高速道路や自動車専用道路って原付二種は通れないんだっけ。他にも通れない道ってあるのかな?
説明不要かと思いますが、原付二種とは125cc以下50cc超の自動二輪車のことです。
50cc以下の原付一種に課せられている制限がない上、燃費が良くて税金も安く、経済的なので通勤や通学に使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、高速道路や自動車専用道路など、原付二種では通れない道路がいくつか存在します。
今回は、原付二種で通れない道路についてまとめていきますのでぜひ最後までお楽しみください!
原付二種が通れない道路
原付二種が通れない道路
- 高速道路
- 自動車専用道路
- 自治体独自の交通規制
高速道路や自動車専用道路は、料金所や入り口がわかりやすいので、標識を見逃さなければ間違えないでしょう。
ですが、全国には700以上の「二輪車通行禁止区間」があり、その中にはもちろん原付二種が通れない道も存在します。
その中のいくつかをピックアップしますので、皆さんも通行される際はご注意ください。
【実例1】新橋地下自動車道
新橋地下自動車道は原付二種だけではなく二輪車すべてが通行禁止です。
どうやら地下道入口が急勾配かつ急カーブのため、二輪車が通行禁止となっているようです。
注意していただきたいのは、このあとに連続する地下道のうちここだけが通行禁止のため間違えて進入してしまうライダーが多いということ。
ナビの案内に気を取られて標識や看板を見逃すと、クルマの流れに乗って地下道に入ってしまうでしょう。
地下道の出口では白バイによる取り締まりが行われていることもあるようなので通行する際は気をつけてください。
【実例2】湯本元箱根
神奈川県箱根町の旧東海道(県道732号)の箱根七曲りのある区間は、4月1日〜11月30日の土日祝日で8時から15時まで550cc未満の自動二輪が通行禁止です。
迂回路となる箱根新道が自動車専用道路なので、旧街道では原付の通行は許可されています。
しかし、125cc以下の原付二種は旧街道が通れないだけでなく、迂回路の箱根新道(自動車専用道路)も通行できないということが失念されていますね。
ローリング族を排除するための措置で、当時は550cc未満のバイクが峠を暴走していたことからこのような規制が敷かれたのだとか。
レブル500は通れないけどCBR600RRは通れるという不思議なルールです。
せっかく気持ちよく走れそうな道なのに、通行禁止なんてもったいないですね。
原付二種や550cc未満のバイクで箱根方面へツーリングに行かれる方は注意してください。
【実例3】横浜ベイブリッジ
「横浜ベイブリッジ」は、横浜市の本牧埠頭と大黒埠頭を結ぶ長さ860メートルの吊り橋です。
2層構造となっており、上層部は首都高速湾岸線、下層部は国道357号となっています。
国道357号は、自動車専用道路ではありませんが、125cc以下のバイクは通行禁止です。
同じような構造のレインボーブリッジ下層部の規制は50cc以下で、原付二種も通行できるのにどういうことでしょうか?
その理由は、大黒ふ頭で首都高速と一部接続している部分があるため。
首都高速の乗口との分岐がある側の入口には自動車専用道路の標識がありますが、その他の場所にはその標識はありません。
とはいえ、原付二種で間違って首都高方面に入ってしまったとしても料金所で止められると思うので、規制を見直して125ccでも通れるようになると便利ですね。
違反時の罰則
原付二種に限らずですが、標識などで通行禁止になっている道路に間違って進入してしまうと【通行禁止違反】となります。
通行禁止違反の罰則は「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」のほか、行政処分として運転免許の違反点数2点。
しかし、軽微な交通違反(違反点数が6点未満)の場合交通反則通告制度があるので、青切符が切られて反則金を収めることで刑罰を受けずに済みます。
通行禁止違反の反則金は、大型車9,000円、普通車7,000円、二輪車6,000円、原付5,000円です。
原付二種は道路交通法上は自動二輪なので反則金は二輪車の6,000円が適用されます。
まとめ
今回は、通勤通学に便利で日常の足として非常に人気のある原付二種について、人気だからこそ知っておきたい通行禁止場所についてまとめてきました。
原付二種に乗っている皆さんは、高速道路や自動車専用道路が通れないことはもちろん把握していますよね?
ですが、一般道でも原付二種「なぜか」通れない地域独自の規制が敷かれていることがあります。
それらの規制は暴走族やローリング族対策で大通りや峠道からバイクを排除するため、かなり昔に設定されたものが多いです。
現在の実情にあっていないような規制も多くあるので、是非見直しが進んでもらいたいですね!
日本二輪車普及安全協会では、『二輪車通行規制区間情報』が公開されています。
すべてが最新の情報ではないので、『行ってみると規制がなくなっていた』なんてこともあるかもしれませんが是非ツーリングの際の参考にされてください。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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