オートマチックが主流の車とは違って、バイクはギアチェンジが必要な乗り物、、、なので「AT限定免許で乗れるマシンは実質スクーターのみ」という話は既に過去のものです!
ホンダの「DCT」と呼ばれる画期的な自動変速システムや、世界的な電動バイクの普及により、AT限定免許で乗れるマシンが続々と増えているからです。
しかも、憧れのリッターマシンにも乗れてしまうので、もはやAT限定免許のデメリット(乗れるマシンが少ない)はなくなりつつあります。
AT限定免許で乗れるバイクの種類を解説
まずはAT限定免許で乗れるバイクを種類別に解説していきます。
1:スクーター
かつてAT限定免許で乗れるマシンといえば、ほぼスクーターに限られていました。
いわゆる「原チャリ」と呼ばれる50ccクラスから「通勤快速」と呼ばれる125ccクラス、そしてかつて「ビックスクーターブーム」を巻き起こした250ccクラス、さらには欧州で人気の300cc〜クラスのラインアップがあります。
スクーターは変速の必要がない完全オートマチックなので、アクセルとブレーキ操作のみで運転できるイージーさが魅力です。
2:カブシリーズ
ホンダが世界に誇る偉大なマシン「スーパーカブ」はギアチェンジが必要な乗り物ですが、クラッチ操作不要の「自動遠心クラッチ」を採用しています。
アクセルとシフト操作のみでギアチェンジが可能なので、AT限定免許で乗ることができます。
ちなみにスーパーカブに限らずクロスカブ、ハンターカブなどの「カブシリーズ」は全て自動遠心クラッチを採用しています。
3:DCT
ホンダが開発した「DCT:Dual Clutch Transmission」は、ライダーの代わりにマシンがギアチェンジを行ってくれる画期的なシステムです!
アクセルを開けると自動的に1速→2速→3速とシフトアップをしてくれて、反対にアクセルを緩めたりパワーが必要な場面ではシフトダウンをしてくれます。
つまりはクラッチとシフト操作が不要(シフト操作することも可能)でエンストすることもないので、スクーターの感覚でスポーツバイクを運転することができます。
このDTCの登場により、AT限定免許でも乗れるマシン、特に大型バイクが飛躍的に増え、ライダーの選択肢が確実に増えました!
4:電動バイク
世界的なクリーンエネルギーシフトにより、車の世界では既に普及が始まっていますが、バイクの世界でもこれから電動マシンが増えていくのは確実です。
基本的に電動バイクはクラッチやシフト操作が不要で、アクセル操作によるモーターの電子制御によって走ります。
つまり電動バイクはAT限定免許で運転することが可能で、これから一つの選択肢に入ってくるのは間違いありません。
電動バイクについて詳しく知りたい方はこちらから↓
AT限定免許で乗れるおすすめバイク10選
AT限定免許で乗れるバイクを、種類別に10車種紹介します。
スクーター:HONDA PCX
2010年にデビューして以来、日常の足、通勤・通学、ツーリングと何でも使える万能マシンとして大人気なのが「PCX」です。
扱いやすいパワーと経済性で注目されている原付2種(125cc)に属するスクーターですが、スマートキーや液晶ディスプレイなどの快適装備も搭載されています。
また、兄弟車両として排気量を拡張した「PCX160」それからハイブリット仕様の「PCX e:HEV」もリリースされています。
HONDA PCX |
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒 排気量:124cc シート高:764mm、重量:132kg 車両価格:357,500円(税込) |
スクーター:YAMAHA トリシティ155
YAMAHAが誇る3輪バイクシリーズ「LMW」のスクーターモデルが「トリシティ155」です。
初代のトリシティ125に加えて、現在は155ccモデルが登場しており、高速道路に乗ることもできます。
前二輪が生み出す絶大な安定感と「普通のバイクじゃないバイクに乗っている」という優越感に浸ることができるマシンです。
YAMAHA トリシティ155 |
エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 排気量:155cc シート高:765mm、重量:165kg 車両価格:484,000円(税込) |
スクーター:BMW C400X
日本では既にブームが去ってしまいましたが、欧州では排気量250cc以上のビックスクーターが今でも人気カテゴリーとなっており、BMWも複数台リリースしています。
その中でも「C400X」はまるでスポーツバイクのような高剛性な作りで、抜群の直進安定性とカチッと止まるブレーキで「攻める」ことができるスクーターです。
さらにはグリップヒーターやシートヒーターなどの快適装備もあり、街乗りからツーリングまで幅広く使えるマシンに仕上がっています。
BMW C400X |
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 排気量:349cc シート高:775mm、重量:206kg 車両価格:999,000 円〜(税込) |
カブシリーズ:HONDA ハンターカブ
発売と同時に大人気となり、現在は入手困難マシンの筆頭となっているのが「ハンターカブ」です。
スーパーカブにアドベンチャーバイクの要素をプラスした「未舗装も走れるカブ」として、幅広い層に支持を受けています。
クラッチ操作をする必要はないですが、ギアチェンジはする必要があるので、実はAT限定免許でギアチェンジを楽しめるのが魅力ともいえます。
HONDA ハンターカブ |
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒 排気量:124cc シート高:800mm、重量:120kg 車両価格:440,000 円〜(税込) |
DCT:HONDA X-ADV
HONDAのDCTを搭載した、スクーターでもスポーツバイクでもない全く新しいジャンルのマシンが「X-ADV」です。
ジャンル的にはスクーターに分類される場合もありますが、走りは完全にスポーツバイクそのもので、ちょっとしたダートくらいなら走れる走破性の高さも秘めています。
さらにはスマートキーや多機能大型ディスプレイ、スマートフォンとの連携などのガジェット的要素が多く、新しいもの好きなライダーには堪らないマシンとなっています。
HONDA X-ADV |
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒 排気量:745cc シート高:790mm、重量:236kg 車両価格:1,320,000円(税込) |
DCT:HONDA アフリカツイン
国産大型アドベンチャーの代名詞的存在「アフリカツイン」にはDCTモデルがあるので、実はAT限定免許で乗ることができます。
オン・オフ問わず高い走破性を誇り、長距離を快適に走るための電子制御が満載されているので、ツーリング好きには堪らないマシンとなっています。
ちなみにノーマルモデルと電子制御サスペンションを搭載した「Sports ES」が用意されています。
HONDA アフリカツイン(ノーマルモデル) |
エンジン:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒 排気量:1082cc シート高:830mm、重量:240kg 車両価格:1,749,000円(税込) |
DCT:レブル1100
老若男女問わず大人気のクルーザーモデル「レブル250」の兄弟車にしてフラグシップモデルが「レブル1100」です。
アフリカツインのエンジンをベースとしたMTモデルとDCTモデルがあるので、AT限定免許でも乗ることができます。
価格が120万円台とかなり抑えられているので、乗りやすさも含めて初めての大型バイクとしておすすめのマシンです。
HONDA レブル1100 |
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒 排気量:1,082cc シート高:700mm、重量:233kg 車両価格:1,210,000円(税込) |
DCT:HONDA ゴールドウイング
巨大な水平対向6気筒エンジンを搭載した、ホンダのフラグシップツアラー「ゴールドウイング」も実はDCTを搭載しています。
AT限定免許で乗れるマシンとしては最大の排気量と車格を誇るマシンですが、走り出せば想像以上に扱いやすく、快適なツーリングを楽しむことができます。
ただし、さすがの価格と駐車スペース確保の問題があるので、誰でも気軽に、、、とはお世辞にも言えないマシンですが、それ故にオーナーは最高の「所有感」も味わうことができます。
HONDA ゴールドウイング |
エンジン:水冷4ストロークOHC(ユニカム)水平対向6気筒 排気量:1,833cc シート高:745mm、重量:366kg 車両価格:2,948,000円(税込) |
電動バイク:Zero Motorcycles SR / F
バイクの世界でも着実に増えつつある「電動マシン」ですが「Zero Motorcycles SR / F」は現時点で最高峰のスペックを誇る1台です。
クラッチもシフト操作も必要なく、アクセルを捻るだけで凄まじい加速感を味わえる刺激的なマシンとなっています。
スペック上は最高時速200km/h、航続距離は最高259kmとされており、既にガソリン車に迫るレベルに達しています。
Zero Motorcycles SR / F |
最大出力:40kW(82kW/110ps/5000rpm) 区分:大型(AT限定)自動二輪 シート高:787mm、重量:220kg 車両価格:2,915,000円(税込) |
YCC-S:YAMAHA FJR1300AS
YAMAHA独自の電子制御シフト「YCC-S」を搭載した「FJR1300AS」は、HONDAのDCT搭載車のようにクラッチ操作が不要です。
ギアチェンジは左足のシフトペダル、もしくは左ハンドルにあるシフトレバーのどちらでも可能で、ライダーの好みや走行状況に応じて操作することができます。
もともと大型ツアラーモデルとして定評のある「FJRシリーズ」のフラグシップモデルとして、AT限定免許で乗れる最高峰のマシンの一つです。
YAMAHA FJR1300AS |
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列 4気筒 排気量:1,297cc シート高:805mm、重量:296kg 車両価格:1,870,000円(税込) |
今後はAT限定免許が主流になる?
車の世界ではAT限定免許が主流になって久しいですが、DCTの登場によりスクーター以外の選択肢が増えたこと、そして今後電動バイクが普及していくことを考えると、今後はバイクの世界でもAT限定免許が主流となるのかもしれませんね。
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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