こんにちは!整備士ライダーのヨシキです。
皆さんはバイクに乗っていてふと足元を見たとき、フロントフォークのインナーチューブに小さな錆の点を見つけてドキッとしたことはありませんか?
点錆って、そのままにしておくと見た目が悪くなるだけじゃなく、実はフォークオイルの漏れなんかにもつながるトラブル。見つけたらすぐに対処してあげることが大切です。
“ちょっとくらいだからまあいいや”
“とりあえず様子を見ようかな”
なんて見て見ぬふりをしてはいませんか?今回はフロントフォークの点錆について詳しく解説していきましょう。
どうしてフロントフォークがサビてしまうの?
フロントフォークのインナーチューブは、表面にクロムメッキやアルマイトなどの加工がされていて、表面を腐食や汚れから守られています。

しかし、雨の日に走ったり、洗車後の水分が残ってたり、飛び石でメッキに小さな傷がついたり、経年劣化が進んだりすると、そのメッキがすこしずつ剥がれてきます。そこから中の金属がむき出しになって酸化が始まる、これが点錆の正体です。
特に屋外に置いてることが多いバイクや、雨の日にもよく乗る人だと、フォークついた水分と汚れによってサビやすい状況になってしまいます。
特にオフロードバイクなんかは泥やほこりが湿気を吸ってオンロードバイクよりもサビてしまうケースがよくあります。
インナーチューブのサビはオイル漏れの原因にも
点錆が厄介なのは、実は見た目だけの問題じゃないところなんです。
インナーチューブの表面は、オイルシールとずっと擦れながら上下に動いている部分なので、そこに凸凹ができると、そのままオイルシールを傷つけてしまいます。
一度オイルシールが傷つくと、そこからフォークオイルがじわじわにじみ出てくる「オイル漏れ」につながってしまうことも。

オイル漏れが進むと、サスペンションの動きが悪くなるだけじゃなく、漏れたオイルがブレーキディスクについて効きが悪くなるなんてことも起こり得ます。
安全にも関わってくるので、「小さい錆だしまあいいか」と放っておかず、早めに気づいてケアしてあげるのが大事です。
点錆を見つけてしまったら
もしインナーチューブに点錆を見つけたら、まずはどれくらいの状態か触って確認してみましょう。錆の程度によって、対処の仕方が変わってきます。

但し、厳密には一度サビてしまったインナーチューブは交換が基本です。今回ご紹介する方法はあくまで応急処置なので過信は禁物ですよ。
軽度のサビなら磨いてキレイにしてみる
表面がちょっと変色してるくらいの軽い点錆なら、コンパウンドや金属用の研磨クロスでやさしく磨いてあげると、けっこう目立たなくなることがあります。

力を入れすぎるとメッキをさらに傷めてしまうので、まずは細目のコンパウンドから試して、様子を見ながら少しずつ磨いていくのがコツです。
作業するときは、柔らかい布を使ってインナーチューブを傷つけないように注意しながら、一方向にやさしくこすっていきましょう。磨き終わったら、防錆効果のあるオイルやシリコンスプレーを薄く塗っておくと、再発防止にもなっておすすめです。
指で触って凸凹するようなら研磨剤を使って磨いてみる
一方で、指で触ったときにザラザラと凸凹を感じるようなサビは、もうメッキの内側まで進んで締まっている可能性が高いです。この場合は、耐水ペーパーや金属用の研磨剤を使って、凸凹を丁寧に均していく作業が必要になってきます。
ただ、研磨作業はメッキ表面を削ることになるので、力加減を間違えるとかえって傷を広げてしまうリスクもあります。自分でやるのがちょっと不安だったり、凸凹が広範囲に広がってる場合は、無理せずバイクショップやフォークのオーバーホールをやってくれる業者さんに相談してみるのがおすすめです。
凸凹を残したままだとオイルシールと擦れ続けて、結局オイル漏れにつながってしまうので気をつけましょう。
フロントフォークをサビさせないためには?
点錆は一度できてしまうと完全に元通りにするのが難しいことも多いトラブル。やはりそもそもサビさせないための日頃のケアがやっぱり一番大事です。
洗車をしっかりする
雨の中を走った後や泥はねがあった後は、フロントフォーク周りに泥や砂、沿岸沿いでは塩分なんかがついてることもあります

これを放っておくとメッキ表面を傷つけたり、水分を含んだまま乾かずにサビの原因になったりするので、洗車のときはフォーク周りも忘れずに水でしっかり洗い流してあげましょう。
そして洗車後は、乾いた布でちゃんと水分を拭き取るのがマスト。
特別な作業は一切ありませんただ洗車をして、キレイにふき取り作業をするだけで十分な点錆対策になります。
雨ざらしにしない
外に駐輪することが多い人は、バイクカバーを使うのがおすすめです。
雨水がフォークにずっと当たり続ける環境は、点錆ができてしまう大きな原因のひとつです。
できれば屋根のある場所やガレージに置くのが理想ですが、それが難しい場合でも、防水性のあるバイクカバーをかけておくだけでサビのリスクをぐっと減らせます。
定期的に乗ってあげる
長い間バイクに乗らずに放置していると、フォークが同じ位置で固定されたままになって、その部分に水分や汚れが溜まりやすくなっちゃいます。
定期的に乗ってフォークを動かしてあげると、表面に薄く防錆剤やオイルの膜が行き渡って、サビの予防になります。乗る機会がないときでも、月に一度くらいはフォークをサッと拭いて、状態をチェックする習慣をつけておくと安心です。
【まとめ】点錆がひどい場合には交換も視野に入れて、出来る限り原状復帰をしてみては?
フロントフォークの点錆は、早めに気づけば軽い研磨とメンテナンスで目立たなくすることができますが、進行してしまうとオイルシールの損傷やオイル漏れなど、走行性能や安全性に関わるトラブルにつながってしまうこともあります。
もし自分で磨いても凸凹が取りきれなかったり、すでにオイル漏れが始まっちゃってるようなら、無理せずインナーチューブの交換やオーバーホールを検討してみてください。
日頃の洗車や保管環境の見直し、定期的に乗ってあげることを続ければ、点錆の発生自体をぐっと減らすことができます。大切なバイクに長く安全に乗るためにも、フロントフォークの状態はこまめにチェックして、できるだけ早めに原状復帰を目指していきましょう
投稿者プロフィール

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元モトクロス国際B級ライダーのヨシキです。
趣味は林道探検、オフロードバイクでどんな山道も散策します。
今は整備士として活躍しているので、メンテナンス、DIYでできる整備など、お役に立てる情報を発信していきたいと思います。もちろんレーサーならではのライテク記事も執筆していくのでおたのしみに。
【愛車たち】
SUZUKI RM-Z250,HONDA CR125,SUZUKI RM80L
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