洗車などこまめにしていても、どうしても経年劣化でパーツが腐食したり、使用でできた細かなスリ傷など気になってきますよね。
「鏡面仕上げ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、使用する道具と手順さえわかれば、根気さえあれば誰でも簡単にできるのです。
ここでは、アルミパーツの「鏡面仕上げに挑戦!」ということで、その磨き方と必要な物を紹介していきます。
鏡面仕上げとは
引用:pixabay
金属などの表面仕上げのひとつで、研磨剤を使用して鏡のように光沢のある表面に仕上げることをいいます。鏡面加工・ミラー仕上げとも呼ばれています。
ピカピカに光ったパーツはカッコいいですよね。
使用する道具
ここでは、アルミの鏡面仕上げに必要な道具を紹介していきます。
磨くモノの状態によって使用するものも変わってきます。
サンドペーパー(耐水ペーパー)
磨きの下地作りにサンドペーパーを使用します。数字が小さいものほど荒く、数字が大きくなるにつれて目が細かくなります。磨くものの状態によって使い分けます。
※アルミパーツを磨く際には、水を付けながらの水研ぎをしますので、紙やすりは必ず「耐水ペーパー」をご使用ください。
NESHEXST 紙やすり サンドペーパー 耐水ペーパー 11種33枚セット
#240、#320、#400、#600、#800、#1000、#1200、#1500、#2000、#2500、#3000 の11種類で各3枚の33枚セット。
参考価格:¥1,000
スポンジヤスリ
用途はサンドペーパーと同じです。
Lifework Concierge 3M スポンジ 研磨材 耐水 やすり サンディング 5種類 セット
Medium #120-180、Fine #240-320、Super Fine #320-600、Ultra Fine #800-1000、Micro Fine #1200-1500 の5種類セット。
参考価格:¥1,393
コンパウンド(研磨剤)
サンドペーパー・スポンジヤスリなどを使用して、下地ができてからこれらの磨き剤で仕上げをします。
ピカール液(500g)
定番の乳化性金属磨き剤で、様々な金属に対応してコスパも良いです。
参考価格:¥604
WAKOS(ワコーズ) メタルコンパウンド(120g)
万能金属用磨き剤で、非常に伸びが良く少量で作業効率が高いです。
参考価格:¥2,039
Mothers(マザーズ) マグ&アルミニウムポリッシュ(5oz=141g)
アルミ磨きの定番の磨き剤「マグポリ」です。
参考価格:¥1,800
STRAIGHT(ストレート) ブルーマジック メタルポリッシュクリーム (550g)
こちらは、金属表面の酸化やサビ汚れを除去してシリコンコーティングをします。
参考価格:¥2,170
ウエス
コンパウンドを付けて磨く布です。
Holts(ホルツ) マイクロファイバークロス ポリッシングクロス 3枚入り
コンパウンドの磨き・拭き取り用に作られたミクロ繊維のウエスです。
参考価格:¥627
Holts(ホルツ) 最終磨き用クロス ネルクロス 3枚入り
コンパウンドの磨き・拭き取り用に作られたクロスは、柔らかく弾力性があるためキズが付きにくく最終仕上げに最適です。
参考価格:¥500
あれば便利!電動工具
電動工具があれば、磨く時間を大幅に短縮することが可能です。
電動グラインダー
平面面積の広い箇所の磨きに使用します。
BOSCH(ボッシュ) ディスクグラインダー PWS620-100
創業110年の歴史を持つBOSCHのグラインダー。620Wのハイパワーモーター搭載。
参考価格:¥5,764
ヤナセ 麻バフディスク
金属磨き用のサイザル麻のディスクです。#400程度の仕上がりで、鏡面仕上げの下地作りで使用します。
参考価格:¥2,265
akindou フェルトディスク フェルトバフ 100mm 肉厚9mm 金属研磨 鏡面加工
羊毛を圧縮したバフディスクです。粗目・中目・細目の各3枚セットです。仕上げで使用します。
参考価格:¥1,450
有明鍍研材工業 青棒 赤棒 白棒 3個セット 固形 バフ用研磨剤 鏡面仕上げ用
固形の研削剤で、グラインダーのディスクやバフに付けて使用します。
赤棒#200相当・白棒#2000相当・青棒#6000相当です。
参考価格:¥1,980
電動ポリッシャー
こちらも平面面積の広い箇所の磨きに使用します。
RYOBI(リョービ) ランダムオービットサンダ・ポリッシャー
創業から80年近い歴史を持つ、RYOBIのポリッシャーです。2018年以降パワーツール事業は京セラ株式会社に譲渡されました。
参考価格:¥9,809
Akuoly バフ 荒目 中目 細目 スポンジバフ 125mm 研磨パッド
粗目・中目・細目のウールパッドが3枚とスポンジバフの4枚セットです。
こちらも下地作り後に使用します。
参考価格:¥1,899
仕上げバフ 鏡面磨き ポリッシャー マジックテープ式 125mm
柔らかいウール素材で、鏡面仕上げの仕上げとして使用できます。3個セットです。
参考価格:¥1,190
電動リューター(ルーター)
細かな形状のものの磨きに使用します。
PROXXON(プロクソン) ミニルーター
引用:Amazon
細かい場所への磨きに便利です。Φ2.35・Φ3軸に対応しています。
参考価格:\9,254
羊毛フェルトバフ 3mm軸 鏡面研磨や金属磨き仕上げ 12本セット
リューターにセットして使うフェルトバフで、円筒型 ・砲弾型・ホイール型・ポッリシングコンパウンドなど12種の形状のセットです。
参考価格:¥799
JINTONG リューターバフ 2.35mm軸 20個入り鏡面研磨 仕上げポッリシング
引用:Amazon
こちらもリューター用で、表面に傷をつけることなく、細かい場所の仕上げに最適です。
参考価格:¥999
磨き方の手順
引用:pixabay
それでは、鏡面仕上げの磨き方の手順を説明していきます。
ここでは、アルミパーツを手作業(手バフ)による磨き方の紹介をします。
鏡面仕上げをしたいパーツを準備します。
この時にそのパーツが、塗装もしくはコーティングがしてある場合は、剥離作業をしなくてはいけませんが今回は、そこは割愛させていただきます。
サンドペーパーで磨いて下地作り
アルミパーツの状態にもよりますが今回は#400番のサンドペーパーから始めてみます。
サンドペーパーを濡らす水を用意し、その水の中に中性洗剤(食器用洗剤で大丈夫です。)を少量混ぜて下さい。目詰まりの防止と、擦る抵抗が低減する効果があります。
ここからサンドペーパーを先程準備した水に濡らしながら、ひたすら擦ります。擦るコツとしては磨く方向をなるべく統一して一定方向に全体を擦っていきます。
磨くパーツの平坦な平面面積が広い場合は、木材や硬質ウレタン・ゴムなどの当て板をして擦ると効率が良くなります。
アルミパーツの腐食・小傷が綺麗に無くなるまで、ひたすら磨きます。ここが重要で、仕上がりの9割はここで決まります。
サンドペーパーでの磨き傷だけの状態になったら、サンドペーパーの番手を#600 → #800 → #1000 → #1200 → #1500 → #2000と細かい番手に上げていきます。そうすることで磨き傷がどんどん細かくなり綺麗になっていきます。
ここまでが鏡面仕上げの下地作業になります。
コンパウンドで磨く
ここからコンパウンドで磨いていきます。
コンパウンドの種類は、市場に様々な種類のものがありますが、ここでは上記で紹介した、WAKOS(ワコーズ) メタルコンパウンド(ピカールでも可)を使用します。
磨くウエスも上記で紹介した、コンパウンド磨き用のウエスを使用します。ウエスも固いものですと磨き傷が残ってしまうことがあるため、なるべく柔らかいものを使用してください。
あとは、ひたすら磨きます。
これで、鏡面仕上げは完了になりますが、私の場合はここからMothers(マザーズ) のマグ&アルミニウムポリッシュでさらに磨きます。(メタルコンパウンドよりマグポリのが粒度が細かいため、更に輝きが増します。)
これで、鏡面仕上げ完了です。どこで磨くのをやめるかは結局、個人次第ですので自分が満足のいくところで完成としてください。
まとめ
鏡面仕上げに挑戦!アルミパーツの磨き方ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
やはり、自分のバイクはいつもピカピカにしておきたいものです。道具とやり方さえわかれば、気軽にやれる「鏡面仕上げ」を是非、挑戦してみて下さい。
自分で磨いた輝くパーツは、なおさら自分のバイクへの愛着が高まります。根気のいる作業ですが、それはそれで、楽しんでください。
今回は、道具の紹介だけでしたが電動工具があれば作業時間が大幅に短縮できますので、道具を持っている方は是非、使用してみて下さい。要領は粗目からどんどん細目にしていく手作業と一緒です。
こちらの記事を読んで、手作業の鏡面加工に興味を持っていただけたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ケミカルについて詳しく知りたい方はぜひ下記の記事も参考にしてみてください↓
投稿者プロフィール
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バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。
◇バイク保有経歴
ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)
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よろしくお願いします。
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