ある程度のバイクライフを過ごしたライダーなら、常に頭の片隅にある「2台持ち」という禁断の領域。
実用的な車とは違って、完全に趣味の乗り物を2台も所有するのは何とも贅沢な行為ですが、やはりライダーたるもの2台持ちに憧れるものです!
そこで「BMW R1200GS」と「ヤマハ セロー225」というある意味両極端に位置する2台を所有する僕が、バイク2台持ち(もしくはそれ以上)のメリットとデメリットを惜しみなく語ります。
バイク2台持ちのメリット
まずはバイク2台持ちのメリットを解説します。果たしてライダーの夢は本当に良いものなのでしょうか?
メリット1:バイクライフの幅が広がる
僕のR1200GSはオンオフ走れるアドベンチャーバイクとは言え、基本は車体の大きさや重さからオンロードマシンとして使っています(オフは本人の技量が問われます)
対してセロー225はバリバリのオフロードバイクなので、つまりオンロード用とオフロード用の2種類のバイクを所有していることなります。
そして、このようにカテゴリーの違う2台を所有していると、バイクライフの幅が確実に広がります!
GSしか所有していなかった頃は「オフロードとか別の世界、ってか1mmも興味ない」と思っていましたが、ところがセローを手に入れた今では、すっかり林道ツーリングにハマっている僕がいます(笑)
お陰で逆にGSでもちょっとしたフラットダートならチャレンジするようになり、今まで以上にツーリングの行動範囲が広がりました!
しかし、これはGSとセローというオンとオフのカテゴリーの違い、加えて車格やエンジン、装備に至るまで対極に位置する2台だからの話かと思うかもしれませんが、例えばSSとSSでも小排気量車と大排気量車では見える世界が違いますし、年式の違うカブを2台所有しても恐らく新たな発見があり、結果としてバイクライフは広がると思います。
メリット2:片方が乗れなくても乗れるバイクがある
片方のバイクに乗れなくても乗れるバイクがある!これもまた2台持ちの大きなメリットです。
これは常に手元に乗れるバイクがないと生きていけない「NO BIKE NO LIFE」思考のライダーにはある最高のメリットかもしれません!
例えば僕の場合、仮にセローでオフロードで転けてしまって、バイク屋にしばらく修理入庫するとしても、手元にGSがあるので「バイクに乗れない期間」は発生しません。
反対にGSの車検中でもセローに乗れますし、流石に2台同時に乗れないという状況はなかなか発生しないので「乗れるバイクがない」という事態に陥ることは滅多にありません。
メリット3:究極の自己満足に浸れる
僕は2台のバイクを所有している!ライダーなら仮に乗らなくても「この事実だけで」ご飯三杯はいけるのではないでしょうか?
昼下がりにコーヒーでも飲みながら、並べた2台を見るだけで究極の自己満足に浸れる、、、こんなお金のかからない楽しみはなかなかありません(裏では相当お金がかかってますが。。。)
そもそもバイクという乗り物は、見ているだけでも楽しめる芸術作品の要素があるので、2台持ちは「絵画が好きな人がお気に入りの作品を集めて日々鑑賞して楽しむ」という行為に近いものがあるかもしれません。
バイク2台持ちのデメリット
続けてバイク2台の持ちのデメリットを解説します。恐らく多くのライダーが知りたいのはむしろこちらのはずです。
デメリット1:経済的負担が増える
何もかもが値上りしている昨今、ただでさえお金のかかる、それこそ実用の外にあるバイクという乗り物を2台所有する行為は、正直なところ経済的にはデメリットでしかありません(言い切ります)
まずは2台分の購入費用、それこそローンだと最悪被る期間が発生します。
加えて2台分の任意保険、オイルやタイヤ、チェーンなどの消耗品交換にかかる費用、定期点検代や車検代、加えて僕のようにカテゴリーの違う2台なら、各々のヘルメットやその他装具類の購入費用などなど、、、とにかく働いたお金が全てバイクに消えていきます。。。
こうれはもう2台所有すると決めたら、お金が1台の時の倍のスピードで減っていく覚悟をしないといけません。
デメリット2:2台分の置き場所が必要
まずはじめに言っておきます、僕は現在空き家だらけの北海道の田舎に住んでいて、恐らくバイク10台は余裕で入るであろう、並のバイク屋より大きなガレージ付きの家を、諭吉数枚分の破格の家賃で借りています(オーナーさん曰く、空き家になるよりは借りてくれて嬉しいとのこと)
しかし、今となっては恵まれた環境にある僕も、数年前は首都圏の賃貸暮らしだったので、バイクの置き場所には本当に苦労しました。。。
それこそオーナーさんに頼み込んで、GSは特別に玄関前に置かせてもらっていましたが、当然2台持ちをすると駐車場代が2倍になるので、経済的にかなり苦しかったです(当時はホンダXELVISとGSの2台持ち)
少なくても首都圏で2台を屋内保管できる物件を探すとなると、とても僕のような庶民が払える家賃ではないでしょうから、、、やはり置き場所問題は2台持ちの大きなデメリットであり、越えるべき高い壁であることは間違いありません。
デメリット3:片方だけにしか乗らなくなる場合がある
これは結構「2台持ちライダーあるある」ですが、特に僕のように片方のバイクがデカくて重く、もう片方が軽くて気軽なバイクの場合に発生しやすい現象です。
結論から言うと、バイクを2台持ちするとやはり軽くて気軽な例えばセローみたいなマシンや、素直で扱いやすいマシンに乗る頻度が増え、それこそ通勤や通学でバイクを使っているなら尚更増え、結局片方に乗る頻度が減る、最悪乗らなくなる、、、という事態が発生します。
幸いなことに僕は両方ともほぼ同じ頻度で乗っていますが、この状態に陥ると「そもそも2台持ちしている意味がない、乗らない方はただ税金が発生している状態」となってしまいます。
しかし、もしそのような状況に陥った場合は「そもそも自分は2台持ちする必要がなかった」という気付きだと思えば損はないはずです(何事も実際にやってみないと分かりません)
2台持ちを続けるためのコツ
ここまでバイク2台持ちのメリットとデメリットを解説してきましたが、最後に2台持ちを続けるためのコツを独断と偏見で語らせて頂きます。
まずは多くのライダーにとって、お金や置き場所以前の問題として「家族の理解」があると思います。
これについては「家族もバイク乗りにさせる」がもっとも手っ取り早い方法で、うちは妻も2台持ちをしています。
休みが合う日は2人で走りに行きますし、何ならキャンプツーリングとかも一緒にやるので、2台持ちしていても、それにお金がかかっていても何ら咎められません(むしろ妻の方がバイクにお金使ってます・笑)
しかし、どんなに誘ってもバイク乗りにならない、むしろバイクが嫌いな家族もいると思いますが、その場合は相手の趣味を尊重することが2台持ちの近道だと思います。
例えば奥さんがヨガ教室に通っているなら、雨の日は可能な限り送り迎えをする、今日は〇〇だったという話を最後まで真剣に聞く、ヨガマットをプレゼントする、、、などなど、相手の趣味を尊重しつつ自分の趣味を理解してもらう作戦がいいかもしれません。
お金の面に関しては、2台持ちはどうやってもお金がかかるので、例えばメインバイクの他にサブスクでバイクを長期間借りてみる(例:ME.RIDE)もしくは定期的にレンタルバイクを利用するなどして、まずは2台持ちの予行演習をして、必要な経費を割り出すというのも一つの手かと思います。
それとこれは僕も知りませんでしたが「例えば片方が中型二輪で片方が小型二輪なら、4輪を所有していなくても中型の方で任意保険に入っていれば、それにファミリーバイク特約を付けて小型二輪も任意保険に加入できる(保険会社による)」という方法があるようで(編集部の方に聞きました)これなら2台持ちでも任意保険代を最大限節約できます。
そして最後にこれは特大変化球ですが、仮に今の住居や仕事を変えてもいいライダー、もしくはリモートワーカーライダーなら、僕のように地方移住をすると、首都圏の半分以下の家賃で大きなガレージ付きの家を借りれるので、色々な意味で2台持ちのハードルはかなり下がると思います。
バイク2台持ちはライダーのロマン!
ここまで良いことも悪いことも色々語ってきましたが、結局はこれです「バイク2台持ちはライダーのロマン」なんです!
世の中のどんなロマンも、それを叶えるためにはお金も時間も体力も、そして家族の理解も必要です。
しかし、それを乗り越えた先に待っている夢の世界のためなら、きっと頑張れるはずです!
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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