バイクの買取価格が高騰しているという情報を1度は聞いたことがあるかと思います。
なぜ中古バイクの買取価格が高騰したのでしょうか?また、買取価格高騰はいつまで続くのでしょうか?
中古バイクの買取相場が上がった要因としては、「コロナ」の影響でバイクの需要が増えた&部品不足で新車の供給が遅れていたことが主な理由になります。
新車が入ってこないことで中古車の需要が高まり、供給を大きく上回ったことで市場全体で中古車不足の状態となり販売価格が大きく上がりました。販売価格が大きく上がったことで買取相場も上昇傾向となりました。
その傾向は2020年8月頃より強くなり、2021年には特需のような状態となり、コロナ前に比べるとほとんどの車種の買取価格が高騰しました。
特にレブルやハンターカブ等の現行車は新車を入手することが出来ない為、中古車が新車価格を超える値段で販売されていました。それに伴い買取価格も新車と同等、年式や相克距離によっては新車超えの買取額つくケースも珍しくはありませんでした。
その後2022年までは安定して高価格の買取相場が続きました。
しかし2023年になると、新車の供給が供給が安定し始めると市場全体の買取相場は緩やかに下っていきました。
特に現行車はその影響を受け、買取相場は下落傾向にあります。
コロナ前と比較すると多くの車種の買取価格は高い状態が続いていますが、今後はさらに下っていくことが予想されます。
ただ、そんな中でも特需の2021年と比較して、買取価格が上がっている、ほとんど変わらない現在進行形で買取価格が高騰している車種もあるのではないかと気になってきました。
そこで利用実績8万件を超えたカチエックスのデータより、買取価格の高騰が続いている車種が無いか調査してみました!
さらに、変動率の高い注目の3車種をピックアップして変動の様子を掲載しています。
今回のランキングや変動の様子を見ることで買取相場の値動きを把握できるので、売却のタイミングや査定額の妥当性について見極めるのに役に立ちます。
なお、公開データの変動金額・変動率は、カチエックスの取引価格を元に買取相場の特に高かった2021年9月~11月と直近の2023年6月~8月を比較したものになります。
バイク買取価格高騰ランキングトップ10!
順位 | バイク名 | 2021年9~11月平均額 | 2023年6~8月平均額 | 変動額 | 変動率 |
1 | ドラッグスター400 | ¥334,167 | ¥405,881 | ¥71,714 | 121.46% |
2 | VTR250 | ¥213,025 | ¥258,625 | ¥45,600 | 121.41% |
3 | CB400SF VTEC REVO | ¥615,539 | ¥737,855 | ¥122,316 | 119.87% |
4 | CB400SB(スーパーボルドール) | ¥537,375 | ¥610,514 | ¥73,139 | 113.61% |
5 | MT-09 | ¥590,444 | ¥643,717 | ¥53,272 | 109.02% |
6 | PCX125 | ¥147,658 | ¥147,670 | ¥12 | 100.01% |
7 | セロー250 | ¥348,206 | ¥342,037 | -¥6,169 | 98.23% |
8 | YZF-R1 | ¥733,733 | ¥716,933 | -¥16,800 | 97.71% |
9 | モンキー125 | ¥306,286 | ¥297,047 | -¥9,239 | 96.98% |
10 | Ninja1000 | ¥651,444 | ¥621,800 | -¥29,644 | 95.45% |
2021年の特需を上回る変動率100%を超える車種は、6車種といった結果になりました。
2021年を上回る、同水準の車種はほんの一握りということで、残念ながら全体の相場は下落傾向であるといっても良さそうです。
ランキングを見ると、やはり現行車は新車の供給が安定し始めた影響で買取価格の上昇率がほとんどの車種で下ってしまっている傾向にあります。
その中でもランクインしてきた現行車は安定して買取価格の高い値崩れしにくい車種といっても良さそうです。
ランキング上位の車種は生産終了かつ人気ということもあり、いまだに需要が供給を上回っている状態のため、市場全体の買取相場が下落傾向にあるなかでも高価格の買取価格を維持しています。
ランキング1位~3位:ピックアップ車種
以下は、ランキング1位~3位の詳細な価格推移になります。
1位 ドラッグスター400
1位 | ドラッグスター400 | ¥334,167 | ¥405,881 | ¥71,714 | 121.46% |
第1位のドラッグスター400は、驚異の上昇率121.46%でした。提携会社の方から聞いた話では、業者間のオークションでも最終型の買取相場は変わらずに高い状況は続いているとのことで、直近ではカスタム車の買取価格も上がっているとの話でした。
販売も好調のようで仕入れた車体もすぐに売れてしまうとのことで高い人気があることが分かります。特に免許を取ったばかりの人や男女問わず若い方はノーマル車だけではなく、カスタム車にも興味を持っているとのことで、本来なら買取価格がノーマルよりも低くなってしまう傾向のあるカスタム車も需要があるので買取価格の高騰に繋がっているのでしょう。
2位 VTR250
2位 | VTR250 | ¥213,025 | ¥258,625 | ¥45,600 | 121.41% |
第2位のVTR250は、121.41%と非常に高い上昇率でした。VTR250も生産終了モデルではありますが人気の高い車種になります。特に低走行、高年式のモデルの中古販売価格は新車を超える価格で売りに出されているものがあるほどです。業者さんの話では、「最終型は買取相場も上がっている印象を受けるが、最終型以外のモデルはそこまで相場は上がっていないのでは」とのことでした。また、時期によって業者間のオークション相場も大きく変動している印象があるとのことで他の車種と比べて安定して高騰が続いているというわけでは無いのかもしれません。しかし直近は上がり傾向にあるので、売却を検討しているかたは、チャンスかもしれませんね。
3位 CB400 SUPER FOUR
3位 | CB400SF VTEC REVO | ¥615,539 | ¥737,855 | ¥122,316 | 119.87% |
第3位はCB400 SUPER FOURで上昇率は119.87%となりました。CB400SUPER FOURは非常に特徴的な買取価格の推移をしています。コロナの影響で買取価格が上昇している最中の2022年4月に生産終了するというニュースが飛び込んできました。その影響で一時的に新車価格を大きく超える買取相場になりました。2022年の9月をピークに買取相場は落ち着いてきていますが、コロナ前と比較するとまだまだ高い水準を保っています。しかし直近の買取相場は下り傾向にあると各社口を揃えて話しているので、今後はコロナ前の買取相場に近づいていく可能性はも大いにあると考えられます。現在売却を検討している方は早めの売却が高額買取に繋がるかもしれないですね。
まとめ
カチエックスの買取データよりコロナになり高騰していた買取相場も徐々に下ってきていることが分かります。
市場全体の相場が下がってる中でも、今回ランキング入りしている車種のようにまだまだ価格が高騰しているものもあります。
また、今は価格が下がっているが市場の変化によっては再び価格が高騰していく車種があるかもしれません。
こういった情報を常にチェックし相場の把握をしておくことが、後悔せずにバイクを売るコツになるかなと思います。
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