皆さんはレインウェアのご準備はお済みですか?
『レインウェアを着ると汗で蒸れるから嫌い!』と言う人は透湿性の悪いものを使っています。
高校生の頃は自転車通学だったのでレインウェアを着ていたのですが、知識もお金もなかったのでコンビニで売っているような安いものを使っていました。
たしかに雨には濡れないものの、汗だくになって雨に濡れたほうがまだ気持ちがいいというような状態で、雨の日は最悪の気分。。。
また、レインウェアを着てバイクに乗っているはずなのに『いや、濡れるじゃないか!』という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
これらは、レインウェアの防水性や透湿性の数値が低いから起こることです。バイク用のレインウェアでは通常より高い性能が求められます。
この記事では、レインウェアで嫌な思いをたくさんしてきた私が、バイク用レインウェアの選び方と、おすすめの製品を紹介します。
バイク用レインウェアの選び方
バイク用レインウェアを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。
まず、防水性と透湿性です。雨をしっかり防ぎつつ、内部の蒸れを防ぐためには、この二つのバランスが重要です。
次にデザインと機能性も見逃せません。フードや反射材の配置、ポケットの数など、実際に使う場面を想定して選ぶことが大切です。
さらに、サイズとフィット感も重要な要素です。動きやすさと安全性を確保するためには、自分の体に合ったサイズを選びましょう。
また、価格とブランドも選び方の一つです。信頼できるブランドの製品は、高品質で長持ちすることが多いため、コストパフォーマンスを考える上で参考になります。
これらのポイントを総合的に考慮して、自分に最適なレインウェアを見つけることが、快適なライディングを実現するための第一歩です。
防水性と透湿性
バイク用レインウェアの防水性は、雨を完全にシャットアウトするための重要な要素です。
一般的に、ゴアテックスやシンパテックスなどの高機能素材が使われており、これらは水滴を通さない一方で、汗などの水蒸気は外に逃がす性質を持っています。
この透湿性があることで、長時間のライディングでも内部が蒸れず、快適な状態を保つことが可能。
防水性の評価は耐水圧という数値で表され、一般的には10,000mm以上の耐水圧があれば十分とされています。一方、透湿性はMVTR(Moisture Vapor Transmission Rate)で表され、5,000g/㎡/24h以上が快適とされています。
これらの数値を基準にして、自分のライディングスタイルや環境に合ったレインウェアを選びましょう。
デザインと機能性
バイク用レインウェアのデザインは、機能性と直結しています。
フードの有無は、雨が強い日や長時間のライディング時に重要な要素です。フードを被った状態でヘルメットを被れるなら首筋からの雨の浸入を防ぐことができます。
それが難しいようなら、フードをコンパクトに収納したり取り外したりできるデザインのレインウェアを選ぶと便利です。
反射材が配置されているモデルは、夜間や悪天候時の視認性を高め、安全性を向上させます。ポケットの配置も重要で、頻繁に使用するアイテムを収納できる位置にあると便利です。
また、通気性を高めるためのベンチレーション機能があると、夏場の蒸れを軽減し、快適なライディングが可能になります。
着脱が簡単なジッパーやベルクロの配置も使い勝手を向上させます。デザインの細部にまでこだわったレインウェアを選ぶことで、雨の日のツーリングも快適に、そして安全に楽しむことができます。
サイズとフィット感
バイク用レインウェアのサイズ選びは、動きやすさと安全性に直結します。自分の体にフィットするサイズを選ぶことで、走行中の動きがスムーズになり、快適です。
特にライディングポジションを考慮した設計がされている製品を選ぶと、腕や足の動きが制限されず、長時間の使用でも疲れにくくなります。
ジャケットやパンツの丈が適切であることも重要で、短すぎると雨が入り込みやすく、長すぎるとバイクの操作に支障をきたすことがあります。
また、ウエストや袖口に調節機能があると、個々の体型に合わせてフィット感を調整でき、防風性や防水性が向上します。
フィッティングの際には、通常のバイクウェアの上に重ね着することを考慮して、少しゆとりを持たせたサイズを選ぶと良いでしょう。
最適なサイズとフィット感を見つけることで、雨の日のライディングをより快適で安全に楽しむことができます。
2024年おすすめのバイク用レインウェア
ここでは、おすすめのモデルをエントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広くご紹介します。
エントリーモデルでは、コストパフォーマンスに優れた製品が多く、初めてのレインウェア選びに最適です。
ミッドレンジモデルでは、機能性と価格のバランスが取れた製品が揃っており、日常的にバイクを利用するライダーにおすすめ。
ハイエンドモデルには、最新の技術やデザインがふんだんに使われています。
【エントリーモデル】ワークマン「イナレム」シリーズ
バイク用レインウェアのエントリーモデルとしておすすめするのが、ワークマンのイナレムシリーズです。コストパフォーマンスに優れた製品として、多くのライダーから支持されています。
上下セットの「イナレムストレッチレインスーツ」は税込み5,500円、「イナレムレディースレインスーツ」は税込み4,900円です。
低価格ながら耐水圧は20,000㎜、透湿度も25,000g/㎡/24hと高性能でコストパフォーマンスに優れています。
上下別売りの商品では、「イナレムプレミアムレインジャケットライディングモデル」が税込み4,900円で発売されており、耐水圧35,000㎜・透湿度30,000g/㎡/24hと更に高性能です。
止水ジッパーにはなっていますが、雨除けのフラップがないためジッパー部分からの浸水があったとの口コミもちらほら。。。
ワークマンのイナレムシリーズ一覧はこちら
【エントリーモデル】山城「ストレッチレインスーツ(Motor Samurai)」
山城のMotor Samurai ライダースストレッチ レインスーツは、エントリーモデルとして高い性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた製品です。
耐水圧20,000mm以上、透湿性10,000g/㎡/24hを誇り、雨の日でも蒸れにくく、快適にライディングできます。
価格は税込み11,880円です。
Motor Samuraiの商品詳細はこちら
【ミドルレンジモデル】RSタイチ「DRYMASTER レインスーツ」
RSタイチの「DRYMASTER レインスーツ」は、ミドルレンジモデルとして優れた防水性と透湿性を兼ね備えています。
このレインスーツは、RSタイチ独自のDRYMASTER技術を採用しており、耐水圧20,000mm以上、透湿性10,000g/㎡/24hを実現。
これにより、激しい雨でも内部をドライに保ち、長時間のライディングでも蒸れを防ぎます。
ジャケットとパンツの両方に、調節可能なアジャストフラップが付いており、フィット感も自在に調整可能。
価格は税込み18,920円。
DRYMASTER レインスーツの商品詳細はこちら
【ミドルレンジモデル】ミズノ「ベルグテックEX ストームセイバー」
ミズノの「ベルグテックEX ストームセイバー」は、ベルグテックEX素材を採用し、耐水圧は30,000mm、透湿性は16,000g/㎡/24hを実現。
バイク用として開発された商品ではありませんが、100回洗濯しても水をはじく耐久撥水加工で、使用するたびに耐久性を気にせず洗濯できるのも魅力。
収納袋も付属しますが、レインスーツ単体でコンパクトに畳めるところがライダーとしては非常に助かっています。
価格は税込み19,800円です。
ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツの商品詳細はこちら
【ハイエンドモデル】モンベル「ストームバイカー」
ハイエンドモデルとしておすすめするのが、モンベルの「ストームバイカージャケット」と「ストームバイカーパンツ」です。優れた防水性と透湿性を兼ね備えています。
モンベル独自の「DRYTEC®」素材を使用しており、耐水圧は20,000mmと非常に高く、激しい雨でもしっかりと防水します。
透湿度も8,000~20,000g/m²/24hと高く、内部の蒸れを効果的に排出し、快適なライディング環境を提供。また、通気性を高めるためのベンチレーション機能も備えており、夏場の蒸れを防ぎます。
上下合わせても635gと軽量で、長時間のツーリングでも疲れにくいのが特長。ジャケットは税込み15,400円、パンツは税込み12,540円です。
公式サイトの商品詳細はこちら
【ハイエンドモデル】クシタニ「ストレッチレインスーツ」
ハイエンドモデルとしておすすめするのが、クシタニの「ストレッチレインスーツ」です。クシタニは高品質なバイクウェアを提供するブランドとして知られています。
このレインスーツは、優れた防水性と透湿性、そして快適なフィット感を兼ね備えた高性能な製品です。
ジャケットの初期耐水圧は20,000mm以上、透湿性は5,000g/㎡/24h、パンツの初期耐水圧は10,000mm以上、透湿性8,000g/㎡/24h。
ストレッチ素材でできているほか、袖・ウエスト・腿・裾にはバタつき防止タブがあり、フレキシブルにサイズ調整が可能です。
価格は税込みで30,800円。
クシタニのストレッチレインスーツ商品詳細はこちら
バイク用レインウェアのメンテナンスと保管方法
レインウェアを長持ちさせるためには、汚れを放置しないことが重要です。レインウエアの汚れは撥水性を低下させる原因となります。
洗濯する場合は洗濯表示や取扱説明書の指示に従って下さい。
中性洗剤を使って手洗いするのが望ましいですが、私は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っています。(くれぐれも自己責任で)※ただし脱水はNG!洗濯機の故障や生地の劣化に繋がります。
洗濯後は、陰干しで自然乾燥させます。直射日光を避け、風通しの良い場所に干してください。
使用を重ねることで撥水効果が低下した場合は、専用の撥水スプレーなどを使用して再加工しましょう。レインウェアを洗濯及び乾燥させたあと清潔な状態で使用し、均等に噴霧します。
または、レインウェアの撥水機能は熱を加えることによって復活します。あて布をして低温のアイロンを当てたり、浴室乾燥機能があれば選択後に浴室に干して乾燥させると良いでしょう。
保管する場合は完全に乾燥させた状態で保管します。湿気が残っているとカビや異臭の原因になるので注意して下さい。紫外線は素材の劣化を促進するため、日陰での保管が望ましいです。
まとめ
バイク用レインウェアは、防水性、透湿性、デザイン、サイズ、フィット感など、さまざまな要素を考慮して選ぶ必要があります。
防水性と透湿性が高い製品を選ぶことで、雨の日でも内部を快適に保つことができます。また、フードや反射材の配置、調節可能なベルクロやジッパーなどのデザイン要素も重要です。
適切なサイズとフィット感を選ぶことで、雨の日でも動きやすさと安全性を確保し、快適なライディングが可能になります。
レインウェアを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスと保管方法も重要。洗濯や乾燥、撥水加工の再施行などを定期的に行い、湿気のない風通しの良い場所に保管しましょう。
レインウェアのメンテナンスと保管を適切に行うことで、性能を維持し、長く使用することができます。
繰り返しになりますが、洗濯機を使用できるかどうかは商品によって異なります。洗濯機を使用する場合には洗濯ネットに入れて洗い、脱水はしないように注意して下さい。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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