日を追うごとに冷え込みが増す中、年末年始の過ごし方を考えているバイク乗りさんに朗報をお伝えします。今回の年末年始は12月28日(土)〜1月5日(日)までの9連休です!せっかくの大型連休なのに、家にこもって消化してしまっていいんでしょうか!?
そこでこの記事では、奇跡の9連休を有効活用!年末年始ツーリングを満喫できるオススメのスポットをご紹介します。北は北海道、南は鹿児島県まで。日本を走り回るカゲモトが厳選したツーリングプランをお届けします!
ぜひ、最後までお付き合いください。
今年は年末年始ツーリングが熱い
企業の年末年始休みは12月29日~1月3日までが一般的ですが、今回は前後に土日があるため、大型連休になる会社が多いです。奇跡ともいえる9連休をずっと家の中で過ごすのはモッタイナイ。
年越しは家で迎えたいバイク乗りさんも、元旦前後の連休はバイクに乗ってみませんか?
冬のツーリングスポットは海岸沿いがオススメ
冬ツーリングでは山岳部は避けて、海岸沿いのスポットを巡るのがオススメです。標高の高い地域では、日中も気温が上がらず、積雪や凍結の恐れがあります。海岸沿いは山と比べて気温が高く、日を遮るものもないため、日中はポカポカ陽気を感じられる日もあります。
今回ご紹介するスポットも海岸沿いを中心に厳選しました。ぜひ、参考にしてください。
宗谷岬|日本最北端で年越し
バイク乗り究極の年越しは「宗谷岬」といっても過言ではないでしょう。日本最北端の地、宗谷岬で毎年行われている元旦イベント「初日の出inてっぺん」では、全国各地からバイク乗りが集まります。
大みそかになると続々とイベント参加者が集まり、車中泊やテント泊を行って新年を迎えます。元旦の朝5時半、かがり火が点火されてイベントはスタート!稚内市長年始の挨拶や打ち上げ花火、個数限定の干支キーホルダーの配布などが行われ、会場は寒さに負けじと賑わいます。
参加者の中には、毎年参加してキーホルダーをコレクションしている猛者もいるそうです。極寒の地で長い夜を乗り越えた先に拝むご来光は、きっと一味も二味も違うのではないでしょうか。
高難度!冬の北海道ツーリング
しかし!ご紹介したものの、日本最北端の年越しはあまりオススメしません。大晦日から元旦にかけて宗谷岬の気温はマイナス10℃前後になり、強風で道路が封鎖されることも多いです。防寒対策はもちろんですが、バイクも万全な準備が必要になります。
スパイクタイヤは必須で、スクリーンやハンドルカバーもあった方が良いです。低温の環境は樹脂の耐久性を奪い破損しやすくなるので、古いパーツや消耗品は交換や対策が必要になります。万が一、バイクが故障しても、レッカーはすぐに駆けつけてくれません。
かなりハードルの高い日本最北端の年越しですが、毎年参加しているバイク乗りさんがいることも事実です。私の知人にも、定期的に北海道の年越しツーリングを楽しんでいる女性ライダーがいます。興味がある人は、しっかり下調べを行い、万全の準備で挑んでください。
初日の出inてっぺん 2025の詳細情報
開催期間 | 2025年1月1日(水) 5:30~ |
開催場所 | 宗谷岬 |
電話番号 | 0162-24-1216(稚内観光協会) |
公式サイト | https://www.north-hokkaido.com/event/detail_1154.html |
瑞鳳殿|瑞鳳殿ご開帳!元朝詣り
宮城県仙台市にある「瑞鳳殿(ずいほうでん)」では、1月1日に本殿の御開帳と新年拝礼式が執り行われます。瑞鳳殿は伊達政宗の霊魂を祭ってあるお堂で、繊細で煌びやかな装飾と鮮やかな色彩が特徴です。瑞鳳殿の中には、仙台藩祖の伊達政宗の木像が安置され、年に数回の特別な日しか見ることができません。
新年拝礼式では、仙台藩ゆかりの方々が裃姿で参列し、伊達政宗へ元朝詣り(がんちょうまいり)を行うそうです。宮城県の人々にとって伊達政宗は今も特別な存在なのだと感じますね。ちなみに元朝詣りとは、初詣と同じように元日の朝に神社やお寺にお参りすることで、宮城県や岩手県の一部で使われている言葉です。
瑞鳳殿へは予備知識なしで訪れましたが、広い敷地を散策するだけでも十分に楽しめました。1月1日は瑞鳳殿エリアが無料公開になります。この機会に、ぜひ訪れてみてください。
瑞鳳殿の詳細情報
電話番号 | 022-262-6250 |
観覧料 | 大人 570円 |
開館時間 | 2月~11月:9:00~16:50 (最終入館時間16:30) 12月~1月:9:00~16:20 (最終入館時間16:00) |
定休日 | 12月31日(全館休館) 1月1日(瑞鳳殿のみ開館) |
公式サイト | https://www.zuihoden.com/ |
伊豆沼のオオハクチョウ
仙台市から70kmほど北にある「伊豆沼」と「内沼」には、多くの渡り鳥が飛来します。9月下旬を過ぎると、マガンやオオハクチョウ、コハクチョウなどを観察することができます。1月には飛来のピークを迎え、ガンは約16,000羽、ハクチョウは約2,000羽も集まる、水鳥の楽園といえる場所です。
秋保温泉で日帰り入浴
冬のツーリングで外せないのが温泉。仙台の奥座敷と称される「秋保温泉(あきうおんせん)」は仙台市から約20km西にあります。古墳時代後期から親しまれ「名取の御湯」とも呼ばれている由緒ある名湯です。温泉街の中にある「秋保温泉共同浴場」では、日帰り入浴が可能です。もちろん、年末年始も営業しています。
秋保温泉共同浴場の詳細情報
電話番号 | 022-398-2774 |
入浴料 | 大人 300円 |
営業時間 | 7:30~21:00 12月29日より7:30~20:00 |
定休日 | 第4水曜日 |
公式サイト | なし |
駐車場は秋保温泉共同浴場に向かって左へ100mの場所にあります。
仙台周辺で食べ歩き
仙台といえば、食べ歩きも忘れてはいけません!牛タンやずんだ餅、笹かまぼこなど名物グルメがたくさんあります。ホヤや牡蠣、三角あぶら揚げなど、お酒の肴に困らない街です。多くのお店は2日から営業しています。年末年始は宮城県でゆっくりツーリングと観光を楽しんではいかがでしょうか。
鬼宿|プライベートビーチで初日の出
静かに初日の出を拝むなら、和歌山南部の「鬼宿(おにゃど)」がおすすめです。輝く太陽と荒々しい奇岩、目の前に広がる大海原が織りなす神秘的な風景を楽しめます。鬼宿にある手彫りのトンネルも必見です。
残念ながら、近隣のキャンプ場は閉業してしまったので、テントの中から初日の出を見ることはできなくなりました。夜間は車両通行規制があるため、鬼宿(おにゃど)で日の出を見るなら4kmを歩く必要があります。でも、鬼宿まで歩かなくても、ゲートから少し進むだけで、十分に日の出を楽しむことが可能です。
鬼宿の詳細情報
入場料 | 無料 |
車両通行規制 | 4~9月 19:00~翌6:00 10~3月 18:00~翌7:00 |
定休日 | – |
公式サイト | https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kanko/koza/arahunekaigan.html |
駐車場は荒船海岸のゲート手前にあります。
あらふねリゾートで日帰り入浴
荒船海岸のゲートすぐ近くの「あらふねリゾート」では、日帰り入浴が可能です。目の前には美しいビーチが400mも続き、夏は海水浴も楽しめます。もちろん、宿泊もできるので、和歌山ツーリングの宿泊地としてもオススメです。
あらふねリゾートの詳細情報
電話番号 | 0735-74-0124 |
入浴料 | 大人 450円 |
営業時間 | 15:00~21:00 |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://hpdsp.jp/arafune-resort/ |
絶景!田原の海霧
あらふねリゾート前の美しいビーチ「田原海岸」では、年始から2月にかけて「田原の海霧」と呼ばれる現象が発生します。川から流れる冷たい空気と海水の温度差によって発生する霧が、幻想的な風景を生み出します。自然現象のため、条件が合わないと見ることができませんが、一度は出会ってみたい景色です。
橋杭岩や一枚岩などの奇岩群
和歌山県南部の周辺には、奇岩や怪岩が点在しています。人気ツーリングスポットの橋杭岩をはじめ、古座川の一枚岩や蜂の巣壁など魅力的なスポットが満載!連休を利用して、和歌山県をゆっくり巡ってみませんか?
出雲大社|名湯に入って初詣
初詣をするなら、日本を代表するパワースポット「出雲大社」がオススメです。国宝に指定された本殿や日本最大級のしめ縄がある神楽殿など見どころは多いです。広い境内には、表情豊かなウサギの石像が60体も設置されています。参拝の後に、境内をゆっくり散策することも楽しみ方の一つです。
三が日は勢溜(せいだまり)交差点を中心に交通規制が実施されます。訪れる際は、ご注意ください。
出雲大社の詳細情報
電話番号 | 0853-53-3100 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 宝物殿 8:30~16:30(入館は16:00まで) |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://izumooyashiro.or.jp/ |
湯の川温泉は日本三美人の湯
出雲大社の南東に日本三美人の湯に数えられる「湯の川温泉」があります。ホウ酸を多く含んだアルカリ性の泉質は、肌がしっとりツルツルになるそうです。多くの旅館で日帰り入浴できます。
数ある旅館のなかで「湯元 湯の川」は明治10年創業の歴史ある旅館です。施設内に設けられた貸切風呂は、宿泊者なら無料で利用できます。
湯元 湯の川の詳細情報
電話番号 | 0853-72-0333 |
入浴料 | 大人 700円 |
営業時間 | 10:00~15:30(最終受付 15:00) |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | http://www.yumotoyunokawa.jp/ |
出雲日御碕灯台の絶景
石造灯台として日本一の高さを誇る「出雲日御碕(いずもひのみさき)灯台」は、断崖絶壁が連なるスリル満点のスポットです。天気が良い日は青と白のコントラストが美しく、天気が良くない日はちょっと怖い。周辺には松並木の遊歩道もあり、日本海の壮大な景色を楽しめます。灯台上部の展望台からの景色は必見!
出雲日御碕灯台の詳細情報
電話番号 | 0853-54-5341 |
入浴料 | 300円 |
営業時間 | 【3月~9月】 土日祝 9:00~17:00 平日 9:00~16:30 【10月~2月】 9:00~16:30 ※入場は参観終了時刻の20分前まで |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight12/ |
中海堤防道路で湖上を走る
島根県東部の中海(なかうみ)に浮かぶ、江島と大根島、亀島を結ぶ橋からは、まるで水上を走っているような景色が楽しめます。天気が良い日は鳥取県の名峰「大山(だいせん)」が拝めることも!CMで有名になった「ベタ踏み坂(江島大橋)」もすぐ近くです。
開聞岳|ダイヤモンド薩摩富士
「開聞岳(かいもんだけ)」は、鹿児島県南部にある標高924mの火山です。円錐形の整った姿から「薩摩富士」とも呼ばれ、日本百名山の1つに認定されています。周囲に山がないため、頂上からは遠くまで見渡せる360°パノラマが楽しめるそうです。
年中を問わず登山できる人気スポットですが、岩場や階段、ハシゴなど険しい参道が約5kmも続くので、気合が必要かもしれません。
御茶屋の場公園から見る初日の出
頂上からご来光を拝むのは大変そうなので、朝日と開聞岳の頂上が重なる「ダイヤモンド薩摩富士」を望む絶好の観賞スポットをご紹介します。開聞岳から、西へ約25km進んだ場所にある「御茶屋の場公園」はベストポイント!芝生の小さな公園ですが、開聞岳を正面にとらえられます。
遊具以外に何もないので、訪れる際は、万全の準備を行って観賞を楽しみましょう。
開聞トンネルで探検気分
開聞岳の外周には、独特の雰囲気のある「開聞トンネル」があります。照明は無く真っ暗で、等間隔に設置された明かり窓から差す光が特徴的です。中間地点には中庭と呼ばれる、骨組みだけになったトンネルも、なんだか味があります。
クルマの離合は困難なため、バイクの強みが発揮されるスポットです。トンネル好きのバイク乗りさんにオススメです!
枕崎の戻り鰹
年末年始はちょうどカツオが旬を迎えています。枕崎の海で釣り上げられた新鮮なカツオをぜひ食べてください!もっちもちの食感が特徴のぶえん鰹や、脂が乗って濃厚な戻り鰹など、とびきり新鮮なカツオを堪能できます。
この辺りでしか食べられない腹皮も絶品です。マグロでいうところのトロに当たる部位で、ご飯のお供や酒の肴にぴったり。枕崎市かつお公社は1月2日が仕事始めで、全国への配送も可能です。お気に入りのカツオを自宅で食べながら、旅の思い出を振り返りましょう。
枕崎市かつお公社の詳細情報
電話番号 | 0993-72-7175 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | 元日のみ |
公式サイト | https://www.katuo.net/ |
年末年始の9連休はガッツリ楽しもう!
今回は、年末年始ツーリングを満喫できるオススメのスポットをご紹介しました。北海道の宗谷岬はかなりハードルが高いですが、4つのスポットは初心者からベテランまで、安全に楽しめる場所になっています。せっかくの9連休なので、今年の年末年始はガッツリとツーリングを楽しんでみてはいかがでしょうか!
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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