「バイクを洗車したけれども泥汚れや油汚れが全然落ちない!」こんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
特に林道ツーリングを楽しむ方や、ロングツーリングをよくする方にとっては、しつこい汚れとの戦いは永遠のテーマかもしれません。
そこで今回は、モトクロスライダーヨシキがおすすめするガンコな汚れの落とし方をご紹介していきます。
常に泥汚れと戦うモトクロスバイクをきれいにしてきたヨシキがおすすめする、汚れ落としの裏技をぜひお試しください。
泥汚れがしつこいときは高圧洗浄機の使用がおすすめ
泥汚れがしつこいときには、高圧洗浄機で洗車をするのが一番です。家庭用水道ホースと洗車ブラシではどうしても汚れを落としきれませんし、泥が付いたブラシで車体をこすってしまうと傷の原因にもなります。
なるべく高圧洗浄機でこすらずに汚れを落としてあげましょう。
今は100ボルト電源を接続するだけのものや、バッテリー式で簡単に使える家庭用の高圧洗浄機も販売されているので、もし頻繁に洗車されるのであれば購入するのも一つです。
“あまり洗車の頻度は高くないよ”という方は車のコイン洗車場で洗うのもいいでしょう。
スイングアームの裏や、リンク周りは念入りに
高圧洗浄機は、使い慣れないとその水圧に圧倒されてキレイに泥を流すことができません。それではせっかく有料のコイン洗車を利用しているのに、汚れが落とせずお金がもったいないですよね?
なので、高圧洗浄機を使い慣れていない方はまず、スイングアームの裏やリンク周りなど、汚れが溜まりやすいバイク底面の汚れを念入りに落とすように心がけましょう。
洗車のセオリーとしては上から下に向かって汚れを落としていくものですが、汚れがひどく機械も使い慣れていないということであれば、手が届きにくく、洗いにくい場所から泥を流していきましょう。
特に泥汚れがひどいときはしゃもじが便利!?
また、林道遊びなどで特に泥汚れがひどい場合には、事前にある程度泥を落としておくのも効果的です。フェンダー裏、シュラウドの隙間など、泥がつまり安い場所は念入りに落としておくと洗車がはかどります。
そしてそんな泥落としに効果的なのが“しゃもじ”です。特に昔ながらの木べらのやつが使いやすくて個人的にはオススメです。
しゃもじの先端の曲線は、ちょうどバイクのフェンダーにフィットしていて、付いてすぐの泥なら比較的簡単に規定に落とすことができます。
ハードな林道に入る方は洗車用のしゃもじを1本用意しておくのはいかがでしょうか?
油汚れは食器用洗剤を使うと効果的
ここからは油汚れの落とし方を紹介していきます。油汚れは水をはじいてしまうため、高圧洗浄機を使っても泥汚れほどきれいにはなりません。
基本的にはある程度汚れを落としたら、食器用洗剤を洗車用ブラシやスポンジに塗り付け、油を浮かすようなイメージでこすり落としていきます。
食器用洗剤は油汚れを落とす効果があるうえに簡単に手に入るので
このとき、ぬるま湯で洗うと更に洗浄効果が高まりますので、水とお湯を用意しておくと良いでしょう。
あまりにも油汚れがしつこい場合は工場用のフロアクリーナーを使ってみよう
食器用洗剤では落ちない油汚れや、油と泥が混ざって固まってしまっているような汚れには工場用のフロアクリーナーを使ってみましょう。商品によってはエンジンルームクリーナーとも呼ばれるこの洗剤は、油汚れの洗浄に最適。
商品金額が高かったり、強力な洗浄性能のため手袋が必須など、フロアクリーナーは気軽に使えないわずらわしさもありますが、汚れを落とすという一点においては最強です。
エンジン回りの頑固な油汚れを落としたいときには試してみて下さいね。
洗った後のお手入れ
さて、洗車をした後は簡単なメンテナンスをしてからしまうことを忘れてはいけません。
洗車で落としてしまった潤滑剤を塗り直し、きれいに水気をふき取るまでが洗車のワンセットです。
水気をきれいにふき取る
まずは水気をきれいにふき取りましょう。ハンドル、シート、燃料タンク、タイヤなど、隅々まで丁寧に拭き上げます。
拭き上げ用のタオルには洗車用のマイクロファイバータオルを用意しておくと作業がはかどるのでオススメです。
チェーン、レバー類の注油をする
水気がとれたら次はチェーンやレバー類に油をさしていきます。高圧洗浄機や、フロアクリーナーを使って汚れを落としたときは、必要な油分まで洗い流してしまっています。
特にチェーン周りやレバー類は油を洗い流してしまいがち。洗車が終わったらキレイな油を注入していきます。
この時に使うケミカルは、チェーンはチェーンオイル。レバー類はスプレーグリスといった具合に用途に合わせて使い分けるといいでしょう。
個人的にはワコーズのケミカルが使いやすくておすすめです。
エキパイやマフラーにも油を塗っておくと錆止め効果抜群
最後にエキパイやマフラー、フレームなどの金属が露出している部分に薄く油を塗っておくと錆が発生しにくくおすすめです。
塗るオイルはエンジンオイルやスプレーグリスで問題ないでしょう。ただし、塗りすぎると油でバイクがギトギトになったり、エキパイについて油が熱せられて走行中に煙が出ることもあるので本当にごく少量で十分です。
丁寧な洗車はバイクの長持ちに繋がります
バイクはどこにでも連れて行ってくれる素敵な相棒です。けれどもせっかくのバイクも乗りっぱなしで汚れ放題ではすぐに故障するでしょうし、長持ちもしません。
バイクを大切にしたければこまめな洗車は絶対するべきです。丁寧に洗車をするほどバイクは長持ちします。
また洗車は細かくバイクに触れるのでちょっとしたトラブルにも気が付きやすくなるメリットもあります。
バイクを動かさない期間が長くなりそうなときや、雨降りに乗ってしまったあと、林道で泥だらけにしてしまったときはなるべく丁寧に洗車をする習慣をつけてあげてくださいね。
投稿者プロフィール
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元モトクロス国際B級ライダーのヨシキです。
趣味は林道探検、オフロードバイクでどんな山道も散策します。
今は整備士として活躍しているので、メンテナンス、DIYでできる整備など、お役に立てる情報を発信していきたいと思います。もちろんレーサーならではのライテク記事も執筆していくのでおたのしみに。
【愛車たち】
SUZUKI RM-Z250,HONDA CR125,SUZUKI RM80L
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