初めてバイクを買ったときのこと覚えていますか?
今回はバイクに乗り始めるとどんなお金がかかるのか解説していきます。
今回は、バイクの購入を考えている初心者の方々に向けて、バイク本体の金額以外に必要な費用について詳しく解説します。
バイク本体があればバイクに乗り始められるわけではありません。バイクの購入には本体価格以外にも多くの隠れたコストが存在します。
具体的には、納車費用や最低限必要なライディングギア、そして任意保険など。これらの費用を把握しておくことは、予算を正確に立てるために非常に重要です。
この記事では13年で6台のバイクを乗り継いできた筆者が、これからバイクを購入したいとお考えの皆さんにバイクに乗り始めるに当たってのイニシャルコストとランニングコストを解説していきます。
バイクのイニシャルコスト(初期費用)
バイクを購入する際の初期費用は、バイク本体の価格だけではありません。これらの追加費用を理解することは、正確な予算を立てるために非常に重要です。
まず、納車整備費用がかかります。これは、バイクを引き渡せる状態に整備する費用です。販売店の方針によって価格は異なります。
次に、登録手数料が必要です。これにはナンバープレートの取得や登録、自賠責保険への加入にかかる費用が含まれます。
さらに、安全にバイクライフを楽しむために、ヘルメットやグローブなどのライディングギアも必須。これらの安全装備の価格もピンキリで、初期費用大小に大きく影響します。
納車費用
バイクを購入する際に発生する納車費用は、一般的にいくつかの主要な項目に分けられます。
納車時の主な費用
- 整備費用
- 登録手数料
- 配送費用
まず、整備費用が掛かります。これは、購入したバイクが安全に運転できる状態であることを確認するための初期点検やメンテナンスの費用です。必要に応じてオイル交換やタイヤ交換などを行います。
次に、登録手数料があります。これは、ナンバープレートの取得や各種証明書の発行などに必要です。
また、配送費用も納車費用に含まれることが多いです。これは、通販などでバイクを購入した場合に販売店から自宅や指定の場所までバイクを運ぶための費用です。
総じて、納車費用はバイクの購入価格に数万円程度上乗せされることが一般的です。これらの費用を事前に確認し、予算に組み込むことが重要です。
必要装備
バイクに乗り始める際には、安全を確保するために必要なライディングギアがいくつかあります。最も重要なのがヘルメットです。
ヘルメットは頭部を保護するために必須で、フルフェイスやオープンフェイスなどの種類があります。安全規格に適合した商品を選びましょう。一般的な価格帯は1万円から5万円です。
次に、グローブです。グローブは手の保護に欠かせません。特に転倒時には手を守る役割を果たします。プロテクション付きのグローブが推奨され、一般的な価格は5千円から2万円程度。
さらに、ジャケットやパンツも重要です。バイク専用のウェアは、転倒時に体を保護し、風や雨から身を守るために設計されています。価格帯は1万円から5万円です。
最後に、シューズ。ライディングブーツシューズは足首をしっかりと固定し、転倒時に足を保護してくれます。価格は1万円から3万円程度。
これらのライディングギアは、安全にバイクを楽しむために不可欠であり、総額で約5万円から20万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
高級なものである必要はありません。少しずつでも良いので揃えるようにしてください。
バイクのランニングコスト(維持費用)
バイクを所有すると、さまざまなランニングコストが発生します。まず、燃料費がかかります。日々の移動には定期的な給油が必要です。
次に、整備・メンテナンス費用。オイル交換やタイヤ交換、定期点検などの費用が含まれます。
保険については、任意保険と法定の自賠責保険があります。どちらもなくてはならないものです。さらに、軽自動車税も忘れてはいけません。
これらの費用を合計すると、バイクのランニングコストは意外と高くなることがわかります。したがって、バイクを購入する際には、これらのコストも含めて予算を立てることが重要です。
無理なく維持できるかどうか計算してからバイクの購入に踏み切りましょう。
維持メンテナンス費用
バイクの維持メンテナンス費用は、安全かつ快適に乗り続けるために欠かせない重要なコストです。
まず、法定点検や車検があります。法定点検は年に一度、車検は一般的に新車購入後3年、その後は2年ごとに必要であり、費用は数万円から10万円程度かかります。
日常的なメンテナンスとしては、オイル交換が必要です。エンジンオイルは約3000~5000kmごとに交換するのが一般的で、費用は1回あたり3000円から5000円程度。
ブレーキパッドやチェーンの交換、タイヤの交換なども定期的に必要です。これらの費用は合計すると年間で数万円から十数万円に達することがあります。
定期的なメンテナンスを怠ると、故障や事故のリスクが高まるため、計画的に予算を組むことが重要です。
任意保険
任意保険は、自賠責保険ではカバーしきれない部分を補うものです。
任意保険の費用は、ライダーの年齢、運転経験、バイクの種類、使用目的などによって異なり、若いライダーや盗難・故障などの多いバイクを所有している場合、保険料は高くなる傾向があります。
保険プランには、対人・対物賠償、搭乗者傷害、車両保険など、さまざまな補償内容があります。これらの選択肢によっても費用は大きく変動します。
任意保険は年間で数万円から十数万円かかることが一般的です。このコストはバイクの所有者にとって大きな負担となる場合がありますが、万が一の事故に備えるためには欠かせない費用です。
バイクの維持費
バイクの年間維持費用には、登録費用、保険料、日常的なメンテナンス費用が含まれますが、具体的な費用は使用状況や個々のバイクの状態によって異なります。
維持費用をしっかりと見積もり、予算に組み込むことが重要です。いくつかモデルケースを例に挙げてご紹介しましょう。
20歳大学生が250ccバイクを購入する場合
20歳の大学生が納車整備費用等を含めて乗り出し価格30万円の250ccバイクを購入したと仮定しましょう。
乗り出し価格には車体価格、納車整備費用、ナンバー取得費用、自賠責保険など、バイク屋さんに支払うものはすべて含まれているものとします。
走行距離は、通学に10㎞×20日、週末に200㎞のツーリング×月に4回の毎月合計1,000㎞。燃費は20㎞/Lとし、ガソリン価格はレギュラーで170円/Lとしましょう。
まずはバイクに乗るためにライディングギアの購入が必要です。
ライディングギアの購入費用
- ヘルメット: 約25,000円
- グローブ: 約5,000円 × 夏冬用 = 約10,000円
- ジャケット: 約15,000円 × 夏冬用 = 約30,000円
- パンツ: 約10,000円 × 夏冬用 = 約20,000円
- ブーツ: 約15,000円
合計:約100,000円
ランニングコストとしては、ガソリン代にオイル交換を走行距離3,000㎞ごと、オイルフィルターの交換をオイル交換2回に1回、そして12ヶ月点検と、任意保険、軽自動車税がかかるものとします。
ランニングコスト
- ガソリン代
年間走行距離12,000㎞ 燃費20㎞/L
→ レギュラーガソリン600L × 170円 = 102,000円 - オイル交換
年4回 1回あたり2,500円
→ 2,500円 × 4回 = 10,000円 - オイルフィルター交換
年2回 1回あたり1,500円
→ 1,500円 × 2回 = 3,000円 - 12ヶ月点検 15,000円
- 任意保険 月額5,000円 × 12ヶ月 = 年間60,000円
- 軽自動車税 年間 3,600円
合計:193,600円
ライディングギアは2年毎に買い替えると仮定すると、年間約25万円が必要になります。
万一の事故などによる予定外の修理費用なども考慮すると、年間30万円は確保しておくほうが良いでしょう。月間の維持費は約25,000円です。(バイクの購入費用や高速代は含まれていません)
30歳会社員が1000ccバイクを購入する場合
次に、30歳会社員が1000ccのバイクを乗り出し価格150万円で購入したとします。
走行距離は週末に200㎞のツーリングを5回で月間1,000㎞程度。燃費は20㎞/Lですがハイオクガソリンであるとします。(ハイオクガソリン価格190円/L)
ライディングギアの購入やメンテナンス費用の条件は250ccバイクとほぼ同じですが、2年に1回の車検に10万円が必要であるとしましょう。
ライディングギア購入費用 100,000円/2年
ランニングコスト
- ガソリン代
年間走行距離12,000㎞ 燃費20㎞/L
→ ハイオクガソリン600L × 190円 = 114,000円 - オイル交換
年4回 1回あたり5,000円
→ 5,000円 × 4回 = 20,000円 - オイルフィルター交換
年2回 1回あたり2,000円
→ 2,000円 × 2回 = 4,000円 - 12ヶ月点検 20,000円
- 車検費用 100,000円/2年
- 任意保険 月額3,000円 × 12ヶ月 = 年間36,000円
- 軽自動車税 年間 6,000円
合計:250,000円
ということで年間の維持費は約30万円ですが、大型バイクのパーツは高額であるものが多く万一の事故などで発生する予定外の出費を考えると年間40万円ほどは確保しておいたほうが良いでしょう。
月間35,000円をバイクの維持に除けておくと安心です。(バイクの購入費用や高速代は含まれていません)
まとめ
バイクの購入には、本体価格以外にも多くの隠れた費用がかかります。納車費用、ライディングギア、任意保険、さらには燃料費やメンテナンス費用など、総合的に計算すると年間の維持費用は意外と高額です。
バイクを安全かつ快適に楽しむためには、これらの費用をしっかりと見積もり、予算に組み込むことが重要です。バイクライフを始める際には、初期費用と維持費用を十分に考慮して、無理のない計画を立てましょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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