も取り入れられて丸みのあるデザインに一新されています。ただこの丸みがまたゴキブリっぽいということで「ゴキ」と呼ばれるようになりました。タンクにまたがったライダーからの視点だと結構ゴキブリっぽいらしいのです。
自分はまたがったことがないので、実際に見たことはないんですが・・・
東京のシンボルが愛称に
そしてまたこのバイクもスズキになってしまうのですが、あらゆるバイクの愛称の中で自分が1番好きな愛称は「東京タワー」。どんなバイクだと思いますか?
はい!では写真をお見せしましょう。
GSX400Xインパルスというバイクで、まさに東京タワーです!そもそもデザインの段階で東京タワーを意識していたということもありますが、本当この愛称は天才だと思いますね。
こうして東京タワーの写真と並べてみてもどちらが東京タワーでどちらがバイクなのか顕微鏡レベルまで拡大してよく見ないと分からないレベルです。
外車につけられる愛称は?
最後に紹介するのは外車。実は日本だけでなく海外でも愛称ってつけられているのです。
そんなバイクはBMWのK100。Kシリーズの記念すべき初代モデルです。こんな外観のバイクに皆さんだったらどんな愛称をつけますか?
なかなか個性的ですよね。ヘッドライト周りだけでなく、エンジンも特徴的なデザインで直4の縦置きエンジンです。なんか綺麗な直方体に見えますよね。
そんな感じのこのバイクにつけられた愛称は「Fling Brick」、つまり「空飛ぶレンガ」です。
決してデザインを揶揄したわけではなく、当時としては非常に高性能で、ずば抜けた高速安定性が評価されたこともあってけられた愛称なのです。
「サンマ」とか「ゴキブリ」「東京タワー」とかよりは、余程まともっぽいのが日本人として悔しいです。
まとめ
というわけで今回は、バイクの相性について話をしてみました。普段と違い、ちょっと緩いテーマの記事でしたが、楽しんでいただけましたか?
今回の記事も下記の動画で詳しく解説しています。こちらも是非ご視聴ください。
それでは今回も最後までご覧いただいて、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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