バイクに乗り始めたばかりの方、あるいはこれから初めてのバイクを買うぞ!という方は、バイク屋さんなどに「何か取り付けたいパーツとかありますか?」なんて聞かれる事もあるでしょう。しかし、そもそも初めて、あるいは慣れていない訳ですから、何を取り付けたり、何を購入したりすればよいのかわからない場合が多いですよね?
今回は、そんな初心者ライダーさんに向けて、私の経験上”コレは便利”、”こういうのを選んだ方が良いよ”と、おススメできるパーツや用品を紹介していきたいと思います!
非接触充電型スマホホルダー
昔は紙の地図が主体でしたが、今やツーリングなどでは、ナビゲーションシステム(ナビ)を使うのが当たり前となってきています。バイク専用のナビなども販売されていますが、地図更新の頻度や手軽さから、スマホアプリのナビを用いる方も多いでしょう!しかし、アプリのナビは意外とバッテリーの消費量が大きいのが実情です。
非接触充電型のスマホホルダーなら、ホルダーにセットするだけで充電ができる事はもちろん、煩わしい電源コードも無く(ホルダーへのコード接続は必要)、ハンドル周りをスッキリさせる事ができます。また、機種変更などにより、接続コードの形式が変わった場合でも、そのまま使い続ける事も可能です。
非接触充電型のスマホホルダーは色々販売されていますが、筆者は、Kaedear製のものを愛用しております。写真の状態でホルダーに配線炭なので、配線のわずらわしさが無いのがわかると思います。
握りが軽くなるレバー(ポジション調整機能付き)
近年は、昔に比べてクラッチが重いバイクというのは減ってきましたが、女性ライダーにも人気のハーレーダビッドソンなどは、比較的クラッチが重い部類に入ります。渋滞の少ない大陸ではそれでも問題無いのかもしれませんが、渋滞の多い日本、しかも首都圏などでは、クラッチの重さからツーリングが苦痛になってしまう事もありますよね?
そうした苦痛を軽減し、ツーリング自体の楽しみを増やす意味でも、握りが軽くなるレバーは有効です!こうした後付けのレバーは、レバーポジションを細かく設定できるものも多いため、長距離運転や渋滞時の疲労軽減の他、レバー位置を自分の手に合った場所に調節する事ができるというメリットもあります。
写真は、ハーレー純正オプションの握りが軽くなるレバーで、ポジション調整機能はついておりません。
ギアポジションセンサー(シフトポジションインジケーター)
近年は、シフトインジケーターが標準装備されている車種も増えています。つまり、”あった方が便利”という意見が多く、先人たちから必要とされ、メーカー側もそれを認めているアイテムと言える訳です。
実際、慣れないうちは、今何速で走っているのか?というのが判らなくなってしまったり、停車時にシフトを下げ忘れてスタートでエンストしてしまったりといった事態もあります。このため、現在のシフト位置を視認できるというのは、バイクを運転する上での安心感の向上につながります。
後付けのシフトインジケーターは、車種専用設計の物の他、車種を問わず取り付け可能な汎用品も販売されていますので、”自分のバイクにはシフトインジケーターが無い”という方は、ご一考されてみると良いと思います。
エンジンガードOR/ANDスライダー
私がバイクに乗り始めた頃は、エンジンガードは”教習車みたいでカッコ悪い”という意見が強く、自分のバイクに付けている人は殆どいませんでした。しかし近年は、立ちごけ等の際の安全性や、車体へのダメージ低減、及び専用品の普及、ガードやスライダー自体がカッコ良くなった等の理由から、多くのライダーが、エンジンガードやスライダーを装着するようになって来ています。
大前提として転ばない事が一番なのですが、”転ばぬ先の杖”という意味合いで、装着しておくと良いパーツの1つと言えるでしょう。実際、ガードやスライダーは、バイクのエンジンや外装のみならず、レバーやペダルを保護する役割も兼ねる場合があるため、ちょっとした立ちごけでクラッチレバーやブレーキレバーが根本から折れてしまい、自走で帰れなくなってしまうといった事態を防ぐ確率を上げる事ができるかもしれません!
サイドスタンドエクステンションプレート
コチラは車種によるところも大きいのですが、ヨーロッパ車などに見受けられる、サイドスタンドが短く、停車時の傾きが大きくなるバイクに特に有効です。
サイドスタンドエクステンションプレートは、サイドスタンドの下にプレートを取り付け、いわゆる下駄を履かせた状態とするパーツです。このようなパーツを取り付ける事により、停車時の傾きが小さくなり、引き起こしが楽になります。また、サイドスタンド下の面積が大きくなるため、砂利や土、夏場のアスファルトの駐車場などでの停車時にサイドスタンドが砂利の間や土、あるいはアスファルトにめり込むといった事態を避ける事が可能となります。
なお、車種によっては、サイドスタンドエクステンションを取り付ける事で、車体が立ちすぎて停車時に不安定になりやすくなるといった場合もあります。このため、取り付けに際しては、自車の状態をしっかりと把握した上で行うようにしてください。
ETC車載器
こちらも今や標準装備される車種が増えてきていますが、車に比べると標準装備されている車種自体が少ないのが実情です。はっきり言って、一度使うと無くてはならなくなる位便利です!操作に不慣れな初心者にこそ、料金所で慌てないように、取り付けて欲しい一品です!
また、近年利用者が増えている二輪車定率割引や、ツーリングプランなど、様々な割引やサービスを利用できるようになる他、一部料金所では、ETC車載器を搭載していないと出入りできない場所もあるため、高速道路等を利用するライダーには、是非取り付けてもらいたいと考えます。
二輪車用のETC車載器としては現在、ミツバサンコーワ製と日本無線製のものが主流となっています。
ドライブレコーダー(前後カメラタイプ)
こちらも、転ばぬ先の杖的な用品になりますが、いざという時に役に立ちます。二輪車は、四輪車(普通自動車)に比べて車体が小さいため死角に入りやすく、かつ見落とされやすいため、意図的か否かを問わず不意の車線変更などによる幅寄せを受ける場合もあります。接触等を避ける事ができれば良いのは一番ですが、仮に接触等が生じた場合、ドライブレコーダーによる録画映像は、”見えなかった”、”いきなり後ろに入って来た”などの相手側の主張に反論するための証拠になります。
また、後ろからカメラが見えると、煽られたりする確率も減るそうなので、運転に自信が無い方こそ取り付けておいて損は無いアイテムだと考えます。筆者は、MITSUBA製のEDR-21Gαというタイプ(当時最新)のものを取り付けておりますが、現在は、本体の防水機能が高められ、かつコンパクトになったEDR-22Gというタイプが販売されております。
軽いヘルメット
ライダーに必須な装備品であるヘルメットは、大きくわけて、フルフェイス、ジェット、キャップなどの形態と、様々なデザインのものがあります。短距離やチョイ乗りなどではあまり気にならないのですが、長距離ツーリングなどの際には、たった100gから200g程度のヘルメットの重量差が、疲労感に大きな違いを与えます。
このため、ツーリング後の疲労感、特に肩こりが酷いなぁ・・・と感じるような方には、是非、軽いヘルメットの着用を試してみていただきたいと思います。
ヘルメットの形態として重い部類に入るフルフェイスにおいて、特に軽いヘルメットの例としては、以下の2点を挙げる事ができます。なお、筆者が使用しているのは、下記AEROBLADE-6の1つ前の型であるAEROBLADE-5です。
SHOEI:Z-8
OGK KABUTO :AEROBLADE-6
ホルスター型バッグ
基本的にフルノーマルのバイクには、積載性が殆どありません。特に近年のモデルは、積載スペースが小さくなっているような気がします。このため、財布や免許証、その他必需品等は、ライダーが身に着ける事になる事が多いです。
小さな物であれば上着やズボンのポケットに・・・という手もありますが、財布等に関しては、ちょっと入れ辛い場合もあるでしょう。このためライダーは、バッグを背負ったり、ウエストバッグを装着したりする人が多いです。
しかし、背負うバッグは、荷物の取り出しに不便ですし、バッグが重くなると肩が凝ります。また、ウエストバッグは、段差のあるシートが装着されているバイクだと、段差にバッグが持ち上げられたり、挟まれたりして不快感を伴う場合があります。このため、積載性はあまり良くないのですが、スタイリッシュで邪魔にならず、荷物も取り出しやすいという観点から、腿に取り付けるホルスター型のバッグがお勧めです。
筆者も、以前はKOMINE製のウォータープルーフのホルスターバッグを使用しており、現在は、AVIREX製のホルスターバッグを使用しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?経験上からの私見になってしまいうので、”誰にとっても絶対便利”とは言えない部分もあるかと思います。しかし、今回ご紹介させていただいたものの多くは、私自身が実際に使ってみて満足しているのも事実です。
このため、バイクパーツや用品について、”何を取り付けようかな?”、”何が必要かな?”と、悩んだ際の参考にしていただけると幸いです。
投稿者プロフィール
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BMW F900XRとDucati MonsterS2Rでチョイノリからロングツーリング、サーキット走行まで楽しむリターンライダー。
リターン後のツーリングは首都圏内での日帰りをメインとして、美味しい物や良い景色を堪能している。
ご当地"グルメ調査隊"と称してマスツーリングの企画運営なども手掛けることから、バイクの様々な楽しみ方を伝えて行く事を目標としている。
若い頃は、日帰りで埼玉-青森間を往復したことがある、 "自称"やれば出来る男。
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