2023年の夏休みは久々に外出制限がかかっておらず、観光地は2022年を越える混雑が予想されます。
特に「お盆休み」は、まとまった休みが取れる期間である方が少なくないでしょう。せっかくの長期休暇中にバイクで出かけるなら、移動中の混雑をなるべく避けたいものです。
この記事では首都圏在住の方をメインに、お盆休みに近づくべきではない場所や時間帯、逆にお盆休みでも快適に走れるかもしれない方法について紹介します。
お盆休みはどこが混む?行かない方が良い場所とは
ただでさえ交通量が増える夏休み、中でもお盆休みの期間は他の人と休みが被りやすいため、更なる混雑の中を走行することになるかもしれません。その上夏真っ只中の暑さの中で走行する必要があり、ライダーにとっては渋滞を避けて行動する重要性が増します。
お盆休みに近寄るべきではない場所について事前に確認してみましょう。
そもそもお盆休みとは
お盆休みの「お盆」は、正式名称として「盂蘭盆会」(うらぼんえ)。魂を迎え入れて供養する行事のため、先祖のお墓参りに行くために実家に帰省する人が増えるようです。そのためか、この期間は休みになる会社が多くなります。
お盆の期間は旧暦は7月中旬であり、新暦では8月中旬に当たります。そのため、現在のお盆休みはこの期間に割り当てられています。一方で沖縄など一部の地域では、現在も7月中旬をお盆に設定している時期があるようです。
お盆休みの混雑のピークはいつ?
2023年度のお盆休みは13日(日)〜16日(水)の間です。今年の山の日の祝日が8月11日は金曜日のため、長く休暇が取りやすい年となっています。
上記の理由から、特に11日〜13日は特に混雑が予想される期間となります。
11日は帰省ラッシュにより高速道路下りの交通量は激増する可能性が増しています。東名高速、中央道といった普段から車通りが多い道路は、10日から11日へ日付が変わる前から渋滞が始まることも。よって、11日(金)は都市部から郊外に出る移動は避けたほうが良いでしょう。
12日、13日は上りも下りも慢性的に渋滞が発生します。特に13日(日)は連休最終日でUターンラッシュのピークとなる可能性が非常に高いため、上りの移動は避けるべき。
一方で14日(月)〜16日(水)は平日ですが、お盆休み中の人たちがUターンを開始する期間のため通常の平日より上り渋滞の距離や時間帯が拡大します。
見出し上部の画像は東名高速綾瀬ICの渋滞予測を参考に作成した表です。首都圏であれば中央道、関越道、東北道といった大動脈的な役割を担う高速道路は上記に近い時間帯で渋滞が発生します。出かける際の参考にご覧ください。
都心部近郊の観光地は混みやすい!
お盆休みで特に混む地帯は都心近郊の観光地に多く人が集中することが多い傾向。例えば以下のエリアは連休中は多くの混雑が予想されます。
・大型イベントが催される地域(例:お台場)
お台場はコミックマーケットをはじめ、大きなイベントがお盆休みの期間に多く開催されます。単純な車両の増加だけでなく、人混みから飛び出す人にもより注意を払う必要があります。
・ショッピングモール周辺(例:船橋、木更津)
ショッピングモール周辺は一般道も高速道路も混雑するエリアになります。特に木更津のアウトレットモールは東京湾アクアラインを経由してアクセスする機会の多い場所のため、アクアラインだけでなく接続する首都高湾岸線や国道が大渋滞。お盆休みはアクアラインに入るだけでも数時間かかる程に交通量が膨れ上がります。
・地方観光都市(例:伊豆半島の熱海、伊東周辺)
首都圏から離れた観光都市も混雑する傾向にあります。伊豆半島を例に上げますと、東伊豆側の都市(熱海や伊東)へアクセスしやすい国道135号線はまともに走れなくなるほど。また、西伊豆の三津シーパラダイス(水族館)では通常の土日以上に来場者が増え、臨時駐車場が近隣の観光案内所に併設される程の混雑に…。
上記のようなエリアは渋滞での立ち往生が増える傾向にあるため、快適なツーリングを目指す場合は避けたほうが良いかもしれません。
お盆休み中にツーリングを楽しむためには?
基本的にお盆休み期間の移動は避けるべきですが、まとまった休みの中がお盆しか取れないため、何としてもこの期間でツーリングを楽しみたい!といった方もいるでしょう。
この項目ではお盆休みでもツーリングを楽しむ方法や、比較的空いている場所について紹介します。
事前に渋滞予測をチェック
毎年大型連休の期間中はNEXCOや首都高速から渋滞予測ガイドが公開されています。各社のドライバーズサイトには過去の渋滞データに基づいた予測情報が緻密に掲載されているため、行きたいエリアに向かう高速道路は事前にチェックしておきましょう。
本記事の情報も各社の渋滞予測を参考として記載しています。下記リンクを参考に、目的地へ向かう道路の混雑状況を確認してみてください。
ドラプラ(NEXCO東日本) 渋滞予報ガイド(2023年お盆版)
NEXCO西日本(NEXCO西日本管内のお盆期間における高速道路の渋滞予測について)
NEXCO中日本(お盆期間の高速道路における渋滞予測について)
混雑が発生する時間帯を避けて移動
お盆休み中も混雑が比較的少なめな時間帯が存在します。移動時はなるべく走りやすいタイミングを狙うようにするべきです。
早朝は車通りは少なくなるため、渋滞距離が長くなりがちな日中帯を避けた移動を心がけましょう。しかし、先述した通りお盆休みは10日〜11日にかけて夜間に渋滞が発生する他、通常時よりも早い時間帯から渋滞が発生する可能性があるため、過信は禁物。
出発をより早めて3時、4時などにし、渋滞発生エリアを通り抜けたあとにSA・PAなどで仮眠を行うといった移動方法も手。
また、13日〜16日の間が休みの方は、下りを移動するツーリングをこの期間に回すのもあり。高速道路の下りは早朝の混雑が落ち着く為、狙い目です。ただ、Uターンラッシュが継続中のため、お帰りの時間帯の高速道路上りの移動に注意しましょう。
その他の期間も、渋滞予測を確認すると渋滞の発生頻度が少ないと思われる時間帯が見つかるため、向かうエリアに合わせて移動する時間帯を変えましょう。
都心部のオフィス街はすいている
混雑するエリアは非常に混雑するお盆休みですが、意外にも都内は比較的空いているエリアが多いようです。
東京の丸の内や、新宿西口といったオフィス街は、お盆休暇の影響で過疎状態となります。交通量も少なくなるため、バイクで散策したり写真を撮るためのスポットを探しやすい点がグッド。
また、首都高速も、沿線上にアクアラインやディズニーランドが存在する湾岸線を除き、比較的空く傾向にある模様。東京の摩天楼をバックにツーリングを楽しむ事ができるのではないでしょうか。
主要な高速道路や、地方都市部から離れたエリアは意外と穴場?
高速道路沿線や地方の都市部から離れたエリアにも走りやすいスポットは点在します。
例えば、伊豆の都市部から離れた位置にある西伊豆スカイラインなどは、連休中でも走りやすい傾向にあります。また、高速道路の中には常磐道といった比較的渋滞頻度が少なめな道路も。そのため、茨城の「袋田の滝」といった景勝地へ赴くのも良いでしょう。
ツーリングスポットへのアクセスは、早めに出発して目的地に到着することでより楽しみやすくなります。
混雑と暑さに注意してお盆もツーリングを楽しもう
ここまで、お盆休みに避けるべきエリア、楽しむための方法について紹介しました。
お盆休みに限った話ではないですが、ツーリングの際はなるべく混雑を避けて走行したいですよね。この期間は特に早めの行動を心がけ、特に混雑する日にちや時間帯、場所を避けて目的地を決定しましょう。
本記事の情報が、お盆中のツーリングプラン設定の一助となれば幸いです。
暑さに注意して今年の夏もツーリングを楽しみましょう!
投稿者プロフィール
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主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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