こんにちは!昔はサーキットでレースにも出ていたカブ主のベルです。
バイクに憧れて免許を取得したけど実際に走ってみると「峠道が恐い!」となっていませんか?
分かります!僕も免許取り立ての時は峠の運転がとても怖かったですし、転倒したこともあります。
教習所では峠道の走り方は練習出来ないので、実際に走ってみて初めて峠道の恐さに気づくんですよね。
今回はそんな免許を取得してまだ間もない初心者ライダーに伝えたい峠道の注意点と楽しみ方について書かせてもらいますね!
初心者が「ドキッ!」とする峠のシュチュエーション3選
まず初めにバイク初心者が峠道で思わずドキッ!とするようなシュチュエーションとそれを回避するテクニックを紹介させてもらいます。
下り坂中のカーブ
バイク初心者がまず初めに峠道で恐怖するのがこの下り坂のカーブだと思います。
下り坂の直線の場合は見通しもよく、ただ気持ち良いだけなのですがカーブとなると話は別。
いつもと同じようにブレーキをかけてもあまり減速しないですし、カーブを曲がっている最中もアクセルを開けていないのに速度がゆっくりと上っていきます。
カーブの手前では「これぐらい減速したら曲がれるかな?」と思っていざコーナリングを始めると「うわ!思ったより曲がらない!」といった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
この下り坂のカーブの対処法ですが「ちょっと早すぎるかな?と思うぐらい手前からブレーキを開始する」です。
カーブが始まる十分手前の距離からブレーキを握り始め「この速度なら確実に曲がれる」と確信が持てるまでしっかりと減速することが大事です。
僕も初心者の時に下りのカーブで転倒したことがあるのですが「ブレーキをしても思ったよりも速度が落ちなかった事によるパニック」で転倒しました。
バイク初心者にとってこの「パニック状態にならない」事が大事だと僕は考えています。
突然現れる路面凍結や落ち葉
次は突然現れる路面凍結や落ち葉についてです。
峠道を走っているとよく遭遇するパターンですね。
長いトンネルを抜けると急に目の前の道路が凍結していた。
または見通しの悪いカーブを曲がっている途中に落ち葉が積もっていたり大きな落石があったりします。
なので「トンネルの出口付近では速度を出さないようにする」「見通しの悪いカーブでは対向車だけじゃなく路面の状況にも注意する」こういった事を心がけてバイクの運転をするようにしましょう。
後方から迫ってくる速い車
まだ自信がないのでゆっくりと峠道を走っているとミラーに大きなトラックやすごい速度で迫ってくる車が映ると恐いですよね。
「うわ!急いで譲らないと!」と冷静でいられなくなり、身体は緊張で力が入ってしまったりします。
この時の対処法ですが安全に車が抜きやすいポイントが来たら左ウインカーを出して譲ってあげるようにしましょう。
「安全に車が抜きやすいポイント」とは
・見通しの良い直線。
・路肩が広い。
・対向車が来ていない。
これらが重なるところがあればウインカーを出して左に寄って減速すればあとは勝手に抜いていってくれます。
ここで注意しないといけない事はギリギリ限界の左まで寄らない事です。
もし完全に左に寄ってしまうと車に追い越されている間、目の前に落石等が出てきても右にも左に避ける事が出来なくなります。
なのでバイク1台分ぐらいはさらに左に寄ろうと思えば寄れるぐらいのスペースは開けておくのが肝心ですよ。
恐い峠道が楽しいと感じるようになるためにはどうすれば良いか?
先程は峠道の注意点を書かせてもらいました。
次は「どうすれば峠道が楽しいと思えるようになるか?」について僕からアドバイスをさせてもらいます。
ライディングジャケットやパンツで万が一に備えよう
まずは万が一に備えてライディングジャケットやライディングパンツを思い切って購入しましょう。
「峠道が恐い」と思う理由として結局は転倒した時の怪我を想像してしまうからです。
バイク用のジャケットは肘や背中等に頑丈なパッドが入っているのでもし、転倒してしまっても軽症で済む確率がグッとあがります。
初心者の方は夏の時期に長袖のジャケットを着る事に抵抗のある方もいるかもしれませんが、夏用メッシュジャケットは「着たほうが涼しく感じる」のでバイクに乗っている時の快適さが全然違ってくるんです。
転倒した時の怪我を防ぐことができ、さらに快適に走ることが出来るのでこういったジャケットやパンツを購入することをおすすめしますよ!
慣れるまでは近所の走りやすい峠を積極的に走ろう
根性論みたいになってしまうのですが実際に近所の峠道にいって練習するのも大事です。
峠道が恐いと感じる事の理由に「上り坂と下り坂のバイクの動きに慣れていない」というのが上げられます。
教習所では平面な道がほとんどなので初心者は上り坂や下り坂のバイクの動きをまだ身体で理解ができていません。
無理に速く走る必要は無いので、あえて峠道を選んで走りましょう。
そうするとどこかで「下りではこれぐらいの力でブレーキが必要なのか…」と頭ではなく身体が覚えていきます。
慣れてくると平面な道を走っているのと変わらないぐらい、バイクの操作に戸惑わなくなっていきますよ。
スローインファーストアウトの重要性
峠道を安全に走るのにとても大事な事が「スローインファーストアウト」。
教習所でも習ったかも知れませんが、本当にこれは大事なことです。
カーブの手前で確実に安全に曲がれるスピードまでブレーキをかける。
そして無理をせずカーブを曲がり、終盤に車体が起きてきたらしっかりとアクセルを開けます。
安全な状況ではしっかりと速度を出す事も大事。
そうしないと次から次へと後続車が来るので煽られているような感じがしてしまうのです。
だんだん峠道に慣れてきたライダー向け、より安全に走るための注意点
ここではそろそろバイクにも慣れてきて「初心者」では無くなってきた人向けのアドバイスをさせてもらいます。
右カーブと左カーブ、それぞれの注意点
峠道を走る時に右カーブと左カーブで注意するポイント少し変わってきます。
まず右カーブですが曲がっている時にタイヤは走行車線内に入っているけど身体は反対車線ギリギリまで近づいたりしていませんか?
僕もバイクに少し慣れてきた頃にそんな状態になっていました。
外にはらんでコケるのを恐れて右カーブではどうしても反対車線ギリギリまで近づいてしまうのです。
この走り方は単純に自分も反対車線の人も危ないのでこのクセが有る人は直したほうが良いです。
コツはアウト側を意図的に走る練習をすること。
どの右カーブも「ちょっとアウト側を走る」練習をすればバイクをバンクさせた状態でも体が反対車線に出ることは無くなってきますし、自由にラインを選べるようになると単純に峠道が楽しくなってきますよ。
次に左カーブですが右カーブと違い山の斜面がよりライダーに近くなるケースが多いです。
なので見通しがかなり悪く、カーブを曲がった先に落下物や鹿などの動物が立っていることなどもあるので「この先に何か落ちているかも?」という意識をもって走りましょう。
転倒しても救助になかなか来てもらえない場所だってある
バイクに乗り慣れてくるとだんだん峠道が楽しくなって、つい飛ばし気味にはしっていませんか?
しかし峠道というのは街から離れている場所がほとんど。
なので、転倒したりした場合、携帯電話が圏外で使えなかったり電話がつながっても救助になかなか来てくれないような場所もあります。
「ここで走行不能になったらどうなるだろうか?」と想像を働かせる必要があります。
そのタイヤ古すぎない?タイヤをチェックしよう
タイヤというのは見た目に溝がしっかりあっても5年以上経ってくるとゴムが硬くなっています。
タイヤが古いととても滑りやすく、転倒のリスクがあがります。
よく聞くのが中古車を購入したあとに「タイヤの溝がしっかり残っているから」という理由で峠道でスポーツライディングをして転倒してしまうという事。
・格安の中古車を買った。
・友人から全然乗っていないバイクを譲ってもらった。
こういった人は今ついているタイヤをチェックしましょう。
バイクのタイヤの側面をみてみると4桁の数字が書いてあります。
上の写真のように下二桁がそのタイヤが作られた年、写真の場合だと2011年の製造という事。
残りの数字の43は43周目という意味です。
ここでもし製造年月が5年以上前であればタイヤは硬化して滑りやすくなっていると思っていいでしょう。
タイヤだけではありません。ブレーキなどもそうですが「自分のバイクの状態を把握しておく」というのは安全に峠道を走る上でとても大事なんですよ。
まとめ
以上がバイク歴30年の僕が考える峠道の注意点と楽しみ方でした。
峠道は恐い思いをすることが多いですが慣れてくると「バイクを乗りこなしている感覚」がとても楽しいんですよ。
僕的に例えるなら「スキーやスケートで上手に滑れている」感じに似ています。
せっかく買った憧れのバイク。
しっかりと乗りこなし、峠道への苦手意識を克服した先には感動できる景色が沢山待っていますよ!
峠道の特性とバイクの動きを理解して日本の道と絶景を楽しみましょう!
投稿者プロフィール
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カブ主キャンパー:ベル
年越宗谷岬を始め日本一周・ベトナム・台湾をバイクで横断!!
バイク好きはもちろんのことクライミング&登山にキャンプも大好き!超アクティブライダー。
愛車はスーパーカブ110。
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