・バイクに乗っているとお尻が痛くなる。
・特に長時間のロングツーリングの時は必ず痛くなる。
・どの対策グッズを買えばいいのかわからない。
こんなことでお困りでないですか?筆者も全く同じ悩みを持っていました。あの打ち身にも似た痛さです。しかし、”あること”に気を付けることで、なんと痛みは劇的に改善しました。この方法で下道400kmを14時間かけて走行しましたが、なんとお尻の痛みは発生しませんでした!
今回はお悩みの皆さんに、「対策グッズを購入する前に出来ること」をご紹介しようと思います。
お尻が痛くなる原因
体圧集中による血流不良
先ず、お尻が痛くなる原因として血流不良が考えられます。人間は椅子に座ると自分の体重をお尻と背もたれで支えます。言い方を替えると、お尻と背もたれに圧がかかる状態です。しかし、バイクのシートはそうはいきません。お尻だけに圧が集中し硬いうえに狭く、しかも足は微妙に垂れ下がります。これによって血流不良が起こり、しびれや打ち身のような痛みが発生します。
想像してみて下さい。高級ホテルのラウンジあるようなフカフカのソファの分厚さとバイクのシートの厚さを・・・。座ることが目的の物と、走るために座る目的では全く形状が違いますよね?そもそもバイクのシート自体が長く座るものじゃないと思って下さい。
シートが合ってない
そして、その人との相性もあります。人間全て同じに作らてはいません。その車体のシートが合わないこともあります。
特にオフ車、SSは注意
血流不良を考慮すると、お尻が痛くなりやすい車種はこんな特徴がです。シートが硬い・シートが薄い・シートが狭い。印象としてはオフ車、スポーツタイプは症状が出やすいでしょう。とは言っても筆者はアメリカンタイプでも痛くなってましたが・・・
実際に対策グッズで検証
そして、一般的に言われている対策グッズが本当に効果があるのか、実際に検証してみました。
【検証】関東で有名なツーリングスポット「道志みち」をひたすら走行し、お尻の痛みの限界が来たら終了、そのタイムを記録
ルール① お尻を動かしてはいけない(ポジション移動禁止)
ルール② 同じ服装、同じ車両、同じルートで行う
このルートを選択した理由は信号が少なく絶えず走行するため、ちょっとした休憩も出来ません。また、公平な結果が出るように、それぞれ別日に記録を取っています。使用するマシーンはスーパーカブ110プロ、恐らく日本一過酷な環境で走らされているバイクです。シートの作りは広く一般的です。
対策なしの場合
【結果】1時間6分
わかってはいましたが、大体40分ほどでお尻にしびれのような違和感を覚えます。そして、1時間を超えた辺りから我慢の限界を感じます。このタイムをベースタイムとします。
インナーパッド(ウィンタースポーツ用)着用の場合
【結果】1時間11分
お尻にパッドが入っていて安心かと思いきやそうでありませんでした。基本的に衝撃から守ってくれるものなので、お尻の圧を逃がすような効果があるとは言えませんでした。
メリット:安全性を考えたらアリ!膝、腰、お尻など下半身の守りは期待できそうです。ライパンがない人や、プロテクターを持ってない人は代用としてはおすすめ
デメリット:お尻が不格好になる。重ばるので違和感を感じる
ゲルザブ装着の場合
【結果】1時間9分
なんと!一番効果を期待されていたものだったのに、実際は対して変わりませんでした。しかし、意外にも違う面で効果がありました。
メリット:腰痛にはかなり効果があります。帰宅してからの腰の疲れがほとんど感じられませんでした。さらに、お尻の痛みからの回復スピードは一番速かったです。さすがゲルザブです。
デメリット:バイクの見た目に影響します。また、シート高が高くなる感覚がありますので、ライディングポジションが若干変わります。
これが最強の裏技!
こまめな休憩
単純ですがこれが一番効果があります!目安とする時間はバイクやライダーによっても変わりますが、今回の検証からすると、普通に乗っていたら大体40分前後がベストです。つまり、お尻に違和感を感じる前に休憩しましょう。
また、こまめな休憩はお尻の痛みだけでなく、ライダーの身体全身の休憩にもなります。さらに、バイクにも良いことがあります。エンジンもお尻と同じで長時間走り続けるより、適度に休憩を与えることによって消耗を抑えることができます。
乗車ポジションを使い分ける
乗車ポジションを使い分けましょう。「バイクはお尻で走る」と言っても過言ではありません。バイクはシーンに合わせてお尻を微妙に動かす乗り物です。
例えば、カーブで曲がりたい方向にちょっとお尻を寄せて加重すると、カーブの内側に体重が乗りますよね?他にも、加速したい時はシートのちょっとした背もたれにお尻を密着させて安定させます。こうすることで、シートの前後左右を満遍なく使うことができます。つまり、お尻は常に動くことになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?長時間同じ姿勢では、対策グッズでも有効的に使うことが難しいです。
また、信号待ちもちょっとしたお尻休みタイムにすることも可能です。先ずは対策グッズを導入する前に、乗り方や休憩のプランを変えてみてください。
モトコネクトでは他にも乗車中の各部の痛みを和らげる記事を公開しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
投稿者プロフィール
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神奈川県出身。バイク歴は15年。1日で下道400キロとか走る猛者です。
好き:コーヒー、洋ロック、お喋り、ケツが四角いバイク、水曜どうでしょう。
苦手:集中すること、単調作業。
愛車:ジェイド250、スーパーカブ110プロ
風と寒さと匂いと危険を感じながら、今日もだるまを乗っけて走ってます。
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