2022年3月8日、警視庁から2021年中の『二輪車交通死亡事故統計』が発表されました。
その記事のよれば、全交通事故死者数に占める二輪車乗車中の交通事故死者数構成率は、全国で17.6%、東京都内で26.3%とのこと。
今回は、上位の事故原因と事故回避のポイントを徹底解説していきます。
バイク事故の原因
2021年のバイク乗車中による交通死亡事故は、おおよそですが『出勤時』が3割、『退勤時』が2割、『ツーリング時』が2割を占めます。
そして事故原因のトップ3は以下の通り。
事故原因トップ3
- 単独事故
- 出会い頭
- 追突事故
Twitterなどで事故報告を見ると悲しい気持ちになってしまいますね。
かくいう私もバイク事故の経験がありますがその時は追突事故と出会い頭、右直事故でした。
どの事故も落ち着いて周囲の状況を冷静に判断できていれば回避できた事故だったと思います。
バイクは、命があり、健康な身体があってこそ楽しめる趣味です。
気をつけるだけで回避できる事故なら、回避したほうが良いに決まっていますよね?
せっかくのツーリングが楽しくなくなるのは勿論のこと、最悪の場合一生バイクに乗れなくなってしまったり、そこで一生を終えるなんてことにもなりかねません。
暖かくなってきてツーリングに出かける頻度も増えてきたかと思いますが、事故を起こさないように、そして遭わないように気を引き締めましょう。
単独事故回避のポイント
単独事故の場合、回避するポイントは明確です。
ズバリ、安全運転で周囲をよく観察しましょう!
カーブを曲がりきれずに路外に逸脱するのも、障害物に気が付かずに踏んでしまって転倒するのもこれで回避できるはず。
スピードの出しすぎ、膝スリや肘スリなどの危険な運転は周囲への集中力を散漫にさせます。
単独事故の場合99%自分の不注意。
まれに意図的に道路にゴミや石をおいて事故を誘発させようとする頭のおかしい輩もいるみたいですが(小学生の時そんな同級生がいました)、周囲や道路状況を注意深く観察していれば回避できる可能性は高いです。
特に長距離ツーリングの帰りや、自宅に着いた直後などは気が抜けて立ちゴケなどをしやすいので注意してください!!
傷がつくだけで済めばいいですが、レバーやミラーが折れてしまったら修理するまで乗ることもできなくなってしまいます。
出会い頭の事故回避のポイント
出会い頭の事故を回避するには、【一時停止、徐行の徹底】これにつきます。
一時停止無視は論外ですが、自分の走っている方が優先だからといって速度を緩めずに交差点に進入するのは本当に危険です。
一時停止を無視して突っ込んでくるクルマもいますし、バイクの速度感がわからずに変なタイミングで右折してくるクルマもいます。
速度を緩めて安全を確認してから交差点を通過しても目的地に到着する時間は変わりません。
確認するポイントは以下の項目でしょうか。
確認するポイント
- 左右から自動車や自転車、歩行者が来ていないか
- 後方からすり抜けようとしているバイクや自転車はいないか
- 右折待ちの対向車は停止しているか
- 対向車のドライバーはちゃんと進行方向を向いて運転しているか
夜間ならヘッドライトの灯りでより早くクルマの動きを把握することができますね。
これらのポイントを意識して減速するだけで出会い頭の事故は激減します。
追突事故回避のポイント
追突事故には自分が追突してしまうパターンと、追突されてしまうパターンがあります。
正直に申し上げると、追突される方の対策はあまり思いつきません。
停車時には左端に寄っておくとか、止まる気配なく突っ込んでくる車両がいたら空ぶかしをして気付かせるとかでしょうか?
停車中にもミラーには気を配って、後方の状況を把握しおきましょう。
気付きさえすれば自分だけは助かるかもしれません。
自分が追突してしまうのを回避するポイントは、『前をよく見ろ!』につきます。
そして前方のクルマの動きをよく観察してください。
観察するポイント
- スマホを見ながら運転していないか
- ナビを操作しながら運転していないか
- ウィンカーは点いていないか
- ウィンカー無しで曲がったり進路変更しようとしていないか
- ブレーキランプは点いていないか
スマホが普及してからながら運転が非常に増えました。
ながら運転をしているかどうかは、リアガラス越しにドライバーを見ればわかります。
そんなドライバーの前後にいるのは危険なので車間を開けたり、可能なら追い抜いて離れてしまいましょう。
ウィンカーが付いているか、点いていないのに左右どちらかに寄ったり減速したりしていないかもチェックポイント。
点いていればそちらに曲がる可能性もありますし、ただ点けっぱなしになっているだけかもしれません。
曲がったり進路変更したりするかどうかは、ドライバーの目線やクルマの動きで大体わかります。
視界に映るヒントを見逃さないようにしましょう!!
特にサンデードライバーや初心者、高齢者は理解できない急な動きをすることがあります。
常に『〇〇かもしれない』と言う意識を持って運転しましょう。
まとめ
毎年多くの方が交通事故で命を落としています。
中でもバイクは、ライダーが外にむき出しの状態でかなりの速度で走るので、事故にあえば命を落とす可能性はクルマと比べると高くなります。
事故が多い状況は出勤時と退勤時、そしてツーリング時です。
時間と気持ちに余裕を持って運転しましょう。
そして事故原因のトップ3は以下の通りでした。
事故原因トップ3
- 単独事故
- 出会い頭
- 追突事故
安全運転で周囲をよく観察し、交差点では一時停止と徐行の徹底することで大半の事故は回避できます。
周囲のヒトやクルマの動きを敏感に察知するとともに、常に『〇〇かもしれない』という意識を持って運転しましょう。
視野を広く持って周囲の状況を注意深く観察し、何があっても反応できる速度で走ってください。
自分の能力を過信しすぎないように!!
速度が上がるほど脳の認識力は下がります。
高い速度域でコーナーを駆け抜けるのが気持ちいいのはわかりますが、公道での無謀な運転はやめましょう。
また、事故に遭ったときの肉体的ダメージを抑えるためにプロテクターの装備も忘れずに。
以下の記事も参考にしてください。
それでは今日も安全運転で事故のない一日にしましょう!
皆さんが末永くバイクライフを楽しめるよう心からお祈り申し上げます!!!
バイクの盗難・故障に備えるなら【ZuttoRide Club】
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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