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ライダーに最適!? 前室付きシングルウォールテントとは?

キャンプツーリング全盛のいま、ソロキャンプとソロツーリングはとても親和性の高いものとなっている。ライダーにとって重要な「軽量・コンパクト」というキーワードは、アウトドアの世界では高山を渡り歩くような縦走登山の世界に通じるものだ。

 

全てのモノは小さく軽く。そうした登山の世界には、ライダーを魅了するようなアイテムが数多くラインナップしている。中でも、雨天や強風など過酷な環境に耐えられるように設計された山岳用テントには魅力的なものが多く、興味が尽きない。

 

今回は、筆者も愛用するシングルウォールテントの世界をご紹介しよう。

 

軽量・コンパクト! シングルウォールテントとは?

筆者が長年愛用するモンベルの山岳用シングルウォールテント「GORE−TEX アルパインドーム2型(廃番)」

ツーリング用テント、ライダーズテントと謳われているモノの多くは、その形状や構造に関わらず、インナーテントの外側にレインフライをかぶせた「ダブルウォール」テントだ。一方、このレインフライがなく、外気と室内を隔てているものがテント本体生地のみというものが「シングルウォール」テントとなる。

 

ダブルウォールテントの特徴は何と言っても快適性であり、それは特に、雨天時の居住性に表れる。防水性を高められたレインフライは、インナーテントを雨や陽射しから守るだけでなく、テントの出入口に前室スペースを設けることができる。これにより、雨天時でも濡れることなく調理ができ、ライディングブーツや雨で濡れたシートバッグなども、その前室に置いておくことができ、テントの室内を汚さない。

ネイチャーハイクのダブルウォールテント「Cloud Up 1 Ultralight Tent 20D/税込13,900円」
写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

ネイチャーハイク Cloud Up 1 Ultralight Tent 20D
created by Rinker

 

一方のシングルウォールテントは、その名の通り、外気と隔てる壁(テント本体生地)が1枚のみであり、結露対策から壁面の生地には防水透湿素材が用いられることが多い。レインフライという外壁がないので、テントの本体生地に防水性や耐候性が求められるのだ。、こうした防水透湿素材の採用がダブルウォールテントよりも高価な理由となる。

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

ただし、レインフライがないことは、ツーリングライダーにとってメリットでもある。テントの総重量はとても軽くなり、収納時もコンパクトになる。レインフライを張ったり外したりという作業がいらないので、設営や撤収も素早く行うことができる。こうした点がキャンプツーリングにも適したメリットとなるわけだ。

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

ちなみに、まだキャンプツーリングをしたことがないという人は、キャンプのイメージをまずもって勘違いしないことが重要だ。ホームセンターなどで売られているキャンプ用品の多くは「ファミリーキャンプ」向けのもので、軽量・コンパクトからは外れているモノが多い。ライダーに最適なキャンプ用品は、登山用品も扱うようなアウトドアショップ・量販店にあることを知っておいてほしい。

 

居住性の悪さを克服する「前室付きシングルウォールテント」

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

さて、シングルウォールテントの一番のデメリットは、前室がないことだ。「前室がないなんて! 雨が降ったら調理もできないし、ブーツも外に置けないテントなんて使えないよ!」という声はごもっともだ。しかも、ここ数年のテントのトレンドは、とにかく快適性を追求したものが多く、前室スペースはどんどん大きく、広くなる傾向にある。シングルウォールテントは「キャンプ場では快適に過ごしたい」という思考に基本的にはそぐわない。

 

しかし、世界にあまたあるアウトドア用品を検索してみれば、「前室付きシングルウォールテント」なるものも散見できる。そうしたものの多くは、出入口に近い切り返し(生地の折れ目~立体の辺)に前室スペース用の生地をくっつけたような形状をしている。レインフライが作りだすスペースと比べると簡易で小さ目ではあるが、雨のなか調理をしたり、ブーツを置いておくには十分なスペースを持っている。

 

そうした前室付きシングルウォールテントは、例にもれず、比較的高価なものが多かったが、近年はリーズナブルなものも見られるようになった。

 

もちろん、本体価格の差はテント壁面の防水透湿性能といったものを如実に反映しているので、1万円台のテントで過酷な縦走登山に使用すれば、もしかしたら問題もあるかもしれない。しかし、標高1,000m程度の低山で数泊する程度なら、前室がもたらす快適な居住性と、レインフライがないことによる軽量・コンパクトな収納・積載の利点から、キャンプツーリングにも大きなメリットをもたらしてくれるだろう。

 

注目の製品「ネイチャーハイク VIK Ultralight Single Tent」

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

防水透湿素材の採用により比較的高価であり、山岳テントの中でも玄人向けという印象のある前室付きシングルウォールテントだが、中国発のアウトドアブランド「ネイチャーハイク」からは2つの製品が安価にラインナップしている。

 

ネイチャーハイク VIK Ultralight Single Tent

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

ダブルY型の外付けポール構造を採用した前室付きシングルウォールテント。ポール自体が自立するので雨天時の設営や撤収も室内を濡らさずに行える。前室部分はトレッキングポールなどで跳ね上げることでちょっとしたリビングスペースを作ることも可能。天井には通気口もあり、シングルウォールテントの欠点である結露対策も万全だ。

 

■DATA:

価 格:19,800円・税込

カラー:ホワイト

定員:1人用

サイズ:210×(65+80+50)×95cm

収納サイズ:46×φ16cm

総重量:1.06kg

フライ:15D Silicone Nylon/耐水圧PU 2,000mm

フロア:20D Silicone Nylon/耐水圧PU 4,000mm

ポール材質:7001高強度アルミニウム

URL:https://bit.ly/3tAycUC

ネイチャーハイク VIK Ultralight Single Tent
created by Rinker

ネイチャーハイク VIK Ultralight Single Tent Plus

写真:輸入代理店 株式会社カンパネラ提供

 

「VIK Ultralight Single Tent」の前室をスノースカート仕様にした派生型。スノースカートは冬用テントでよく見られる装備のひとつで、冷気の浸入を防ぎ、外気と内気を遮断する効果がある。また、雨脚が強い時の雨粒の跳ね返りが前室内に入ることも防いでくれるので、雨天時にも有効。ただし、通気性が悪くなるので、夏場は前室の内気が熱くなるというデメリットもある。

 

■DATA:

価 格:21,800円・税込

カラー:ホワイト

定員:1人用

サイズ:210×(50+85+65)×95cm

収納サイズ:46×φ16cm

総重量:1.1kg

フライ:15D Silicone Nylon/耐水圧PU 2,000mm

フロア:20D Silicone Nylon/耐水圧PU 4,000mm

ポール材質:7001高強度アルミニウム

URL:https://bit.ly/3ux2OHW

ネイチャーハイク VIK Ultralight Single Tent Plus
created by Rinker

まとめ

シングルウォールテントながら前室を作ることができる前室付きシングルウォールテント。

軽量・コンパクトでバイクに積みやすく、雨天や強風時の居住性も確保できるという魅力的なアイテムだ。ぜひ一度、使ってみてほしい。

 

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田中淳磨

某有名ファッション系デザイン事務所、某バイクツーリング雑誌の編集長、某二輪大手販売店の本部事務所広告部勤め、某官公庁系コンサルティング事務所等を経て、二輪業界の表のみならず裏舞台でも暗躍する“知ってる人は知っている”コンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向けの施策が専門で、二輪雑誌・WEBでの連載・寄稿も多数。

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