はい、元バイク屋のフォアグラさんです、こんにちは。
今回は、ツーリングの荷物に追加して欲しいバイク向けのアイテムたちを紹介します。
ご存知のように、バイクという乗り物の積裁量はかなり限定されます。車で行く旅行のように、あれもこれもと積み込んでいくことはできません。
実は自分のYouTubeチャンネルの過去動画においても同様のテーマで紹介したのですが、今回は過去動画と極力重複しないよう、持っていると便利なのに、携帯している人をほとんど見ないアイテムを中心に新たに紹介していきます。
パンクとバッテリー上がりに対応のコレ
以前の自分の記事でも紹介したKaedear(カエディア)の電動エアポンプですが、それのパワーアップ版のこちらです。
電動エアポンプに加えて、ジャンプスターター機能も合わせ持ったツールです。これを携帯しておけば、JAFのロードサービス出動理由のトップ1・2であるバッテリー上がりとパンクのどちらにも対応できてしまうのです。
ジャンプスターター機能が付いているからバッテリー上がりに対応できるのは理解できるけど、なぜこれでパンクに対応できるのって思われるかもしれません。それはオフロードモデルやレトロモデルを除き、現代のバイクの大半はチューブレスタイヤが採用されているからなのです。
チューブレスタイヤの場合、釘などの異物が刺さっていたとしても、その穴を開けた異物自体が穴を塞いでいるので、その異物を抜かなければ、低速でなら10km以上走れるというのが一般的なのです。
ですのでその場でパンク修理はできなかったとしても、異物を抜かずに空気を継ぎしながらパンク修理ができる市街地まで走行できる可能性があるのです。
であればその日のホテルはキャンセルすることもなく、ツーリングを続行できる可能性が高まります。もちろんパンク修理ができるという人は、異物を抜いて穴を塞ぎ、これで空気を注入できれば言うこと無しです。
価格は1万円少々。つまりビジネスホテル1泊と同じくらいです。1度購入すれば、壊れるまで使えるものですし、緊急時以外の日常メンテや4輪にも使えます。非常にコストパフォーマンスが高いアイテムだと思いますので、これは長距離ツーリングをする全てのライダーにお勧めしたいものなのです。
寒暖差対策にオススメの意外なアイテム
「どんな新しいアイテムを紹介してくれるのかな?」と思ったあなた、ごめんなさい。すでに持っているかもしれません。それはいわゆるウィンドブレーカーです。
バイク用ではない、ペラペラの物で大丈夫です。実はこれが、急な冷え込み対策に超有能なのです。
標高が上がって急に気温が低くなった時はもちろん、暖かい関東や関西から寒い東北や北海道のような長距離ツーリングに行くことを想像してください。
例えば自分が住んでいた北海道の釧路は、道内でも特に夏の気温が低い地域で、8月でも平均最高気温は21℃しかないのです。平均が21℃ですから、当然20℃を下回る日も少なくありません。35℃の東京からメッシュジャケットを着て行ってしまうと、間違いなく凍えます。
そんな時に、ペラペラでも風をしっかり防いでくれるウィンドブレーカーが1枚あれば、状況は一変します。バイクがなぜ寒いかと言えば、言うまでもなく走行風が原因です。風を防ぐことさえできれば、体感温度は大幅に上昇します。しかもこれペラペラだから、大して荷物にもなりません。
安いものであれば3,000円くらいで購入できますので、1つ用意しておくといいでしょう。
ただしフード付きのものだと、首回りが窮屈になってき息苦しくなったり、モッコリしてしまいます。フードなしのウンドブレーカーはほとんど見かけないのですが、注意してください。
すでに持っているという方は、あえて新しいものを買う必要はありません。ただ手前ミソではありますが、自分のバイク用品ブランドである「Foie Gear」から販売されている「365日中334日快適なジャケット」は、こういった観点からすると理想的です。薄手で保温性が高い着脱式のインナーが付属する1着で、通年快適に走ることができるハーフメッシュのジャケットなのです。
このようなジャケットであれば、通年での使用を想定しているので、どんな気温の変動があったとしても、まず対応できないということはありません。ですのでキャンプツーリングや北海道ツーリングに行く予定のある方には、特におすすめなのです。残念ながら全サイズ完売してしまい、現在は予約受付状態なのですけれども、なんとか夏までにお手元に届けられるように依頼しています。
このジャケットの予約受付はこちら
逆転の発想の雨対策アイテム
濡れても安心!な防水ソックス
ツーリングバッグに忍ばせておきたいアイテムの代表格といえば、不意の雨対策アイテムです。一般的に足元の防水アイテムというと、シューズが濡れないようにするブーツカバーとか、防水機能を持たせたシューズなどですが、実際にこういったアイテムも大雨では結局濡れてしまうし、ブーツカバーに至っては操作性も悪くなって不快です。
そこで発想をガラっと変えた商品としてお勧めしたいのが、MOZAMBIQUE(モザンビーク)の完全防水ソックスです。
この靴下は本当に水を通しません。実際にこの靴下の中にティッシュペーパーを入れて、12時間以上を水につける実験をしたのですが、翌日なっても全く中に水が染みてくることはなくサラサラの状態でした。
完全防水と聞くとウエットスーツのような素材を想像されるかもしれませんが、一般的な靴下と使用感や装着感というのは変わりません。全体を防水透湿素材でカバーしているので、ネオプレーンのように蒸れることもないのです。
防水シューズとはいえ、長時間走行していれば隙間や縫い目などから浸水してくるケースも多くありますが、この靴下を履いてさえいれば、中に水が染みてくることはないので、靴がどれだけ濡れてもよいのです。もちろん、ブーツカバー使用時のような操作性の低下というのもありません。
ロングツーリングの時の靴下を、全てこの完全防水ソックスにしてしまうという対策は、ある意味1つの回答ではないかと思います。
もちろんこれはバイク以外にも使えます。
MOZAMBIQUEはアウトドアブランドですので、登山や、なんなら日常における大雨の日にもおすめです。自分は新潟に住んでいたので、大雪の日の雪かきの時にも大活躍しました。
ただ、この商品は価格が4,000円弱と、3・4連と揃えるとなると結構なお値段になります。もちろん防水のライディングブーツはそれ以上の価格ですから、安いと言えるかもしれませんが。
「おたふく手袋」という機能性の高い肌着を低価格で製造している企業があり、こちらの防水ソックスであれば、Amazonで2,500円程度で販売されているようです。
ただしこちらはメーカーサイトを見ると、4時間から6時間程度で水の侵入が始まるという記載があるので、MOZAMBIQUEの方がより防水性は高いそうです。
余裕がある方にはMOZAMBIQUE、まずはちょっと試してみたいっていう方にはおたふく手袋がよいかもしれません。
濡れること前提!サブグローブのススメ
そしてもう1つ雨対策グッズを紹介しましょう。それはグローブです。
確かに雨が降っている最中に使うレイングローブというのも重要ですが、今回は別の観点からの提案です。
降水確率は0%だったのに、突然の夕立ちやゲリラゴールに遭遇するということは少なくありません。また天気の変わりやすい山を走っていると、トンネルを出た途端に大雨なんていうことも・・・ こういう時はグローブなんて変える間もなくびしょびしょに濡れてしまうわけです。特に高速道路やパイパスを走行している時などは、路肩に止めることもできません。
であれば、もう濡れることを前提に考えましょう。
濡れたグローブというのは、不快そのものです。泊まりのツーリングでは、翌日までに乾かすことも難しいですし、濡れたグローブにまた手を入れる時の不快感は最悪です。そして生乾きのまま使い続ければグローブに匂いが染みつきますし、自分の手にもその匂いは移ります。
そこで安物でもよいので、サブのグローブを用意しておくことを強くお勧めしています。
特に夏用のメッシュは、2つと言わず3つ持っていてもよいと思います。
緊急時用として割り切るものなので、以前は1000円以下で買えた中華の激安グローブをお勧めしていたのですが、昨今の円安の影響か今は言うほど安くなくなってしまったのです。
しかし逆に、相対的に割安感が出てきたのは国内メーカーのメッシュグローブです。コストパフォーマンスの高いモノ造りに定評のあるKaedearであれば、こんなお値段です。
こちらはちゃんとしたプロテクターも付いていますし、デザインはかなりシンプルなので、特別かっこいいわけでもなければ全くダサくもありません。まさにサブのグローブとしてうってつけなのです。
こんなグローブを1つバッグに忍ばせておけば、グローブが濡れてしまった日でも安心。ホテルで水洗いして、翌日1日かけて乾かすことができます。通勤や通学にバイクを使っている方も、夏用のグローブは複数持っておくとよいです。
ちなみにサブグローブとしてはちょっと贅沢ですが、メイングローブとしてはかなり破格のグローブ「バイクがうまくなるグローブ」というのも販売しています。
これはバイクの上達に必要と考えられる操作性と安全性に徹底的にこだわった、高コスパのグローブです。
メインのオールシーズン用と、夏も使えるパンチングレザーモデルの2種類を用意しています。安全性と操作性にこだわるというコンセプトなので、教習生からベテランライダーまでどなたにもお勧めできるアイテムです。
オシャレ芸人ライダー考案アイテム
ここで今までとちょっと毛色の違うアイテムを紹介しましょう。
TV番組「世界の果てまでイッテQ」にも出演していた武井ドンゲバビーさんの高品質デニムブランド「DGBB」とバイク用品ブランドKaedearの初コラボ商品で、これがツーリングや街乗りに使えるのです。
特徴的な形をしていますが、これ実はキャップバッグ、つまり帽子用のバッグなのです。
ツーリング中に、バイクから降りたらキャップを被る人も多いと思うのですが、そのキャップの形崩れを防ぐようにセミハードタイプ仕様になっています。見た目はデニム柄ですけど、結構カチカチです。
ベルトも付属していて、キャップと一緒に財布やスマホ、バイクの鍵などちょっとしたものも入れることができます。バイクから降りた時に、そのまま肩にかけて出歩くのに最適といった感じなのです。
自分が特に気に入ったポイントは、バッグを開けることなくグローブを固定して持ち歩けるという、グローブ収納バンドです。グローブって、バイクに置いたまま離れるのはなんだか不安なのだけど、かと言って持っていくのも結構おっくうなのです。これはバイク乗りが監修しているからこそだと思いませんか?
ただ、8800円と価格だけを見れば決して低価格帯のバイク用アイテムというわけではありません。「バイク乗りのオシャレさん」におすすめといった感じの商品です。
なお、こちらのアイテムはブルーとブラックの2色展開ですが、まだ発売されておらず、予約を受け付けている状況です。
このキャップバッグの予約受付はこちら
衣類や汚れ物を限界まで小さく収納する方法
宿泊ツーリングでは、どうしても脱いだ衣類が出てしまいます。香ばしい匂いもするし、汗で湿っていたりしたらもう最悪。そこで出番なのが圧縮袋なのですが、特にお勧めしたいのがこの逆流防止弁付きの圧縮袋。
この逆流防止弁付き圧縮袋というのは、一般的によくある掃除機で吸うタイプとか、袋に入れる際にさっと空気を抜くタイプと違って、中に物を入れてしっかり閉じてから、グルグルっと巻いて空気を押し出すというものなのです。ですので完璧に空気を出し切ることができ、メチャクチャ小さくできるのです。
ツーリングは積載との戦いです。これを持っておけばツーリング中に出てしまったゴミやお土産を入れるスペースを確保しやすくなるはずです。
ただ、ちょっと注意して欲しいのは、未着用の衣類は入れない方が良いということです。パンツとか靴下であればよいのですが、まだ綺麗な着替えのTシャツなどを入れてしまうと、翌日袋から出した時にシワシワになっているので気を付けてください。
まとめ
というわけで今回はツーリング時にバックに忍ばせておくと便利なものをまとめて紹介しましたが、いかがでしたか?
「あ、コレ便利!使える‼」とか「この方法があったか!」と思えるモノがあったなら、自分も嬉しいです。
この記事は下の動画で詳しく解説していますので、是非こちらもご覧になってください。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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