今も昔もライダーの聖地として、圧倒的な人気を誇る場所、それが北の大地こと北海道です!
地平線まで続くまっすぐな道、美味しいご飯と良質な温泉、そして絶景のキャンプ場など、北海道にはライダーにとって魅力的な要素が全て詰まっています。
しかし、北海道は例えるなら「巨大な離島」なので、必ず海を越える必要があり、現地まで自走で行くのは不可能です。
そこで、ライダーの体力を消耗せず、愛車の走行距離を闇雲に伸ばさず、自由に寛いで寝るだけで北海道に辿り着ける夢の乗り物「長距離フェリー」の乗船のポイントを解説します!
長距離フェリーで北海道に行くメリットとデメリット
長距離フェリーで北海道に行く最大のメリットは「ライダーとバイクの物理的な消耗がほぼZERO」であることです!
強いて言えば自宅からフェリー乗り場まで走る体力は必要ですが、乗り込めば後は好きに過ごして、お風呂に入って寝て起きるだけで翌日北海道に到着します。
一応、最大限自走するなら青森県の大間崎(本州最北端)まで行けば短距離フェリーで北海道に渡れますが、例えば首都圏からだと実に800km以上の距離があるので、HPをゴッソリと削られます、、、
その点、長距離フェリーはHPがほぼ全開の状態で北海道に着くので、初日からガッツリと楽しめます!
長距離フェリーを利用するデメリットは「移動に最低4日間必要」なことで、具体的には「乗船日+下船日×往復=4日間」が必要です。
つまり、例えば北海道を5日間走りたい場合は、往復のフェリーを含めて最低7日間の日程を確保する必要があります(乗船日+下船日:現地1日目〜5日目:復路乗船日+復路下船日=7日間)
僕のように社会からドロップアウトした人間ならまだしも、日本のサラリーマンで7日間の休みを気軽に取れるライダーは一握りかと思うので、となると「時間が勿体無いから気合いで大間崎まで自走!」もやはり外せない選択肢の一つです。
それと令和のフェリーはほとんど揺れませんが、船酔いが酷いライダーにとっては苦行になる可能性があります。
北海道行きの長距離フェリーの紹介
北海道きの長距離フェリーは主に3つあり、それぞれの航路は以下の通りです。
北海道行きの長距離フェリー
基本的には首都圏ライダーは商船三井フェリーを、東海・東北エリアのライダーは太平洋フェリーを、関西圏ライダーは新日本海フェリーを利用しますが、夏の北海道行きチケットは毎年争奪戦となるので、念のため3社全てを頭に入れておくことをおすすめします。
なお、これは完全なる僕の主観ですが、自分が住んでるエリアに関係なく、純粋にこの中で最もおすすめなのは「太平洋フェリー」です!
まるで豪華客船のような船内、スタッフさんのホスピタリティ溢れる対応、充実の船内エンタテイメントなどなど、、、もはや「乗ること自体が旅の楽しみ」と言いたいレベルで好きです。
長距離フェリー乗船の流れ
よし!今年の夏こそ北海道に行こう!しかも長距離フェリーで!と心を決めたら、まずは乗船予約をします。
基本は各社ネット予約か電話予約が可能ですが、思い立ったら即予約できるネット予約をおすすめします(何より勢いが大切です)
長距離フェリーの予約は「往復の乗船日、ライダーの部屋、バイクの排気量」を決めたり入力する必要があり、部屋はライダーハウス的な大部屋雑魚寝方式の「2等船室」からセレブ御用達の「スイートルーム」まで数種類あるので、予算と相談しながら決めましょう。
バイクは排気量によって運賃が異なるため、必ず愛車の排気量の入力が必要で「ライダーの運賃(部屋により異なる)+バイクの運賃(排気量により異なる)」が実際に支払う運賃となります。
無事に乗船予約をゲットできたら、あとは当日までニヤニヤしながら準備を進めましょう!
乗船当日は予定出航時間の遅くても2時間前までにはフェリー乗り場に到着できるように、余裕を持って早めに出発しましょう!
現地に着くと係員や案内板で「バイクはあっち」と案内されるので、所定の位置に愛車を停めて「乗船手続き」に向かいましょう。
ちなみに予約をしていても「必ず現地での乗船手続きが必要」です。
乗船手続きを済ませると、複数航路のあるフェリー会社の場合は「行き先の書かれた紙」を渡されるので、愛車のミラーに括り付けておきましょう。
あとは受付時に「本日のバイク積み込みは〇時です」と案内された時間まで、荷物整理などをしながら過ごして、係員の合図で船内へと侵入します。
船内の所定の位置にバイクを停めて、部屋に持ち込む荷物を準備したら、速やかに客室に移動してこれにて乗船完了です!
乗船後は船旅ならではのユッタリとした時間を満喫して、明日から始まる北海道ツーリングへの期待を胸に、気持ちよく夢の中に落ちるだけです、、、
翌日の下船開始のアナウンスとともに、ライダーが一斉に北の大地へ降り立つ瞬間はもう少しです。
長距離フェリー乗船のポイント
初めて長距離フェリーに乗船する際に、何点か覚えておいた方が良いポイントを解説します。
まずは乗船手続きですが、250ccを超えるバイクは「車検証」が必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。
それと船内には売店やレストランがありますが、少なくても飲み物と軽食くらいは買い出ししておくことをおすすめします。
なお、船内には給湯器があるので、カップラーメンなどのお湯が必要な食材を持ち込んでもOKです。
バイクでフェリーに侵入する際は、低速で狭い船内を走ることになるので、特に大型バイクや足付きの悪いバイクに乗っている場合は要注意です。
しかも「積荷の固定用ロープ」を留める突起がそこら中にあるので、これにタイヤが当たるとハンドルを取られてします、、、
とにかく船内は慌てず落ち着いて走ることが大切で、少しでも「ここはちょっとマズいかも、、、」と思ったら遠慮なく係員にヘルプを求めましょう(バイクを支えたり、押したりしてくれます)
バイクを船内に停めた後は、荷物を客席に持ち込む必要がありますが、全ての荷物を持ち込む必要はありません。
そこで、あらかじめ船内用の荷物はバックパックなどにまとめておき、他の荷物はバイクに置いて行きましょう。
ちなみにヘルメットは航行中に揺れてぶつかったり落下する可能性があるので、トップケースやサイドケースなどの確実に収納できる術がない場合は、そのまま被ったまま客室に持ち込みましょう(被ったまま客室に行って問題なし)
フェリー乗船後はすることがなく暇に感じるかもしれませんが、広い船内を散策したり、レストランでご飯を食べたり、お風呂に入ったり、ラウンジで明日からのルートを考えていたりすると、、、意外と早く時間は過ぎ去ります!
むしろする事がなくてもそれが船旅の魅力で、海を見ながら何もしない贅沢を満喫しましょう!
ちなみに太平洋フェリーは朝と夜にエンタテイメントショーがあるので、ぜひ見ることをおすすめします。
次は携帯電話の電波状況ですが、フェリー乗船中は「基本は圏外」という認識の方がよく、誰かに連絡を取りたいなら乗船前に済ませておきましょう。
窓から陸地が見えている時は比較的繋がりますが、それでも不安定だったり速度が遅い場合があるので、例えば「船内テレワーク」はできないと思っていた方が無難です。
ちなみにフェリーよっては「船内Wi-Fi」があったりしますが、それでも常に100パーセント繋がる保証はありません。
各長距離フェリーの参考運賃
最後に各長距離フェリーの参考運賃を紹介します。
条件は「ライダーは一番安い部屋+排気量250〜400ccクラスのバイク」という最もオーソドックスなもので、GWや夏休み、お盆の時期を除いた一般的な料金です(時期より運賃が異なります)
各長距離フェリーの参考運賃(片道)
商船三井フェリー:大洗→苫小牧 22,900円
太平洋フェリー:名古屋→苫小牧 25,100円、仙台→苫小牧 16,800円
新日本海フェリー:舞鶴→小樽 21,900円(敦賀→苫小牧東も同様)
これを高いと思うか安いと思うかはアナタ次第ですが、個人的には愛車と疲れ知らずで船内で一泊できる!と考えれば、むしろコスパが良いと思っています。
ちなみに自走はガソリン代や高速道路代、場合によっては途中の仮眠・宿泊代がかかるので、少なくても「自走の方が絶対に安い」とは言えません。
長距離フェリーで北海道はライダーの一つの到達点!
愛車と長距離フェリーに乗って、憧れの北海道ツーリングに行く!
これは多くのライダーが憧れる一つの到達点であって、長期の休みを取るために上司にペコペコしたり、日頃のランチを500円以下に収めて節約したり、メルカリで要らないものを売って資金集めをしてでも実行するべき価値のある事です!
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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