入れるだけで効果あり!初心者でも簡単に使えるのが燃料添加剤です。ですが、最近の世界事情からメーカーも値上げせざるを得ない状況が続いています。
そんな値上げブームに逆行する、圧倒的に安い燃料添加剤をご存じでしょうか。それが、AZから発売されている「FCR-062」です。
前回、筆者ことだるまは燃料添加剤ブームの火付け役とも言えるワコーズ「フューエル1」について検証と解説を行いました。
そのノウハウを活かし、この激安燃料添加剤が本当に効果があるのか検証をいたします。
検証「腐ったガソリンに激安燃料添加剤のFCR-062を添加して、本当に効果があるのか」の前に、まずは激安燃料添加剤「FCR-062」と腐ったガゾリン、それぞれの特徴を見ていきましょう。
AZ 「FCR-062」の主な特徴
特徴その1:粘度が高い
すぐにわかる特徴として、ほかのメーカーの燃料添加剤と比べ、かなり粘度が高い。サラダ油よりもう少し濃く、硬めのオリーブ油くらいのトロトロとした粘度です。
特徴その2:2年で連続で1位
元祖自動車SNSのミンカラで、燃料添加剤部門2年連続1位という驚異の数字を叩き出しています。筆者もよく整備の参考にミンカラを見ますが、自分で整備するユーザー多い中での1位は期待が膨らみます。
腐ったガソリン(劣化、変質ガソリン)の主な特徴
特徴その1:ドロドロ、まるでソース
一見ソースにしか見えません。粘度はドロドロ、おまけに瓶の底にはネチョネチョ(ガソリンの成れの果て)がへばりついています。放置されたバイクのガソリンタンクの中で良く見るやつですね。
特徴その2:振っても汚れが落ちない
試しに振ってみましょう、底のネチョチョは全く落ちる気配はありません。こんなものがキャブレターやインジェクションに回ったら一発でアウトです。なので、放置したバイクで「とりあえずセル」をやっていけない理由の一つがこれです。
検証「腐ったガソリンに激安燃料添加剤のFCR-062を添加して、本当に効果があるのか」
ということで、腐ったガソリンにさらにトロトロした液体を添加していきます。果たしてどのような効果があるのでしょうか。実際に添加してみましょう。
結果1:一瞬で反応し、汚れと混ざる
まず、FCR-062を添加した瞬間、一瞬で反応し層ができました。そして、ビンからは「シュー!」という音が聞こえ、中で反応が起きているのがわかります。
結果2:サラサラになり、汚れが落ちた
先ほどと同じように振ってみると、あれだけ粘度が高いものを入れたのにも関わらず、サラサラになっていたのです。そして、数分後には底にへばりついてたネチョネチョまで綺麗さっぱり落としてしまいました。
おまけの検証「さらに高濃度の腐ったガソリンにFCR-062を添加しても同じような結果が得られるのか」
「これはすごい!効果が目に見えてわかる!」そう感じた筆者はちょっと変わった検証も行ってみました。
今回の検証で腐ったガソリンを作るのに使用した缶があります。缶の壁面には先ほどの容器よりも、高濃度のネチョネチョがへばりついています。
FCR-062を入れる前に試しに、綺麗なガソリンを入れて振ってみます。そして、中身を取り出してみます。ガソリンは少し濁り汚れています。
しかし、中を覗いてみると・・・なんと、ネチョネチョはほとんどそのままだったのです。
ガソリンと汚れが完全に分離してしまっています。これでは何度綺麗なガソリン入れても、汚れが落ちる気配はありません。
この物体に、FCR-062を添加すると、どうなるのか・・・
結果:完全に汚れを落としてしまった
綺麗なガソリンとFCR-062を添加して振り、しばらくして中身を取り出してみます。
すると、缶からは茶褐色に濁った液体がドバドバと出てきました。そして、缶の中は・・・完全に汚れが落ちていたのです!あんなにも頑固だった汚れが、たったこれだけで落ちてしまったのでした。
これには筆者も驚きました、ここまでハッキリと効果を実感できるとは当初は思えなかったからです。
「FCR-062」コスパ最強の真相
これで、FCR-062に効果があるのは検証できたでしょう。では、噂のコスパの真相について迫ってみましょう。
1本あたりの値段がリーズナブル
添加剤で馴染みの300mlサイズを調べると、ほとんどの添加剤は2000円近くです。しかし、FCR-062は1000円弱とパッと見で安いのがわかります。しかし、ここで疑問が生まれます。
「大容量で激安だけど、いっぱい使わないと泡が立たない知らないメーカーの食器洗剤」のように、いっぱい使わないと落ちないのでは?
添加量が少ない
そこで、添加量を比べてみました。参考として2社の燃料添加剤を比べてみました。画像の通り、FCR-062の添加量は他の添加剤よりも少ないのがわかります。
つまり、「容量たっぷりなのに、使う量は少ない」ということになります。安い・たっぷり・効果ありという、消費者への三拍子がそろった最強の添加剤なのではないでしょうか。
1Lで2年もつ
具体的に「少ない添加量」がどれくらいのものなのか、イメージしてみましょう。
試しに、私の愛車ホンダ「スーパーカブ110プロ」で計算してみます。(燃費1L/60km計算)年間1万km走るとして計算すると、1L缶であれば2年もつことになるのです。
燃費が1L/20kmのバイクで計算しても、ガソリン330L分となります。走行距離では6600km、1カ月に1000km走ると仮定しても半年は持つことになります。
まとめ
という今回の検証のまとめです。「AZ FCR-062」の効果と安さの秘密について検証しました。
燃料に対して効果はあり、コストパフォーマンスも素晴らしく、企業努力をとても感じれる素晴らしいケミカルでしょう。
効果に関しては、燃料添加剤が汚れを落とす場面は滅多に観れたものではありません。中々貴重な体験ができました。
投稿者プロフィール
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神奈川県出身。バイク歴は15年。1日で下道400キロとか走る猛者です。
好き:コーヒー、洋ロック、お喋り、ケツが四角いバイク、水曜どうでしょう。
苦手:集中すること、単調作業。
愛車:ジェイド250、スーパーカブ110プロ
風と寒さと匂いと危険を感じながら、今日もだるまを乗っけて走ってます。
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