他所様のバイクを傷つけてしまったとき、血の気が引きますよね💦でも逃げちゃダメです。しっかりと誠実に事実と向き合って対応しましょう。
ゴールデンウィーク2日目の朝、友人がホテルの駐車場で当て逃げに遭いました。防犯カメラの映像と宿泊者名簿から昼過ぎに犯人は捕まりましたが、その日のツーリングは台無しです。
逃げても捕まるし、罪も重くなります。決して他人事ではなく、自分が加害者になる可能性も十分にあると考えました。
このような突然の事態に、どう対処すればよいのか焦ってしまいますよね。
この記事では、他人のバイクを傷つけてしまった際の適切な対処法と、事後の手続きをわかりやすく解説していきます。
他人のバイクを傷つけるシチュエーション
友人はホテルの駐車場で当て逃げの被害に遭いました。相手はバイクではなくクルマで、接触してバイクを倒したあと、加害者はバイクを起こして何事もなかったかのようにその場を立ち去りました。
ブレーキレバーとハンドガードが折れてしまっていたとのこと。傷ついただけなら対応後にツーリングを再開できますが、ブレーキレバーがないのでその日のツーリングは中止。
幸いホテルの駐車場には防犯カメラが設置してあり、その映像と宿泊者名簿から昼過ぎには犯人が捕まりました。
現在も保険会社を通して事故対応中です。
ではここから、他人のバイクを傷つけてしまうシチュエーションを考えていきましょう。
他人のバイクに接触して転倒
バイク同士もしくは自身の身体が隣のバイクに接触してしまうことはよくある事故です。特に狭い駐車スペースでの接触事故は頻繁に発生します。
バイクは重量もあるので軽く当たっただけで倒れることは無いかもしれません。しかし、鍵や指輪などのアクセサリーで傷をつけてしまうことは十分に考えられます。
すぐに警察と保険会社に連絡しておき、所有者との交渉や保険対応の準備をしてください。
傷つけてしまっただけでも、転倒させてしまっても、冷静に状況を確認し、写真や動画で証拠を残しておきましょう。この証拠が後々の交渉や保険申請に役立ちます。
自分のバイクが倒れて隣のバイクにぶつかる
バイクが風で倒れたり、駐車中にスタンドが外れて倒れることもあります。これも狭い駐車場などでは隣のバイクに被害を与えることがあるため、駐車時の安定性を確認することが重要です。
スタンドの指差し確認や、ギアを1速に入れておくことで不意にバイクが動いてスタンドが払われるのを防ぐことができます。
事故現場を発見したらすぐに警察と保険会社ヘ連絡し、証拠となる写真や動画を撮影しておきましょう。
その場にいない間に起きた事故だった場合は、防犯カメラの映像なども確認して第三者による事故の可能性がないかどうかも確認しておきましょう。
他人のバイクに勝手に跨って立ち転け
まず、他人のバイクに勝手に跨ったり、触ったりするのはやめましょう。会社にバイク通勤していたとき、勝手に跨ったり触ったりする社員がいて非常に不愉快でした。
自分のクルマに他人が勝手に乗り込んでいたら、怖いし不愉快ですよね?
しかもその上で立ち転けしてしまったら最悪です。他人のバイクに勝手に跨るような人は、そのような状況からは逃げようとするかもしれません。
しかし、現代ではいたるところに(特に駐車場などには)防犯カメラが設置してあり証拠を探せばすぐに特定されてしまいます。
正直に謝れば穏便に話し合える可能性もありますが、逃げたことで被害者の恨みも強くなり弁護士などを通じてより重い罪と損害賠償を背負うことにもなりかねません。
他人のバイクに勝手に跨って立ち転けさせてしまったときは、すぐに警察や保険会社に連絡し、被害者には誠心誠意謝罪しましょう。
事故発生時の対処法
どのような場合でも、事故を認識したらすぐに状況確認をして警察や保険会社に連絡しましょう。警察の事故報告書があると、保険会社との交渉がスムーズに進みます。
保険対応や当事者間での交渉にも使えるため、詳しい状況や傷の有無などを写真や動画に収めておくと安心です。
傷つけてしまったところは誠心誠意謝罪して損害賠償する必要がありますが、昔から付いていた傷などについても賠償を請求してくる人もいるかもしれません。
そんなときに詳しい事故の証拠は、解決に向けて必要不可欠です。
防止策と注意点
事故防止のために、駐車する場所はなるべく平坦で安定した所を選びましょう。また、スタンドの使い方や角度にも注意を払い、バイクが倒れにくい状態にしてください。
また、被害に合わない状況を作ることも大切です。バイクカバーやロックを使用することで、防犯対策が強化されます。
駐車するときは人目につきやすい場所や防犯カメラに写る位置を意識して停めてください。いざというときに目撃者や証拠映像を確保することができます。
任意保険が使えない場合
自分のバイクで立ち転けして他の車両を傷つけてしまった場合には任意保険で対応できるかもしれませんが、人のバイクに勝手に跨ったりして傷つけた場合は任意保険が使えません。(契約内容による)
このような場合には『個人賠償責任保険』を使用することになります。任意保険の対物補償は、運転中の事故に限られる場合が多いです。
個人賠償責任保険とは?
個人賠償責任保険は、日常生活の中で他人や物に損害を与えてしまった場合、その損害賠償責任を補償する保険です。
個人賠償責任保険は、単独で契約することも可能ですが、多くの場合、火災保険や自動車保険などに付帯して契約することが一般的です。このようにすることで、保険料を節約できるメリットがあります。
個人賠償責任保険は、日常生活全般において発生する損害賠償責任を幅広くカバーします。具体的には、次のような場面で役立ちます。
- 自転車事故による他人への損害
- 子供が遊んでいて他人の物を壊してしまった場合
- バイクが倒れて他人のバイクや車に損害を与えた場合
個人賠償責任保険は、日常生活での予期せぬ事故に対する備えとして非常に有用です。
自身や家族が他人に損害を与えてしまった場合でも、高額な賠償金の支払いをカバーし、経済的なリスクを軽減できます。
まとめ
他人のバイクを傷つけてしまうと、焦りや不安を感じるのは当然です。事故が発生したら、まず現場を確認し、証拠を確保してください。
すぐに警察と保険会社にも連絡し、詳細を報告しましょう。これにより、保険対応や当事者間での交渉がスムーズに進みます。
万が一他人のバイクに損傷を与えた場合は、誠心誠意謝罪し、必要な手続きを迅速に行いましょう。逃げたり隠したりすることは、罪を重くし、賠償金の増加を招く恐れがあります。
また、事故を防ぐために、バイクを安定した場所に駐車し、スタンドの使い方や角度に注意することが大切です。バイクカバーやロックを使用し、防犯カメラが設置されている場所に駐車することで、防犯対策を強化できます。
普段から、他人のバイクに対する配慮と責任ある行動を心がけましょう。これにより、事故を未然に防ぎ、安全で安心なバイクライフを送ることができます。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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