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Moto Connect(モトコネクト) > 記事 > コラム > 知識 > 旧車の「チョーク」って知ってる?知らないと困る装備をベテランが解説!
コラム知識

旧車の「チョーク」って知ってる?知らないと困る装備をベテランが解説!

むらなす
最終更新日 2024/02/13 20:59
むらなす
Published: 2024年2月10日
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近年、旧車の人気が高まっています。しかし、旧車には、現代のバイクとは異なる装備が搭載されていることをご存知でしょうか。

たとえば、チョークやデコンプは、エンジン始動時に欠かせない装備です。しかし、これらの装備の使い方を間違えると、最悪の場合エンジンを壊してしまう恐れがあります。壊さないまでも、なんらかの悪影響があるかも知れません。

そこで、この記事では、チョークなど旧車に特有の注意すべき装備や扱い方について、バイク歴40年のベテランライダーが詳しく解説します。

安全に楽しく旧車に乗るためにも、この記事の内容をぜひ参考にしてください。

【トップ画像】1985年の筆者と当時の愛機ヤマハXJ400D

目次
  • 旧車の「チョーク」とは?
    • チョークの仕組み
    • チョークの使い方
    • チョークを使用するときの注意点
  • チョークのほかに旧車で注意すべき装備
    • 燃料コック
    • デコンプ
    • ライトON/OFFスイッチ
    • 速度警告灯
    • メインスイッチの「P」
  • まとめ:旧車にしかない機能を理解しておこう!

旧車の「チョーク」とは?

出典:ホンダ公式サイト

吸気がキャブレタータイプの旧車に多く搭載されている「チョーク」は、エンジンの始動性を高めるための装置です。寒い季節など、エンジンがかかりにくい場合に使用します。

ちなみに、吸気がFI(フューエル・インジェクション)のバイクにはほとんど装備されていません。FIのバイクには「オートチョーク」機能があることが多く、その場合チョークは必要ないのです。

チョークの仕組み

チョークレバーを引くと、キャブレターのスロットルバルブが閉まり、空気の通り道が狭まります。これにより、エンジンに吸い込まれる空気量が減少し、燃料と空気の混合気が濃くなります。

燃料の濃度が高くなると、燃焼しやすくなるため、エンジンの始動性が向上します。そのため、エンジンが冷えているときや、長時間乗っていないときなど、エンジンが始動しにくいときにはチョークを使用します。

チョークの使い方

チョークレバー …出典:Amazon公式サイト

チョークの位置は、バイクによって異なります。ハンドルにあるタイプや、キャブレターの近くにあるタイプなどさまざまです。エンジンをかける際にチョークレバーを引いて使います。

1980年代に筆者が乗っていたヤマハXJ400Dにもチョークが装備されていました。寒いときのエンジン始動時は、チョークレバーを最大の位置まで引いていた記憶があります。

エンジンが暖まって、回転が安定してきたらチョークレバーを戻しましょう。

チョークレバーを戻すタイミング

  • エンジンの音が静かになったとき
  • アイドリング回転数が安定してきたとき
  • チョークレバーを戻してもエンストしなくなったとき

チョークの使い方がわからない場合は、バイク屋さんなどのプロに、正しい使い方を教えてもらうのがベターです。

チョークを使用するときの注意点

チョークを使用する際は、下記の点に注意しましょう。

  • エンジンが暖まってきたら必ず戻す
  • チョークを引いたまま走行しない
  • チョークの使用時間は極力短めにする

特に、チョークレバーを戻すことを忘れないようにしましょう。チョークレバーを引いたままの走行は、エンジンのためによくありません。

チョークを引いたまま走ることによる弊害

エンジンの負担が大きい
チョークを引くと、燃料(混合気)の濃度が高くなり燃焼しやすくなり、エンジンの始動性が向上します。しかしその一方で、エンジンへの負担が大きくなります。
チョークを引いたままの走行は長時間高負荷でエンジンを回すことになるので、エンジン故障の原因になりかねません。

燃費が悪化する
チョークを引くと、燃料の濃度が高くなるので、燃焼効率が悪くなります。燃焼効率の悪化は、そのまま燃費の悪化につながります。

排気ガスが汚れる
燃焼効率が悪くなると不完全燃焼になり、排気ガスに未燃焼炭素が含まれるようになります。未燃焼炭素は環境汚染の原因です。汚れた排気ガスは環境によくありません。

チョークは、正しく使用しましょう。

チョークのほかに旧車で注意すべき装備

チョークのほかにも、旧車には知っておくべき装備がいろいろあります。

燃料コック

筆者の愛機カワサキ250TRの燃料コック

旧車の多くに搭載されている「燃料コック」は、燃料タンクとエンジンをつなぐ装置です。燃料コックレバーには、3つの位置があります。

ON:エンジンに燃料を供給する
ONの位置にすると、エンジンに常に燃料が供給されます。エンジンを始動させるときや、通常の走行時にはこの位置にします。

OFF:エンジンに燃料を供給しない
OFFの位置にすると、エンジンに燃料が供給されなくなります。エンジンを止めるときや、駐車するときにこの位置にします。

RES:リザーブ(予備)タンクから燃料を供給する
RESの位置にすると、エンジンにリザーブタンクから燃料が供給されます。メインタンクの燃料がなくなったときにこの位置にします。

筆者の失敗談

バイク仲間とツーリングに出発したら、1km走らないうちに突然エンスト。
燃料は満タンなのに…なんで? どうして??
原因は燃料コック。「OFF」になったままでした。
バイク仲間は苦笑い。あぁ、恥ずかしい!

デコンプ

ヤマハSR400のデコンプ 引用:ヤマハ公式サイト

デコンプとは「デコンプレッション」の略で、エンジンの始動を容易にする装置です。ヤマハSR400(SR500)など、単気筒で排気量が大きいバイクなどに装備されてます。

デコンプレバーを引いてエンジン始動前にシリンダー内の圧縮を抜き、キックペダルを少しずつ踏んでエンジンを始動するための最適な位置にピストンを動かすのです。そしてデコンプレバーを元の位置に戻してキックスタートします。

筆者は1990年代にSR500を所有していました。デコンプレバーを引いてキックスタートの準備…という一連の行為がバイクに乗る前の儀式のようで、ワクワクしながらキックペダルを蹴っていたことを思い出します。

ライトON/OFFスイッチ

出典:Amazon公式サイト

ライトON/OFFスイッチも旧車特有の装備です。1998年以降に製造されたバイクは道路交通法によりヘッドライト常時点灯機構の搭載が義務となりました。

しかし、1998年以前のバイクはヘッドライト常時点灯機構が義務化されていなかったので、ヘッドライトを点灯・消灯するための「ライトON/OFFスイッチ」があったのです。

「ライトON/OFFスイッチ」がある旧車に乗ったとしても、自分自身の身を守るために昼間もライトをONにしましょう。

速度警告灯

出典:BRC公式サイト

最近のバイクでは見かけませんが、1990年以前に製造されたバイクには速度警告灯が装備されていました。時速80km/hを超すと、スピードメーター付近に装備された赤いランプが点灯するのです。

2000年までは高速道路におけるバイクの最高速度(速度制限)が80km/hだったので、速度警告灯は時速80km/hで点灯するよう設定されていました。

旧車に乗って高速道路を走行する場合、赤いランプ(速度警告灯)が点灯しても故障ではないので、慌てないようにしましょう。

メインスイッチの「P」

カワサキZ400FXのメインスイッチキット 出典:楽天公式サイト

1980年代のバイクなど、旧車のメインスイッチには「P」と刻印された位置がありました。これも最近のバイクでは見かけません。「ポジション」または「パーキング」を意味します。

夜間にアクシデントなどでバイクを路肩にやむを得ず駐輪する際など、バイクの存在を他車に知らせるための装備です。「P」の位置までキーを回せば、ポジションランプが点灯したままキーを抜くことができます。

しかし、間違えて「P」の位置でキーを抜いて、バッテリーが上がってしまった仲間がいました。使い方には十分注意しましょう。

まとめ:旧車にしかない機能を理解しておこう!

出典:カワサキ公式サイト

旧車は、カッコよくて現代のバイクにはない魅力があるものが多く存在します。しかし旧車に乗る際は、旧車にしか装備されてない機能を理解しておくことが大切です。

筆者は40年前からバイクに乗っているので、今回この記事で紹介した旧車の機能はすべて知っています。また、実際これらが装備されたバイクに乗っていました。

しかし若いライダーは、見たことも聞いたこともないような旧車だけの装備があると思います。
旧車に乗ることを検討しているのであれば、この記事で紹介した旧車の装備はもちろん、ほかの機能もよく理解しておきましょう。

この記事がライダーの皆さまのお役に立てば幸いです。
読者の皆さまのバイクライフを応援しています。

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投稿者プロフィール

むらなす
むらなす
熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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