待ちに待った週末のロングツーリング!気合いを入れて「朝から夜までガッツリ走ってやろう!」と思ったら、いつの間にか首と腰が悲鳴を上げてる、、、なんて「長距離走行あるある」ですよね?
バイクは乗車姿勢によっては疲れやすく、最悪首や腰を痛めてしまうので、そうならないための乗車姿勢とライディングポジション調整のコツを解説します。
シートの座る位置
自分ではシートの中心に座っているようで、意外と左右どちらかにズレていることが多く、これでは当然疲れやすくなってしまいます。
特に信号待ちでお尻を多少ズラす場合はその傾向が強く、仮に足つきが良くても、クセで左右どちらかに重心が偏っている場合も同じことが言えます。
そこで、一度両足をステップに乗せてスタンディングの姿勢をとり、そのまま真下に腰を下ろすとシートの中心に座れるので、ぜひ一度確認してみることをおすすめします。
また、これはあくまで目安ですが、タンクと股の間に「拳1個分」のスペースがある状態が正しい乗車位置とされています。
ハンドルの握り方
これは僕自身も意識しないとそうなってしまいますが、ハンドルをギュッ!っと力一杯握るのはNGです。
どうしてもハンドルに対して腕が直角になってしまうので、エンジンの振動や路面からの衝撃をダイレクトに受けて疲れやすくなります。
そして、これを避けるためには、ハンドルグリップを斜めから手を添える感じで握り、自然と肘が外側に軽く曲がった状態を作ることです。
この状態であれば振動や衝撃を受け流しやすく、状況に応じた前後の体重移動もしやすくなります。
ステップの踏み方
ステップはなるべく土踏まず付近で踏むこと意識して、なおかつつま先がチェンジペダルやブレーキペダルに触れないようにしましょう。
何故ならロングツーリングで疲労が溜まってくると、意図しないシフトチェンジやブレーキの引きづりの可能性があるので「操作しない時はつま先がペダルに触れない位置あること」を意識します。
そして、つま先は左右に開かず正面、もしくは若干内側を向くように意識することで、自然とニーグリップができるようになります(車体をしっかりホールドした方が疲れません)
背中は緩やかなS字を描く
バイクは背中が美しくピ〜ン!と張った状態でも、猫背のようにダラーンと曲がった状態で走っても、疲れが溜まりやすくなります。
まずはしっかりとニーグリップをした上で、顎を引いて気持ち上目遣いになるように意識すると、程よく背中が曲がった状態になるのでおすすめです。
正しい乗車姿勢でよく言われるのが「背中で緩やかなS字を描くこと」で、これは「おへそ」を前へ突き出しながら多少胸を張ることで実現しやすくなります。
クラッチ・ブレーキレバーの調整
クラッチレバーとブレーキレバーの程よい距離は人それぞれなので、これを自分に合った位置に調整すると疲労軽減につながります。
最近のバイクは「レバー位置調整ダイヤル」が付いているものが多く、レバーを前方に押し出しながら、ダイヤルを回すだけで簡単に位置調整ができます。
ちなみにレバー位置調整ダイヤルが無いバイクの場合は、レバー周辺のアジャスターやネジを回して調整する必要があるので、これは愛車の取扱説明書を参照したり、バイク仲間や馴染みのバイクショップに聞くなどしてやり方を覚えておきましょう。
ペダルの位置調整
一般的に「ペダルにつま先を乗せて踏み込んでいない状態」で、足首の角度が90度前後になる位置だとペダル操作がしやすいと言われています。
すなわち、この状態になるようにペダルの位置調整をすると、結果として疲労軽減につながります。
しかし、残念ながらクラッチレバーやブレーキレバーのように、ダイヤルで簡単に調整できるシステムではないので、自分でやり方を調べるかバイクショップで調整してもらうのもありです。
体に触れるパーツを交換する
クラッチレバーやブレーキレバー、それからチェンジペダルにブレーキペダル、はたまたハンドルやシートなどは、ライダーの体に直接触れるパーツです。
故に、これらの位置や高さが合っていないと疲労につながりますが、調整できる範囲には限度があります。
その場合は最終手段として「該当のパーツを交換する」という方法もあり、例えば身長があるライダーは純正ハンドルが低いと疲れやすいので、高めのハンドルに交換すると疲労軽減につながります。
しかし、主に費用面や取り付けの手間がネックとなるので、あくまで一般的な調整を試した上で検討しましょう。
休憩時のストレッチ
バイクを降りて休憩をするときは、積極的にストレッチをすると疲労軽減につながります。
まずは常時ヘルメットを支えている首のストレッチ、それからバイクの上で体を支えている腰、そしてハンドルとレバー操作で酷使している肩・腕・指先のストレッチが特に有効です。
とは言って、いざやろうとすると面倒に感じる時もあるので、そんな時は多少大袈裟なフォームで歩く(手を大きく振るなど)だけでも多少のストレッチ効果はあります。
疲れにくい乗車姿勢と調整で楽しいロングツーリングを!
これは僕も完全にそうなのですが、長年バイクに乗っていると「自己流」がどんどん進化を遂げていきます。。。
最近何だか疲れやすい、長距離走るのが辛い、、、と思っているライダーは、ぜひこの機会に自身の乗車姿勢を見直してみることをおすすめします。
それと同時に愛車のレバーやペダルの位置を自分に合った位置に設定することで、より疲れ知らずの楽しいロングツーリングを楽しめます!
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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