アイテム コラム 知識

まずは防寒対策を! 初心者に教えたい秋・冬ツーリングの注意点

猛暑続きだった夏が過ぎ、ライダーにとって楽しみな季節がやって来ました。秋は気候がちょうど良く、景色の移り変わりを肌で感じることができる季節で、走っていて楽しい気分になります。
一方で、秋~冬のツーリングは夏の暑さから一転して寒さとの戦いに。秋は時間帯ごとの気温差に泣き、冬になると秋までは問題なく使えたライディングギアだけでは地獄を見ることになります。

この記事では、秋~冬のツーリングにおける注意点と対策について解説します。防寒対策ができる商品も併せて紹介するので、特にこれから初めての冬を迎える新米ライダーの方は、是非とも参考にしていただければ幸いです。

秋・冬ツーリングの注意点・対策

冒頭で伝えた通り、秋~冬にかけてのツーリングは寒さと向き合わなければなりません。この季節にツーリングプランを考える上で注意しなければいけない点は主に4つあります。

・ツーリングに行ける場所が限られる

・スリップリスクが増える

・単純に寒い

・バッテリーの劣化に注意

ツーリングに行ける場所が限られる

寒い季節になると、ツーリングに行ける場所が少なくなります。
北陸や東北、北海道といったエリアは平地も積雪が発生するため、バイクで走ることが実質的にできなくなります。寒冷地域に住む人たちはバイクに乗れないため、バッテリーを外して冬眠させてしまうそう。
また、ワインディングロードが楽しめる峠道は標高が高い場所が多く、平地との寒暖差の影響で進入しづらい、もしくはできない道が増えます。秋は路面凍結のリスクはそこまで高くありませんが、標高の高い場所は服装によっては凍えるような寒さを感じることがあります。標高1000mの地点は平地に比べると気温が6度下がるといわれており、秋に峠道に入る際は注意が必要です。秋が過ぎ冬になると降雪が頻発。冬は路面の凍結が発生しやすくなり、積雪がなくても危険な道に変化します。

冬場は北部の地域や峠に出かけることはなるべく避け、街乗りや海沿いエリアのツーリングを楽しみましょう。

スリップリスクが増える

バイクはスリップした際の転倒に繋がる可能性が高め。しかも、滑りやすい障害物は秋~冬にかけて増加します。
この季節ならではのトラップは主に以下2点です。

・路面の凍結

・落ち葉

特に峠道や日陰に多いのが路面の凍結です。舗装された道路は温度が3度以下になると道路上の水分が凍り始めます。道路は冷えやすいので、外気温が1桁台の場合は凍結リスクが上昇。特に朝は気温の低さに加えて日陰となる道は多いため、進行方向の路面状況には常に気を付けなければいけません。
一方で、紅葉の名所などで気をつけたいのが落ち葉。大量の落ち葉が溜まった路面に踏み込むとタイヤが地面から浮いて空回りし、転倒する場合があります。また、街中でも路肩に落ち葉が溜まっていることがあるため、走行する際は注意が必要です。
もちろん、マンホールや落下物は季節に関わらず危険物であることに変わりなし。トラップが多いエリアに行くことを避け、スリップリスクを少しでも減らすよう心がけるべきでしょう。

単純に寒い

秋・冬にツーリングの注意点は寒さに起因することが多いです。秋は標高の高い場所、冬場は平地でも気温が10度を下回る場合があります。また、ただでさえ低い外気温の中で走ると、主に走行風の影響で体感温度が低下します。
バイクに乗車している際の体感温度の算出は外気温の他、湿度、走行速度といった要素を割り当てます。計算式は様々ですが、その中の一つである「ミスナールの式」※で当てはめると"気温10度"、"湿度50%"、"時速60km"の走行時は体感温度が外気温に比べて約-4度となります。走行速度が10km上がるごとにライダーが受ける風速も上昇し、体感温度も大きく下がります。
寒さに晒され続けると体が硬直したり、グリップを握る手やクラッチに触れる足先がかじかみ、操作に支障をきたします。また、集中力が散漫になり状況把握に遅れが発生しやすくなり、事故に直結することも。
寒さが原因の事故を未然に防ぐためにも、防寒対策は必ず行ってください。ライダーにとって便利な防寒グッズは後述します。

 

※編集部注:ミスナール (Missenard, 1937)が考案した体感温度を求める公式

バッテリーの劣化に注意

バイクのバッテリーは寒さに弱く、冬場はエンジンの始動に支障をきたす可能性が増します。バッテリーの電力はエンジンの始動時にセルモーターを回す際に最も大きな電力が必要とされますが、バッテリーの電力残量が減ってしまっている場合、セルを回すことができません。
バッテリーの電力が勝手に消費されている原因は放電にあります。バッテリーは走行中のエンジン回転によって充電されますが、長いことバイクに乗っていないと、せっかく充電した電力が徐々に失われていきます。

また、冬場の気温の低さはバッテリーそのものの性能に影響します。温度の低い状態でバッテリーを利用すると、内部の化学反応が弱まり電圧が低下してしまうのです。加えて、冬場に利用されるような電熱グッズの充電等で電力を使いすぎて、バッテリーが上がってしまうなんてことも。

普段から予備のバッテリーを携行したり、バッテリー充電器を用意することで万一の際に備えましょう。

 

寒さをしのげる防寒グッズ

秋の高所や冬場は気温が低くなり、ライダーの体感温度も氷点下レベルまで下がることがあります。軽装でいくと寒さで運転に支障をきたし、事故を起こすリスクが増すため、防寒対策は必須。
冬用のライディングウェアを羽織り、下にダウンジャケットを着込むことも立派な防寒対策です。一方、冬でも快適に楽しく乗りたいライダーのために、様々な防寒グッズが発売されています。

ネックウォーマー

防寒対策は、まず”首”とつく部位を暖めると良いと言われています。手首、足首といった箇所の防寒はもちろん、首回りを着込むことで体感温度がだいぶ変わってきます。
バイク用のネックウォーマーは、ネオプレンという素材を利用している製品もあり、寒さだけでなく、走行風も押さえてくれます。

また、ヘルメットの内部に風が侵入して寒いと感じる方は、首+顔全体を覆うマスクが一体となった商品もチェックしてみてください。

 

首回りの防寒についてはこちらの記事でも紹介されています。↓

【冬の防寒対策】三つの首を温めよう【2021年防寒グッズまとめ】

悩める読者寒い!この前まで暑かったのに急に寒くなったなぁ。 そろそろバイク用品も衣替えか。 去年の反省を活かして今年は装備を買い足そうかな! 今年もどうやら秋が短いようですね。ここ福岡でも10月半ばご ...

続きを見る

ハンドルカバー

左右のグリップに装着するハンドルカバーは、手を走行風から守る効果があります。
バイクの操作に欠かせない手は、寒さから守るべき部位の筆頭といっても良いでしょう。しかし、バイク用の防寒グローブだけでは寒さをしのぎきれない場合もあります。走行風の影響を受け続けると、どうしても手が冷え始めてしまいます。
対策としてハンドルカバーを取り付けることで、風を防いで手のかじかみを軽減することができます。装着すると若干目立つものの、それに見合った働きをしてくれるでしょう。

 

ハンドル回りの防寒に関する情報は、以下の記事もご参考ください↓

冬でも快適にライディング!ハンドル回りの防寒グッズを活用しよう

冬のライディングで最も早く冷えを感じる箇所は、ズバリ「手」ではないでしょうか? たとえ冬用グローブを装着していても、徐々に手がかじかんできて、最終的には痛みを感じたり、感覚が無くなってしまう場合もあり ...

続きを見る

オーバーパンツ

続いてはズボンの上にさらに着込めるオーバーパンツを紹介します。
走行中は下半身はバイクからはみ出ている状態のため、上半身と同様に寒さの影響を受けやすいです。また、フリースといった素材の服を重ね着することが防寒対策にもなる上半身と比べて、下半身は着込みづらい。ズボンの下にはけるものはインナーパンツ程度でしょう。
オーバーパンツをはくことで肌を差すような走行風を防御、下半身に伝わる寒さを和らげます。インナーにも防寒対策を徹底することで寒さを吹き飛ばすことができるのです。

電熱ウェア&グローブ

防寒グッズを試したけどやっぱり少しの寒さでも気になる!でもバイクに乗りたい!といったバイク熱が冷めない人におすすめしたいのが、電熱グッズです。
他の防寒グッズに比べると値段は張りますが、走行中も発熱してくれる点は非常に魅力的。外で風に煽られているのに、まるで暖房の効いた部屋のなかにいるような感覚に浸れます。
電熱グッズには主にバッテリーで給電するタイプと車体から給電するタイプの2種類があります。それぞれのタイプに一長一短がありますが、寒さ対策として最適解というべきでしょう。

電熱グローブ本体にバッテリーを取り付け給電するタイプ↓

車体に取り付けて給電するタイプの電熱ウェア↓

 

電熱ウェアの詳細については以下の記事でも公開されています。是非ご覧ください。

【もう痩せ我慢はやめませんか?】冬のバイクの必需品『電熱ウェア』9選!

悩める読者寒いけど、電熱装備に手を出したら負けだと思ってる。 そんな訳のわからないプライドで毎年冬のバイクをひとり痩せ我慢大会にしていませんか? はい、一昨年までの私のことです。 そんな私が電熱装備に ...

続きを見る

 

秋・冬ツーリングのメリット

秋~冬にかけてのツーリングは寒さとの戦いであることをここまで解説しましたが、防寒対策を行えばライダーにとって走りやすい季節になります。
ここでは、寒い季節におけるツーリングのメリットをいくつか紹介します。より多くのメリットを知りたい方は、以下の記事もご参考ください。

エンジンの調子が良くなる

冬はエンジンの調子が良くなり、暑い季節に比べると加速力が上がります。
エンジンは空気中の酸素とガソリンを混ぜて爆発させ、車体が前進する力を発生させますが、冬場は酸素密度が増え爆発量もアップ。他の季節に比べて軽快な走りが期待できます。

 

空気が澄んでおり景色が良い

冬は気温、湿度が低くなるため、空気中の水蒸気量が少なくなります。結果として空気が澄みわたり、遠くの景色もくっきりと見えるようになります。都心から富士山をはじめとした遠くの山々が見やすくなるのはこのためです。
出先の景色を楽しみたいライダーにとって最適な季節と言えます。

 

晴れの日が多く、予定が崩れづらい

冬は晴れの日が多く、ライダーの天敵である雨に振り回されづらい季節。ツーリングの予定の変更や、中止によるストレスを感じづらくなります。

天気の急変にあまり悩まなくて済むところも、冬こそがバイクのベストシーズンといわれる所以ではないでしょうか?

 

秋・冬のツーリングは防寒をしっかりと!

秋・冬の季節は寒さ対策をしないままツーリングに出掛けると、大げさではなく生死の境をさまようことに…。逆に対策をしっかりしていけば、澄みわたる空気の中で心地良いツーリングが楽しめます。

防寒グッズを携行の上、ツーリングに出掛けましょう!

 

寒い季節のツーリングや防寒に関する情報は、下記の記事も参考にしてみてください。↓

【冬ツーリングの注意点】愛車と澄んだ景色を楽しもう!

冬はどうしてもバイクに乗るのが億劫になってしまいますが、空気が澄んでいるので景色がとても綺麗です。 つまりは夏より絶景に出会える確率が高く、おまけに交通量や人出も少ないので「実は冬こそツーリング向きの ...

続きを見る

【通勤にもツーリングにも】秋冬におすすめ防寒インナーまとめ

秋はどこに行ってしまった!?急に気温が下がり通勤や通学、ツーリングでも春秋用のライディングジャケットだけでは心もとなくなってきました。 しかし、日中は気温が上がり完全な冬用ではちょっと暑く感じることは ...

続きを見る

amazon
人気商品ランキング
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

鈴木敬

主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。 
スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑

 一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。

 一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

-アイテム, コラム, 知識
-, , , ,

© 2022 Moto Connect(モトコネクト) Powered by AFFINGER5