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【ETC2.0】標準装備の車種もあるけど本当に必要?【メリット・デメリットを解説】

悩める読者
最近、新車だとETC2.0 標準装備のバイクもあるけどそもそもETC2.0ってなんなの?

ETC2.0は、サービス開始時にはスポット通信サービス・DSRCサービスなどと呼ばれていましたが、2014年10月に「ETC2.0」という名称になりました。

DSRC車載器による実験モニターの募集が開始されたのが2009年のことですから世に出てから10年以上が経過しています。

ですが、ETC2.0が一体どういうものなのか理解している方がどれくらいいるのでしょうか?

ちなみに私は全くわかりませんでした。『1.0から2.0に変わったから何かしらいいことがあるのかな?』程度の認識です。

今回は【ETC2.0】について深堀りし、取り付けるメリットが有るのかどうか考えていきます。

今回に記事を最後まで読んで、取り付けるか否かの判断材料にしてください!!

ETC2.0っていったいなんなの?

ETC2.0は、ただの料金徴収システムでしかなかった従来のETC1.0から、高速道路を賢く使うための運転支援ツールに進化しました。

料金の徴収以外にも、高速道路と車両が双方向に情報をやり取りして、渋滞回避ルートや安全運転のサポート、災害時の適切な誘導をしてくれます。

ETCの利用率は2022年8月時点で94%近くにまで達していて、そのうちETC2.0の利用率は28.3%です。

参考:国土交通省 ETC利用状況

ETC2.0は、自動料金収受システムとしてのETCや各種運転支援情報を提供するITSスポットサービスなど複数のサービスを、一つのプラットフォームとして提供する世界初の試みなんだとか!

しかしなぜ、現状9割以上の高速道路利用者がETC車載器を搭載しているのにわざわざバージョンアップしてETC2.0の普及を進めているのでしょうか?

高速道路の休憩施設の不足解消に向けた社会実験について

我が国の高速道路においては、休憩施設同士の間隔が概ね25km以上離れている空白区間が約100区間存在しています。この空白区間を半減することを目指し、現在全国23箇所の道の駅を対象に、高速道路からの一時退出を可能とする社会実験を実施しております。今回、新たに道の駅6箇所を追加するとともに、既存の社会実験箇所を含め、令和4年7月1日(金)0時より一時退出可能時間を3時間から2時間に変更し、引き続き検証を進めます。

引用元:国土交通省

国土交通省によると、『休憩施設等の不足を解消し、良好な運転環境を実現すること。』を目的に上記の社会実験が行われています。

国土交通省は、適切に休憩が取れない区間があることを問題視して高速道路を途中退出できる仕組みづくりをしているようです。

現状でも高速道路を途中退出することは可能ですが、割引料金がリセットされて割高になってしまいます。

それがETC2.0なら、高速道路をいったん降りて指定の道の駅に立ち寄り、2時間内に再び高速道路に乗り直すことで、高速料金はそのまま引き継がれます!

対象の道の駅はこちら

また、ETC2.0の第一の目的は、ドライバーの運転支援です。

道路と自動車の双方向通信により、より快適なドライブになるよう支援してくれます。

もう一つの目的は、社会基盤として重要な役割を果たす道路交通システム全体の効率化。

ETC2.0を通した道路情報を運転者に提供することによって、渋滞や交通事故の削減、物流効率の向上、沿道環境の改善といった様々な課題解決を図っています。

『誰もが渋滞に巻き込まれることなく、移動時間が最も短く、料金が最も安く、環境への影響が最も少ないルートを選択できる。』

ETC2.0はそんな高速道路をめざしているそうです。

ETC2.0のメリット・デメリット

ETC2.0のメリットは、全国高速道路の約1,700ヵ所に設置された通信アンテナと、ETC2.0対応車載器、カーナビが、高速大容量のDSRC通信方式によって双方向通信することで、多彩なサービスを提供してくれることが挙げられます。

高速道路では、車両の速度域が高い分、早く正確な判断と運転操作が必要。

ETC2.0は、道路情報をリアルタイムにドライバーに提供することでより安心・安全なドライブを可能にしているのです。

メリット1:高速道路からの一時退出が可能

メリットの1つ目は、前項でも触れた「賢い料金」と呼ばれる高速道路からの一時退出が可能な実証実験です。

全国29箇所の道の駅で休憩することを目的とした一時退出なら、2時間以内に高速道路へ戻ってくればターミナルチャージ(利用一回あたりの料金)を再徴収されず、高速道路を降りなかったときと同じ金額で次の目的地へ行くことができます。

対象の道の駅はこちら

メリット2:圏央道の料金水準約2割引

2015年までは距離が長いために利用料金が割高だった圏央道ですが、2016年からは通常のETCであれば出発地と目的地が同じなら同一料金に。

ETC2.0を搭載していれば今まで高かった圏央道利用料金が、大都市近郊区間のキロ単位(29.52円/km)を約2割引き(24.6円/km)して計算した料金を割引します。

※都心部(首都高)経由の料金が高い場合には都心経由の料金は引下げません。

メリット3:ITSスポットで道路とクルマが双方向通信

ETC2.0は、全国高速道路の約1,700ヵ所に設置された通信アンテナと、ETC2.0対応車載器、カーナビが、高速大容量のDSRC通信方式によって双方向通信することで、多彩なサービスを提供してくれます。

最大1,000km分の道路交通情報をはじめ、従来の簡易図形情報も複数提供や、前方状況のカメラ画像の静止画配信、音声による情報提供が可能。

また、ITSスポットで車載器が情報を蓄積し、特定の場所でドライバーに情報提供することも可能なため、高速道路上の全ての道路が、サービス対象です。

ETC2.0のデメリット

調べていて感じたETC2.0のデメリットは次のとおりです。

デメリット

  • ETC車載器を専用のものに交換が必要
  • ナビをETC2.0対応機種に交換が必要
  • バイクではメリットを享受しにくい

最新のバイクであれば、ETC2.0標準装備の車種もありますが、基本的にはあと付けでETC車載器を取り付けることになると思います。

すでにETC車載器がついているバイクをお持ちの方は、ETC2.0に取り替えるかを検討しなければなりません。

また、ETC2.0の情報を受け取るためにはそれに対応したナビも必要です。

しかもETC2.0に対応したモバイルナビというのは調べた限りありませんでした。

これは、バイクではETC2.0のメリットを享受しにくいということです。

ツーリング途中にわざわざ2時間弱の休憩のために高速道路を一事退出すると言うのも現実的ではありませんし、せっかくの情報を受け取る手段も今の所ありません。

ETC2.0の価格

とはいえ、まだETC車載器をつけていないという方には、ETC車載器の取り付けは強くおすすめします!

やはりバイクは、料金所で停車して、グローブを外して、財布からお金を取り出して、支払い、またグローブを着けて走り出すといった工程が必要です。

後続車を待たせることにもなりますし、立ちごけのリスクも高まります。

その上マスツーリングでは隊列を乱し、仲間たちを待たせることにもなってしまいますので事故のリスクが高まります。

まだETC車載気をつけていないみなさん!ぜひこの機会に取付を検討してください!

アンテナ分離型ETC車載器 MSC-BE61W

こちらはミツバサンコーワから発売されているETC1.0の車載器で、希望小売価格は21,780円(税込)です。

ETCは、決済情報を安全に保護するため、セキュリティ規格の変更が予定されています。

この車載器は新セキュリティに対応しているため、将来実施されるセキュリティ規格の変更に対応しており規格変更後も安心して使うことができます。

具体的な時期は未定ですが、現行のセキュリティ(車載器、カード)に問題が発生しなければ最長で2030年頃までに規格変更が実施される予定です。

ただし、セキュリティに問題が発生した場合は、変更時期が早まる可能性があります。

旧規格対応機種は、セキュリティ規格の変更が実施されると使えなくなるので注意してください。

GPS搭載ETC2.0車載器 MSC-BE700S

こちらもミツバサンコーワ製のETC2.0対応二輪車用ETC車載器です。希望小売価格は25,850円

もちろん新規格のセキュリティに対応しています。

愛車のデザインを出来る限り崩さないように スリムインジケーターにETC情報とETC2.0情報を集約。

ETC情報だけでなく、高速道路上の緊急情報や注意警戒情報をインジケーターの点滅でお知らせしてくれます。

3年間の長期保証もついており安心です。

ETC2.0である必要性は?

現状ETC車載器がついている方は、わざわざETC2.0にアップデートしなくてもいいかなという印象です。(圏央道をよく使われる方にはいいかもしれません。)

ただし、旧規格のETC車載器がついている方は早めに新規格に移行しましょう。

ETC2.0はどちらかというとクルマのドライバー向けのサービスと言えます。

バイクに取り付けてもその恩恵を十分には享受できないのが現状です。

また、ETC2.0から交通情報を受け取るためにはそれに対応したカーナビを用意する必要があります。(バイク用のモバイルナビで対応しておるものは見つけられませんでした)

とはいえ、グーグルマップやヤフーカーナビのようなサービスのほうが、ナビとしての性能は上のような気がします。

そう考えると、現段階ではまだETC2.0へのアップデートは必須ではありません。

今後さらにサービスが拡大して、バイクでも十分にメリットを享受できるようになってから考えてもいいでしょう。

今回の記事がETC車載器選びの一助になれば幸いです。

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えも

バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。 モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました! バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。

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