バイク歴が20年以上になると、筆者のような普通のバイク乗りであっても、バイク歴の浅いライダーさんから相談される事も増えてきます。そんな相談の中で多い事案の1つに、”バイク友達ってどうやって作ったら良いの?”という事があります。これは、バイク乗りにとって永遠のテーマのようなもので、昔からあった課題の1つです。
もっとも、インターネットやSNSが今ほど普及していなかった昔は、地元の繋がりや、ツーリング先(昔は地図アプリなども無かったため、同じ場所に通うような事が多かった)での交流などが主体でした。
時代が変わった今では、SNSなどでも比較的簡単にバイク好きと繋がりを持てる事はあるのですが、”実際に会う”、”一緒に走る”となると、色々と注意が必要な事も事実です。そうした中、安全かつ安心してバイク好きとの交流を深められる場所として、ライダーのためのミーティングイベントがあります。今回は、こうしたミーティングイベントへの参加のメリットについて、気を付けるべき点を交えながら紹介していきたいと思います。
ライダーミーティングってどんなもの?
一口にライダーミーティングと言っても、実は色々な趣旨のイベントがあります。大きく分けると、ライディング技術の向上を目指す走行会のようなイベントと、交流をメインとしたファンイベントのようなものです。どちらのイベントに関しても、”バイク友達を作る”という意味では、一長一短があると思います。
例えば走行会のようなイベントでは、あくまで走る事がメインなため、情報交換できる時間が少なくなってしまう。また、初参加だと孤独を感じる事があるといった事がある反面、ライダーとしての技量をお互いに知る事ができるため、ツーリングに行くとなった際には、気遣いが軽減されるといったメリットがあり、誘いやすくなるといった事があります。なお、走行会のようなイベントは、意外とベテランさんの参加者が多くレベルが高めだったりする事もあるため、ある程度バイクに慣れてから参加する事をお勧めします。
ファンイベントのようなものでは、バイク好きな人同士の実際の距離が近いため、情報交換もしやすく、同じバイクに乗っていたりすると、話しかけやすいといったメリットがあります。一方で、実際にその人がどんな走り方をするのかという点は解らないため、ツーリングに行った際、こんなはずでは・・・といった事態になるおそれもあるといったデメリットがあります。
ライダーミーティングで繋がりを持つメリットは?
ライダーミーティングで繋がりを持つメリットは色々ありますが、大きな割合を占めるのは、安心感や仲間意識の強さといったものではないでしょうか?具体的には、以下のような感じです。
安心感がある
まず、安心感があるというのは、車両メーカーやバイク雑誌、バイク用品店など、主催者の素性が判るイベントも多いという点があります。
そしてライダーミーティングは基本的に、主催者が開催場所と日時を提示して、興味がある方が参加するといったスタンスであるため、個別の待ち合わせとは異なり、会う前に連絡先の交換等を行う必要が無いといったメリットもあります。会った事も無い方と、事前に連絡先を交換するという事に抵抗を感じる方もいますものね。
また、バイク用品店などが主催するイベントなどは、バイクを持っていなくても参加できるものも多く、家族で参加して一日楽しむという事ができるイベントなどもあります。
イベント趣旨が明確な場合も多い
上で述べたように、走行会のようなものや、ファンミーティングのようなものが多いライダーミーティングですが、その他にも様々な趣旨のイベントが開催されています。そうしたイベントは、いずれもイベントの趣旨が明確なため、自分の興味があるものに参加しやすいといったメリットがあります。
そして、興味があるものに共通点がある人が集まる場所というのは、気が合う仲間を見つけられる可能性が高いという事にもなるのではないでしょうか。
メーカー主催や車種限定のイベントも多い
車両メーカー主催のイベントや、車種限定のイベントなどもあります。こういったイベントは、同じメーカーや同じ車種、あるいは兄弟車種などに乗っている人達と知り合うきっかけとなるため、意気投合しやすかったり、カスタムや悩みの相談など、共通の話題を作り易かったりします。
どんなイベントがあるの?
ライダーミーティングに相当するイベントには大別して、車両メーカー主催のイベントや、車種限定のイベント、及びバイク用品店主催のイベントなどがあります。具体的にはどのようなイベントがあるのか、それぞれ例を挙げると以下のようなものがあります。車種限定イベントや、バイク用品店主催のイベントなどは、開催日程などが様々であるため、ホームページやSNS、あるいはGoogleなどのブラウザを介したキーワード検索などで逐次調べるようにすると良いでしょう。
車両メーカー主催イベント
・ホンダ:Enjoy Honda 2024(5月25日、26日、12月14日、15日)
・ヤマハ:My Yamaha Motorcycle Day 2024(9月7日)
・カワサキ:カワサキプラザ松本セーフティーライディングスクール(4月29日)
・スズキ:スズキ モーターサイクルコレクション2024(5月11日、12日、18日、19日、6月8日、9日)
車種限定イベント
・Honda カブシリーズのミーティングイベント(通称:カブ主総会)
・MTシリーズのミーティングイベント(The Dark side of Japan Night Meeting 2024)
・Ninjaミーティング
・Katanaミーティング
バイク用品店主催イベント
・2りんかん祭り(2りんかん主催)
・Naps+E MOTOFES(ナップス主催)
ライダーミーティングのデメリットは?
どういった場所でも多少なりともいるのですが、SNSの延長線上だと思っている人の中にはお互いの距離間が解らない人もいるため、初対面なのに妙になれなれしく声をかけられ、嫌悪感を抱いてしまう場合もあります。
また、ある程度開催回数の多いイベントなどでは、顔見知りのグループなどが出来ている場合があり、初参加だとなかなかそういった輪に入っていくのに勇気がいる場合もあります。
ライダーミーティング意外の手段はある?
メーカー系ディーラー主催のツーリングに参加してみる
メーカー系ディーラー主催のツーリングは、主催者が明確であり、参加者の殆どが直接のお客さんであることから、参加者全員を見守り、無茶な事をさせないということが徹底されているという点で安心感があります。また、こうしたツーリングでは、参加者を一人にさせないために、主催者側スタッフなどが積極的に話しかけてくれたりもするので、周囲とも緊張せずに会話できるようになったりもします。
なお、近年ではSNSなどでツーリング参加者を募っていたりする事もありますが、こういったツーリングへの参加には、十分な注意が必要です。具体的には、主催者の素性が判らない場合が多いことや、ツーリング全体のペースやマナーもわからないため、経験が浅い方だと無理について行こうとして危険に晒される場合があるといった事柄です。
ライダーズカフェに通ってみる
ライダーが集まりやすい場所として、ライダーズカフェなどもあります。こうしたライダーズカフェのうち、特に小規模なライダーズカフェの場合、マスターと話すと色々な情報がもらえたりする他、自分と趣味の会いそうなバイク仲間を紹介してくれたりする場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ライダーミーティングといっても色々な趣旨のイベントがありますよね。私自身が参加した事があるイベントは、走行会や試乗会、あるいはかなり昔の2りんかん祭りといったイベントです。実際のところ、男性の場合には、参加しただけで話掛けられる確率は低いです。このため、バイク友達を作りたいといった場合には、多少なりとも周囲の人に話しかけるといった積極性が必要になってきます。
このため、周囲の人に話しかける勇気が無い!という方は、無理に話しかけずとも、周囲に沢山のバイク好きがいるという雰囲気を味わうために参加する!というスタンスでも良いかもしれません。
逆に、周囲の人に話しかける勇気は無いけれど、バイク友達は作りたい!という方にお勧めしたいのは、最後の2つのパターンです!こちらはライダーミーティングの枠からは外れてしまうものもあるのですが、ディーラーツーリングや、ライダーズカフェのような小規模で、ライダー同士の距離感が近づきやすい場所だと、自然に友達になれるパターンも多いかと思います。
投稿者プロフィール
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BMW F900XRとDucati MonsterS2Rでチョイノリからロングツーリング、サーキット走行まで楽しむリターンライダー。
リターン後のツーリングは首都圏内での日帰りをメインとして、美味しい物や良い景色を堪能している。
ご当地"グルメ調査隊"と称してマスツーリングの企画運営なども手掛けることから、バイクの様々な楽しみ方を伝えて行く事を目標としている。
若い頃は、日帰りで埼玉-青森間を往復したことがある、 "自称"やれば出来る男。
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